紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです!   作:ライドウ

105 / 161

ここで読者の皆様にも、咲夜ちゃんが解いている暗号文をご紹介。
これを今話を読まずに、独自に解読できたらすごいです。探偵ですか?
もし、分からないって方もご安心ください、このお話で解き方と答えはこのお話で出ますので!

=====
23C4R3F02C4354R
WKH NHB WR WKH URRP LV WKH UHG PRRQ ULVLQJ LQ WKH ZRQGHUIXO VWDUU\ VN

P.S.:
PDB WKH EULGHR I FRH[ ZL VWHQFH EHWZHHQ HUPDQVDQG PRQVW HUV VHUYH DV D FRQNHFWLRQ
=====

なお、この暗号はChatGPTの協力により作成されています。ありがとうChatGPT。
(ちなみに、答えは全て同じ文章のはずですがときどきおかしなことになるかもしれません)




□ 廃屋敷の謎暗号

side:咲夜

 

庭園迷宮完全攻略戦の、第2層である”廃屋敷”。

聞いた話によれば、古い紅魔館(こうまかん)の姿であるとされるここに、どういうわけか私とアンナ姉さんたちが所属していた教会の暗号が……それも、かなり古いモノが発見された。

 

正直、私は暗号解読は苦手な方だ……一応、アンナ姉さんたちが昔話に話していたのを聞いて、たまたま覚えていたから、今何とか解読ができているのだけれど……。それも、かなりゆっくりだ。

 

「ここが、こうなって……えっと、たしか、この文字がこうで……。」

 

一つ一つ、見慣れない、けれどよく知る文字を紐解いてゆく。

 

「うーん……私にはやっぱり、見ても分からないですね……。」

 

ふと、隣からそんな声がかかる。

私の護衛として、この遊戯室の探索をしていた美鈴(メイリン)お姉ちゃんが、探索を終えて私の解読を見ていたのだ。

 

「探索はどうだったの美鈴(メイリン)お姉ちゃん。」

「それが、なにも……探索するだけ無駄って感じかな~?」

 

二人きり、という事で美鈴(メイリン)お姉ちゃんの気配もかなりゆるい。

私は、どっちの姿も好きだけれど、みんなはしっかりとしている仕事中の美鈴(メイリン)お姉ちゃんの姿の方が好きらしい。

 

話がそれた。

 

探索を終えた美鈴(メイリン)お姉ちゃんは、私が勧めている解読を見て首をひねっている。少しは力になりたいから除いたのだろうけれど……東の方から来た美鈴(メイリン)お姉ちゃんには厳しいものだと思う。

 

「……これ、どう解読するの?」

『語学の為に、私も教えてほしいわね。』

 

美鈴(メイリン)お姉ちゃんが、困ったように私に聞いた途端、渡された腕輪から、パチュリー先生が投影される。パチュリー先生もどうやらこの暗号の解き方が気になっているみたいだ。そう言えばパチュリー先生、この手の言葉遊び好きなんだっけね。

 

「私も、完璧に解き方を知ってるってわけじゃないんですが……それでいいなら。」

 

『私は構わないわ。美鈴(メイリン)は?』

「私も大丈夫ですよ!ちょっと気になっただけなので……」

 

どうやら二人とも、これの解読方法がかなり気になっているみたいだ。

アンナ姉さんたちほど暗号解読が好きと言うわけでも、得意と言うわけでもないけれど、できる限り説明しようと思う。

 

「まずこの古代文字なんですが、アンナ姉さん曰く、昔の教会が独自に作って使っていた文字らしいんですよね。」

「……言語を丸々一つ、独自に作って使っていたんですか?」

美鈴(メイリン)は東の方出身だから、知らないわよね。実のところを言うと、そう言う組織では珍しいことじゃないのよ。』

 

パチュリー先生の言う通り、こういう”人外に相対する組織”ではこういったことをするところは多い。大昔の教会も、この通り使っているのだ。美鈴(メイリン)お姉ちゃんは、それを聞いて「ほえー」という声を零している。

 

話を戻そう……。

 

「この古代文字を、今の時代で使っている文字……英語に直すと、こうなります。」

 

