紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです!   作:ライドウ

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お待たせしました!
第4次応募キャラクターたちの登場です!
なお、登場順はバラバラですのでご了承ください!
また、どうあがいても登場シーンを完璧に描写することは難しいので、応募したときの「どうやって来たのか」と微妙にずれていても許してください!お願いします!!

ちなみに今回かなりキャラが多いため、かなり長ーくなりますので途中でリクエストされたお話を挟みますので、そちらもよろしくお願いします!


☆ 490冊目 11ページ~12ページ

 

転生490年と7ヶ月11日目(木曜日、日中:晴れ、夜中:晴れ・半月)

 

私が統括メイド長の立場を、咲夜(さくや)に譲ってからはや三日。

長年……490年の間に染みついたメイドとしての習慣はなかなか抜けそうにない。

今日も、いつの間にかメイド服に目を包み、腕章を探して部屋中を探し回ってしまったことから始まり、朝の朝礼に参加してしまったり、お昼に咲夜(さくや)の執務室に入ってしまったり……まあ、いろいろとやらかしてしまった。

怒られはせずに、仕方ないってみんなそんな雰囲気だったけれど……なんだか少し申し訳ない気持ちになった。

 

さて、昨日から咲夜(さくや)が進めて、レミリアお嬢様が認可を出したのか、紅魔館(こうまかん)には、紅魔のメイドになろうとする様々な種族の女の子たちや、紅魔館(こうまかん)の警備兵になろうと腕っぷしに自信のある様々な種類の怪物たちが集まっていた。

 

立場を咲夜(さくや)に譲った私だけれど、メディーさんに「咲夜(さくや)の嬢ちゃんにアドバイスするとか、仕事を見てる程度ならいいぜ」と言われたため、今日は咲夜(さくや)の隣に座って、やってきた子たちと咲夜(さくや)の面接を隣で見ていることにした。

紅魔館(こうまかん)のメイドになりに来た子たちを、咲夜(さくや)は選抜したであろう統括メイドの腕章をつけたベテラン妖精メイドと一緒に、いろいろな質問を行っていた。

口調や雰囲気は優しいものの、的確な質問と回答の追及を巧みに使い、落とすべき人材と、採るべき人材を選別してる姿を見ると、母親としても、先代の統括メイド長としても鼻が高いというものだ。

 

さて、咲夜(さくや)へのべた褒めはこのぐらいにしておかないと、今日だけで何ページも使ってしまいそうなので、この辺で切り上げておいて、やはりというべきか今回の大規模雇用において普通の子たちとは違う、特別な子たちもやってきた。

 

何人かの妖精や吸血鬼、狼女がメイドとして雇用されたり、警備隊への試験を受けるように誘導されている中、現れたのは、メロディ・アンプリュートという楽器妖精の子だった。

なんでも彼女は、紅魔館(こうまかん)の一般妖精メイドの一人をお世話したことがあり、そのメイドの恩返しでここで働かないかのお誘いがあった。それで、前から紅魔館(こうまかん)の噂は聞いていたので来たとのことだ……そんな感じで咲夜(さくや)と話しているメロディさんを観察してみる。

黄緑色のロングヘアーに羽は16分音符……だっただろうか、そんな感じの模様であり、目の色は水色、身長は……結構大きめだ、見た感じ170㎝以上はある。

得意なことは演奏で、咲夜(さくや)が無茶ぶりで演奏してもらったのだけれど、バイオリンだけで”月時計~ルナ・ダイアル”を演奏し、咲夜(さくや)が「まるで私のための曲みたいね」と言って気に入って採用することになった。

あと、月時計~・ルナ・ダイアルを演奏したから、私は彼女が前世持ちということを察した。それを公言する、しないにしろ、演奏する直前、すこし表情が曇ったり手が震えたりしてたから、訳ありだとは思う。

けれど、ここでの生活で、少しでもその訳が軽くなったり、あるいは取り除かれるのを祈るばかりだ。

さて、メロディさんの所属としては、本人が書類仕事が得意と言っていたので雑務メイド隊に所属してもらうことになった。庭園迷宮戦争で、プリムが負傷してまだ治ってないから大変だと思うけれど、頑張ってほしいなぁ。

 

そして、もう一人。

羊人と呼ばれる、獣人の種族の一人が面接にやってきたのだ。

見た目は、白い長髪を夜行巻き……夜のパーティとかでよく見るまとめ方にしていて、目は青色。頭から羊のツノが生えていて、肩とか手首、足首に羊のモフモフ毛が生えている知的な美人さんだ。

