紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです!   作:ライドウ

163 / 163




☆ 490冊目 13ページ

 

転生490年と7ヶ月13日目(土曜日、日中:晴れ、夜中:晴れ・新月)

 

レミリアお嬢様は、美鈴(メイリン)とべナミさんにユーリとユグ君、レミリアお嬢様が選んだメイドたちと狼女の小隊を伴い、紅魔館(こうまかん)をフランお嬢様に任せて近隣の町へとお出かけになられた。

なんでも、必要なとある物を買いに行くらしいけれど、詳しいことは私にももうわからない。それに、私を一緒に連れて行ってくれないことに少しだけさみしさを感じるが……まあ、私はメディーさんから安静にいることを言い渡されている身だ。レミリアお嬢様も、私の体を悪くしないためにも美鈴(メイリン)とべナミさんを連れて行ったのだろう。

 

さて、レミリアお嬢様がお散歩に出た紅魔館(こうまかん)では、少しだけ問題が起きた。

紅魔館(こうまかん)の中核であるレミリアお嬢様と、警備隊の総隊長たる美鈴(メイリン)紅魔館(こうまかん)の切り札の一人であるべナミさんが不在の中、4人ほどこの紅魔館(こうまかん)に侵入……正確には、一人を除いて3人が、襲撃者として襲い掛かってきた。

 

まずは今日の唯一の癒し枠、ケイリーちゃんのことを書こう。

ケイリーちゃんは、クー・シーと呼ばれる犬妖精で、深緑色のぼさっとした長髪に赤い目が特徴的な小柄な子。

食い意地の張った天真爛漫な性格で、好奇心も旺盛……なんというか、子供っぽい子だった。

そんなケイリーちゃんが何をしたのかというと……なんと、能力の”自分の音を操る程度の能力”を使って自分の気配を消して、よりにもよってルージュが管理している紅魔館(こうまかん)の食糧庫に侵入しようとしたのである。

幸いなことに、ケイリーちゃんの試みは警備隊の勘の鋭い子たちによって防がれていたが、農園……特に果樹園に少し被害(侵入の最中につまみ食いしたらしい)が出ていたため、咲夜(さくや)が「牢屋に閉じ込められるか、警備隊の農家たちにボコボコにされるか、弁償のためにメイドとして働くか」と怖い笑顔を浮かべて三択を突きつけて脅していた。

ケイリーちゃんは涙目になりながらも、弁償するためにメイドとして働くことを選び、本人が力仕事が得意ということから謎が多いながらも人手があまり足りていない運搬メイドへと配属となった。

 

問題は……そのあとである。

まず、最初の襲撃者というのが、クエスちゃんとフォリアさんのお友達?お師匠さん?のシトナさんだ。

シトナさんは最初、クエスちゃんとフォリアさんに会いたくなって二人が働いているという紅魔館(ここ)に訪問したのだが、美鈴(メイリン)に代わって正門の警備をしてくれていた狼女の子と話しているうちに、紅魔館(こうまかん)が二人を守れるのかと疑問に思い、さっきまで仲良く話していた狼女の子を圧倒して気絶させ、正門を破壊してこの紅魔館(こうまかん)に単身戦いを挑んだのである。

今日も、志願者の採用や受付をしていた紅魔館(こうまかん)はこれでパニック状態に陥ってしまい、咲夜(さくや)と二人のアンナ、メイド隊の各メイド長に、アストレアちゃん、メリーさん、マキシーネさんの三隊長やメイド隊や警備隊の特別なメイドたちは、パニックを収めるために迎撃に出ることができず、狼女の子たちやリビングアーマー、幽霊騎士たちで迎撃することしかできなかったのだが……狼女の子たちはほとんどが気絶させられ、リビングアーマーと幽霊騎士たちに限っては、完全破壊や霊核を破壊されて消滅してしまうという大被害が発生していた。

 

幸い、クエスちゃんとフォリアさんが、シトナさんが襲撃を仕掛けたと聞いたとたんにちょっとだけ怒りながらも迎撃してくれたのだが、二人が押されたのを見て私も戦闘に参加し、何とかシトナさんに膝をつかせたことで、クエスちゃんとフォリアさんを紅魔館(こうまかん)は守れるだろうと判断し、また旅に出ようとしたのだが…………まあ、普通に考えて、ここまで戦力をボコボコにされて黙っているフランお嬢様と咲夜(さくや)とルージュではなく……フランお嬢様は轟々と燃える本物のレーヴァテインを、咲夜(さくや)がブラウの使っていたショートソードを、ルージュが大剣を抜き身のまま真顔で近づいているのを見て、クエスちゃんとフォリアさん、そして私で何とか必死に引き留めて、なんとかシトナさんは紅魔館(こうまかん)に警備隊の戦力として雇われることになった……まあ、戦闘の際に結構紅魔館(こうまかん)壊していたからしばらくの間、お給料は出ないらしく、それを聞いたシトナさんは少し落ち込んでいた。

