神速無敵の|幻想機竜《ファントムドラゴン》   作:晴月

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episode6 工房と入団試験

 

ライトとルクスが王立士官学園(アカデミー)に来て数日が経ったある日の早朝。

 

休日ということもあり、ライトは機竜の整備、というかまるでプラモを組み立てるように機竜を改造していた。

 

(原作通りならこの後、姫様が所長を勤める工房(アトリエ)に行って仕事を手伝い、午後からは騎士団の入団試験がある。····その前に”コイツ“を仕上げておかないとな)

 

ライトが組み上げているソレは、《スターダスト》ではなく《ワイバーン》をベースにした改造機竜であった。

 

(本来ワイバーンは汎用機竜の中でもトップクラスの機動力を誇る機体、その機動力を底上げしてやれば···入団試験も難なくクリアできるだろう)

 

「よし、これで完成···っと。」

 

組み上げたソレはもはや《ワイバーン》と呼べる代物ではなかった。

 

先ず、元々のカラーリングは青と白がベースになっていたがコレは青い箇所を藍色へと塗装しており、ライトの趣味が反映されていた。

 

更に、機動力を更に底上げする為に背部に設置されている二門のブースターを翼の様な形をした物へと変更し、機体サイズは小回りが利くように少しだけ小さめに変更してある。

 

更に武装も増やしており、本来《ワイバーン》に搭載されていたブレードを、新しく両腕に装備した二対の双剣へと変更し、近接戦特化へと変化させた。更に詠唱符も書き換え、新たな機攻殻剣へと“進化”した。

 

「名前は、そうだな···メリュジーヌ···うん、しっくりくる。これでいこう。」

 

新しく作られたその機竜は、フランス伝承の水妖の名を与えられたことでこれからも彼の第二の愛機として活躍するだろう。

 

「まだ時間はあるし、少しだけ動かしてみるか」

 

そう言ってライトは、時間の許す限り試運転を行い、その機動力をモノにしたのだった。

 

―――――――――――――――

 

 

その後、朝食を終えてライトは学園敷地内の端にある大きな一戸建ての建物へと来ていた。

 

(此処が、姫様が所長を勤める工房か)

 

左腰部に新しく製造した《メリュジーヌ》の機攻殻剣を装備したライト。その刀身は藍色に染められており、まるで芸術品の様な美しさが見て取れた。

 

「さて、入るか。」

 

ライトが扉を開けようとした時、

 

「あれ?ライト?」

 

後ろから声を掛けられ、振り向く。

 

其処にはルクスが此方の様子を伺う様にして立っていた。

 

「ルクス?···あぁそうか、そういや今日だったな」

 

そういえば今日は、理事長からの仕事の依頼があったなと、ふと思い出してそう呟く。

 

「そういえばライトもこの仕事受けてたんだっけ。」

 

「そうそう。というか、そろそろ入った方がいいだろ。あんまり待たせるのも悪いしな。」

 

そう言ってライトはドアノブに手をかけ、鍵が掛かっていない事に気付くとそのまま回して開ける。

 

「不用心だなぁ······」

 

ふとルクスがそう呟いた。

 

(まぁ、ルクスの言い分も分かる。)

 

ルクスの言う通り、装甲機竜の存在や技術はどの国においても最高機密なのだ。

 

しかし、いくら学園の敷地内だからといって鍵をかけないのはマズイだろう。とそんな事をルクスは思ったのだ。

 

「すみません。誰か――」

 

ルクスがそう出し掛けた声を、思わず呑み込んだ。

 

金属と油の匂いが立ち込める、煉瓦造りの広い空間。

 

無数の部品と工具が転がるその奥に、一機の怪物があった。

 

「これは―――?」

 

「へぇ~、《ワイバーン》と《ワイアーム》を掛け合わせたか···随分と面白い発想をするみたいだが、まだまだだな。」

 

と、これを嬉しそうにライトは見上げる。

 

「まだまだって?」

 

ルクスがそう尋ねると、ライトは笑みを浮かべながら怪物を指差す。

 

「よく見ろ、右半身が《ワイバーン》で左半身が《ワイアーム》···見るからに不自然で不格好だろ···俺だったら背部スラスターと頭部を《ワイバーン》、両腕部と両脚部を《ワイアーム》にする。」

 

と、自身の考えを話し始める。

 

「確かに、そっちの方がバランスが取れてて動きやすそうだ。」

 

「いや、それもあるが俺が言いたいのはそこじゃない」

 

するとライトはルクスに身体を向けると両肩を掴み、

 

「俺が一番に言いたいのは、そう!その方がカッコいいからだ!!!」

 

「えぇ~···そこなの···?」

 

「何を言ってる。装甲機竜は機能性が一番、格好良さが二番目に重要なんだぞ!」

 

