紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです!   作:ライドウ

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ついに庭園迷宮も半分……同時に、第3回キャラ募集に突入しました
ここさえ乗り切れば後はすぐ終わる……やってやる、やってやるぞ!


□ 庭園迷宮第3層”湖”の作戦会議/レミリアの布石

side:レミリア

 

急速も終わり、私たちはまたパチュリーのいるテントに集まっていた。

第2層の攻略前よりも多い人数で、テントの中はギュウギュウだけれど、誰も文句は言わずに、ただパチェが声を発するのを待っていた。

 

「みんな、集まってるわね?」

 

パチェの言葉にみんな頷く。

 

「それじゃあ、庭園迷宮第3層”湖”の説明を始めるわ。」

 

パチェの言葉にみんな背筋を正す。

ここで聞き逃しがあれば、後は聞く余裕はないからという事もあるけれど、みんなそれだけ真剣に今回の件に向き合ってくれているという事でもある。

 

庭園迷宮第3層”湖”は、今から4065年前、かつて迷いの森が今よりも大きかった時代。その迷いの森の中に、この湖は存在していた。

それを見た、とあるスカーレット家の誰かがこのままこの泉を手放すのは惜しいと考え、庭園迷宮の第3層につなげた。と言うのが、パチェの予想だった。

 

パチェはそう言った後、本来の目的を話し始める。

”湖”に転移したメイドたちは、アンナの主力メイド隊が多く存在し、また第3期雇用ラッシュの際に雇用した特別なメイドたちの反応もまた存在し、どうやらパメラ・スカーレットが無秩序に召喚した魔獣や魔物たちと乱戦が繰り広げられているようだ。

そして、これはノワールが見つけたらしいのだが、この”湖”には紅魔館(こうまかん)の4メイド長の一人、雑務メイド隊のプリムの魔力があるらしく、彼女の捜索と救出もする必要があるらしい。

 

「以上で、庭園迷宮第3層”湖”の事前説明を終了するわ……今のうちに聞いておきたいことはあるかしら?」

 

お決まりのセリフをパチェは言うが、誰も手は上げない。

私も、あまり質問はないため、椅子から立ち上がり号令をかけるために手を叩き、注目を集める。

 

「この階層で、おそらく全ての通常メイドの救出が完了するわ。アンナたちと、ブラウ、ルージュの行方はまだわかっていないけれど……それでも、ようやく振り出しに戻すことができる。

 

みんな、気を引き締めていきましょう!」

 

