紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです! 作:ライドウ
転生93年と1ヵ月30日目(土曜日、日中:晴れ、夜中:晴れ・三日月)
スカーレット卿が
幸いにもルージュの料理はスカーレット卿の口に合ったようで、スカーレット卿はレミリアお嬢様とよく似た笑顔を浮かべながら舌鼓を打っていた。今日は味が濃い目の料理だったこともあり、デザートはサッパリ系のデザートを用意したのだが、スカーレット卿は恐る恐る一口食べるとレミリアお嬢様と同じように目をシイタケにして輝かせながらおかわりを要求してきた。なんだかそれが少しかわいくて、ちょっとだけおかわりを多く作ってしまったのは内緒だ。
さて、いい気分で日記を書けるのはそこまでだ。
それまでは私は機嫌よく一日を過ごせるとばかり思っていたのだが、レミリアお嬢様方がお眠りになった後、お嬢様方の前では大人しくしていた不夜城のエリート(笑)メイド様どもがふんぞり返った態度で、堂々と業務をサボりだした。
私だけならよかったモノの、ルージュ、ブラウ、オリビアちゃんまで下に見ていて3人は
それと、一昨日から研修が始まった吸血鬼メイドの子たちなのだけれど不夜城のエリート(笑)メイド様たちの態度を見て、何か感じるものがあったのか反抗心を持っていた子ですら大人しく指示に従うようになったとアンナとオリビアちゃんから伝えられた。どういう心変わりなのかは、分からないけれど、まあ真面目にやってくれるなら問題はないだろう。
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転生93年と1ヵ月31日目(日曜日、日中:雨、夜中:雨・多分半月)
今日も今日とて、不夜城のエリート(笑)メイド様は働かない。
レミリアお嬢様とフランお嬢様、スカーレット卿が起きているときはまだいい。エリート(笑)メイド様どもは、スカーレット卿が怖いのか真面目に働いている。
まあ、お休みになった途端不遜な態度を取って
それは置いといて、私はスカーレット卿と1対1で話し合う機会があった。仕事中に急に呼ばれたため、引継ぎに少し手間取ってしまったけれどスカーレット卿は笑って許してくれた。
それで、スカーレット卿が私と1対1で話したい内容と言うのが、この100年間・・・レミリアお嬢様とフランお嬢様を守り続けてきたこと、そしてこれからも守ってほしいということだった。もちろん、そんなことは百も承知、むしろ100年間忠義を尽くしたのに急に放り出されては逆に困ってしまう。
その話が終わった後は、レミリアお嬢様とフランお嬢様が自分からは言わないことをスカーレット卿に教えた。スカーレット卿は時に笑い時に驚き、時にポカーンとしながらも、楽しそうに私の話を聞いていた。その感情表現が、レミリアお嬢様とよく似ていて・・・やはり親子なのだなぁという関心と共に、どこか可愛らしさをスカーレット卿に感じていた。
ちなみに去り際に変な事を聞いてきたが、私は自然な笑みを浮かべて何も言わずに部屋から退出した。
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転生93年と2か月1日目(月曜日、日中:曇り、夜中:晴れ、満月)
今日はレミリアお嬢様のお散歩の日、スカーレット卿も暇らしくついてくることになった。
最初はレミリアお嬢様とスカーレット卿の親子らしい会話を見守りつつ、
いきなりのことにスカーレット卿と
ため息をついた後追いかけてみると、レミリアお嬢様を見つけた、スカーレット卿と
さて、レミリアお嬢様を見つけた訳だが、レミリアお嬢様は一人の女の子を抱えて意識を確認していた。
紫色のロングヘアにナイトキャップ、そのナイトキャップには三日月の飾りがついている。服装こそ魔女と言うならのローブ衣装ではあるものの、私は彼女に見覚えがあった。
レミリアお嬢様がこちらを見つけるよりも早く、死にかけのパチュリー(暫定)に駆け寄り脈を測る。かなり弱っているようで、弱々しい鼓動が手に伝わり、瀕死の重傷と言うことが分かる。脈を計測している間にスカーレット卿と
スカーレット卿は、パチュリー(暫定)を助けるのに対して何か文句を言うのかと思ったのだが、「
幸いにもメイド休憩室には、ブラウとアンナが居て、レミリアお嬢様がメイド休憩室の仮眠ベットにパチュリー(暫定)を寝かせたのを見てすぐさま行動に移っていた。
ブラウはパチュリー(暫定)に駆け寄って急いで服を脱がせて傷を確認し、アンナはスカーレット卿と
ブラウと協力してすぐさま治療に移り、矢やナイフを一つ抜いては傷跡をふさいでを繰り返し、腹部に空いた穴を針で縫うという大手術になったわけだが・・・幸いにも、手術には成功した。しかし、ここから回復するか、それともポックリと逝ってしまうかは、パチュリー(暫定)次第だ。あの見つけた時点で、すでに虫の息で、今でさえ危険な状況だ。それをレミリアお嬢様に伝えると、静かに頷いて治療に協力してくれた私を含むメイドに休むように指示を出した。
ブラウやアンナ、そして連れてこられた吸血鬼メイドは疲労困憊で大人しくその指示に従ったが、私はその指示は従わずにブランケットと着替え、ついでに倉庫からとある本を取り出して、レミリアお嬢様に渡した。もちろん、休むようにと怒られたけれど、レミリアお嬢様が心配だったので上手く言いくるめておいた。
・・・それにしても、パチュリー(暫定)を助けている時、部屋の外から”イモムシ女”という罵声が聞こえて来たけれど・・・レミリアお嬢様ばっちり聞いてるだろうなぁ・・・。