と、ライトが熱を込めてルクスへと演説していると、

 

「ううん······。一体何だよ?騒々しい―――」

 

すると、近くのソファーから声が聞こえた。

 

「リーシャ様······?」

 

薄い毛布を被って寝ていたのは、制服の上に白いガウンを羽織ったリーシャだった。

 

「へぇ、そういう事か···」

 

とライトがルクスにも聞こえないくらい小さな声で呟いた。

 

一晩泊まっていたのか、リーシャの全身は薄汚れて小さな寝癖までついている。

 

ついでに、制服もズレてブラウスがめくれ上がっており、ルクスは思わず視線を逸らした。

 

「何をしてるんですか、こんなところで?」

 

「······あれ?ルクスが何でここに――。······あぁ、そっか。依頼してたな、そーいえば。ふあぁ······」

 

さらっとライトがスルーされたが、ライトは寝ぼけて判断能力が落ちているだけだとなんとか納得させた。

 

ルクスは一度外に出て食堂でお茶を貰ってくると、服の乱れを直しているリーシャに手渡し、一息で飲み干した。

 

「ふー。中々気が利くなルクス。流石はわたしが認めた男だな!」

 

お姫様らしくない仕草で、ご機嫌な笑みを見せるリーシャ。

 

(恐らく工房の見学にでも来て、そのまま泊まり込んでしまったのだろう。)

 

と、ルクスは自身を納得させた。

 

「おはようございます。ところで、工房の所長はどこにいるんですか?」

 

と、リーシャに尋ねた直後にライトが一言。

 

「何言ってんだルクス、目の前にいるだろ?」

 

「え?」

 

一瞬、信じられないとばかりにライトを一瞥し、リーシャを見やる。

 

「そうだ。そいつの言う通り、わたしがこの工房の所長だ。」

 

「えっ······えっ···!?」

 

今度は、2人を二度見して疑いの目をリーシャに向ける。

 

「ふっ、お前はなかなか挑発がうまいな。よし、乗ってやるぞ」

 

そう言うとリーシャは得意気に笑い、腰に差していた二本の機攻殻剣を、同時に抜き払った。

 

「ッ······!」

 

「へぇ···!」

 

「――降誕せよ。天地の対なる楔、穿たれし混沌の竜。《キメラティック・ワイバーン》···!」

 

その瞬間、工房の奥に見えた奇怪な機竜が光子と化し、リーシャの背後に転送される。

 

「接続――までは、しなくていいよな。よし、戻れ」

 

リーシャは同時に二本の機攻殻剣を振るい、鞘に収める。

 

すると召喚された機竜は再び、光の粒と化して奥の倉庫へ戻った。

 

ルクスは目を丸くしたまま絶句してしまい、ライトは少し不満気だが、技術の進歩に少しだけ納得していた。

 

「どうだ、驚いたか?」

 

ルクス達の反応に気を良くしたリーシャは、両腕を組んで胸を張った。

 

(無い胸張っちゃってまぁ···)

 

と、一瞬だけライトはリーシャを見て考えた直後、

 

リーシャから睨まれる。

 

「な、何だよ···?」

 

「いや?なにか良からぬことを考えていた様な気がしただけだ。」

 

(エスパーかよ···!?)

 

女性は自分に向けられた視線には敏感だとは知っていたが、まさかライトの考えを読んでくるとは思わなかったライト。

 

「まぁ、いい···取り敢えず今は置いておこう。」

 

と、思考を切り替えて後ろに振り向く。

 

「《キメラティック・ワイバーン》···わたしが開発した世界初、オリジナル装甲機竜だ」

 

「――!?」

 

ルクスは自身の耳を疑う。

 

それもそのはず。元々遺跡で発掘された古代兵器である装甲機竜は、発見され十余年が過ぎた今でもその具体的な原理は解明されておらず、既存の部品を取り付ける。若しくは交換する程度の調整しかできないとされてきたからだ。

 

こんなふうに、別の機竜を作るといった改造を施すなんてことができる者がいるとは思わなかったからだ。

 

まぁ、一部例外がいるのだが···今は置いておこう。

 

幻玉鉄鋼(ミスリルダイト)幻創機核(フォース・コア)を加工できれば、他にも色々出来そうなんだがなぁー。後はあの機体、性能と出力はかなりのモノなんだが、起動に二本の機攻殻剣を使わないといけないのがちょっとネックなんだ」

 

二種類の機竜の融合。

そして機攻殻剣の二刀流など、ルクスは聞いたことがなかった。

 

だが、ライトはこの光景を過去に一度見たことがあった。

 

それは彼の師匠である人物が行っていた実験の一つであったからだ。

 

――――――――――――

 

『師匠、何やってるんですか···?』

 

『おう!来たかライト!今ワイバーンにワイアームの四肢を移植してる所だ!』

 

と、快活に笑う師匠と呼ばれた人物は誇らしげにそう語る。

 

『また無茶な事を···』

 

と、溜息を吐きながら呆れた様子のライト。

 

『よし、後は接続してみるだけか···こういうのは、思い切って···!』

 

『なんか嫌な予感がするんですけど···ちょっと、師匠···?』

 

『せーの···!!』

 

集中していて、ライトの言葉が聞こえていないのかそのまま思い切り力を入れて四肢を接続する。 すると突然

 

ドガァァァン!!!!