私がそう言うと、みんなが元気よく返事を返してくれる。

明らかに疲れている子もいるけれど、それでもやる気は重文みたいだ。

 

~~~~~

 

「申し訳ありません、レミリアお嬢様……私がふがいないばかりに。」

「私も……まさか、脚が折れてしまうだなんて。頑丈さだけが私の取り柄だったのですが……面目次第もありませんっ。」

 

咲夜(さくや)美鈴(メイリン)はそれぞれ申し訳なさそうに顔を背け、悔しそうな表情を浮かべる。精霊神(エレメンタルゴッズ)・アストの出現により、痛手を負った私たち……特に咲夜(さくや)は防御した際に右腕を折ってしまい、美鈴(メイリン)は無理に振り下ろされた剣を防いだからか、両足を折ってしまっていた。

 

「気にしないでいいわ、咲夜(さくや)美鈴(メイリン)精霊神(エレメンタルゴッズ)を相手に、それだけの傷ですんでいるんですもの。むしろ上々よ?」

「それは、そうですが……。」

 

咲夜(さくや)が悔しそうに左手でスカートを握りしめている。

よほど悔しいのか、唇も噛んでおり、今にも泣き出してしまいそうだ。

久々に、咲夜(さくや)が泣きそうになっているところを見たけれど、小さい頃と癖は何も変わっていない。私のよく知る、かわいい妹分の咲夜(さくや)ちゃんだ。

 

「大丈夫よ咲夜(さくや)ちゃん!私が誰だか忘れたの?」

「ですが……っ!」

「いいえ……咲夜(さくや)ちゃんの言いたいことも分かるわ。でも、ダメよ……みんなを助けても、そこに元気な咲夜(さくや)ちゃんが居なければ、意味がないの。」

 

もし、今の咲夜(さくや)ちゃんに無理をさせて……一生残る傷と付けさせてしまったり、腕や足を失わせてしまったとしたら……みんなは私を責めたりしないだろうけれど、、私は一生後悔するだろう。それに、きっと……そうなったら、今度こそ私は立ち直れなくなってしまう。

 

「だから、お願い咲夜(さくや)ちゃん……私が庭園迷宮に言っている間、紅魔館(こうまかん)を守ってほしいの」

「…………わかり、ました。ですが、ちゃんと帰ってきてくださいね?」

 

咲夜(さくや)ちゃんはこれで大丈夫……あとは、美鈴(メイリン)

 

「レミリアお嬢様……私はっ。」

美鈴(メイリン)……その両足は、きちんと治せるのよね?」

「……はい、あんまり動くなとパチュリー様から言われましたけれど。」

 

美鈴(メイリン)咲夜(さくや)と違い、純粋な人外だ。この程度の怪我も、その気になればすぐに直せるだろう。でも、それをしていないという事は……美鈴(メイリン)の力の源、確か気と妖力は底をついているのだろう。

 

「じゃあ、そうしなさい美鈴(メイリン)。ハッキリ言って、今のあなたでは足手まといになってしまうわ。」

「……ッ」

 

きつい言葉を美鈴(メイリン)にぶつける。本当は私も、こんなことは言いたくない。

でも、美鈴(メイリン)の性格上、きつい言葉で伝えなければきっと無理して戦おうとするだろう。

 

「私は……私は、警備隊の総隊長です。レミリアお嬢様の紅魔館(こうまかん)を守護し、レミリアお嬢様を害そうとする一切合切の敵を打ち倒すのが、役目なんです。」

「ええ、いつも助かっているわ。でもそれは、アナタが健康な時じゃないとできない事でしょう?」

「わかっています……でも、私はいざとなればこの命を捨ててまで―――」

 

美鈴(メイリン)の言葉を聞いて、私は思わず彼女の胸元を掴み上げてしまう。

ケガ人だと理解したうえでのこの乱暴……その理由は、そこから先の言葉を言わせるわけには言わなかったのだ。

 

「れ、レミリア、お嬢様?」

美鈴(メイリン)……アナタの死への覚悟なんて、私にとって何の価値もないの。」

「っ!?」

「私のために命を捨てるだとか、死力を尽すだとか……そんな悲しい覚悟の言葉なんて大っ嫌いなの。」

「で、ですがっ。」

美鈴(メイリン)、あなたに命令するわ。私の目の前で、歳をとって死ぬこと以外は絶対にしないで。」

 

美鈴(メイリン)の胸倉を掴んだまま、彼女の瞳をじっと見つめてそう命令する。

……美鈴(メイリン)の瞳に移る私は、今まで私自身も見たことのない姿だった。

吸血鬼の衝動に駆られたはしたない私でも、いつも通りのわがままな私でも、パメラの求める子供っぽい私でもない……けれど、私が、私らしく感じる、私の姿。

 

「……分かりました、レミリアお嬢様。出過ぎた真似をしてごめんなさい」

「私もごめん……美鈴(メイリン)はケガをしているのに、胸倉を掴んでしまって……その、大丈夫?」

「あははっ、大丈夫ですよレミリアお嬢様!私は頑丈さだけが取り柄ですから!!まあ、脚は折れましたがね!」

 

てへっと、舌をだしながら頭を掻く美鈴(メイリン)

本人なりに可愛らしい仕草をしたつもりなのだろうが、少しだけイラっとしてしまいそうだった。

けれど、それを見た咲夜(さくや)ちゃんが笑い出し、つられて私も笑い……美鈴(メイリン)は恥ずかしそうに顔を赤らめた。

 

「うぅ~……ふとやってみたらすっごい恥ずかしいです。」

「もう、美鈴(メイリン)お姉ちゃんってば……お茶目な冗談はよしてよ。」

「まさか美鈴(メイリン)がそう言う冗談をするなんて思いもしなかったわ。」

「もー!二人とも勘弁してくださいー!」

 

あぁ、そうだ。

私は、こういうくだらないことで笑える日常が大好きなんだ。

なにかのせいで傷ついたり、泣いたり、失ったり……そんな運命は、いらない。

今度こそ、私は歩むべき道を見つけた。もう、迷わない。

 

「じゃあ、二人とも……安静にね?他のみんなを心配させちゃだめよ?」

「はい、レミリアお嬢様っ。」

「お気をつけて、レミリアお嬢様!」

 

2人が休んでいる部屋から出て、深呼吸をする。

……そうと決まれば、私はフランの元へ向かうのであった。

 

