紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです! 作:ライドウ
これまで、キャラの一人一人の視点として投稿を続けて舞いましたが。
今回から第3者視点で書かせてください(´;ω;`)
頑張ってきたんですが、一人一人の性格や口調を合わせるのに時間がかかり……
今回のセキュアちゃんのお気楽な感じの地の文が作れず断念させてください(´;ω;`)
庭園迷宮、第3層”湖”
パメラ・スカーレットの邪悪な母の愛により、この場所に送られてきた第3期のメイドたちは、連携と戦術・戦略的な軍団戦を強いられ……しかし、
しかし、ここに一人……とんでもない方向音痴で、迷子になっている妖精メイドがいた。
「えっほ、えっほ……あれ~?」
その妖精メイドの名前は”セキュア・フレーズ”、能力である”安全に案内する程度の能力”を常に使わなければ、永遠に目的地にたどり着かずに、遠く離れば他所に迷い込んでしまうメイドだ。
そんな、セキュアはきょろきょろと……仲のいい妖精メイドたちと、散り散りになって逃げたはずだった場所を見渡し
「またここだ~……。」
と、一言呟いた。
セキュアの能力である”安全に案内する程度の能力”は、能力者本人に加え、案内する対象を、道中いかなる危険を寄り付かせずに安全に案内し到着させる能力であり、能力を用いながら逃げたはずのセキュアが、同じ場所に何度も戻ってくることはありえないはずだった。
それでも、セキュアは自分の能力の副産物の勘の良さに従っていた。能力のデメリットである、案内を無視した際の現象ではなく……セキュアの能力はここが絶対に安全と言うことを伝えているのである。
けれど、お気楽な性格のセキュアちゃんはそのことに気付かず……何度も何度も、逃げ出してはここにたどり着くという不思議な現象に首をかしげていた。
「うぅ……お腹空いたな~…………。」
グスンと、小さな涙を目尻に浮かべながら柔らかい草地に座り込む。
戦地になっているとは思えない穏やかな風が吹き、セキュアの頬をそっと撫でる。
何かないかな~?と、自らのメイド服のポケットを漁り始めたセキュアだったが、直後、セキュアの近くに壊れた蓄音機が現れたのである。
「わわっ……なんか変な機械が出たのです!」
《……また、妖精メイド?あの子もあの子で、妖精メイドが本当に大好きねぇ……》
その蓄音機が動き出したかと思うと、ホーンからはパメラ・スカーレットの声が聞こえて来た。それも、心底うんざりしたような声色だ。
パメラはその再生魔術を仕込んでいる日だけで、何体の妖精メイドを見て飽き飽きとしていたのだ。いくら何でも、妖精に執着し過ぎであると言いたげな声色に、セキュアは静かに頬を膨らませた。
《まあ、いいわ……ここで消してしまえば、少しはこの怒りも収まるでしょう。》
頬を膨らませたセキュアだったが、直後、顔を青ざめさせることになる。
パメラが言葉を言い終えたと同時に、蓄音機が光り、眩しい光で目潰しされたと思うと、そこにいたのは、他のメイドに襲い掛かっていた黒いゴブリンが目を血走らせてそこにいた。
それを見たセキュアは、恐怖を感じる以上に、黒いゴブリンから向けられる、嫌な視線に気づいた。セキュアの体は妖精メイドではあるものの、その胸は豊満な部類だ。それこそ、胸の大きさで足元が見えないぐらいには大きい。そんなセキュアを見た黒いゴブリンは、本能欲求が非常に高い奴らだ。
つまるところ、黒いゴブリンはセキュアに欲情しだしたのである。
しかし、その直後、黒いゴブリンは真っ赤な炎によって焼き払われたのであった。
「ふぅ、危ない危ない。うちのメイドに欲情するゴミは、さっさと燃やすに限るね。」
「フランお嬢様!」
炎が飛んできた方向を見ると、そこにいたのはフランドール・スカーレット……レーヴァテインの切っ先を向けて、レーヴァテインの炎を黒いゴブリンに向けてはなった姿だった。
「セキュアちゃん、大丈夫だった?」
「はい、私は大丈夫です!フランお嬢様、助けてくださりありがとうございましたです!」
「元気そうでよかったー!」
フランに向けて笑顔で何度も頭を下げるセキュア。
これでやっと、本当に安全な場所に行ける!と思い、フランの手を煩わせることなく帰ろうとし、能力を使用したものの……相変わらず、絶対に安全な場所はここだと……いや、フランドールのすぐ近くを示していた。
「さーて、セキュアちゃん。能力を使って、みんなを探してほしいかも」
「はい、いいですよ!でも、なんでです?」
「お姉さまの指示だし、私からのお願い。」
「かしこまりましたです!」
頼られたセキュアは、嬉しそうに能力を使う。
能力を使うと、セキュアがどう案内すればいいのかなんとなーく理解し、フランお嬢様の手を握り、案内しだす。
「早速行きましょうです!」
「……なんだかお散歩みたいでいいかも」
まだ、戦闘中のところは多いものの、ここだけ少し雰囲気は違っていたのであった。