俺は「俺TUEEEEE」がしたい   作:味塩

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誤字報告ありがとうございます。
これからもあれば直して行きますのでよろしくお願いします。


十四話 ランクアップ

「バーストタックル!」

 

ゴルドは足元の爆発を推進力にし魔物に突進する、百キロを優に超える筋肉の塊が凄まじい速度で突き進み、直撃したオークは弾き飛ばされた。

 

オークはゴルドよりも大きい、そんなオークが飛ぶ様はちょっとした衝撃映像だ。あの威力じゃ生命力の高いオークでも絶命は免れないだろう。

 

 

 

「アッハッハッハ!」

 

ゴルドから少し離れた所ではジーナがオーク二体を相手に楽しげな声を上げる。楽しそうなジーナと引き換えにオーク達は既に血まみれだった。

 

オークは力と生命力に優れているが動きは遅い、それでも充分脅威ではあるが、攻撃も大振りで連携する知能も無い、それでは狂化状態のジーナを捉える事は出来ない。

 

 

満身創痍のオーク達は接近するジーナに反応出来ずその首を飛ばされた。

 

 

 

振り下ろされる棍棒をサイドステップで躱す、この時に大きく回避してしまうと相手に追撃の余裕を与えてしまう為最小限の動きで回避する。

 

次の瞬間自分の居た場所に棍棒が叩きつけられる、オークの動きが遅いと言っても攻撃自体は速い、しかも一撃でも当たれば死ぬ可能性が高い。相手の動きを良く観察しながら恐れず戦わなくては。

 

 

冒険者の格言に[ビビったら死ぬ]と言うものがある、これはオークの様なパワー型と戦う際の言葉だ。

パワー型は攻撃までの動作が長く狙いもわかりやすい、しかし躊躇いや恐怖で足を止めれば殺される、だから絶対怖がるなと言う意味だ。

 

 

回避に成功した俺は技を発動する。

 

「サンダーフォース!」

 

体に雷を纏い自身を強化する、そしてそれだけでは無く続けて更に発動。

 

「ブースト、アーム!」

 

腕に纏う雷が勢いを増す、これは新しく習得したサンダーフォースの進化技。

サンダーフォースは全身の強化、この技はその状態を維持したまま更に部位の強化をする。全身の更なる強化も出来るが、魔力消費が大きくなる為必要に迫られなければ使う事は無い。

 

渾身のボディブロー決まる、ゴルドの様にふっ飛ばす事は出来ないがオークが怯む。

 

「ウオオオオ!」

 

俺は雄叫びを上げ連打を繰り出す、殴る度オークの肌は焼き焦げ拳の跡を作った。

オークは苦しみながらも棍棒を横薙ぎに振るうが直様飛び退き回避する、そして空振りが終われば再度接近し連打。

 

態勢を崩したオークの顔面にとどめのストレート放つ。

 

オークは倒れ伏し動かなくなった、念の為に瓦割りの要領で頭を砕き技を解く。

最初はショートソードで行っていたがこの方が安全だし早い。

 

 

 

周囲を見渡せば俺のオークが最後だった様でゴルドとジーナが観戦していた。

 

「ハッハッハ!アキラも大分強くなったじゃねーか!」

 

「良いんじゃないか」

 

二人はそう褒めてくれる、俺自身も以前に比べればかなり強くなれたと思う。

 

 

この世界では魔物を倒すほど強くなれる、倒した魔物の魔力を吸収出来るからだ。

魔力を吸収すると身体能力や五感が強化され、魔法使いや俺達の様なユニークスキル持ちは魔力量も増える。

このあたりの仕組みはゲームのレベルアップと同じ様だ。

 

「あぁ前より魔力も上がったし良い感じだ」

 

 

俺は身体能力も上がったが魔力量の増加はそれ以上に上がった。

技も使う度に洗練され新たな技も増え、特にサンダーフォースは魔力効率が大幅に改善され多用している。

 

「アキラは期間で言えばまだ新人だからな、新人がこれだけ戦えばそりゃ伸びるだろ」

 

「ま、壁までは直ぐに行くだろうね」

 

「壁か、今の所はまだ感じないけどな」

 

「Cに上がってもまず壁までが遠いからな、まだ暫くは伸びると思うぜ」

 

俗に言うCランクの壁。魔物を倒すほど強くなるが当然成長速度は落ちて行く、それが顕著に現れるのがCランクあたりらしい。

 

Cランクまでは長く続ける事が出来れば行けると言われるが、実力的にそれ以上に強くなれるのは一握りしか居ない。

壁を超える為には強い魔物と沢山戦う必要があり、ゲームの様にコンティニューは出来ない。

 

そしてCランクまで行けばそこまでの危険を冒さずとも良い生活が出来る、それが理由で上を目指すのを諦める冒険者が多い。

 

壁を越えようと挑む冒険者も居るがその殆どは帰らぬ人となる。

 

 

パーティ結成から数ヶ月が経つがこれまでの期間の殆どを討伐クエストに費やした。

クエストにかかる時間は内容次第の為、数を平均と比べる事は出来ないがそのクエスト頻度は周りの冒険者から常軌を逸していると言われる程だ。

 

 

良いか悪いかはわからないが、世界は魔物の脅威が身近で依頼に困る事は無かった。

 

お陰で俺は急成長でき、ランクもCランクまで上がった。途中何度か死にかけたが、その度にゴルドやジーナに助けてもらい生き残れた。

 

 

 

「さっさと回収して帰るか」

 

ゴルドはそう言いながら回収を始める、俺やジーナも続く様に回収作業を開始する。

今回も連戦に次ぐ連戦で、俺達は数多の死体に囲まれていた。

 

 

 

 

 

因みに、Cランクに上がった時スーリ教官にランクアップがここまで早い冒険者が居たのか聞いた所

 

「私が教官に付いてからは三人目かな、その内の一人はジーナ、もう一人はあなたは会ったこと無い奴で怪我で引退したよ」

 

「現役の時も何人かは見かけたけど、殆どその後調子乗って死んでるからあなたは気を付けなさいよ」

 

と言われ、もしかしたら異例の早さかもと期待していた俺は改めて気を引き締めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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