俺は「俺TUEEEEE」がしたい   作:味塩

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十六話 ニオの冒険

あぁ神よ、これが私に与えられた試練なのでしょうか。

私は浄化をする為に冒険者のパーティと湖に向かっています、放置すれば村の方へ被害が出てしまう大事なクエストです。

 

初めてのクエストですが困っている方の為に精一杯頑張ろうと危険を承知で参加しました。

神官も自身の強化の為冒険者と共にクエストに行く事があり、私もその為に教会から色々な事を教えて頂いたのですが。

 

このパーティはおかしい気がします。

外では不用意に大きな音や声を出さない、戦闘は最小限、それも可能な限り奇襲を仕掛け戦闘を有利に進める、少なくとも私はそう教わりましたが現実は違うのでしょうか。

 

 

「アキラ!追加だ、オークが三体だ」

 

「わかった!俺が相手する、ニオさん耳塞いでて!」

「サンダーストーム!」

 

「アッハッハ!良いじゃねーか!どんどん来やがれ!」

 

 

ゴルドさんが攻撃する度に大砲の様な爆発音が響き、ジーナさんは笑いながら魔物を切り刻んでいます、目はギラギラしててちょっと怖いです、、、

リーダーのアキラさんは普通の人なのかと思えば手から雷を出して魔物を攻撃しています、その音は激しく爆発とは違った轟音が鳴り響いています。

 

正直怖いです、まだ湖にも着いてないのにこんなに戦闘しても大丈夫なんでしょうか、魔物がどんどん集まって来ている気がするのですが、、、

 

受付の方は「これから紹介するパーティは戦闘力が高いパーティなので安心してください、ただ彼らが戦うと戦闘が激しく連戦になる可能性もあります」と言ってましたがまさかこれ程なんて思いませんでした。

 

 

 

その激し過ぎる戦闘は暫く続きました。

周囲には夥しい数の魔物の死体が散乱してますがこれが普通では無い事は私にもわかります。

 

私は生きて帰れるのでしょうか、あぁ神よどうか無事に勤めを果たせる事を願います。

そして願わくば私も無事に帰りたいです、、、

 

―――――――――――――――――――

 

湖に向かう途中で魔物と遭遇、戦闘が始まりいつもの如く連戦になったが、今最後の魔物にジーナがとどめを刺した。

 

「やっと終わったか、湖に向かわないとだし素材諦めるしかないよな?」

 

戦闘が終わり一息つきたいが、クエスト自体は全く進行していない。勿体無い気はするが直ぐに向かわないと帰りが夜になってしまう。

 

「そうだな、勿体無えが急いで燃やして行った方が良いだろうな」

 

ゴルドも了承し俺達は急いで魔物の死体を集め燃やす。ニオさんも作業を手伝ってくれた、さっきの戦闘は衝撃的だったらしく戦闘中は固まっていたが今は緊張が少し解けたのかも知れない。

作業中に声をかけられる

 

「あ、あの、いつもこんな感じなんですか?」

 

「あーそうだね、俺達だとどうしても魔物が集まっちゃうからこれはいつも通りかな」

 

そう答えるとニオさんは引いた、仕方ない、俺もわかっているがこれは普通じゃない、でも俺達にはこれしか出来ないのだ。

 

魔物を引き寄せると言ってもどんな魔物が来るのか何て分からない、三人で戦っても勝てない様な魔物が来たら終わりだろう、今の所はBランクなどの魔物と遭遇して無いが今日がその日でもおかしくない。

 

「ハッハッハッ!それが普通の反応だぜ、俺達の戦い方は側から見りゃイカれてっかんな」

 

ゴルドは笑っているがニオさんには申し訳なくなるな、本来依頼される様なパーティならもっと安全にクエストを行えただろう。

 

「まぁ戦闘続きだったけど逆に言えばこの近くの魔物は倒したから湖までは安全、じゃないか」

 

俺は安全だと言い切れずフォローに失敗した、その失敗でニオさんは更に引いていたが、そんな反応されても仕方ないなと諦めた。

 

出来ればカッコ良く、スマートに見せたかったのだが結果は大失敗だ。

 

 

気を取り直し湖に向かう、幸い湖までは魔物に遭遇する事は無かった。

そして湖には報告通りポイズントードが居る、紫色の毒々しい蛙だ。皮膚から毒液を分泌し素手で触れば爛れてしまう為、ゴルドにはニオさんの護衛を頼み俺とジーナで戦う。

 

 

ポイズントードの戦闘能力自体はあまり高くない、ただ毒が厄介で皮膚の分泌意外にも毒液を吐いて来る。

 

これを解毒するにはポーションか回復魔法を使うしか無く、もし毒液に直撃してしまうとかなりの量の解毒ポーションが必要になる為冒険者から嫌われている。

 

更に言えばこの魔物は素材価値が元々低い、毒袋は高額で買い取ってもらえるがまともに倒せばほぼ破れて売れなくなってしまうし、危険を冒してまで丁寧に戦う程の金額では無い。

 

 

ジーナは両手の剣で蛙の腹を切り裂く、毒袋は腹にあるため血と毒液がジーナにかかるが気にした様子は無く次の獲物に切り掛かる。

毒を喰らっても直様魔法で解毒し、爛れた肌も回復出来るジーナからすればポイズントードはただの大きな蛙でしか無い。

 

俺は遠距離から一方的に攻撃する、水生の魔物は雷に対して弱い事が多くポイズントードも同じ様で俺との相性は抜群だった。

 

住み着いてまだ時間が経って無いのか数は少ない、これがもっと後に来てれば繁殖してクエスト難易度は更に上がっていたかも知れない。

 

 

戦闘が終わり死体の処理を始める、死体は毒液まみれなのでこれも素手では触れない。俺はマジックバックから皮手袋を出し作業にあたった。

 

 

そして湖にニオさんが浄化の魔法を使う、ニオさんが言うには汚染状況は軽度でこれなら数十分で完了するとの事だ。

ニオさんはジーナにかなり怖がって居たがこれも仕方ない、凛々しく戦う女戦士だったら『暴虐のジーナ』なんて呼ばれないのだから。

 

 

案の定追加の魔物が現れたが、二人で浄化中のニオさんを全力で守った。

ジーナは速攻で敵に突っ込んで行った。

 

 

 




明日と明後日は更新お休みします。
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