 

と、強烈な爆発音を響かせて大きく吹き飛ばされてしまう。

 

『·········』

 

なんとか助かったライトもコレには絶句してしまい、暫く固まってしまっていたが、

 

『がっはっは!!いやー失敗失敗、まさかこうなるとはな!!』

 

『いや何してんだアンタ!?死ぬかと思ったわ!!?』

 

と、まるで何事も無かったかのように振る舞いだした師匠にライトもツッコミを入れざるを得なかった。

 

『まぁまぁ、失敗は成功の母親の知り合いの友人って言うだろ?』

 

『いや初めて聞いたわ!?というかなんだその諺!?完全に赤の他人じゃねぇか!!』

 

『よし!次は上手くいくはずだ、もういっちょいってみるか!』

 

『もう勘弁してくれー!!!』

 

――――――――――――――――

 

と、こんな事が何度かあり、その度に死にかけたりと散々な日々を過ごしていたが、師匠から色々と技術を仕込まれ、今では誰よりも優れた整備技術を持つ事が出来ている。謂わば怪我の功名というやつだ。

 

と、そんな事を考えていたライトだったが、ルクスとリーシャの話は続いていたようで、

 

「ところで、あっちの奥に凄い焦げ跡っていうか、爆破された形跡みたいなのがあるんですけど······」

 

とルクスが指摘すると、

 

「······失敗は成功の母だ」

 

と、微かに動揺が見て取れたがそれを抑え込んでリーシャは言い切った。

 

「なるほど、夜遅くまで装甲機竜の改造とかしてるから授業中よく寝てた訳か」

 

と、此処でライトが切り出す。

 

「半分正解だ···だがちゃんと話は聞いているし、実技では寝惚けてないぞ。ライグリィ教官は王女たるわたしにもまるで容赦がないからな、機竜の訓練で手抜きし、甘く見れば酷いことになる···全く尊敬に値するよ。」

 

「じゃあ、残りの半分は?」

 

「ほれ、お前の機攻殻剣だ」

 

ルクスの問いかけに答えず、リーシャは机の上に置かれていた機攻殻剣を手に取り、ルクスに手渡す。

 

ルクスが受け取ったソレは紛れもなく、ルクスの《ワイバーン》の対となる剣だった。

 

「これって確か···整備士に修理を頼んでいたはずの···」

 

「ああ。お前の装甲機竜はわたしが此処で直しておいた。」

 

「本当ですか!?」

 

「学園を救った英雄の機竜だ、別に驚くことでもないだろ···何日か徹夜して、今朝方まで掛かったけどな」

 

「ありがとうございます!」

 

ルクスは思わず笑顔になり、頭を下げた。

 

そんなルクスからの感謝に心地良くなったのかリーシャは、

 

「ん······そ、そう喜ばれると···わたしも悪い気分じゃないな······も、もっと褒めて···頭とか、撫でてくれても――」

 

(姫様デレたな···)

 

普段のツンな態度から一変し、デレをルクスに見せるヒロインっぷりにライトはそう思考した。

 

「え?」

 

しかし、この鈍感系主人公 リーシャの声が小さかったこともあり、聞き逃してしまった。

 

その様子を見てリーシャは慌てて咳払いをする。

 

(あいつ···いつか絶対刺されるな···)

 

と、ライトは不穏な事を考えるのだった。

 

「そ、それじゃ···ちゃんと動くか早速テストしてみてくれ」

 

「はい」

 

ルクスは腰のベルトにつけた機攻殻剣の鞘を払い、詠唱符を呟く。

 

「――来たれ、力の象徴たる紋章の翼竜 我が剣に従い飛翔せよ、《ワイバーン》」

 

光の粒が目の前に集まり、瞬時にルクスの側へ転送―召喚される。

 

「あれ······?」

 

ルクスが首を傾げる。

 

それもそのはず、ルクスが使っていたものと完全に外見が変わっていたからだ。

 

ルクスは機動力に優れた《ワイバーン》に厚めの装甲を纏わせていたが、

 

「って、何ですかこれ!?」

 

両肩に連結された機竜息砲(キャノン)と、背部と脚部にある飛翔用の噴射口。

 