私は、先ほどまでにらめっこしていた私のメモ帳を二人に見せる。

メモ帳には、その古代文字を解読した文章が書かれていて、美鈴(メイリン)お姉ちゃんは顔をしかめ、パチュリー先生は興味深そうにじーっと見ている。

=====

23C4R3F02C4354R

WKH NHB WR WKH URRP LV WKH UHG PRRQ ULVLQJ LQ WKH ZRQGHUIXO VWDUU\ VN

 

P.S.:

PDB WKH EULGHR I FRH[ ZL VWHQFH EHWZHHQ HUPDQVDQG PRQVW HUV VHUYH DV D FRQNHFWLRQ

=====

これが、古代文字を今使われている英語で直した文章だ。

私も教会が使っていた文字を完全に覚えているわけではないので、もしかしたら間違っているかもしれないけれど……。後で、アンナ姉さんたちに応え合わせしてもらおうっと。

 

『……随分、めちゃくちゃな文章ね。』

「見てて頭痛くなります……。」

 

パチュリー先生は興味津々だけれど、美鈴(メイリン)お姉ちゃんはこめかみに手を当てて顔をしかめている。

美鈴(メイリン)お姉ちゃんは、一応、警備隊の総隊長を努めているのに、書類作業が苦手なのは、やっぱり美鈴(メイリン)お姉ちゃんが体を動かす方が好きだからだろうか。

 

『……英語に直されても、なにがなんだかわからないわね。』

「そもそも、これ単語として機能してません……よね?」

「ここから解読するんですよ。まずは、この数字と英語が混ざった奴ですね。」

 

”23C4R3F02C4354R”この文字の群れは、一見すれば意味のない数字と文字の列のように見えるだろう。けれど、アンナ姉さんたちがたまーに文字遊びで使っているのを見たことがある。解き方も教えてもらったからここは私でも完璧だ。

 

「これも、暗号で……下にあるめちゃくちゃな英文を解くヒントですね。短い文章を変換しているんですよ?」

『……なるほど、そう言う事ね。』

「……? つまり、どういうことですか?」

 

パチュリー先生はさっそく気づいたらしい。さすがは、私の先生だ。

一方、美鈴(メイリン)お姉ちゃんはそれでも意味は分かっていないみたいだ。まあ、美鈴(メイリン)お姉ちゃんはそのままでも私はいいと思うよ!

 

美鈴(メイリン)に分かりやすく言うのなら、この数字と英語が混ざった文章は、一部の文字を似ているモノや、発音が似ているモノに入れ替えているのよ。』

「……あぁ、なるほど!”4”は”A”、”(トゥー)”は”(ビー)”ってことですね!!」

『そう言うことよ。そして、その法則を当てはめるのであれば……”23C4R3F02C4354R”の元の英文は、”BE CAREFUL OF CAESAR”……”シーザーに気を付けて”という文章になるわね。』

 

「…………はい?」

『ぶっちゃけ、私も意味が分からないわ。』

「あ、あはは……でもさすがパチュリー先生です。」

 

Be careful of Caesar(シーザーに気を付けて)”。”シーザー”と言う単語が何を指し示しているのか、アンナ姉さんたちから教えてもらっていた私はともかく、それを知らないパチュリー先生と美鈴(メイリン)お姉ちゃんは首をかしげている。

 

「シーザー……シーザー?その、シーザーっていう何かに私たちは警戒する必要があるんですかね?」

『いえ、さっき咲夜(サクヤ)は、この文章は”めちゃくちゃな英文を解くヒント”と言っていたわ。つまり、シーザーと言うのは、人や物……魔物と言った存在ではないのは確かね。』

 

うーんうーんと、パチュリー先生と美鈴(メイリン)お姉ちゃんが頭を悩ませている。

私も、”文字の置き換え暗号”は分かっても、このめちゃくちゃな英文の解き方はアンナ姉さんたちに聞いても、うまく理解はできなかった。と言うより、教えてもらっている最中だったのだ。

 

『……咲夜(サクヤ)はこれに関しては、完璧ではないのでしょう?』

「ええ……まだ教えてもらっている最中でしたから、あっでもアンナ姉さんたちは、”この暗号を解くときは、3つが重要っすよ~”って言ってました。」

『…………?』

「どういう意味なんでしょうね、一体。」

 

私が教えてもらっていたのはそこまでだ。

そう言う暗号があり、そのヒントは”3つ”という言葉。

……私より賢いパチュリー先生が分からないのなら、この謎は永遠に―――

 

『あぁ、なるほど!そう言う事ね!!』

 

パチュリー先生が、目を輝かせていた。

 

『”シーザー暗号”よ!』

「シーザー……」

「暗号、ですか?」

 

シーザー暗号、聞いたことはない……けれど、シーザーと言う言葉は、ついさっき、見たし、耳にもした。

”シーザーに気を付けて”とは、”シーザー(暗号)に気を付けて”と言う意味なのだろうか?