ちなみに引き留める時に感動的な話こそあったものの……私は背後のすごく怒っているフランお嬢様と咲夜(さくや)とルージュが怖くて何を言ったのかは覚えていないし、あの後フランお嬢様と咲夜(さくや)とルージュ、そしてメディーさんに「どうして戦ったの!?」とすっごく泣いて怒られた。

 

……まあ、最初に書いた通り、襲撃者はシトナ以外にもいるわけである。

シトナの襲撃の跡片付け……敷石のがれきや荒れた低木の手入れに、破壊されたリビングアーマーの跡片付けに追われる中、二人の襲撃者が紅魔館(こうまかん)に襲い掛かったのである。

それが、マインちゃんとケインさんの二人であった。

 

まずマインちゃんのことを書こう。

金髪をボブカットにし、青色の瞳で顔立ちがきつい目つきの美人さん。スタイルも抜群で、黙っていれば美女なのだが……その性格と口調、戦い方は荒々しさそのもの。

バリバリと派手に放電しながら、メイスと金属片をもって正門の扉を持ち上げていたリビングアーマーを叩き壊したのである。

後から本人から聞いたのだが、いろいろな化け物の巣や吸血鬼の屋敷を壊滅させており、本人曰く『雷の狂獣』と、呼ばれているとかいないとか……ともかく、その戦闘能力は、並みのリビングアーマーと幽霊騎士じゃ相手にならないほどだ。

 

もう一人が、ケインさん。

ウルフカットした金髪と碧眼の典型的な白人的外見の持ち主だが、女性ながらに無駄な筋肉が極限までないマッチョな人……と、筋肉に関してはルージュさんが教えてくれた。

捕縛した後に話したのだけれど……まあ、はっきり言ってあまり関わりたくはない人。

歯に衣を着せずに言うのなら、ギャンブルとかに腐心する社会不適合者だった。

戦闘能力こそ、紅魔館(こうまかん)の切り札級として活躍できるだろう。近接武器なら種類を選ばず、身体能力を見ても人間とは思えない天井を超えた力を持ち、超常能力を破壊する魔法の武器『ルールブレイカー』と呼ばれるものを保有し、能力は……ノワール曰く「能力はないが、超常能力を捨てることで身体能力の限界を外している、しいて言うならそういう能力だろうな。」とのこと。

ちなみに、前世持ちで……とある漫画のキャラクターにはまっており、そのキャラクターのような能力で無双してーと考えていたら、本当にそういう風に転生してしまった元少年らしい。(そのキャラクターは、ケインさん曰く、とんでもない身体能力を持ち、様々な武器で戦う筋肉質なヒモのイケメンで自分の異名と同じ『術士殺し』と呼ばれる存在らしい。)

 

さて、このふたりの襲撃だが……まあ、運の悪いことに、ルージュがたまたま中庭に昼食を運んでいたため、そのままルージュにボッコボコにされてしまい、そのまま中庭の掃除をしていた狼女たちに捕縛されたのであった。

マインちゃんもケインさんも、ルージュを相手に健闘したほうだ。何せ、戦いの最初の方は二人の猛攻でルージュが防戦一方だった。でも、相手が悪かった。

なにせ、ルージュは、本人ではないとはいえ赤染めの騎士(レッドライダー)を名乗り、これまでの紅魔館(こうまかん)が歩んできた戦争においても、ブラウとは違い返り血まみれや泥だらけになるが無敗を誇る切り札の一人だ。あと、ケインさんにとってルージュは天敵とも言っていいぐらい相性が悪かったのもある。

ケインさんは確かに強い。能力や魔法・魔術の無効化もでき、圧倒的な近接戦闘能力は間違いなくさっき書いた通り、紅魔館(こうまかん)の切り札級だ。

でも、ルージュは戦闘においては能力も魔法も魔術も一切使わないのだ。(ちなみに小さくなる前のブラウもそう)

ともかく、ルージュという理不尽にボコボコにされて捕縛された後、マインちゃんとケインさんは紅魔館(こうまかん)に雇われることになった。

フランお嬢様がケインさんから情報を聞き出して、教会に雇われて襲ってきたため、教会が払った倍の契約金と、普通の警備隊の給料で雇うことにした。

二人とも喜んでいたが、ルージュに「働かざるもの食うべからず」と脅され、渋々紅魔館(こうまかん)の修理に協力しだしたのであった。

そのあと、マインちゃんは大食いなのも相まってルージュ隊に、ケインさんはその戦闘能力を買われて警備隊に所属することになった。

 

