紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです!   作:ライドウ

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☆ 92冊目 38~47ページ

 

転生93年と1ヵ月21日目(金曜日、日中:雨、夜中:雨・多分新月)

 

今日はレミリア様のお散歩の日・・・だったのだが、雨が降っているということ、つい昨日襲撃を受けたということもあり、レミリアお嬢様はお散歩に行くことをあきらめた。それだけではなく、しばらくご趣味であるお散歩は控えるらしい。珍しい言葉に思わず理由を聞いてしまうが、レミリアお嬢様は意味深な笑みを浮かべるだけだった。

 

さて、昨日の襲撃でとらえた吸血鬼狩りの人間たちについてだけれど、まずはお嬢様方のお食事用の人間について記そうと思う。

幸いにも、今回捕まえた人間の血はお嬢様方にとっては美味しい部類らしく、このまま()()するように指示が出されたので、一番最初に吸血鬼メイドになった子に()()を任せた。ちなみに、捕らえた食事用の”元”吸血鬼狩りの中に想い人が居たらしく、あれこれ好きにしていいのかと聞いてきたので、お嬢様に上申、レミリアお嬢様的には大量に血があっても困るとのことで、レミリアお嬢様方にとっての朝食時にしっかりと上質な血が出るならと言う条件で許していた。早速、牢獄代わりの部屋から嬌声が聞こえてきたので、牢獄代わりの部屋に防音魔法を死神メイドちゃんが張ってくれた。

 

次に、吸血鬼メイドの方だ。

お嬢様による吸血鬼メイド化に成功した”元”吸血鬼狩りの少女たちは、大成功が1人、成功が13人、失敗が5名という結果になった。

大成功した吸血鬼メイドは、最初に吸血鬼メイドにした子と、いつの間にかレミリアお嬢様を信奉していた子で、レミリア様に対する忠誠心が高かったからか、それとも吸血鬼としての才能を持っていたのか分からなかったが、普通の吸血鬼より強い力を持って吸血鬼になっていた。けれど、それ以外の普通に成功した吸血鬼は、この紅魔館(こうまかん)で1位,2位を争うほど弱い私とオリビアちゃんでも勝てるぐらい貧弱だった。反抗的な態度もちらほらと見えるから、要教育かなぁ・・・。

あと失敗した奴らはそのままゾンビになって汚物をまき散らしたのでブラウがキレて肉片ごと消滅させていた。やだ、ブラウ強すぎ・・・?

 

ともかく、ただでさえ数の少なかったメイド隊だが、ようやく2桁の人数を揃えることができた。

しばらくは吸血鬼メイドの教育をしつつ、スカーレット卿の到着を待つばかりかな。

 

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転生93年と1ヵ月22日目(土曜日、日中:雨、夜中:曇り・多分三日月)

 

吸血鬼メイドの教育をスタートして早い一日、元が吸血鬼狩りと言う前提もあるからか、初日でぶっ倒れるほど貧弱と言うわけでもなかった。アンナ、ルージュ、ブラウの私を含む4人で一人ずつ家事能力を見たのだが、全員が一般的な家庭能力を持っていた。今回は全員アンナのメイド隊に配属とはなった物の、アンナは張り切って教育すると言ってくれたので、完全にお任せすることにした。

 

それと、人数が増えたことによりメイド隊の居住区が本館から使われていない別館に移動となった。

本来紅魔館(こうまかん)本館は、滅多に来ないお客様とレミリアお嬢様方の居住区だ。他の所がどうなのかは知らないけれど、少なくとも紅魔館(こうまかん)ではそうである。

レミリアお嬢様との話し合いにより、一時期は本館東棟の一部分・・・と決まりかけていたのだけれど、今回の増員と美鈴(メイリン)が倉庫で寝泊まりしているという新事実が発覚し、メイド隊と警備隊の宿舎として使われていない別館を使うことになった。

移動させるのは、私の私室 兼 執務室、ブラウとルージュとオリビアちゃんの3人部屋、アンナと死神メイドの相部屋、毛玉メイドの4人部屋と、吸血鬼メイドの3人部屋、最初に吸血鬼メイドになった子・・・エリカの専用部屋の計6つ。メイド休憩室だけは、本館のキッチンの隣のままだ。あと、私の隣は美鈴(メイリン)の私室 兼 執務室になった。ちなみに、美鈴(メイリン)は倉庫で寝ていたことを、フランお嬢様にしっかりと怒られていた。

引っ越しは今日から少しづつ始める予定だったが、メイド隊も美鈴(メイリン)も、服と小物を運ぶだけで、今日中に終わった。(私の場合は”空間を操る程度の能力”があるから・・・。)

 

 

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(23日~28日まで、日付、曜日、日中の天気と、夜中の天気と月の様子、そして吸血鬼メイドたちの育成状況だけが事細かに書き記されている。)

 

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転生93年と1か月29日目(金曜日、日中:曇り、夜中:晴れ・半月)

 

今日は久々にレミリアお嬢様のお散歩の日・・・だったのだが、ちょうど出かけようとしたその時、スカーレット卿の一団が紅魔館(こうまかん)に到着した。

余りにも見計らったかのようなタイミングに、レミリアお嬢様の笑顔に血管が浮かんだが、そこは淑女・・・少しだけ血管を浮かせながら、丁寧な言葉づかいでスカーレット卿を受け入れていた。

 

さて、レミリアお嬢様のお散歩はさすがにキャンセル。レミリアお嬢様は、自身の執務室にスカーレット卿を招き、今まで起きた事をフランお嬢様を交えて伝えるらしい、その間私はスカーレット卿が連れて来た不夜城のメイドたちとウェアウルフ(人狼)の騎士たちが一時的に使う部屋の案内を仰せつかった。

その為、丁寧な対応で別館の用意していた部屋に案内しようとしたのだが・・・ウェアウルフ(人狼)の騎士たちはまだよかった。こちらが丁寧な対応をしていると、あちらも丁寧な対応で返してくれて、話していて楽しいほどではあった。けれど問題は不夜城のエリート(笑)メイド様どもだ。私が案内しようとした途端に、”いもむし女”と呼び捨てて勝手に本館の東棟へと向かっていった。

・・・ウェアウルフ(人狼)の騎士長さんが頭を下げたというのもあるが、ああいうのに腹を立てているとキリがないので放っておくことにした。

 

ちなみに、東棟のとある部屋でこの前の襲撃でとらえた偉そうなやつをアンナが拷問して殺した、いわくつきの部屋があるのは黙っておいた。

 

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