俺は「俺TUEEEEE」がしたい   作:味塩

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十二話 報酬とパーティ名

街へと戻る途中、俺は周囲の警戒を怠らずにゴルドに話す。

 

「これで三人、ちょっとはパーティらしくなったか?」

 

「まぁ三人じゃ少ねえが三人パーティも居なくは無えな」

 

 

ゴルドは考える様に答える、俺が見てた感じだと冒険者は基本的に四〜六人でパーティを組んでいた。

多い方が安全だが当然一人当たりの報酬は減る為そのぐらいの人数で落ち着くのかも知れない。

 

 

「俺はゴルド以外知り合いの冒険者居ないし、入ってくれて助かった」

 

 

ゴルドとも完全に見切り発車で組んだ為、こんなに早くパーティメンバーが増えたのは嬉しい誤算だ。

感謝を伝えるとジーナは鼻で笑い。

 

 

「最初は入る気までは無かったけどね、おおホラ吹きのガキを見てやろうぐらいにしか思って無かったさ」

 

「まじかよ、まぁ初対面だったしそんなもんか?」

 

 

そう言いながら思ったが、確かに初めて会う新人に「最強のパーティを作ろう」と誘われても普通は相手にしないか。思い出せば結構恥ずかしい事言ってた気がするけど、結果が良かったので良しとしよう。

 

 

「大体、まともに戦え無い奴集めて最強を目指すなんざイカれた事言ってんだ、現実知らないガキだと思うのは当然さ、まぁ今日のを見れば納得だったが」

 

「このパーティは最強にならなきゃやってけない、馬鹿みたいに魔物呼び寄せんだからな」

 

「それにアタシは戦いを楽しめればそれで良い、このパーティなら何の気もせずそれが出来る」

 

 

そう語るジーナは何処か嬉しそうだった。

 

 

 

 

 

 

街に着いた時には夜になって居た、夜の外は視界も悪く夜行性の魔物が出る為昼以上に危険だ。

何とか日が完全に沈む前に街の近くまで来る事が出来たのは運が良かった、途中で魔物と遭遇して居ればまだ外を歩いて居たかも知れない。

 

 

俺達はそのままギルドに向かい、報告を済まし報酬を受け取る。受付は討伐証明の尻尾と素材として出された物を見比べ一瞬驚く。

 

その顔は「え?これだけ倒して素材これだけ?」と語って居たが、俺達、正確にはゴルドを見て察したのか何も聞かずに作業を進めた。

 

今回の報酬は全部で金貨三枚と銀貨八枚。

内訳としては

クエスト達成の報酬が 金貨一枚

グレーウルフの討伐報酬が一体で 銅貨一枚

魔石一つが 銅貨五枚

牙一体分が 銅貨二枚

(それぞれ二十体分)

 

クエストとは関係ないがアーマーグリズリーの報酬で。

討伐報酬が 銀貨一枚

爪と牙で 銀貨二枚

魔石が 銀貨七枚

肉が 銀貨二枚

 

これは一般的な冒険者からすればあり得ない程少ないが、俺達は少数パーティで一人当たりの報酬割合は高いのが救いだった。

 

 

 

その後は酒場に向かい酒と料理を頼む。

 

この世界に来た当初は酒を飲む事に躊躇いを感じたが、慣れとは怖いもので今では当たり前の様に酒を飲んでいる。この世界は十五で成人だ、日常的に飲む訳じゃ無いしここは異世界だからと開き直った。

 

 

 

 

頼んだ酒が運ばれれば木製のジョッキを軽く合わせ乾杯する、俺は酒を飲みながら話し出す。

 

「今回はアーマーグリズリーのお陰で報酬大分上がったな、けどジーナは本当に三等分で良いのか?」

 

今回の報酬は三等分に分け、余った金はここの代金に当てる事になった。素材が無い分少ないとは言え、今までの俺の収入と比べればかなりの金額だ。

ジーナが一人で倒した分も分けて良いのか聞くと。

 

「構わねえさ、アタシらのパーティは功績で分けようなんざ意味ないからな」

 

特に気にした様子も無くジーナは答えた。

毎回毎回話し合いで決めるのも面倒だ、素材に付いては全員同じ様なものだし俺達の場合はジーナの言う通りかも知れない。

 

「なら俺達のパーティは均等に分ける形で行くか」

 

そんな事を話して居ると次々に料理が運ばれて来る、冒険者相手の商売だからか豪快な料理が多いが味は良い。

出来立ての料理に舌鼓を打つ中ゴルドがふと話し出す。

 

「明日辺りに固定パーティの申請しねえとだな」

 

ゴルドに言われて思い出したが固定パーティは申請が必要だ、申請と言ってもメンバーとパーティ名を報告するだけだが。

 

「そう言えば、パーティ名は決まってんのか?」

 

食事の手を止めジーナが聞いて来た、正直に言えば何も考えて無い、このパーティを組む事自体ここ数日で決めたし申請についてもゴルドが言うまで忘れていた。

 

「何も決めて無いな、パーティ名って普通どうやって決めんだ?」

 

「さぁ?」

 

「あー大体は共通の目的とかパーティの特徴とかだな、後は適当にそれっぽいの付けてる奴も居るぜ」

 

ゴルドが説明するが、特徴や目的か、、、

 

「なら『デストロイヤーズ』とかどうだ?」

 

「ハッハッハッ!俺が聞いた中で一番ダセェな!」

 

ゴルドは爆笑しジーナは興味無さげに酒を飲む、そんなにセンス無いか?

 

俺はもう一度考える。

俺達らしいもの、、、暴れる(スマッシュ)?いや戦う(バトル)か。

戦う、、、道、剣、光、、、

良い案が思い浮かばず視線が上がると、酒場の天井と灯りが写る。

 

灯り、、、戦いの灯、、、これだ!

 

戦いの灯(バトルトーチ)!これならどうだ?」

 

「ハッハッハッ!いきなり良くなったな!戦いの灯(バトルトーチ)か、良いと思うぜ!」

 

ゴルドは笑うも賛成の様だ、ジーナの方を向けば

 

「良いんじゃないか」

 

「よし、なら俺達はこれから『戦いの灯(バトルトーチ)』だ!」

 

 

こうして最強のパーティ(予定)が結成された。

 

 

 

 

 






アーマーグリズリーの報酬

成功報酬:無し(クエストでは無い為)
討伐報酬:銀貨一枚
魔石:銀貨七枚
毛皮(鎧)状態により査定:金貨三〜五枚
牙:銀貨一枚、銅貨五枚
爪:銀貨一枚、銅貨五枚
肉:銀貨三枚

損失なく討伐した場合一体で金貨六枚、銀貨四枚
(毛皮は金貨五枚で計算)
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