追記

その日のうちに、ケインさんのオオバカヤロウが、賭けで手に入れた度数の高い酒で酔っぱらった勢いで、紅魔館(こうまかん)の秘宝の一つ、『命の霊薬が沸く壺』の中身を飲んだので不老不死になったが、当然大問題となり、フランお嬢様から50年以上の『給料無し』とフランお嬢様が悪魔の契約を用いて『例の壺に関しての絶対秘匿』を言い渡されていた。

この一件で交わされた悪魔の契約で、ケインさん(と、相棒のマインちゃん)はフランお嬢様が雇用主となったらしいけれど、ケインさんの事だから適当な仕事しかしなさそう……一応、教養とかはあるっぽいし、良識もあるから大丈夫だとは思うけれど……。




メイド長が、ケインさんのことを一行だけボロクソに言ってましたが、メイド長はケインさんの元ネタであるキャラクターが出てくる漫画が連載される前に転生しています。
そのため、ケインさんが模倣しているキャラを知らないため、一般的な人間が見た際の評価、ということにしてください。
ちなみに作者は、最強相手に10分以上耐えた実績があるから格が上がるあの人が好きです。


こちら変更点となります!

シトナ
美鈴、ネームドキャラをボコボコにした。

美鈴の代わりのオオカミ女、リビングアーマーと幽霊騎士をボコボコにした。
特別なメイドたち(ネームドキャラ)とは戦わなかった

理由:
警備隊総隊長の美鈴を倒して、しかもメイド隊・警備隊に大被害をもたらしたら、現状の紅魔館だと後々恨まれて厳しそうなので……。
(本人は気にしなさそうだけれど、ただでさえ現在の空気が地獄なので……)

ケイン
紅魔館に雇われた

やらかしの代償で『悪魔の契約』を用いてフラン専属の護衛となった。
ついでに雇われている間「給料無し」となった。

理由:
『命の霊薬が湧く壺』って奇跡レベルの宝具ですよ。そんなもん秘匿されてますし、普通に飲めるわけがないし、やらかしという形じゃないとしっくりこなかったんです……。
ちなみにフランお嬢様の専属護衛になったのは、流れです。
石を投げていただいて構いません!

マイン
紅魔館に雇われた

ケインがフランの専属護衛となったので、同じように専属護衛となった。

理由:
このキャラクターの設定的にケインさんと一緒じゃないと不自然だったため。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

毛玉さん今日もふわふわと(作者:あぱ)(原作:東方Project)

全てを受け入れる幻想郷で、毛玉に転生してしまった『宙に浮く程度』の存在。▼世界から浮いている自分の存在に疑問を抱きながらも、毛玉は今日も宙に浮く。▼※のついてる話には頂いた挿絵があります▼


総合評価:3594/評価:8.89/完結:246話/更新日時:2024年08月09日(金) 05:00 小説情報

目覚めたら、レミリアとフランの妹になっていました(作者:松雨)(原作:東方Project)

東方projectの世界にレミリアやフランの妹として転生した主人公の女の子が、吸血鬼として色々な経験をしながら、頑張って過ごしていく物語。▼※pixivにも投稿しています


総合評価:2027/評価:7.73/連載:251話/更新日時:2026年04月08日(水) 08:43 小説情報

ルーミアだけど、どうやらめっちゃ強いらしい(作者:ポンデーニュ)(原作:東方Project)

めちゃくちゃ強いルーミアが地球誕生と共に爆誕するお話。


総合評価:6883/評価:8.45/連載:16話/更新日時:2026年05月07日(木) 23:07 小説情報

その鴉天狗は白かった(作者:ドスみかん)(原作:東方project)

▼ 主人公は博麗の巫女ではなく白黒の魔法使いでもなく、一羽の白い鴉天狗。▼ 時は未だ幻想郷に『弾幕ごっこ』なるルールのない旧き時代。その容姿から仲間たちに疎まれ、その能力から故郷である妖怪の山を追放され、それでも死にたくない故に生きる妖怪の少女。▼ 『死を遠ざける程度の能力』を持つ吉凶の白い翼。▼ そんな白桃橋(はくとうばし)刑香(けいか)と仲間たちの物語を…


総合評価:10427/評価:8.49/連載:84話/更新日時:2019年05月06日(月) 14:01 小説情報

ゆうかりんか(作者:かしこみ巫女)(原作:東方Project)

悪魔のような妖怪の、ちょっとした気紛れで誕生したのがこの私、風見燐香。不吉なことに定評のある花から生まれた妖怪だ。▼私にはちょっとした秘密がある。この世界の住人には知りえない知識があるのだ。でも、前世の私の記憶はない。だがそんなことは大したことではない。今はどうでもよいのだ。▼一秒でも早くこの地獄の様な生活から抜け出さなければ。そうしなければ、私は死んでしま…


総合評価:32653/評価:9.22/完結:97話/更新日時:2025年08月26日(火) 12:00 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>