俺は「俺TUEEEEE」がしたい   作:味塩

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十五話 ギルドからの依頼

窓から差し込む朝日が顔を照らす。

目が覚めた俺は寝ぼけながらも感動していた。

 

「めちゃくちゃよく眠れた」

 

俺が寝ていたのは何の変哲もないただのベットだ。

だがベットなのだ、今までの様な藁の上に雑魚寝じゃない、人間が寝る為に作った素晴らしい発明品の効果を実感した。

 

俺は遂にあの荒屋を出た、今住んでいるのは一般的な宿、広くは無いがベットも簡易的なイスとテーブルもある。

 

俺は自分を労う、良く頑張ったと良く我慢したと。

俺達のパーティが金を稼げないのは周知の事実だが、宿のランクを上げるぐらいならばもっと早くに出来た。

 

それでも荒屋に泊まり続け金を貯めたのはマジックバックを買う為だ、今までただのカバンを使っていたがかなり不便だった、戦闘の邪魔になるし手入れしないと付着した返り血何かが臭ってくるし、入れ方が悪かったのもあるが一度カバンの中でポーションが割れた事もあった。

 

そこで俺は金を貯め、先日念願のマジックバックを購入した。

中の容量は約大きめのカバン三個分とあまり大きな物では無いが、俺達のパーティならそんなに大きな素材が手に入らない為充分だった。

 

 

そんな大きさの物でも貯金はほぼ消えた、俺達のパーティはクエスト報酬の少なさを回数で補っていた為一般冒険者には届かないが金が無い訳じゃ無い。

 

高い買い物だったがこれからはクエストで楽が出来ると思うと正解を選んだと感じる、これから又貯金は始めるが流石に宿のグレートは上げようと決めこの宿を教えてもらった。

 

 

新たな生活に満足しつつギルドへ向かう。

 

 

――――――――

 

 

ギルドでゴルド達と合流し、今日受けるクエストを探そうとしたが受付から声がかかり、俺達はそのまま受付に向かった。

 

「すみません呼び止めてしまって、ギルドから『戦いの灯』にクエストを依頼したくて」

 

「クエストの依頼?」

 

「はい、こちらなんですけど」

 

そう話ながら受付は依頼書を出して来た、依頼書を確認すると

 

―――――――――――――――――――――――

  ポイズントード討伐

 

受注条件:パーティランクC以上

達成条件:湖に住み着いたポイズントードの討伐

    :汚染されていた場合は湖の浄化

成功報酬:金貨五枚

討伐証明:舌

討伐報酬:一体に付き銅貨五枚

〜以下一体辺りの素材価値〜

魔石:銀貨五枚

毒袋:金貨一枚(傷無しのみ)

―――――――――――――――――――――――

 

「討伐はわかるけど浄化?ジーナって浄化出来るの?」

 

「出来ないね、あれは神聖魔法じゃなきゃ使えない様になってんのさ」

 

「浄化についてはこちらで神官の方をお呼びして居ますので大丈夫です、ただ見習いの方でして、、、」

 

受付のお姉さんは困り顔で話す、話からして見習いの神官とクエストに行けって事なんだろうけど。

 

「見習いの護衛しながらって事?俺達には向かなそうですけど良いんですか?」

 

クエストの内容からして俺達には不向きだ、討伐だけなら問題無いと思うが見習いの護衛に泉の浄化。

浄化については神官が行うとしても一瞬で終わる訳ではないだろう、そうなると浄化中と行き帰りは神官を護衛しなくてはいけない。

 

俺達は自ら危険を呼び込む様な戦い方の為守るのには向いてない、受付のお姉さんもその辺りは知っているはずだが。

 

 

「実は今依頼出来るパーティがアキラさん達しか居なくて、、、」

「湖の下流には村もあり川が完全に汚染される前に討伐をお願いしたく、他の冒険者さんをお待ちする訳にもいかない状況です」

 

状況的に俺達の様な不向きなパーティに依頼するしか無いのか、不安要素はあるけど内容聞いたら断れないな。

 

 

「これは受けるしか無いんじゃない?」

 

「なら追加で金貨三枚だ」

 

「え?」

 

今話したのは受付のお姉さんじゃないジーナだ、ジーナは不機嫌そうに受付に言う。

 

「クエストは受けてやる、だがガキのお守りさせんなら報酬に金貨三枚追加だ」

 

「追加報酬ですか、、、わかりました、成功報酬にギルドから金貨三枚追加させて頂きます」

 

受付のお姉さんは少し考えた様だがジーナの要求に応えた、話の展開に少し遅れた俺はゴルドにこっそりと聞く。

 

「良いのかこれ?ギルドからの依頼で報酬交渉なんて」

 

「ジーナの言ってる事は別に変な事じゃねえぞ、アキラも言ってたがこの依頼は明らかに俺達に向いてねえ、その依頼を受けるんだからこのぐらいは問題ねえよ」

 

「そう言うものなのか」

 

「そう言うもんだぜ、ギルドからの依頼だから出来る事だけどな、張り出しある依頼でやったらただの馬鹿だ」

 

俺がゴルドに説明を受けている間に受付のお姉さんは依頼書に追加報酬を書き足した。

 

「では成功報酬を追加しました、これで問題無いでしょうか?」

 

「あ、はい大丈夫です」

 

「本当ですか、ありがとうございます!」

 

受付のお姉さんの顔は明るくなった。金額は追加になったが俺達が断った場合は他の冒険者の帰りを待つしかなくなるし、そうなったら村への被害が出ているかも知れないからだろう。

 

 

「依頼は問題ねえがその見習いは大丈夫なのか?俺達と行く以上魔物はわんさか出るぜ」

 

「本人には既に話してあります、村の人の為ならと了承頂いてます」

 

そのまま案内された場所には一人の女の子が居た、動きやすい神官服を着ているのでこの子が今回の護衛対象だろう。背は低く年は俺と変わらないぐらいだろうか。

見習いの神官はこちらを見てギョッとしたが慌てて自己紹介をする。

 

「わ、私ニオです、今回はよろしくお願いします」

 

「俺はアキラ、一応このパーティのリーダーをしている、こっちのデカいのがゴルドでこっちの剣持ってるのがジーナ」

 

 

俺達は手短に挨拶を済ませ湖に向かった。

 

 

 

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