申し訳程度に以前使っていた大型のブレードが残っているものの、厚かった装甲は半分以上が削ぎ落とされ抜き身の刃の様に鋭くなっていた。

 

「ほう···!かっこよくなったな···!」

 

「そういう問題じゃないんだけど!?」

 

「ああ、修理してるうちに色々と気になったんでなー···ちょっと改造した。」

 

「ちょっとってレベルじゃないんですけど!?左手にドリルとかついてるし!?何これ!?」

 

「ああそれか···かっこいいだろ、遺跡で見つかった中でも希少(レア)なパーツなんだぞ」

 

素直に褒めたライトとご機嫌な様子のリーシャに、思わずルクスは絶句してしまう。

 

そしてルクスは、今までの雑用先で見た技術者と職人の悪い所をふと思い出していた。

 

「だいたいな、おかしいぞお前が使ってたあの装甲機竜は」

 

そして畳み掛ける様にリーシャがルクスへと話し始める。

 

「基本の機体に加え、装甲強化のパーツばかりやたらくっついてる。機動性が売りの、飛翔タイプの機竜の装甲を無駄に厚くして重量を上げるとか···ド素人のやる事だぞ?こんなんじゃせっかくの性能がちっとも発揮できないじゃないか···大体、見た目からしてダサ過ぎるんだよ」

 

「いや、かっこよさは関係ないかと······」

 

リーシャの剣幕に圧されつつも反論するルクスだったが、

 

「アホかお前は!装甲機竜は機能性が一番、格好良さは二番目に重要なんだ!これを見てるだけであんなへっぽこ機竜に勝てなかったわたしが惨めになるだろうが!」

 

「·········」

 

(さっきのライトと同じこと言ってるし···しかもライトも後ろで力強く頷いてるし···)

 

「あの···すみません。気持ちはわからないでもないんですが、元に戻して···あっ」

 

リーシャに元に戻して貰おうとしたルクス。しかし、改造されきった自身の装甲機竜を見て言葉を失う。

 

「ん?どうした、ルクス。」

 

「いやその···ライトが凄い勢いで《ワイバーン》を元に戻してるので···」

 

「えっ···はっ!?」

 

リーシャが振り返ると其処には先ほどの改造されきった《ワイバーン》ではなく、元の装甲が厚い《ワイバーン》に戻っていた。

 

「ルクス、こんなでいいか?」

 

「ああ、うん。それで大丈夫だけど···」

 

ルクスが言葉を詰まらせたのは、彼の後ろで表情が一切見えないリーシャがいる為である。

 

「な···な···」

 

突然の出来事に対して、リーシャは驚き、言葉を詰まらせてしまう。

 

「ん?どうした姫様、まるで鳩が豆鉄砲食らったみたいな顔して」

 

「何をしているんだお前はー!!!折角改造した装甲機竜を···!」

 

「いやだって、装着者のルクスが嫌がってたんだから元に戻さないと」

 

「それに貴様、どうやって元に戻した!?あれだけ改造したのに、こんな短時間で元に戻せるなど聞いたことがない···!」

 

「だろうな、普通はもう少し時間が掛かる筈だからな。俺はルクスの装甲機竜の装備を覚えていたから、これだけ早く元に戻せた···ただそれだけだ。」

 

「······!」(だとしても、部品等の不備が無いか逐一確認を行いながら実施しなければいけない筈だ···!あれだけ早く終わらせられる筈が無い···!)

 

ライトの行動にそう思案するリーシャだったが、

 

「よしルクス、早速動かしてみてくれ。」

 

「は!?いや、ちょっ···」

 

慌てて止めようとしたリーシャだったが、その前にルクスがライトに言われるがまま、《ワイバーン》を装着する。

 

「どうだ?動きに制限が掛かる様な感じとかは無いか?」

 

「うん。そういったのは全く感じない。寧ろ、前よりも動かしやすく感じるよ···!」

 

「!?」

 

ルクスの意見を聞き、リーシャは更に驚愕の表情を見せた。まさか、”こうなる“とは思わなかったからである。

 

(逐一確認作業を行わずに機体の性能を上手く引き出している。···これは暴論かもしれないが、それほどまでの技術力を保有しているということなのだろう···)

 

と、無理矢理自信を納得させる為に絞り出した、言い訳の如き理屈でリーシャは自身を納得させた。

 

「···コレは使えるな」

 

(ん?今こいつ何て···)

 

ライトは外したドリルをまじまじと見ると、直ぐ様大きな紙の束をリーシャに見えない様にバングルから転送させ、懐から出した様に見せた。

 

「き、貴様···まさか“それ”は···!」

 

(お···!食いついたな)

 

予想通りと言わんばかりに笑みを浮かべ、作業机の上に広げてみせるライト。

 

「”設計図“だ···俺の考えた新しいコンセプトの機竜のな」

 

