いえーい。ぴーすぴーす。
「「英雄作成!?」」
聞いていたみんなが驚いた声を上げる。特に八百万は驚いている。
「そんなに驚くことかい?八百万君・・・長いから今後は『やおもも』と呼ぶけど、君の個性はおそらく”創造”だろう?汎用性で考えれば君の方が強個性じゃないか」
「いえ、まぁ、そうなのかもしれないですが。・・・それで一体どんなことができるんですの?」
「超強化だよ。分かりやすく例えるなら全ステータスの限界を超越させられるんだ。勿論、時間制限付きだけどね☆」
「凄く使い勝手がよさそうね」
蛙の個性の子がそういうが、そんなに甘くない。
「確かに使い勝手はよさそうだけど火力が強くなりすぎて、手加減がしにくくなったり、体と考えがちぐはぐになってしまったりするから、私の個性に慣れてないと危ないんだよ☆冗談で軽く小突いただけで、相手の肩が吹き飛んだりするくらいだからね☆」
周りが絶句する。特に最後。冗談めかして話しているが実際に体験したかのような口ぶりだったからだ。思わずその場の空気が重くなる。
花はそんなことを気に留めず明るい声で
「それで君たちの個性はどんなのなんだい?早く教えてほいいな☆」
次を促していた。
教室に残らなかった三人を除いた17人でそれぞれの個性を含めた自己紹介を済ませた次の日。午前の必修科目の授業を受けた後、やおももと大食堂でクックヒーロー・ランチラッシュの料理を食べに行く。やはり美味しくて安価であると評判なだけあってか人数が相当多い。
「これが大食堂なるもの!!一度でもいいから来てみたかったんですの!!」
「安心するといいさ。少なくともあと2年は通えるからね」
食堂に来て、妙にハイテンションなやおももを引きながら花は答える。食券機の前に並ばずに食べている人やセルフサービスの水を入れている人をニコニコしながら見ている。その姿はまるで初めて遊園地のアトラクションを見た子供みたいだ。見ていて可愛らしいのでいつまでも見ていたいのだが、この後はオールマイトのヒーロー基礎学がある以上早めに食事を済ませておきたい。いまだ興奮の覚めぬやおももに声を掛ける。
「やおもも、ここで食券を買うんだ。取り合えずお昼にしないかい?」
「すみません!そうですね。・・・それにしても珍しい料理ばかりですね」
「庶民は大体こんな料理だよ☆せっかくだし庶民の味を体験しようじゃないか☆」
食券機にお金を入れるときにもひと悶着あったが私たちはカレーライスを頼んだ。ランチヒーローと名乗るだけあって凄くおいしい。やおももはすでに4杯ほどお代わりしていた。
唐突に表れて「白米に落ち着くよね最終的に!!」とだけいってどこかへ行ってしまったこと以外は普通に雑談しながら食事を終える。
そして午後の授業。ヒーロー基礎学!!この教科の担当は
「わーたーしーがー!!普通にドアから来た!!」
画風が違う顔で叫びながらドアから入ってくる。本当にオールマイトから指導してもらえるとわかり、みんなが浮足立ち歓声が響く。特に緑谷のテンションがひどい。オールマイトは歓声など気にせずに話を進める。
「ヒーロー基礎学!!ヒーローの素地を作る為、様々な訓練を行う科目だ!そのため、単位数も最も多いいぞ!」
そういうとおもむろにプレートを取り出しこちらに向ける。
「早速だが、今日はこれ!!戦闘訓練!!そいつに伴って・・・こちら!!」
すると今度はリモコンを取り出しボタンを押す。すると壁の一部が動きだし厳重に保管されたバックが出てくる。バックには数字がかかれていて全部で20個ある。
「入学前に送ってもらった”個性届”と”要望”に沿ってあつらえた・・・戦闘服!!」
「「「おおお!!!」」」
「恰好から入るのも大事だぜ少年少女たち!!自覚するだ!!!今日から自分たちは、ヒーローなんだと!!着替えたら順次グラウンド・βに集まるんだ!!」
「「「はい!!!」」」
オールマイトの檄にみんなが大きく返事して急いで教室から出ていく。私もみんなが教室を出てからゆっくりと更衣室へ向かう。ただ、オールマイトが何か急いでいるのが少し気になった。
更衣室に着くとすでに誰もいなかった仕方がないのでやおもものロッカーにカメラを仕掛けてから着替え、グラウンドへ向かう。グラウンドにはすでにみんなが揃っており、オールマイトが全員いることを確認すると
「さぁ!始めようか有精卵ども!!戦闘訓練のお時間だ!!」
と始まりの挨拶にみんなの気持ちが高揚する。うん。
「完全にセリフがセクハラだね☆」
私のセリフで場の空気が凍った。
「水差してんじゃねぇ!!真っ白女!!」
「いやすまないね☆思ったことが口に出てしまったみたいだ☆先生。気にせずに進めたまえ☆」
「う、うん。今回の戦闘訓練は屋内での対人戦闘訓練だ!!」
ステータス”見切り発車”を感知。
ミホノブルボン、失踪します。