紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです! 作:ライドウ
注意:この小説におけるメイド長とはいつも日記を書いている主人公であり、原作メイド長ではありません。ご注意ください。
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今日から日記を書くことにした。あのメイド長が書いているのを見て、私も真似をしたくなった。日記を書くと言っても、何を書いていいのか分からない。だから、まずは自分がこれまで歩んできたことを書いてみようと思う。
まず、私は東の方にある大きな国から、シルクロードと呼ばれる交易路を通して、この国へとやってきた。
故郷である東の方の大きな国では、私はそこそこ強い妖怪で、人食い妖怪ながらも人間が使う武術に興味があり、人間から武術のみで仙人になった男・・・私の師匠から、カンフーを教わった。
師匠は仙人たちの中でも変わった仙人らしく、自分のカンフーを簡単には教えてくれなかった。朝早くから、師匠のもとに赴き、師事をお願いしては追い返され、また朝早くから赴き、師事をお願いしては追い返されを繰り返していくうちに、師匠が折れ、私に師匠のカンフーを伝授することになった。
師匠のカンフーは、”気”と呼ばれるものを操り戦う珍しいモノで、
ちなみにその時に、師匠のお世話をすることになったので家事や炊事はいつの間にかできるようになった。誰に言い訳するわけでもないが、下の世話はしていない。私の身は純潔だ。
そんなこんなで、私は師匠から武者修行をするように言われて、シルクロードを通ってこの国にやってきた。
妖怪であるということを隠し、傭兵としてやっていこうとしたのだが、最初は閑古鳥だった。なにせ、伝手もなければ信用もなく、女と言うこともありなめてかかられることが多かった。まあ、仕事をこなしていくうちに、段々と
そのおかげなのか、私はその拾われて治療されてからたった1日で目を覚ましたとのことだ。なお、私はアンナさんと全く同じことをしたらしく、アンナさん以外のメイドさんたちにドン引きされ、アンナさんには笑いすぎで死んでしまうほど笑われてしまった。
その後、アンナさんのおかげで化け物討伐組織はしつこく私を追ってくるが分かり、レミリアお嬢様のご配慮のおかげで、私は
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目を覚ましたその日のうちから、仕事を始めた訳だけれど、意外とこの仕事は楽だ。未探索や未開拓の庭園から目をそらせばの話だけれど。
ベットは柔らかいし、ルージュさんの作るご飯は美味しいし、メイド長やアンナさん、オリビアさんにブラウさん、ルージュさんとはすぐに仲が良くなれた。けれど、レミリアお嬢様の妹君であるフランドールお嬢様だけは、私に対して警戒の色を見せていた。まあ、普通ならそうだろう。フランドールお嬢様以外が疲れでおかしくなっているだけで・・・。とにかく、フランドールお嬢様から疑われていることは承知で、私に与えられた仕事をこなすことにした。
メイド長が
さて、もちろん私に与えられたのは警備隊の隊長だけではない。私に与えられたもう一つの仕事は庭園の庭師・・・つまり、かなり広い庭園の手入れをする必要があるのだ。
庭園は、私が来る前からメイド長とオリビアさんとその配下の毛玉で
倉庫周りの雑草を気を用いて身体能力を強化しつつ、刃状にした気を飛ばして刈り取って、一か所にまとめておく。その作業を繰り返していると、胴体がずんどうの蛇がこちらを眺めていたので、気配を消してそのずんどうの蛇の視界から一度消え、背後に回ってそのずんどうの蛇を捕まえた。最初は暴れて何回か噛みつかれたのだが、気持ちを落ち着かせる気を流し込み続けるとおとなしくなり、頭をなでると一発で懐いてしまった。よく見てみればそれなりにかわいい子で、ヒンヤリとした冷たさが何だか癖になる子だ。名前は少し考えて”ロン”と言う名前を付けた。我ながらなかなかいい名づけだと思う。
ロンをペットにした後、草刈りの作業を再開すると、今度は野生の狼たちが私に近づいてきた。いつの間にか囲まれていて危険だと思いロンを頭にのせて構えを取るが、狼たちは襲い掛かってこず、ゆっくりと私に近づいてお腹をさらけ出してきた。師匠の話だと、狼に限らず、動物がお腹を見せた時は降伏のサインとのことなので、恐る恐るお腹を撫でると、他の狼たちも次々と私に撫でられたいのか手に頭を寄せてきた。結局、その日の作業はそれでおしまい。お昼を過ぎたころに、メイド長に休憩室に連れ込まれていろいろと話をした。その時に食べた、あのカップケーキが美味しくてなかなか忘れられない。また作ってくれるかなぁ・・・?