そう言ってライトはリーシャにも見せる様に設計図を広げる。

 

「こ、これは···!」

 

其処には“炭鉱用機竜 ドルベイル”と銘打たれた機竜の事細かな詳細に加え、内部フレームのパーツには何を使用するのか等が手書きで描かれていた。

 

素体(ベース)は耐久値の高い陸戦機竜型(ワイアームタイプ)を使用し、右腕にはツルハシを持てるように通常のハンドパーツよりも大きめの物を装備、左腕はオプションパーツとして先程のドリルパーツを装備させよう。勿論パージ可能にしてな」

 

そう言いながら更に設計図に手書きでドリルパーツを書き足していく。

 

「コレを此処で製造し、炭鉱を生業とする企業に売り込めば売れるだろう。あぁそうそう機攻殻剣は狭い坑道内でも取り回し可能なナイフ型にしておこう。」

 

「待て···!企業に売り込むだと!?機竜もそれを召喚する為の機攻殻剣もそこまでの数は無い筈だ、それに売るにしてもかなり高額になる。いくら何でも無茶だ···!」

 

「そうか···なら先ずは宣伝だけして欲しい企業にはレンタル期間を設けよう。その間は定額料金でレンタルしてもらい、目処が立てば購入してもらう。勿論、持ち逃げ出来ないよう専用の防犯システムも開発済みだ。」

 

と、楽しそうに笑いながらリーシャへと説明する。

 

「それにローンを組めるようにもしておこう。金利は···そうだな、これくらいならどうだ?」

 

と、今手帳に記載したそれをリーシャへと見せる。

 

「ほぉ···確かにこれなら··」

 

と感嘆の声を上げ、納得する。

 

「次に···売上の取り分だが、80%でどうだ?」

 

「なっ!?いくらなんでも取り過ぎだ!此方の取り分が殆ど無いではないか!?」

 

「じゃあ、50%ならどうだ?」

 

「う〜ん···それなら、まぁ···」

 

「よし、なら契約成立だ」

 

と、聞き手を差し出して握手を求めるライトに対しリーシャも握手を返す。

 

「ところで、だ」

 

「あ···が···!?」

 

その瞬間、ライトはリーシャが差し出した手を、握りつぶす様に力を込めて握った。

 

「お前、俺と初めて会った時···俺の事を”犯罪者予備軍“···とか言ってたよな?···まだその事を謝ってもらって無いよな?な?」

 

「え····は····え···?」

 

突然の事で反応が遅れたルクスは戸惑い、その場に立ち尽くしながら意味のない言葉が口から漏れる。

 

「ほらほらどうしたぁ?このままじゃあ整備士の命とも言える手が握りつぶされるぞ?さぁどうする?」

 

と、仕返しとばかりに下卑た笑みを浮かべながら更に力を込める。

 

「ああああああああああ!!!!!」

 

その後、ガチ泣きしたリーシャから心からの謝罪を受けたライトは満足したのか、機嫌が良くなっていた。

 

―――――――――――――――

 

その日の午後、リーシャは泣きながらルクスとライトを演習場の控室へと連れてきていた。

 

「はぁ、何時まで泣いてんだ···うぜぇ···」

 

「なんだその言い草は!そっちがわたしの手を握りつぶそうとしたのが悪いんだろ!」

 

「その原因作ったのお前だろ」

 

と、まだ言い争っていた。

 

「ライト、もうその辺で···」

 

慌ててルクスが止めに入るが、ライトはルクスの方へと角度を変えて向き直る。

 

「ヒッ」

 

その顔には一切の表情が無く、能面のような見た目をしていたこともあり、ルクスは無意識に悲鳴を漏らしてしまう。

 

「ルクスには分からないだろうがな··俺は今まで犯罪とは無縁になるように生きてきたんだ、それがまさか···こんなちんちくりんに濡れ衣着せられる羽目になるとは思わなかったがな···」

 

「なっ!?誰がちんちくりんだ!···大体、お前だって紛らわしい言い訳をするから···」

 

「あ?なんだお前、そんな減らず口を叩くってことは···まだ折檻が足りなかったか?あ?」

 

「ヒッ」

 

すっかりライトに怯えてしまったリーシャはまるで小動物の様に縮こまってしまう。

 

「あ、あの〜···」

 

そこに恐る恐る手を挙げて此方の様子を伺う女生徒が一人、

 

「あぁ、ごめん忘れてた。」

 

彼女はそこにいた他の生徒達と同様に装衣を身に纏ってルクスとライトを待っていてくれたようだ。

 

ルクスとライトの顔見知りの生徒は、クルルシファーとフィルフィ。そして三和音のシャリス、ティルファー、ノクトの三人だけだ。

 

