紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです!   作:ライドウ

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☆ 92冊目 56~60ページ

 

転生93年と2か月5日目(金曜日、日中:晴れ、夜中:晴れ・三日月)

 

今日はスカーレット卿がお帰りになる日だ。

1週間という短い間だったとはいえ、スカーレット卿は満足されたらしく。レミリアお嬢様とフランお嬢様と家族の語らいをしたのちに、私たちメイド隊と美鈴(メイリン)の警備隊に、お二方をしっかりと守るようにおっしゃり、馬車に乗って三日月が浮かぶ夜空の中、不夜城へと帰っていった。

 

その後、レミリアお嬢様への御前報告にて、美鈴(メイリン)が警備隊が増員したことによって庭園迷宮の開拓が進んだこと、それでも10%しか攻略できていないことが報告され、レミリアお嬢様は頭を抱えてしまった。

話を聞いていたフランお嬢様が詳しい説明を聞きたいと、おっしゃると美鈴(メイリン)はしっかりと頷いて詳しい説明をしてくれる。

 

警備隊の業務は紅魔館(こうまかん)における警備と庭園の手入れの二つだけだ。

警備の方は何とかなる、紅魔館(こうまかん)を隅々まで見回りするだけなので、美鈴(メイリン)もそちらの方は楽だ。と小さく愚痴をこぼしていた。

問題は庭園の手入れの方らしい。

庭園は警備隊ができる前、本館から見える景色のみでもと私が手入れをしていた部分、そして警備隊ができた時に美鈴が整備した倉庫周辺以外はすべて迷宮化しており、最近だと金属でできたゴーレムがうろついているらしい。(いや、どういうこと?)

奥に進めば進むほど、強力な存在がうろついており狼たちもその迷宮の浅い所しか探索できていないらしく、美鈴(メイリン)も頭を悩ませていた。

ちなみに、無駄に硬い背の高い雑草を刈り取れば迷宮化は解除されるらしく、少しづつ迷宮ではないところを広げているらしい。

 

話を戻して簡潔に言うと、その庭園迷宮の攻略の目途はたっていない。ということだった。

 

・・・その話を聞いたレミリアお嬢様が、「もう焼き払った方が早いか?」と血迷ったことをおっしゃったのでフランお嬢様が慌てて宥めていた。

 

あと、今日のレミリア様のお散歩では高そうな絵画をお拾いになられていました。

 

=====

 

転生93年と2か月6日目(土曜日、日中:晴れ、夜中:晴れ・半月)

 

ヴワル魔法図書館・・・それは東方紅魔郷(原作)における、4面・・・4つ目のステージの名前であり、この紅魔館(こうまかん)においては魔本や魔術書などの幻想的な書籍から、小説類や漫画など一般的な書籍まで存在する巨大な図書館・・・正確には書庫だ。

私には薄れてしまってはいるものの、前世の記憶が存在し・・・当然、ヴワル魔法図書館の存在は覚えていたのだが・・・私が、レミリアお嬢様の専属メイド、そして紅魔館(こうまかん)の統括メイドになった日から探していたものの、発見ができなかったものだ。

 

それがブラウの清掃メイド隊の手によって発見された。

この報告は、私の個人的な感情を喜ばせたのだが・・・現実的な感情はといえば、頭が痛い状況だ。

なぜなら、その報告には続きがあり・・・その続きには驚くべきことが伝えられた。

 

紅魔館(こうまかん)の地下室も迷宮化しているのだ。

 

庭園に続き地下室まで迷宮化しているって・・・紅魔館(こうまかん)はダンジョンメーカーか!?そう叫びたくなるのを抑えて、報告の続きを聞く。

地下室迷宮は庭園迷宮とは違い、生息しているのはゾンビやスケルトンといったアンデット系の生き物で、何度出入りをしても迷宮の形は変わることはなかった。しかし、地下室迷宮は庭園迷宮とは違いゾンビやスケルトンには知性があり、派閥まで作っているらしい。

 

もう燃やせ!地下室を燃やしてしまえ!!

(以下、烈火のごとく地下室が迷宮化していることに対して怒りの文字羅列が続いている。)

 

p.s.

