紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです! 作:ライドウ
キャラの応募ありがとうございます!
今回はアンナ戦(Normal?)です。
「よーし、頑張るっすよぉ!」
「あ、アンナさん・・・元は人間なんですしあまり無茶はしない方が」
「だいじょーぶっすよ!アタシは、文字通り死なないんで!!」
躍起になっているアンナさんだけれど、私との種族差はあるはずだ。
それでもアンナさんは死神メイドの子に合図するように指示している。
「そ、それでは、
・・・もう始まってしまったので、一瞬でアンナさんの背後に回り無防備な首に向けて手刀を落とす。
ほら、やっぱり
[どこかにナイフが刺さる音。]
「・・・・・・カハッ!?(えっ!?)」
気が付いた時には、私の喉に向けてヒールで上段蹴りを繰り出しているアンナさんが・・・そして、私の喉元には一本の投げナイフが刺さっていて・・・
ーーー殺される。
「殺されるって、思ったっすね?」
アンナさんの声が聞こえて、そちらに視線を向ける。
そこで、自分の喉にナイフが刺さっていないことにようやく気付ける。
「今ので、
いま、この戦闘訓練で上位に立っているのはーーーアンナさんだ。
人間のアンナさんは私に勝てない、なんて甘い妄想を切り捨てて即座に距離を取って構える。間違いない・・・アンナさんは今まであってきた
身体中に気を巡らせて、身体能力を向上させつつ、肉体の強度を上げる。ここまでして、ようやく対等になった。
「んじゃっ、頑張って逃げ惑うがいいっす。」
その言葉を聞いた瞬間、構えもへったくれもない状態から、私の眼前に現れ双剣を突き出してくる。
頭と体を右に捻り、回避するが・・・アンナさんは体を回転させて、踵落としを放ってくる。踵落としを受け止めると、受け止めた脚とは反対側の脚で受け止めた手を蹴り上げ綺麗な放物線を描いき、途中で一回転して距離をと―――
「ッ!!」
咄嗟に、腕の硬化を高めて飛来したものを防ぐ。とんできたのは・・・
あの放物線を描いて距離を取っている最中に、こちらを見向きもせずに投げて来た・・・?
あの一瞬、何をしたのかは見えなかった。けれど、用心に越したことはないし・・・そもそも近づかなければ私は攻撃できない!
投げナイフを警戒しつつ、着地した衝撃で上手く動けていないアンナさんに向かって突撃する。
「当然、そう来るっすよね。」
アンナさんの声が聞こえて、突撃をやめて構える。
途端、構えを取った場所の足場が爆発し、私は上空に放り投げられる。
なんだ、なにが爆発した!?
「まだまだ、こんなもんじゃないっすよね?」
爆発で空中に放り投げられた私を見上げつつ、アンナさんは左脚を上げてその場で回し蹴りを放った。
直後、アンナさんの脚がキラリと光ったと思うと6本の投げナイフが飛んでくる。
そうか、分かった!
(アンナさんは、脚の遠心力でナイフを飛ばしてきてるッ!!)
普段から「脚には自信あるんっすよねぇ」と言っていたが、こういう意味だったんだ。
そんな事を考えつつ、とんできた投げナイフを硬化した拳ではじく。
「元々、アタシは蹴りで化け物を殺してきたっす。けれど教会所属になってからは”はしたない”って言われて、双剣で戦うようにはしてたっすよ?
ーーーああ、それと。爆発注意っす。」
[弾かれたナイフが爆発する音]
上手く弾いたはずのナイフが爆発し、今度は地面に叩きつけられる。さっきの爆発もこれかっ・・・。
叩きつけられた衝撃で、肺から呼吸が抜けていき・・・叩きつけられたせいで、体が一時的に言うことを聞かなくなる。それでも何とか体を動かし、ゆっくりとこちらに近づくアンナさんを見上げる。
冗談や嘘と思って聞き流していたけれど・・・アンナさんが『化け物討伐組織』の上位ハンターだったっていうのは、間違いじゃないのかもしれない。あの時、私を追いかけて来たハンターたちと比べ物にならないほど”強い”!