「本当に彼らを『騎士団(シヴァレス)』に入れるつもりなんですか、その···リーシャ様?」

 

「当たり前だ、実力はこれから示してやる。その為にルクスの装甲機竜も直してきたんだからな。」

 

当の本人はなんとか涙を拭って返答する。

 

「えっと――どういう話なんでしょう?」

 

ルクスは彼女達が何を言っているか分からず首を傾げて尋ねる。

 

「リーズシャルテ姫は、君達をこの部隊に推薦したいそうだ。士官候補生でありながら、実技・演習以外でも装甲機竜を扱える遊撃部隊。『騎士団(シヴァレス)』という特殊部隊にね」

 

三年生のシャリスが爽やかに笑みを浮かべてそう言う。

 

シャリスからの説明を要約すると、

 

現在の新王国では、実戦を行える機竜使いの人材は常に不足している。

 

しかも此処は王都の防衛拠点とも言える城塞都市だ。

故に、若くて才能と実力が突出した生徒を規則で戦わせずにおくのは宝の持ち腐れだという意見が出てしまった。

 

其処で、士官候補生でありながら、特別に戦闘許可を持つ

騎士団(シヴァレス)』――遊撃部隊が設立され、日夜研鑽を積んでいるのだという。

 

『騎士団』に所属すれば数人で小隊を組み、軍からの任務を受けることで報奨を得られる。

 

よって、ルクスにとっては『雑用』という意味でも、有用な場所になるとのこと。

 

因みにライトが推薦された理由は、リーシャ以上に優れた整備技術とスピーディーかつ正確な仕事ぶりが評価され、『騎士団』に所属してもらい、名目上、団員の一人として所属しているメンバー全員の機竜の整備をしてもらいたいとのこと。

 

「だけどさ、望めば誰でも入れるってわけじゃないのよねこの『騎士団』にはさ」

 

シャリスの解説が終わると、二人が見覚えの無い小柄な少女が、そう続けた。

 

「校内戦の成績で、総合して高い評価を得ていること。機竜使いの階層が、中級階層以上であること。そして何より現『騎士団』のメンバーの過半数がその実力を認め、入団の賛成に投票すること。」

 

と、入団の条件を提示する。

 

「あの、でも僕はまだ編入して数日で、実技演習もろくにしてないんですけど···」

 

「同じく。」

 

「残念ながらそうなんですよね。ルクスさんが『最弱の無敗』だという噂は聞いておりますが···」

 

と、穏やかそうな女生徒が苦笑すると

 

「平気だ」

 

と、リーシャが自信有りげに流れを断ち切った。

 

「先の二つの条件など、ただの前提に過ぎないな。ここにいるほどの生徒なら、もう知っているはずだぞ?ルクスは一騎打ちでわたしと引き分け、単騎で幻神獣とやりあったルクスの実力をな、それにライトは私以上に優れた整備技術とその正確な仕事ぶりを」

 

「まぁ、それはそうですが······」

 

リーシャの勢いに押され、長身の少女は口籠る。

 

「でも、今は三年生たちが――『騎士団』のメンバーが半数しかいないじゃない。何も、そんなときに······」

 

小柄な少女が付け加えるようにそう言うが、

 

「全体の過半数はちゃんとここにいる。仮にいない人間全員が否定派でも、ここの全員が賛成すれば、何も問題ないだろう?」

 

と、結局リーシャは話を纏めた。

 

「へぇ、三年生に男嫌いのメンバーでもいるから今回俺達のメンバー入りを強行したって事か」

 

と、ライトがそう話を繋げると、

 

「えぇそうよ。三年生の騎士団長の人が、かなりの男嫌いだから――」

 

「へぇ···」

 

と、ライトの話に返答したのはクルルシファー。更に続けて話を進める。

 

「三年生、セリスティア・ラルグリス。公爵家の令嬢で、学園最強と呼ばれる実力者。人望もあって、大勢の生徒が彼女を慕っているわ。たぶん、あの人が今の学園にいたら、男を編入させるなんて話も取り消されていた可能性が高いわね」

 

「なるほどね。要はその男嫌いの騎士団長様の不在を狙って、“鬼の居ぬ間に洗濯”しようって腹づもりか···良いね、面白い···!」

 

と、好戦的な笑みを浮かべ、ライトは武者震いする。

 

「クルルシファー、ライト、妙な事を言うなよ。わたしはただ新王国の姫として、やるべきことをやっているだけだぞ?」

 

と、話を聞いたリーシャが頬を膨らませて反論する。

 

「先日の――警報無しの唐突な幻神獣の襲撃。大事には至らなかったが、原因は未だに分からず、調査中だ。即戦力の確保は当然の判断だよ。特に三年生の殆どが留守にしている今は、尚更な」

 

(上手く話を纏めたな)

 

と、内心で感心するライトとルクス。

 

「だが、何の手続きも踏まずに入団させられるとはわたしも思ってない」

 

メンバー達からの反論が来るよりも先にリーシャは控室の中央で皆を見回した。

 

「今からチーム同士での機竜対抗戦を執り行う。その結果を元に、ルクスとライト2名の入団の賛否を決めると良い」

 

そう言って、テキパキと対戦相手を選びにかかる。

 

(僕の意思は完全に無視なんだろうか······?)

