ご覧の通り、トレーナーだ   作:ガラクタ山のヌシ

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続き出来ました〜


第4話

「ではこうしましょうか…」

 

私は先日思いついた考えを提案する。

 

「先輩の今現在担当されているウマ娘と、こちらのスーパークリーク…ひと月の間交換してみて、どちらが良いのかウマ娘自身に改めて決めてもらう…と言うのは?」

「何だと?」

 

訝しげにこちらを見て来る先輩トレーナー。

 

「幸いどちらもデビュー前、トレーナーの腕を比べるにはちょうどいいと思いますが?」

「何だと?そんなことをして、万に一つでも調子を崩しでもしたらどう責任をとってくれる!?」

 

そう、デビュー前のひと月というのはなかなかに大きい。

普通ならば受けない。

だが…。

 

「受けられない…と言うことですか?では、この話は無かったことにしましょう。生憎と、私たちは暇ではありませんので」

 

クルリと振り返り、クリークに「行こうか」と短く告げる。

クリークも何かを察したのかニコリと笑って頷くと、その場を後にしようとする…。

 

「…待て!!」

「まだ何かあるんですか?先ほどひと月はナンセンスと仰ったのは先輩ご自身でしょう?」

 

振り返りながらそう告げると、先輩トレーナーは多少悩んだ表情をすると

 

「いや…やる、受けるとも。ひと月きっかり!!こちらの大事な教え子を預ける!!」

「……分かりました。それでは、キミもよろしいかな?」

「えっ、あ、はい…」

 

困惑しきり、と言った様子で頷くウマ娘。

まぁ、困惑するなと言う方が無理な話だろう。

 

「クリークも、しばしの間頼んだよ」

「ふふっ…えぇ、構いませんよ〜♪」

 

そうして、私たちは担当ウマ娘を交換することとなった。

無論、トレセン学園の規約的にもギリギリ問題ない範囲だ。

 

そして、先輩トレーナーから受け取ったこれまでのトレーニングメニューや、現状のデータを参照してみて分かったことがある。

…この子もこの子でなかなかの逸材だ。

多少の困惑はあれど、トレーニングにはついてきてくれる素直さもあり、脚の違和感や疲れ具合も具体的に伝えてくれる。

トレーニーとしては理想的な子だ。

恐らくは先輩がそのように指導したのだろう。

 

問題はクリークの方だが……。

 

「まぁ…一週間…いや、三日持てばいい方か…」

 

なにせ…定期的に相手を徹底的に甘やかしたがるでちゅねサイクル(私が勝手に命名した)が近いのだ。

普段は同室のナリタタイシンや同期のタマモクロスを相手にでちゅね欲を発散しているようだが、でちゅねサイクルはその比ではなく、自分のトレーナーまでもが彼女の甘やかしの対象となる。

私でさえ、ベビー服を着て防護していなければ即死(世間的に)だったやもしれん。

 

一見堅物そうなあの先輩にはなかなか厳しいものがあるやも…。

そう思いつつ、トレーニングを積んでいた三日後……。

 

やはりと言うべきか、ベビー服に身を包んだ先輩トレーナーが泣きそうになりながら再度の交換を嘆願してきたのは言うまでもない。

 

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