その人の名前は、シェリスさん。常に敬語で話している真面目そうな人だ。身長は目算のだいたいだけれど、160㎝ぐらいで、キリっとした見た目から学者のような雰囲気を持っている。

そんな彼女だが、里から独り立ちしたはいいものの、旅人の中で路銀が尽きてしまい、どうしようか途方に暮れていたところ、紅魔館(こうまかん)のメイド募集の宣伝を効いたらしく、一時的に雇ってもらえないか頼みに来たのである。

……私がメイド長だった時から変わらないのだが紅魔館(こうまかん)は終身雇用のみの受付だが、咲夜(さくや)は悩みに悩んだ末に、許可を出し、彼女も書類が得意ということで雑用メイド隊に来ようということになった。

シェリスさんが退室した後、咲夜(さくや)に一時雇用を許した理由を聞いたのだけれど、うまい具合にはぐらかされてしまった。けれど、咲夜(さくや)曰く、なんだか紅魔館(ここ)を気に入ってそのまま定住するような気がして、いまその話題をして機嫌を損ねられても困るから許したらしい。

なんだか咲夜(さくや)は私より賢い気がする……鼻が高いけれど、ちょっと複雑な気持ちだ。

 

p.s.

ほんとに咲夜(さくや)のいった通り、シェリスさんは紅魔館(ここ)を気に入って終身雇用に契約を変更していた。いやぁ、咲夜(さくや)の慧眼には驚かされちゃった。

 

 

転生490年と7ヶ月12日目(金曜日、日中:晴れ、夜中:晴れ・三日月)

 

今日は、美鈴(メイリン)の警備隊の方に見学をしに行くことにした。

先んじて、美鈴(メイリン)には見学したいと伝えてあったので、試験会場の隅っこに机と傘を用意したらしく、私はそこで見学するように言われたのである。

もしかしたらの事故が起きるかもと美鈴(メイリン)は言っていたが、そんな事故に関しては、美鈴(メイリン)と警備隊を信頼してるため、万が一にもそんなことが起きても、美鈴(メイリン)と警備隊が守ってくれるから大丈夫、と伝えると、美鈴(メイリン)を含めた警備隊のメンバーは泣きそうな表情なのに嬉しそうに笑顔を浮かべてくれた。

 

さて、警備隊の採用試験はかなり厳しいものである。

当然ながら、警備隊とはそのまま紅魔館(こうまかん)の私兵であり、レミリアお嬢様の剣だ。

もちろん、その剣が弱ければ、(よほどのことがない限り来ないけれど)他勢力の吸血鬼に見下されるし、教会勢力の襲撃やヴァンパイアハンターの襲来で敗北する危険性がある。となれば、実力が高いことは前提条件。

憧れているという言葉だけで警備隊に入隊することはできないし、美鈴(メイリン)から聞いた話だけれど今の紅魔館(こうまかん)に新兵を育てる余裕はない。

さらに言えば、紅魔館(こうまかん)は貴族であるスカーレット家の別荘で、レミリアお嬢様はスカーレット家の嫡女……当たり前だが、レミリアお嬢様の私兵となる以上、品性や常識、礼儀さなんかは必須条件。

というわけで、実力はあっても品性や常識がないものはその場で追い出され、品性や常識、礼儀正しさはあっても実力がないものは丁寧にお引き取り願い、品性や常識もなく抗ってきた奴らは襲撃者としてその場で格下だと侮っていたオオカミ女たちの連携の前に処分された。

中にはオオカミ女たちを振り払い、私を人質にした勇気ある男性の吸血鬼がいたが、私のそばで隠れていたマキシーネさんに頭を撃ち抜かれて殺されてしまった。

 

そんなトラブルがあったものの、警備隊には結構な数のオオカミ女や狼男のほかに、吸血鬼やオーガといった人たちも採用されることになった。

昨日も、大体同じぐらいの人数を雇ったと美鈴(メイリン)に教えられ、この調子なら警備隊は安泰だろう……そう思って紅魔館(こうまかん)に戻ろうとしたとき、滑り込みで試験を受けさせてくれ!と滑り込んできた子がいた。

 

その子の名前は、ストラグル・シーカーという子で、旅をしている妖精の子だった。

本人曰く、流れの傭兵をしながら旅をしていたら、なんだが強そうな気配を感じ取って飛んできたらしい。

数が最低限とはいえ、警備隊がしっかり巡回で見回っている迷いの森を案内なしに突破しただけでもかなりの実力者だが、素人目の私から見ても戦い慣れしたすごく強い子のように見えていた。