 

そう言いたげなルクスだったが、

 

「ルクス、騎士団で任務や警備の仕事をすれば報奨金も入るからな。借金の返済に役立つぞ!喜んで馬車馬のように働くがいい!」

 

と言われてしまい、反論の余地すら無かった。

 

(言い方に難があり過ぎる)

 

と、ライトは思ったが口には出さず、ルクスの様子を伺う。

 

手持ち無沙汰になったルクスが、控室の周囲を見回すとフィルフィの姿を見つけて、

 

「っていうかフィルフィも『騎士団』のメンバーだったんだ?」

 

そう尋ねると、

 

「·········」

 

おやつのラスクの様な物を齧るフィルフィは無反応だった。

 

「えっと···フィルフィ······?」

 

「···フィーちゃん、でしょ?」

 

少し声色を強めたトーンで、そう呟いた。

 

「えっ······!?こ、ここでもそれで呼ばせる気なの······!?」

 

「うん」

 

真顔のフィルフィに頷かれ、顔を赤くする。

 

が、直ぐに気持ちを切り替えてもう一度尋ねる。

 

「フィー······ちゃんって、強いの?」

 

「ふつうかな?」

 

ルクスがぎこちなく愛称で呼ぶとシンプルな答えが返ってくる。

 

彼女の腰には汎用機竜の機攻殻剣ではなく、神装機竜らしい雰囲気を纏った短剣が差してあった。

 

「強いわよ、彼女は······神装機竜《テュポーン》の使い手だもの。私の《ファフニール》と一緒でね」

 

「えぇ·········っ!?」

 

と、ルクス達が話している間、ライトはリーシャに付いていき、話し合いに参加していた。

 

「さっきも話した通り、今回の入団試験は俺とルクスの二人を対象とした試験だ。だから俺とルクスの二人でチームを組んで対抗戦を行うべきじゃないのか?」

 

「いいや、ルクスはわたしと組んで対抗戦に臨むべきだ。ルクスと戦った事があるのはわたしだけだ。だからこそわたしと組めば、あいつの実力が遺憾無く発揮出来るはずだ。」

 

と、どちらがルクスとチームを組むかでリーシャと揉めているようだ。

 

「仮に、姫様とルクスが組んだとして俺はどうすればいい?まさかとは思うが、今日初めてあった団員の誰かと組めとか言うわけじゃ無いよな?俺はルクス以外の使い手の事は分からないし、下手したら怪我をさせる可能性がある。だからこそルクスとは俺が組む。」

 

「何を言うか!あいつはわたしと組むんだ!」

 

「ハァ···どうせ、ルクスと自分の相性がいいとあいつに思わせてそのまま仲良くなろうって腹づもりだろうけどな、そんなに上手くいくとは思わねぇぞ。」

 

「なっ···!?べ、別に···そんなんじゃ···」

 

「···分かり易っ」

 

「う、うるさい!兎に角、あいつはわたしと組む!これは決定事項だ!」

 

「ちょっと聞きましたかティルファーさん、事もあろうにあの姫様、職権乱用しましたわよ。」

 

「聞きましたわよライトさん。いくら王族といえどそれは駄目ですわよね〜?」

 

「うるさいぞ!というか貴様ら、何時からそんなに仲良くなったんだ!?」

 

ギャイギャイと2人の言い争う声が控室中に響き渡った時、

 

「あ、あの〜···ヒッ····!」

 

一人の女生徒がおずおずと手を挙げて二人を見やる。二人から威圧感が発せられており、思わず悲鳴が上がる。

『何だ?言ってみろ』

 

「えっと、どちらがルクスくんと組むかいっその事本人に決めてもらうっていうのはどうかな···と」

 

「確かにな」

 

「此処で我々が言い争っていても何も解決しないしな」

 

そう結論付けた二人はルクスの元へと向かう。

 

「おいルクス、話が纏まったぞ!わたしとお前が組んで···わぎゃん!?」

 

「勝手に決めるな」

 

リーシャがルクスとチームを組む為に口から出任せを言おうとした途端、ライトがハリセンでリーシャの頭をしばいた。

 

「あんたさぁ···ホントに自分勝手だな、そんなんだから友人の一人もいないんじゃないの?」

 

「なっ!?それとこれとは関係ないであろう!」

 

