紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです!   作:ライドウ

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□ 庭園迷宮第3層フロアボス・キャスパリーグ討滅戦(下)

 

キャスパリーグの能力は、エクスカリバーをも撥ね退ける毛皮を持つことでも、光弾を自由自在に操れることでもない。フランは、戦いのさなかでそれを薄々感づいていた。

頑丈な毛皮は種族としての力で、自由自在に操っている光弾は、パチュリーでさえ分からなそうな、古代の魔術。

だからこそ、フランは分身体の自分たちに攻撃を任せ、自分は回避と観察に徹していた。

生意気なフランドールは近接戦能力を強化しており、少し暗いフランドールは魔術特化の強化を施した分身体を使っている。思考もコピーしたものをいじったものとは言え、記憶は自分自身。格闘センスも魔術センスも、キャスパリーグには劣っていないと自負している。

 

(……このままなら、勝てる。けれど、相手の能力がわか――――――う、気を付けて行動しな……あれ?)

「っ、はぁ!?」

「な、なにが起きたの~!?」

 

気付いた時には、キャスパリーグは大きく間合いを開けて、こちらをにらみつけていた。

生意気なフランドールと少し暗いフランドールも、”その違和感”を感じ取ったようで、驚いている。

しかし、オリジナルのフランは冷静にキャスパリーグの能力を予想しだす。キャスパリーグは、オリジナルのフランを狙い攻撃しようとするものの、分身体のフランドールたちに阻まれてしまう。

 

(思考が、30秒ぐらい飛ばされてる。対して、次の発動までのラグがわからな――――――また来た!28秒~30秒は開けないと再使用ができないのかな?それに、飛ばされている間に攻撃が無いってことは、飛ばしている間は攻撃できない……?)

「オリジナルのアタシ!考えてるところ悪いけれど、()()()()()()()も飛ばされてる!!」

「制限時間あと3分~!!」

 

分身体のフランドールたちの声にフランは少し苦笑いを浮かべる。

そう、分身体の体は時間制限で10分しか活動することができず、その活動量が多ければ多いほど、活動時間は短くなっていく仕様だ。これは、フラン自体がまだ分身体の制御に慣れておらず、術式もまだまだ中途半端なものだからこそ起きている現象で……ぶっつけ本番では、短時間しか発動できない欠陥であった。

それにフランにとって、時間操作系の能力はなじみの深い能力だ。まあ、言わなくても分かるだろうが、紅魔館(こうまかん)メイド隊の総括メイド長補佐の咲夜(さくや)の程度の能力が”時間を操る程度の能力”だ。

しかし、フランはキャスパリーグの能力が『時間操作系』であることは見抜いたものの、”時間を操る程度の能力”ではないと、直感が訴えていた。

 

(……時間を飛ばされて攻めきれないってことなら、それよりも早く仕留める!!)

「生意気な私、暗めな私!私も攻めるから、一気にたたんじゃうよ!!」

「ニヒヒッ、まーってましたぁッ!」

「い、一気にボコボコにしちゃうんだね!!」

 

分からないのなら、分からないまま速攻でボコボコにするに限る。

フランはレーヴァテイン・レプリカを展開しながら、生意気なフランドールと共に左右から切り込む。少し離れた位置から、暗めなフランドールが魔術陣を大量に展開し、弾幕をキャスパリーグに向けて放った。

レーヴァテイン・レプリカのレーザーがキャスパリーグを襲い、爆煙がキャスパリーグの視界を奪い、フランと生意気なフランドールはその首にめがけてレーヴァテイン・レプリカを同時に振り下ろした。

 

 

 

 

 

 

ギギギ……………ガチッ

 

 

 

 

 

 

気付いた時には、キャスパリーグは大きく間合いを開けて、こちらをにらみつけていた。

生意気なフランドールと少し暗いフランドールも、”その違和感”を感じ取ったようで、驚いている。

しかし、オリジナルのフランは冷静にキャスパリーグの能力を予想しだす。キャスパリーグは、オリジナルのフランを狙い攻撃しようとするものの、分身体のフランドールたちに阻まれて―――いや、この思考は既に行って

 

(ッ、位置が……もどされてる?)