いつの間にかめちゃくちゃキレていたらしく、我に返ったときにはレミリアお嬢様とフランお嬢様と共に(棺桶の中で)眠っていた。

少しだけ狭かったけれど、久々のお二方の添い寝で心が浄化されるようだった。

 

=====

 

転生93年と2か月7日目(日曜日、日中:晴れ、夜中:晴れ・満月)

 

地下室・・・もとい、地下室迷宮が発見された事は私がキレていた時にレミリアお嬢様も耳にしたらしく、こめかみに指をあてて頭を悩ませていた。

地下室迷宮が発見されたことは、紅魔館(こうまかん)にとって嬉しい報告ではないのは確かだ。けれど、そもそも知ってておかしくないはずのレミリアお嬢様やフランお嬢様が知らない辺り、スカーレット卿も知らないのであろうか・・・?

そう思い、昨日のうちにレミリアお嬢様がスカーレット卿に手紙を出していたらしく、地下室迷宮対策会議中に返信が来た。

そして、レミリアお嬢様がその手紙の封を切ると、「あのクソ親父!」と叫んで机を殴りつけた。レミリアお嬢様からお手紙を受け取り、フランお嬢様と一緒に見ると・・・要約すれば『そう言えば伝えてなかったわ、ゴメン!』と書かれていた。

その直後、フランお嬢様はいい笑顔でレーヴァテインを起動して手紙を灰にして笑顔のままレーヴァテインを素振りしていた。私との約束があるので本当に振るいはしないだろうけれど、振るっても私は何も見なかったことにしよう・・・。

 

とにかく、手紙の一部分には『地下室を焼こうと構わないけれど、書庫とか倉庫とかあるから気を付けてね』とも書かれていたので下手に火を放つことができなくなってしまった。

さて・・・どうしたものか・・・。

 

=====

 

転生93年と2か月7日目(月曜日、日中:晴れ、夜中:晴れ・半月)

 

今日はレミリアお嬢様のお散歩・・・の日だったのだが、地下室迷宮の対策会議でレミリアお嬢様はそれどころではないので中止となった。

私もその対策会議に出席しようとしたのだが、さすがに働き過ぎとキレた時に相当ヤバい事を言ったらしく、しばらく休みが言い渡された。その為、私は紅魔館(こうまかん)の庭園で日向ぼっこを始めたのだが・・・いつの間にか眠っていた私に妖精たちが群がって眠っていた。

様子を見に来た美鈴(メイリン)が「いつの間に侵入したの!?」と驚いて、私も一緒になってアタフタしている間に妖精たちが目を覚まして、どうしているのか話を聞くことになった。

 

彼女たちが言うに、彼女たちは庭園迷宮で生まれた妖精でなんだか温かい気配を感じて、その気配に向かったところ、私が眠っていたらしく。

最初はいたずらをしようとしたのだけれど、庭園迷宮から出て来ただけで疲れてしまったらしく、同じように眠って・・・今に至るらしい。

庭園迷宮の生まれということは、相当強いのだろうか・・・確かになんとなく、かなり昔に見た妖精たちよりパワーというかオーラのような気配が強い気がする。

私が起きた事で、庭園迷宮に帰ろうとした妖精たちを私は引き留めて紅魔館(こうまかん)で働かないかスカウトしてみる。

最初は乗り気じゃなかった妖精たちは、お菓子や美味しい料理といった言葉を聞いた途端に目を輝かせて頷いた。あれ、この子たち大丈夫かな?

 

・・・ともかく、合計で48人もの妖精メイドを確保に成功した私は、「休日ぐらいは休みなさい!!」と逆にレミリアお嬢様にお叱りを受けてしまった。

 

ちなみに妖精メイドたちの中でも3人ほど、不思議な子がいる。

その三人は、庭園迷宮生まれの妖精の中でも特に強い気配を持っていて、容姿が他の妖精たちと違っていた子たちだ。

将来が楽しみかもしれない。

 





急にすまないね、作者だよ。
今回の最後に出てきた3人の妖精メイドについて少し補足があるんだ。
3人の妖精メイドは、リメイク前の「紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです」の「△ 紅魔館地下室戦争の全て」に出てくる5人の古参妖精メイド5人の代わりに出す予定のネームドキャラ・・・だったのですが、残念なことに作者のネタが切れてしまいました。

と、ここで作者に一つの天啓が・・・「思いつかないのなら読者募集すればいいじゃない」と。
というわけで、この3人の妖精メイドを読者募集で決めます。
詳細と提案はこちらの活動報告へどうぞ。↓

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=300295&uid=198820
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