「いーや、関係あるね!というかあんたがそんな態度とってるから周りから誤解されるんじゃないのか?」

 

と、これまた一触即発状態に逆戻り

 

「えぇ、何これ···?」

 

当の本人であるルクスは何が何だか分からず、戸惑ってしまう。

 

「どちらがルクスくんとチームを組むかさっきまで揉めてたんだけど···」

 

「また揉めだしちゃったね〜」

 

と、周りはどこ吹く風といった様子。

 

『ルクス!どっちと組むんだ!』

 

「此処で僕!?」

 

「当たり前だ、お前が決めないで誰が決めるというのだ」

 

「俺等が揉めてる理由は聞いただろ、どっちと組むんだ?···因みに、俺は今日の為に新しく汎用機竜を改造して持ってきた。」

 

「えっ!?」

 

「なっ!?貴様それは反則だろ!ルクスが興味を引かれそうな事を言いおってからに!」

 

「うるせぇ!ムキになって暴走状態まで追い込まれたじゃじゃ馬姫は黙ってろ!」

 

「んなっ!?誰がじゃじゃ馬姫だ!」

 

もはや取っ組み合いの大喧嘩に発展しそうになってきてしまい、ルクスは慌てて、

 

「あぁもう···分かりました!僕が選べばいいんですね···!」

 

ともはや諦めた様な様子で2人に近づく。

 

「あぁそうだ、お前が決めたのなら我々もこれ以上文句は言うまい。」

 

「そうだな、お前に決めてもらえば後腐れなくこの後の試験に望める。」

 

「あっ、ライトは乗り気なんだ。」

 

「そりゃな、騎士団全員の機竜の整備をして欲しい···なんて言われたら整備士としては黙ってる訳にはいかないからな···それよりも、どちらを選ぶんだ?」

 

「僕が選ぶのは······」

 

―――――――――――――――――――

 

「ふぅ···」

 

その後、ルクスはライトとチームを組み、チーム対抗戦に臨む事となった。ライトは勿論試験に無事合格となった。ライトの作った《メリュジーヌ》は目にも止まらぬ速さで騎士団全員を翻弄し、何もさせずに全て撃破してみせた。

 

現在、ライトは一人で校舎内を歩いていた。

 

(原作通り、ルクスは不合格だったな)

 

一方のルクスはというと、『無敗の最弱』らしく回避行動を取り続け、一度も攻撃しないまま試験を受け続けた為、不合格となってしまった。

 

(今頃姫様に捕まって来月もう一度受けろとか言われてる頃だな···)

 

ライトはこの後の展開を思い出そうと物思いにふける。

 

(確か、姫様がルクスに依頼という体でデートして胸の内を明かし、新王国の現状を知るという展開だったな)

 

「そして、」

 

(騎士団の3年生達が学園を留守にしている間に旧帝国の残党が攻めてくる。···ここまでは原作通りだが、前回同様イレギュラーが発生することも考慮しないといけないな···)

 

と、今後どう動くかを考え、帰路へと向かう。

 

「·········」

 

そんなライトを陰から見つめる視線が二つ、彼はそれに気づかぬまま、歩いていくのだった。

 

――――――――――――――

 

翌日早朝、ライトは応接室前へと辿り着いていた。

 

(確かルクスは此処で寝てしまっていた筈、あいつの真意を聞いてみないとな)

 

そう思い、扉をノックしようとした時、

 

「あら?誰かを探してるのかしら?」

 

と、背後から声を掛けられ振り向くと其処には、

 

「···何か用か?」

 

クルルシファーが此方を見ていた。

 

「そんなに邪険にしないでくれるかしら?」

 

と、ライトの態度にそう返す。

 

「···ルクスを探してただけだ。少し聞きたいことがあったからな」

 

「なら、フィルフィさんの部屋じゃないのかしら?」

 

「いや、ルクスのことだ。フィルフィと同衾するのを恥ずかしがりそうだからな、かと言って他の女子の部屋には絶対に近付かないだろうし···なら、誰も用がなければ入らない応接室で寝てるはずだ。」

 

「へぇ···何故、そこまで詳しいのかしら?彼とはまだ知り合って間もないはずでしょう?」

 

(何故ここまで俺に執着する···いや、もしくはルクスに執着してるのか···?だとしても、こいつには関係の無い話のはず····)

 

「あんたからの依頼を受けた後、一緒に依頼をこなして話をしたからある程度は知ってるつもりだ。」

 

いい加減ここらで切り上げるべきだと判断し、クルルシファーに一言、

 

「もういいか?俺はルクスに話があるんだ。続きはまた後日に。」

 

そう言って扉を閉め、鍵を掛けた。

 

「あら、残念」

 

と、まるでそんな事を思わせないような様子で不敵に微笑むのだった。

 

 

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