「……どう、なってんの?」

「せ、制限時間が……もどってる?」

 

フランは冷静に辺りを見渡す。

おかしい、さっき自分は、レーヴァテイン・レプリカをキャスパリーグの首に向けて振り下ろしたはずだ。

だというのに、最初からなかったかのように元の位置に戻っている。使用した魔力量と体力こそ戻っていないものの、創り出したはずのレーヴァテイン・レプリカは消えており、とびかかる前の位置に戻っている。

 

「……『時間を飛ばすか巻き戻す程度の能力』」

 

フランはポツリと、たどり着いた答えを口ずさむ。

過去、フランは咲夜(さくや)に聞いたことがあった。どうして、咲夜(さくや)は時間を止めたり、遅くしたり、早くしたりはできるのに、時間を戻せないのか、と。それに対する咲夜(さくや)の答えは、とてもシンプルなものだった。「時間の流れは激流の河のようなもので、早くするならともかく、遅くしたり、止めたりするのはすごく疲れるし、戻ろうとするのは無理」という物。

時間を操る程度の能力を持つ咲夜(さくや)が言うのだから、間違いないと思っていた。けれど、咲夜(さくや)が口にした答えは、あくまで『人間の場合』だ。

それが、『怪物』……神話や伝説に残されるほどの怪物が、時間操作の程度の能力を持ったのなら、それなら確かに、時間を少しだけでも戻すことはできるだろう。

 

キャスパリーグの息を切らしている様子を見るに、あのキャスパリーグでさえ戻すのには相当な体力を消費するのだろう。それに、自分たちの体の調子から、使用した魔力や体力、そして受けたダメージを戻すことはできず。相手に時間遡行の強烈な違和感を与える。フランは思う、すごく使いづらそうな能力だ。と

けれど、あのキャスパリーグはその能力を使って厳しい自然を生き抜いてきたこともあり、ある程度使えるように仕上げたのだろう。

 

「でも、そんだけ疲れてるなら、もう二度目は使えないよねっ!トドメ、行くよ!!」

「オリジナルは容赦ないなぁ~……まあ、面倒くさいから賛成だけどね!」

「せ、せめて痛くないようにしてあげようよ~!!」

 

今度は、オリジナルのフランと、生意気なフランドールが前後からレーヴァテイン・レプリカの刺突を……暗めなフランドールは上空に飛び上がり、レーヴァテイン・レプリカのレーザーの雨を降らせる。キャスパリーグは光弾を何個が出現させ、レーザーの雨を撃ち落とそうとするものの……視界がおぼつかないのか、元々いた場所に向かって放たれていた。

 

……キャスパリーグの巻き戻しは、おそらく次の発動まで時間がかかり、時を戻した反動でキャスパリーグは、フラフラと脚がおぼつかない。

 

(今度こそ、取った!!)

 

レーヴァテイン・レプリカのレーザーの雨がキャスパリーグに降り注ぎ、爆煙がキャスパリーグを隠す。

直後、フランは背後から頭を、生意気なフランドールは前から胴体を狙って、レーヴァテイン・レプリカを突き出す。レーヴァテイン・レプリカの先端が、肉を裂く―――――――

 

 

 

 

 

 

ギギギ……………ガチッ

 

 

キャスパリーグの息を切らしている様子を見るに、あのキャスパリーグでさえ戻すのには相当な体力を消費するのだろう。それに、自分たちの体の調子から、使用した魔力や体力、そして受けたダメージを戻すことはできず。相手に時間遡行の強烈な違和感を与える。フランは思う、すごく使いづらそうな能力だ。と、思った瞬間、光弾が目の前に飛び込んできていた。

 

「なっ……!?っ、きゃぁーーーーーっ!?」

「わーーーーっ!?」

(しまった、巻き戻されたッ!?)