「さすがに、頑丈っすねぇ。」
「頑丈じゃ、なきゃ・・・傭兵は、勤まり、ませんでしたから。」
絶え絶えな息を整えつつ、どうにかして勝つイメージを見つけ出そうとする。
フラフラしている体を何とか持ち直し構えを取る・・・けれど、気が上手く練れない。呼吸器官を集中的に攻撃されたせいで普通に呼吸するのでやっとだ。
それに、まだアンナさんには双剣がある。ナイフを掻い潜って接近したとしても、アンナさんの格闘戦能力も侮れないものなことは、良く知っている。しかも、アンナさんはいまだにスピードがある。呼吸も乱れている様子もなければ、汗の一つも流していない。
対する私は、すでにダメージがかなり蓄積してしまっている。喉に蹴りを受けたのもそうだけれど、爆破を2回も受けて、さらに言えば地面に勢いよく叩きつけられたのだ。私が人間だったのなら最初の蹴りでダウンしていただろう。
「ん~・・・
「はぁ、はぁ・・・はい?」
「
「っ・・・どうしてそれを!?」
アンナさんの言う通り、私は修業中に師匠から「
「確かに、基本形でやるのはシンプルに強いっすよ?でも、実戦だと
アンナさんはニシシと笑いながら器用に双剣を回している。
・・・確かに、私が師匠のもとから去り、傭兵として仕事を開始したときから
師匠の言葉がようやく理解できた。私は、師匠にああいわれた時点で師匠に教えられたものを完璧にできていたんだ。だから師匠は、そこから私だけの
・・・身体中を巡らせている気を一度止めて、修行中に邪魔になるからと封じ込めていた妖力を解き放つ。それと同時に、知らず知らずのうちに押さえつけていたであろう人肉への渇望感があふれてくる。けれど、決してその渇望には流されず自分が思うままの構えをとる。
「ひゅぅっ、やっべぇ。ちょっと教えなきゃ良かったと思うっすねぇ・・・」
「行きますッ!」
「まあ、来るがいいっす!!」
右手に妖力を集めて、球体にして発射する。発射された球体はとても早いスピードでアンナさんに向かい、途中で爆発した。
恐らく爆発する投げナイフを当てて相殺したのだろう、その証拠に黒い煙が私とアンナさんの間に発生し、お互いの姿を見失う。けれど、私は気の力の応用でアンナさんの場所を見つける。
(まだ気づかれていない。)
音を立てないように力をコントロールし、黒い煙から回り込むようにアンナさんを目指す。
彼女は当てずっぽうにナイフを
「やっばぁっ!?」
「たぁっ!!」
咄嗟に双剣を盾にするアンナさんだが、構わず拳を突き出す。
私の突き出した拳は、盾にされた双剣とぶつかり合い、辺りに衝撃波が広がる。そのまま力の押し合いに発展するが、力押しなら私の得意分野だ。
「ちっ、厄介なッ。」
アンナさんから”っす”口調が抜ける。
アンナさんの余裕を剥がすことができたものの、そこまでで私は力がフッと抜けてしまう。
倒れ込みそうになった私をアンナさんが抱きとめてくれる。
「もう少し、もう少し粘られたら本当に危なかったわ。」
「ははは・・・どうでしょうね。」
アンナさんの余裕を剥がすことは出来ても、本気のアンナさんと戦った訳じゃない。あのまま戦っていたら間違いなくアンナさんは祝福の力を使っていただろう。そうなったら不利なのは私だ。
「そ、そこまでです!勝者、アンナ副メイド長!!」
「ニシ、どーっすかオリビアちゃん!オリビアちゃんの仇はちゃぁーんととったっすよ!」
死神メイドの子が判定を下し、私の負けが決まった。
でも、何故か清々しい気持ちだ。
「さーて、まずは休憩っすね。
「大丈夫です、休むのは大得意ですから。」
私が冗談を言うとアンナさんは一瞬ポカンとした表情を浮かべたあと笑いだした。
「この後、私とやるの?」
「きょっ、今日はさすがに無理です!」
次回、ルージュ戦。
というわけでアンナ戦でした。
そのうち出てくる咲夜とのキャラ分けの1つとして脚でナイフを
まだまだ募集中です!どうぞふるってご応募ください!
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=300295&uid=198820