紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです! 作:ライドウ
転生93年と2か月2日目(火曜日、日中:曇り、夜中:晴れ・半月)
昨晩が峠だったパチュリー(暫定)は、無事に通り越した。
苦しそうだった寝息が安らかなものに変わっており、レミリアお嬢様も安心したのかヴェスバー・コーウィル氏が執筆した解説系小説『魔法使い、魔女という人々について』という本を持ったまま眠ってしまっていた。起こさないように優しく抱き上げて、
そのあとのパチュリー(暫定)はオリビアちゃんが看護することとなり、私たちは普通の業務へと戻った。
ちなみに治療中に私のことを「イモムシ女!」と叫んでいた不夜城メイドたちなのだが・・・なんと、レミリアお嬢様だけでなく雇用主であるスカーレット卿にも聞かれていたようで・・・不夜城メイドたちがメイド休憩室でふんぞり返っていたところに、スカーレット卿が登場。そのままクビを言い渡していた。彼女たちは顔を青くして許しを乞っていたみたいだけれど、スカーレット卿の道端に落ちている小石を見ている目を見た瞬間、自分にチャンスはないと理解して力なくメイド休憩室から出て行った。
そして、今まで不夜城メイドたちが業務を放棄していたこと、私に対してイモムシ女と呼んでいたこと、など私がお世話になった老執事さんだけでなく、スカーレット卿にまで頭を下げて謝られてしまった。もちろん、気にはしていたものの、彼らには何の非がないため、とりあえず試作のベリージャムの味見をしてもらった。味は少しだけ酸っぱいけれどクセになる味だ。といわれて、割と好評だった。
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転生93年と2か月3日目(水曜日、日中:雷雨、夜中:雷雨・多分三日月)
実に久しぶりの雷雨だ。私たちが住んでいる
今日以外で最後に起きたのは2年前のすごしやすい季節の頃だっただろうか・・・まあともかく春と夏の間ぐらいの時だ。私は100年たったとしても雷がどういうものかはしっかりと覚えているので怖くないのだが、私以外の・・・ブラウとルージュ以外のメイドたちは雷を怖がっていた。光るたびに悲鳴が上がるため、今日はできるだけ早めに業務を終わらせて怖がるメイドたちの側にいることにした。
ちなみにメイドたちの中でも一番怖がっていたのはアンナだ。なんでも昔、目の前に雷が落ちて、それ以来トラウマになっているらしい。仕方がないので目いっぱい甘やかしたら他のメイドからも同じように甘やかしてほしいと頼まれたためブラウとルージュに行くように仕向けた。
そして、雷雨はレミリアお嬢様方が起床される時間までなり続けていた。案の定、レミリアお嬢様とフランお嬢様は雷が苦手らしく、メイドたちと同じように光るたびに悲鳴を上げて”カリスマガード”の体勢になっていた。対してスカーレット卿は、身近に”雷を使う吸血鬼”がいるらしいので特段苦手でもないようだった。
雷が鳴り、いつもより雨が降っているとしても、メイドのやることは変わらない。掃除に洗濯、炊事に吸血鬼メイドの指導まで今日も右往左往に仕事をこなしていく・・・はずだったのだが、それ以上にぶっ飛んだことが2つほど起きた。
一つ目のぶっ飛んだことは毛玉メイドの数が増えた。それもこの前のように4人づつ・・・というわけではなく、一気に40人も増えた。雷が関係しているかどうかは不明だけれど、最初の4人と同じように毛玉たちが突然、毛玉メイドになったので相変わらず原因は不明だが、オリビアちゃんによると今回毛玉メイドになった毛玉たちはオリビアちゃんの手伝いを率先してやってくれていた子たちらしい。つまりはそう言うことなんだろうか・・・?
よくは分からないが即戦力が増えたことはイイことだ。
もう一つは、
なんと、その狼たちのうち12匹が、狼から
どういうこと?と、ブラウに尋ねたところ、
そう言えば
ともかく、メイド隊と警備隊の人手が増えたことは喜ばしいため、レミリアお嬢様方に報告した。
レミリアお嬢様はもうすでに慣れたのか「育成に力を入れるように」と一言だけ残し、フランお嬢様とオリビアちゃんは人型化した
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転生93年と2か月4日目(木曜日、日中:雨、夜中:曇り・多分新月)
特段何もない一日だったけれど、人手が増えたことでメイド隊全体に余裕が生まれたからか、珍しいことにブラウが居眠りを、ルージュが休憩中に仮眠を取ったのだ。
昨日ヒト化した毛玉メイドたちは30:10で別れてもらい30人をブラウの清掃メイド隊に、10人をルージュの調理メイド隊に振り分けた。元が長く仕事をしていた毛玉たちだったということもあり、まるで去年から働いていたといっても過言ではないほど効率的に動いてくれた。おかげで、ブラウは清掃中に壁に寄りかかって瞑想するように眠っていたし、ルージュは気持ちよさそうにメイド休憩室のベットで眠っていた。オリビアちゃんの場合は、ヒト化しブラウやルージュのもとにいるとしても、元が配下の毛玉の為か彼女たちの活躍を聞いて嬉しそうに可愛らしく胸を張っていた。やっぱりまだ幼くて可愛いわ。
そして、
人手が増えたおかげで、
ちなみに毛玉メイドたちは昨日の時点で悠長に喋っていたので必要ないのだが、狼女たちは上手く言葉がしゃべれないようだったのでオリビアちゃんが言葉を教えて、ブラウが一般常識を教えることになった。
それにしても、