 

生意気なフランドールと暗めなフランドールがが悲鳴をあげながら、分身体が砕け散りそのまま消えてゆく。

何度でも呼び出せる存在とはいえ、自分がやられるのは気分がよろしくないし、何よりやられるとしばらくその分身は呼び出せなくなってしまう。

幸い、オリジナルのフランに光弾は当たらないようだったのが、幸運だったといえるだろう。

 

(……なるほど。自分の攻撃なら、巻き戻しの対象外にできるってわけね。)

「インチキも体外にしなさいよほんと……あーあ。」

 

 

 

 

「アンタが、先にインチキしたんだからね?だから私も、インチキするから――――――

 

『禁断:インサニティ・ジョーカー』ッ!!

 

 

 

 

「キヒッ……キヒヒッ……アーッハハハーーーーーーッ!!」

 

狂気的な笑い声と共に、分身体が現れたと思うと、煌々と紅の瞳を輝かせ、レーヴァテイン・レプリカを轟々と燃やしながら、狂気的なフランドールが出現する。それと同時に、オリジナルのフランは距離を取り、レーヴァテイン・レプリカを静かに燃やしながら構えた。

 

「アたしマで、呼びダすダなンテ……相当、手詰まリみタイだネぇ、フ~ラ~ン~~~?」

「あっちがインチキを使ったから呼び出しただけだから。ガッチガチに契約で縛ってあるから、私に牙を剥こうとしないでよ……ねぇ、フランドール?」

「あ~ほント……忌々しイ、契約を、こんナニ押シ付けてクレちゃっテ~……契約がナイなら、オリジナルからぐっちゃグチャに壊しテ、犯しテ、飽キルまデ遊ンで、フランの名前ヲ取り返スのニィ~……」

 

日常会話のように殺意の言葉をぶつける狂気的なフランドール。キャスパリーグはそのフランドールの様子に、目を大きく見開き、完全におびえ切っていた。

狂気的なフランドールはキャスパリーグのその様子を見て、三日月のように口角をあげてギザ歯を晒す。

 

「コのイラいラは、あんタで発散しチャウもンね~っ!!」

 

そのセリフと同時に、狂気的なフランドールは瞬間移動のような速度で、キャスパリーグの懐に飛び込み、左手でキャスパリーグの首を掴み、そのまま地面に叩き付ける。

元より強力な防御力を持っていたからだろう。地面に叩き付けられても、驚くばかりでダメージはロクに入っていないようだ。もしくは、()()()()()()()()()()()()()()()()……。

 

「簡単ニ壊れなイでよ~……?そンナに、簡単に壊レちゃっタラ、つマラナいから、さぁ~~~~っ!!」

 

ニコニコと狂気的な笑みを浮かべなら、狂気的なフランドールはキャスパリーグを空中に放り投げる。

そして、ドスン!と足踏みをしたと思うと、血のように真っ赤な魔術陣が狂気的なフランドールの周りに展開され、高速回転したと思うと赤黒い弾幕が放たれる。

キャスパリーグは恐怖を振り払い、空中で態勢を整え、一つ深呼吸をすると同時に光弾を大量に展開した後、放たれた弾幕に向かって光弾を放ち続ける。真正面から迎撃することを選び光弾がキャスパリーグ狙いの赤黒い弾幕を次々迎撃して行く。それをみた狂気的なフランドールは、面白いオモチャを見つけたと言わんばかりに目を輝かせていた。

 

「すゴイ、スごイ、すごーイ!やっパリ、伝説にモ出て来タ種族ハ、強サが違うネ!じゃあジャア、フランが本気出しテ遊ンでモ大丈夫ってこトだヨネッ!?」

 

