「こんな世界になって金やら銀に執着するってどんだけ強欲なのかしら?」
「え?!」
チャキ
いきなりの声に零は距離を取りながら刀を構える
「あら、動きが機敏ね。即座に臨戦態勢に入る点も素晴らしいわね」
声を掛けてきた女性は感心した様子でそう言う
「どちら様で?」
零は敵対心をむき出しにそう聞く
「そんな殺気を出さないでよ、、、君、トラベラーズのメンバーでしょ。私もなのよ」
「、、、基地の海岸防衛をしている山田ちゃんのやっていた部活は?」
零は名前も性別も変えたひっかけ問題を出すが
「基地の防衛をしているのは早坂君で部活はフェンシングね」
女性はあっさりとそう答える
「、、、本物っぽいな。すいません」
カチャ
零は非礼を詫び、鞘に刀を収めた
「こちらこそごめんなさいね、私は凛 蓮花よ」
蓮花も謝罪し自分の名前を明かした
「蓮花、、、あ!林田さんたちが言ってたとんでもなく強いあの」
蓮花という名前に覚えがあった零は即座にそう聞くと
「おそらくあってるわね。私あそこでダントツに強かったからね」
蓮花は笑みを浮かべてそう言う
だが次の瞬間
「それで、パーティーから離れて金や銀に目がくらむとはずいぶんと甘ったれた考えのようね?」
蓮花の目が鋭く零を貫く 声色には明らかに怒気が含まれている
「っ!」
零はその圧に後ずさる しかし
「俺はここに一人で来たし、金と銀を集めようとしている理由も纏う名考えがあってだ」
視線を潜ってきた零は圧に負けずにそう返した
「、、、え?」
蓮花は数瞬沈黙し、目を点にしてそう漏らした
「い、いくら私たちがボスモンスター倒したとはいっても、こんな大駅まで一人で来た、、、え?」
蓮花は混乱していた
「いや、、、ちょっと死線を潜りまくってたんで、例えば、、、
そして零は異世界化した後の軌跡を蓮花に説明した
「うそでしょ、、、」
話を聞いた蓮花は唖然とした様子でそう漏らす
「自分も改めて振り返るとちょっと血迷ってた気がしますね」
「なるほどね、、、それで次なんだけど、金と銀を集めてた正当な理由って?」
蓮花は次の質問を繰り出す
「金と銀は昔からファンタジー的力の伝説があるので何かしらの効果があるんじゃないかなって自分が持ってる鑑定を使って調べたら備後だったので集めようと思って。例えば、銀を集めて銀の弾丸を作って再生能力の妨害をしたりとか」
「なるほど、、、ものすごくちゃんとした理由ね」
零の説明を聞いた蓮花は納得した様子でそうつぶやく
そんな感じで蓮花の圧が消えると同時に
「、、、そういえば、蓮花さんって遠征に出てるって聞いてましたけど、他の人は?」
零は蓮花が遠征に出ていることに気が付きそう質問する
「あー、みんななら今、ここで特訓してるのよ。ここならいざという時にすぐに拠点に戻れるからね。私は少しあたりを歩いてたら戦闘跡があったからここに来てみて君に会ったのよ。そういえば君名前は?」
蓮花は説明すると、零に名前を聞いてきた
「月詠零です」
「零君ね、、、ここまで一人で来れた力見せてもらっていいかしら?」
「え?」
蓮花の言葉に零は素っ頓狂な声を上げる
「今から、下に降りてほかの遠征メンバーと合流して少し闘ってみて。じゃー、行きましょうか」
そう言って蓮花は歩き出した
「え、、、まー、いっか」
そう言って零も後ろについていく