紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです!   作:ライドウ

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美鈴(メイリン)の日記 その3

 

この日記を書き始めて早5日目。

こうして日記に書いておかなければ、もうすでに3か月ほどここで暮らしていると思うほどに楽しくて充実している毎日を過ごしている。

あの時のアンナさんが、変な事を言った意味が分かった気がする。ここで働いていると、楽しくて時間が速く進んでいるように感じるのだ。それこそ、月日が変わるぐらいに。

 

さて、今日やった業務を先に書き記しておこう。

今日ようやく、私が預かった倉庫周りの探索が終わり、雑草を刈ったり、土地の整理をして、倉庫の隣に畑を切り拓いた。

前にルージュさんが、野菜や果物の不足に頭を悩ませていたので、真っ先に作っておきたかったものだ。(メイド長のお菓子も美味しいのだけれど、ルージュさんの作るご飯はとても美味しい。あのコンソメスープ・・・また飲みたいなぁ)

そして肝心の野菜と果物の種は、メイド長から手渡しで結構な量を手渡された。なんでも、レミリアお嬢様のご趣味(お散歩)でよくレミリアお嬢様がお拾いになるらしい。そういうメイド長の目はどこか遠くを見つめていた・・・。

ともかく、畑を切り拓き、メイド長から(レミリアお嬢様がお拾いになられた)野菜と果物の種をまいてゆく。ここから芽が出て、育て、収穫するのが私の役目だ。少し仕事が増えたが、別にこれくらいどうってことはない。メイド長も心配して声をかけてくれたが、「メイド長たちの仕事に比べると楽ですよ。」と答えると、困った笑顔を浮かべていた。なんかごめんなさい・・・。

 

その後も、迷宮となっている裏庭の探索や庭木の手入れをしていると、夕方となり夕食を(レミリアお嬢様方にとっては朝食を)食べ終えた後に、メイド長から私が畑を切り拓いて、野菜と果物を育て始めた事・・・そして、オリビアさんの配下の毛玉の4匹が、何もしていないのに人型になった事が伝えられた。

私は思わず、開口せざるを得ず・・・理解が追い付かず、メイド長に指摘されるまで口を開け続けていたという。私はまだいい方で、レミリアお嬢様は笑顔が引きつっていた李、フランお嬢様はなぜか背後に宇宙を生み出していたし、アンナさんなんて笑いすぎで酸欠で死んでしまっていた(生き返ったけれど)。ルージュさんとブラウさんもそれぞれ遠い目をしていて、報告したメイド長は不思議そうな表情こそ浮かべていたもののようやく人手が増えたことがうれしいのか羽をパタパタとさせていた。

 

=====

 

今日は暇なので早めに日記を書いている。

昨日の夕方から夜にかけて降り始めた雨は、今日も降り続いている。狼たちやロンと共に、早々に屋根と壁のある場所に避難した。

雨が降っているせいで、庭園の手入れができずに暇を持て余していたので狼たちのブラッシングをしながらボーっとしていると、メイド長に見つかってしまう。思わず「叱られる」と考えてしまったが、メイド長もメイド長でにこにこと笑い、懐からクッキーが5枚入った小さな袋を手渡ししてきた。そして、右手で人差し指をたてて口に手を当ててシーッとサインをして仕事に戻ってゆく。正直、その一連の動作が色っぽくてそれが忘れられずに、しばらく赤面していると通りすがりのルージュさんにからかわれてしまった・・・。おのれ、絶対に許さんぞ、アンナめ!!

 

ともかく、メイド長から受け取ったお菓子を食べつつ、狼たちの手入れに精を出す。

・・・出していたのだけれど、段々と眠くなってしまったのか、私は眠っていたらしい。今は起きてこの日記を書いたけれど、起きた瞬間は狼たちが枕になっていたり、布団になっていたりとすごくモフモフしていてもう一度眠ってしまいたいと思ったほどだ。

そして、正直に書き綴ると、これ以上は何もないのでこのモフモフの寝具でもうひと眠りすることにしよう。

 

 

 

 

 





次回から再び、メイド長の日記!
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