しかし、真正面から挑むことは、狂気的なフランドールにとって、本気で遊んでいいと許すようなもの。

キャスパリーグは、逃げなかった己を、さっそく恨むことになった。

狂気的なフランドールの姿がぶれたと思うと、既に空中のキャスパリーグの背後を取っており、可愛らしいリボンのついたパンプスの踵を、キャスパリーグの額に向けて振り下ろしていた。

咄嗟に気付けたキャスパリーグは、能力を使い時間を巻き戻す。

 

ギギギ……………ガチッ

 

【ズガァアアアアアアン!!】

 

狂気的なフランドールに対して、キャスパリーグの能力は効きづらいのだろう。踵落としをしている態勢のまま戻したせいで、地面に巨大なクレーターが出来上がる。空中に居ても、振動で体が揺れるような感覚になり、キャスパリーグはアレを受けなかったことを、心底安堵した。だがすぐに距離を取り、光弾を再び大量に出現させ、狂気的なフランドールに向けて放つ。放たれた光弾は、これまで見たことのない不規則な挙動を取りつつ、狂気的なフランドールに殺到し、強烈な光と共に爆発を起こす。

 

キャスパリーグは地面にシュタッと着地し、爆炎をにらむ。

ここまでのオリジナルのフランとの戦い、連続使用の時間遡行、そして狂気的なフランドールとの激しい戦いで、キャスパリーグは激しく疲弊していた。

時間遡行は行えてあと一回、ダメージはかなり耐えられるが……狂気的なフランドールの一撃をそう何度も喰らっては、身体が持たないだろう。

キャスパリーグは思考し、逃げることを考え始める。しかし、己が逃げていいのだろうか。何せ自分は、あのキャスパリーグ……かのアーサー王のエクスカリバーをも撥ね退け重傷を負わせた種族の一員。

ここで逃げては祖先に申し訳が―――

 

 

 

「キヒッ……ソの程度ォ?」

 

 

 

 

―――よし、逃げよう。キャスパリーグは、障壁魔術で攻撃を防ぎ切った余裕な笑みを浮かべる狂気的なフランドールを見て、即座にそう判断した。バサリと宝石がぶら下がった翼が大きく広がり、爆煙と主に障壁魔術が破られる。

あの悪魔には勝てない。キャスパリーグがそう思い、逃げ出そうとしたその瞬間

 

 

ゴウッ

 

 

狂気的なフランドールの背後から巨大な火柱が立ち上った。

その光景に、キャスパリーグは思わず硬直してしまい、狂気的なフランドールもまた余裕ある笑みを崩して背後へと振り返った。

 

「……この剣は、定義されない不明の炎。」

 

そこにいたのは、オリジナルのフランドール。

その手には、レプリカとは異なる轟々と赤く燃え盛る炎の剣……オリジナルのレーヴァテインが握られていた。

―――かつて、フランはメイド長……マリアと、本物のレーヴァテインを振るわないことを条件にレーヴァテインを手元に置くことにした。

これまで通り、フランは”レーヴァテイン”を決して振るおうとはせず、魔術で再現したレーヴァテイン・レプリカを使うだけにとどめようとしていただろう。

だが、相手はキャスパリーグ……そして、ガッチガチの契約で縛っているとは言え自分より戦闘センスのありずるがしこい狂気的な自分だ。

レーヴァテイン・レプリカでは、片方を倒せても、もう片方は必ず生き残るだろう。そうなれば、ピンチになるのは自分……フランはメイド長との約束を破ることに罪悪感を覚えながらも、本物の”レーヴァテイン”を手に取ったのである。

 

「世界樹の頂に住みし雄鶏を焼き、破滅と勝利をもたらす火炎の杖。」

「お、オ前ぇーッ!?ふ、フランごト焼き殺スつもりかよぉッ!?」

 

フランの詠唱が続けられるたび、”レーヴァテイン”の炎は勢いを増す。

キャスパリーグも狂気的なフランドールも、レーヴァテインの放つ炎と魔力に気圧され、その場で立ちすくんでいた。

 

「我が声、我が願いを聞き、我が敵を焼き払えっ……」

 

限界までチャージされた魔力が動き出す。

フランはレーヴァテインを下段に構えると、キャスパリーグと狂気的なフランドールにめがけて斬り上げた―――!