オオカミ女たちは滑り込みで、今日はもう試験が終了したということもあり、今日じゃなくて明日受けるように言ったものの、そこを何とか!とストラグルさんは頭を下げてお願いし、美鈴(メイリン)は特別に試験を受けることを許していた。

 

ついでに、警備隊の採用試験について詳しく書こうかな。

警備隊の採用試験は大きく4つに分かれている。

まず最初に賢さの試験だ。司書隊監修の元、ある程度バカな人でも解けるように作られたテストを受けて、合格点が70点以上だった場合、最初の試験をパスすることができる。ストラグルさんは、合格点ぎりぎりだったものの、合格していたので、この試験は何とかパス。

次に、品性の試験。まあ、正確に言うと言葉遣いが丁寧にできるかどうかだったり目上の人に対する態度だったり、規則をどれだけ守れるかの常識を持っているかの確認の試験だ。ストラグルさんはこれも、多少粗さはあるものの、しっかりと敬語を使ったり試験官のオオカミ女の子に対して敬った態度をとれたし、常識の確認のときも「えっ、そんなのでいいのか?」みたいな顔してたし、実際にしてたのでこれもパスした。

品性の試験の次は、庭師の試験だ。

警備隊は、紅魔館(こうまかん)を警備するだけでなく、中庭や裏庭の管理、菜園といった土作業もお仕事の一つだ。というより、警備隊としてのお仕事の大半はこれだったりするって美鈴(メイリン)が言ってた。

ストラグルさんは多少苦戦していたものの、なんとか合格点をもらい、これもパス。

最後に、実力の試験だが……戦う前から美鈴(メイリン)はパス判定を出していた。

さすが美鈴(メイリン)というところで、見ただけで試験官のオオカミ女の子じゃ手も足も出ないと判断していたのだろう。けれど、ストラグルさんは不満をあらわにし、美鈴(メイリン)と戦わせてくれと、頼んでいた。

美鈴(メイリン)もそういわれることを予想していたのか、いいですよ?といい、あっさり手合わせを開始。

私に合図を頼み、お互い十分な距離をとれたのを見てから、はじめという合図を出した。

……そこから先はまあ、日記に書くとすごく長くなる戦いの応酬だった。

ガンガン攻め立てるストラグルさんに対して、冷静に余裕をもって丁寧に攻撃を回避する美鈴(メイリン)

そして、ストラグルさんが大技の「グリムリーパー」という技を叫びながら突進すると、それに合わせて最速の掌底を放ってストラグルさんを顎から打ち上げて吹っ飛ばしていた。

 

吹っ飛ばされたストラグルさんは、素直に負けを認め、負けたことで去る前に美鈴(メイリン)に「強さとは何か」と聞いていた。ストラグルさん曰く、その昔、ストラグルさんを鍛え上げた老人に「理由なき強さは時に危険なものだ。強さとは何か、よく考えろ」という言葉を言われて、その言葉を胸に刻んで旅を続けてきたが、これまでその答えにつながるものは見つからなかったのである。

ストラグルさんは美鈴(メイリン)に「守る理由があるから、あんたは強いのか?」と聞いていたけれど、美鈴(メイリン)は、その質問に対して、「その質問が、答えなんじゃないですか?」と答えて、続けてこう言っていた。

 

「私もまだまだ修行の身ですし、誰かを守れなかったことだってあります。負ける姿を見せちゃいけない相手の前で負けたことだってありますし、はっきり言って、総隊長としての能力も部下に劣ってますし、正門の門番だって、私より真面目な適役の子がいます……なので、あんまり偉そうなことは言えないんですけれどね、アハハ。

でも、守れなかったことがあるから、負けたことがあるから、私よりふさわしい人がいるから、私もこの考えが浮かんだんだと思います。

それは、『強さとは何かを、己自身に問い続けること』。

これが、強さの答えだと思ってます。」

 

そういいながら、美鈴(メイリン)はストラグルさんに手を差し伸べ、「だから、あなたもここで、強さとは何かを、考え続けてみませんか?」と、手を差し伸べていた。

ストラグルさんは少しだけ迷った様子を見せながらも、美鈴(メイリン)の手を取り、ストラグルさんは警備隊に所属することになったのだった。

 

 





ちなみに、すっげー悩んだ末の投稿だゾ。
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