 

『紀元前100年頃、ローマはジュリアス・シーザーと言う英雄が、将兵とやりとりするために作った暗号よ。』

「……その暗号が、この英文に使われているってことです?」

『そう!世界最古の暗号とも言われている暗号……確かに時代を考えれば、当時の教会が使っていてもおかしくはないわね……。』

 

ちょっとだけ、悔しそうな表情を浮かべるパチュリー先生。

その表情は「ちょっと考えればわかったじゃない……」と言わんばかりの表情だ。

けれど、パチュリー先生は納得がいった、と言わんばかりに胸を張っている。

 

『この暗号は、文字通りに()()()()()()のが特徴の暗号よ。そして、アンナたちが言っていた”3つ”と言う言葉は、元の文章から言葉を”三つずらす”。

 

例えば、”WKH NHB WR WKH URRP LV WKH UHG PRRQ ULVLQJ LQ WKH ZRQGHUIXO VWDUU\ VN”を三つ分のずれを元に戻すと、”THE KEY TO THE ROOM IS THE RED MOON RISING IN THE WONDERFUL STARRY SKY”……”部屋の鍵は、赤い月が昇る素晴らしい星空”となるのよ!』

 

バン!とどこからか迫真な音を鳴らしながら、パチュリー先生が指をさす。

 

「ッ!なるほど、救出の手立て、ですね!!」

「でも、赤い月を昇る……ですか?外は曇天の空ですよ?」

 

ようやく見つけた、救出の手立て……けれど、美鈴(メイリン)お姉ちゃんの言う通り、数少ない窓の外から見える空は、厚い雲に覆われた空だ。

これだと、空に赤い月が昇っているかどうか、まったくわからない。

 

『その点は、心配いらないわ!既に探知魔術で、書斎に天候変化魔術の反応があるのを確認しているの……それを停止、ないし破壊すれば、おそらくはっ!』

 

流石パチュリー先生、私が解読している間に、この階層の解析を終えていたのだろう。

やっぱり、こういう時のパチュリー先生は頼りになる。

 

「なるほどっ、イオリ、メリア、私についてきてください!書斎に行きましょう!!」

「わかったよ美鈴(メイリン)隊長!」

「はい!ついていきます―!!」

 

バタバタと美鈴(メイリン)お姉ちゃんが、外で待機していた二人の狼女さんたちを連れて書斎に向かっていった。

そう言えば、

 

「このP.S.のところの部分は、どんなことが書かれているんですか?」

『……そう言えば、こっちも解読しなきゃ分からないわね……えっと、この文字がこうで……この文字は、これね。

……”MAY THE BRIDGE OF COEXISTENCE BETWEEN HUMANS AND MONSTERS SERVE AS A CONNECTION”、”人間とモンスターの共存の懸け橋にならんことを祈る”?』

 

パチュリー先生が、首をかしげながら追記の文章を解読した。

けれど、その文章は、大昔の教会の人間が書いたのに、人間とモンスターの共存を願うという言葉であった。

 

「本当におまけの文章って感じですね。昔の教会は、人間とモンスターの共存を望んでいたのでしょうか?」

『真意は分からない……けれど、その古代文字の様子を見るに、心からの願いが込められていることは分かるわ。』

 

……もしかしたら、最初の教会は、人間と人外の共存の架け橋をさになっていたのかもしれない。

今は、そう思うことにしておいた。

 

 





と、言うわけで暗号の答えは
======
Be careful of Caesar.(シーザーに気を付けて)

The key to the room is the red moon rising in the wonderful starry sky.
(部屋の鍵は、赤い月が昇る素晴らしい星空)

P.S.:
May the bridge of coexistence between humans and monsters serve as a connection.
(人間とモンスターの共存の架け橋にならんことを祈る)
======
でした!

独自で解読できた方、お見事です!
次回からは、第2層”廃屋敷”に閉じ込められている特別なメイドたちのお話です!
お話が長くなりますが、どうかご容赦のほどをよろしくお願いします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。