 

「『神炎(しんえん):レーヴァテイン・オリジン』ッ!!

 

振り上げられた軌跡から、紅蓮の炎のような真っ赤なレーザーが放たれる。

狂気的なフランドールは咄嗟に逃げようとするものの、その判断がすでに遅く、逃げようとした瞬間にレーザーに飲まれ、キャスパリーグもまた、何もできずにレーザーに飲まれていった。

 

……そこに残ったのは、”レーヴァテイン”を振り上げたままの体勢のオリジナルのフラン。

敵であるキャスパリーグと狂気的なフランドールの消滅を確認した後、フランは”レーヴァテイン”を転移魔術で元の位置に戻しておく。

 

(そろそろ、お姉さまと合流しないと。)

 

そう考えて、移動しようとすると……足元に黒い毛玉がぶつかる。

フランがソレに視線を落とすと……モゾリと動いた後、お腹を見せる子猫に戻った。

その視線は怯えきっており、威厳はどこへやらと言う雰囲気だが、フランは足元の子猫が、先ほどまで対峙していたキャスパリーグだということを一目見て見抜いていた。

 

「なるほど?降伏するから命はとらないでくれってことなのかな?」

「にゃ、にゃーん。」

 

そうです~!と言わんばかりに甘える声を出すキャスパリーグ。

……まあ、一匹ぐらいペットが増えても問題ないか。と、フランはそのキャスパリーグを抱えて、レミリアの元へと移動するのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

過去

 

「ふぅ……ふぅ………う~~~っ」

 

過去の庭園迷宮第3層……そこで一人の女吸血鬼、パメラ・スカーレットは、その腹を抑えて蹲っていた。

 

「ふ、フランの予定が……私の想定より、早い……。」

 

パメラは脂汗を流しながら、自らの腹に痛覚をやわらげる魔術と、()()()()()()()()()を使う。

本来なら、あと3か月は先のはずの出産。しかし、パメラの胎の中にいるフランは早産なのか、もう産まれてこようとしていた。

 

「あぁ……私のかわいいフラン、早く会いたいのは私もよ……でも、今はダメ。ダメなのよ……」

 

まだ、あの()()()()()()()()()()()()()()()()()()

まだ、未来のレミリアとフランは私の思い通りの成長をしていない。

まだ、紅魔館(こうまかん)には邪魔な存在が数多くいる。

 

「焦らないでフラン……大丈夫だから…………必ず、あなたを産んであげるから…………うふふっ。」

 

痛みがだいぶ引き、胎の中のフランも再び大人しくなる。

目的達成まで、パメラは止まらない。レミリアとフランは、自由で、ワガママで、そして自分らしくいてほしい。

その為には、二人が大人になる切っ掛けとなっている、あの忌々しい妖精メイドを使()()()―――

 

「ふふっ、ふふふふっ……タイミングがずれてしまったから、湖の細工はもう出来なそうね。」

 

パメラは、そう言いながら、静かな湖畔を眺める。

……心地よい風だ。もし、フランを産み、自らが死ななければ……愛するラウル、レミリア、フランと共に料理人に作らせたサンドイッチを食べに来てみたかった。

しかし、パメラは自らがフランを出産する時死ぬことを理解していた。それは決して、避けられない定め。『運命』と呼ばれる世界の決定事項。

 

「あぁ……レミリア、フラン。お母さんは、アナタたちのために……もうちょっと頑張ってみるわね。」

 

すべては、破滅によって悲しむ娘たちを守るため。

パメラの目は―――決して折れない決意の目をしていた。

 

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