~~~~~

 

「フラン、ちょっといいかしら?」

 

私は、突入準備を続けていたフランに声を掛けた。

フランはどこか上の空の様子だったけれど、私が声を掛けるとちょっとびっくりしながらも反応してくれる。

 

「な、なに? お姉さま?」

「ちょっと話したいことがあるの……二人っきりで。」

「……?」

 

ちょっと茶目っ気を出して提案するとフランが首をかしげる。

さっきの美鈴(メイリン)の気持ちってこんな感じなのね……結構恥ずかしいわ。

ともかく、首を傾げたフランの手を取り、庭園の誰もいない、そして何もない所に連れて行った。

 

「それで、話ってなに?」

「庭園迷宮も折り返しね。」

「……そうだね。これも、お姉様がすごいからだよ!」

「いいえ、フランの助けもあってこそよ?ありがとう、フラン。」

「えへへ~……でも、フランはそんなに褒められたことはしてないよ。でも、どうしたの急に?」

「いいえ、何でもないわよ。これまで頑張っているフランをまずは褒めないととって思っただけ。」

 

 

いきなり本題を切り出さず、ちょっとした小話から始める。

思えば、フランに対してはいつも本題を切り出してから話すことが多かった。

私と違い、フランが大人っぽいから、私はフランを対等に扱い……姉と妹として接することを忘れていたのだろう。

 

「お姉様から褒められるのは嬉しいけどさ……お姉様、本題に入ろう?」

「……ええ。

フランは……私に()()()()()()()が、怖いわよね。」

「っ!?」

 

私の言葉を予想していなかったのか、フランが目を見開いて驚いた。

実をいうと、目を覚ましてからという物、私の脳裏の隅っこにはとある考えがこびりついていた。

パメラ・スカーレットは過去から私たちを攻撃し、策謀に嵌めている。今、私たちが開いていしているのは過去のパメラ・スカーレットその物であり、パメラが残した再生魔術だけが、パメラの言葉を伝えてきている。

そして、その過去から私たちを策に嵌めるパメラ・スカーレットには、そのお腹の中に生まれる前のフランがいる。

……否定したかったが、フランの様子を見るに私の隅っこにこびりついていた考えは正しかったのだろう。

でも、私の答えはすでに決まっている。

 

「……気付いちゃったんだね、お姉様。」

「……ええ。」

「…………どうするの?」

 

「完全勝利をしたうえで、フランが消えない方法を見つけるわ。」

 

「……そうだよね、メイド隊のみんなを助けるのがお姉さ――――――え?」

 

私の答えにフランは今度は、理解不能と言う表情浮かべる。

まるで、急に万物の知識を理解した猫のようにマヌケな表情。でも、フランだからかどこか可愛らしく感じる。

 

「ちょっと、フラン? 私が血のつながった妹を見捨てるような冷血な吸血鬼に見えるのかしらー?」

「ひぃん……頬を引っ張るのはやめてよお姉さまっ!

 

じゃなくてっ!

 

お姉様、自分で言っていること、分かってるの?」

 

「ええ、もちろんよ。パメラの作戦を完全に潰したうえで、パメラが納得する結果を生み出す。そう言ったのよ?」

 

正直、自分でもバカな発言だと思っている。むちゃくちゃだという事も理解しているが、やらなければならない。

 

「……頭を打ったの?」

「フラーン?頭を打っておかしくなったわけじゃないわよー?」

 

再び、フランの頬を引っ張るとフランはまたひぃんと情けない泣き声を出す。

 

「いいフラン。私は紅魔館(こうまかん)の当主で、メイド隊のみんなを大切に思っている。でも、私はフランドール・スカーレットのお姉ちゃんなの……アナタの事も、大切に思っている。」

「……お姉様。」

 

「メイド隊や警備隊のみんなを助ける、フランを消さない……両方やってこそ、レミリア・スカーレット(この私)よ!」

 

フランを抱きしめながらそう宣言する。

フランは、ちょっとだけ涙をこぼしながらも笑顔を浮かべ、私の胸に身を任せた。

 

 

「……お姉様、ちょっと肋骨が痛いよ。」

「フラーン?あなたの方がちょっとだけ大きいからって言っていい事と悪いことがあるでしょー?」

「ひぃん……。」

 





書き方のやり方を変えたため違和感やこれまでの差異はあると思いますあ、ご理解のほどをよろしくお願いします!
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