紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです! 作:ライドウ
転生93年と2か月8日目(火曜日、日中:晴れ、夜中:晴れ・三日月)
庭園迷宮から出てきた妖精たちは、無事に
やけに妖精に詳しいブラウが言うに、生存能力には優れているからむしろ妖精として正しいとは言っていたものの、妖精メイドになったからには少しづつそれを矯正しなくてはいけない。
ほとんどの妖精メイドたちの育成はアンナ隊に担当してもらうことになり、アンナ隊の中でも料理の覚えが速かった子はルージュ隊に、掃除を遊びながらもやってのけた妖精はブラウ隊に担当してもらうことになった。
さて、昨日の時点で庭園迷宮生まれの妖精の中でも3人ほど、強い力を持っていた妖精が居たのだが、その3人は他の庭園迷宮生まれの妖精とは違い個性を持っていた。
1人ずつ書いて行こうと思う。
まず1人目は、ライラックちゃん。庭園迷宮生まれの妖精たちから”ライちゃん”と呼ばれているマイペースな子だ。
間延びした口調で私がした複数個の質問を回答してくれたので詳しいことは分かっている。
まず最初にライちゃんは転生者だ。けれど、庭園迷宮にいた際に転んで頭を打って曖昧になってしまっているみたいで、残されているのは知識だけみたい。怪我がないか確認はしたけれど、痣になっているぐらいで何ともなかった。
そして、ライちゃんの能力だが・・・働きづめのメイド隊と警備隊にとってとてもうれしい能力だった。その能力の名前は”休む程度の能力”。
試しに私に使ってもらったところ、ライちゃんからの誘いに乗ってゆっくりと休憩でき、寝ても取れなかった疲れがスッキリとなくなっていた。
けれど、本人はこの能力のせいで無気力になってしまって、自発的には動いてくれないけれどしっかりとお願いすれば頑張って動いてくれる。
そんなライちゃんは、ルージュがどうしてもと頼み込んできたので、ルージュ隊に配属になった。
後で様子を見に行ったら、ルージュがライちゃんに優しく料理の仕方を教えていた。
さて2人目は、マグノリアちゃん。ライちゃんと同じように愛称があるようで、”マグちゃん”と呼ばれて庭園妖精たちに懐かれていた。
この子も前世があるみたいだけれど、東方projectは良く知らないらしい。なんでも前世は社畜でそう言った娯楽を見る・やる事すらできないほどで、最後は通り魔に刺されて、いつの間にかこの世界に転生していたとのこと。
ちなみに、彼女の妖精の羽は珍しくドラゴンのような力強い濃い緑色の・・・どちらかと言えば翼と言うべきものだった。ブラウが教えてくれたのだが、妖精はときどき持っている程度の能力によって羽の形状が変わるとのことで、私もマグちゃんも納得してた。
そんなマグちゃんの程度の能力は”ブレスを吐ける程度の能力”。
マグちゃんはこの能力を自力でよく調べており、吐けるブレスの種類はいろいろあり、火、水、風、土、光、闇のブレスを発生させることができる。
けれど、吐けるブレスは1種類。無理に2種類以上吐くと喉を大怪我して、5日ぐらい安静にする必要があるみたい。
ブレスを吐けるということで、ルージュとブラウが目を光らせたが、ちょうど妖精メイドたちの部屋割りを終わったアンナが戻ってくると・・・マグちゃんはアンナに詰め寄って、アンナを一瞬でかわいくしてしまった。
直後、アンナは悲鳴と共に「アタシにこういうのは似合わないっす~!」と逃げてしまった。多分しばらくは使い物にならなそう・・・。
ちなみにその後、マグちゃんの強い要望でアンナ隊に所属することになった。ごめん、アンナ。慣れてくれ。
最後の3人目は、ネペタちゃん。愛称はないみたいだけれど庭園妖精たちも顔は知っていたみたいで。手を振ったりしていた。
この子は、完全に前世が無い純粋なこの世界生まれの妖精で、少し臆病で表情が次々変わるとても可愛い子だ。
そんな彼女も能力を持っているみたいで、その能力の名前は”塵を集める程度の能力”。発動条件はとても細かくて、やれることも集める事だけなのだが、ブラウがとてもうれしそうに目を輝かせていた。多分、掃除に役立つなと考えてるね。
ちなみに、ネペタちゃんが自分の衣服と支給されたメイド服に仕込んだ袋は、様々な粉末が入っていて、砂や庭園迷宮さんの花粉と粉末、阿下喜の果てには胡椒やトウガラシの粉まで入っていた。調味料が出てきた途端、ルージュがひっくり返ったけれど、これはネペタちゃんの持ち物なので諦めてもらった。ごめんね?こんどアンナに頼んで多めに買ってきてもらうから・・・。
あとそれと、臆病ということもあり・・・最初は私の背後に隠れてアンナとルージュ、ブラウを警戒していたのだけれど・・・やがてブラウが、ネペタちゃんの警戒をゆっくりと解いて肩車やおんぶをして、あっという間に懐かれていた。
その為、ネペタちゃんはそのままブラウ隊にお任せすることになった。
こうして、庭園妖精たちを
明日からの仕事が楽しみだ。
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転生93年と2か月9日目(水曜日、日中:晴、夜中:晴・新月)
倉庫と書庫が収められているそこには、大量のアンデッドが跋扈しており一歩足を踏み入れただけで間違いなく袋叩きに合うだろう。庭園迷宮との違いは、それだけではなく暗さもある。いっそのこと火を放って焼き討ちにした方が早いのだが、問題はその書庫だ。
その書庫は、間違いなくヴワル魔法図書館の前身だろう。というか、誰がどう考えてもそうとしか考えられない。
スカーレット卿の手紙には続きがあり、すでにあの書庫には貴重な魔術の書やスカーレット家にかかわる重要な本などもあり、使わないけれどできれば失われないように気を付けてほしいと書いてあった。マジふざけんな、なんでそんな大切なものがあるところを忘れてんだ。100年の忠義を投げ捨てるぞこの野郎。
ともかく、焼き払うことのできない地下迷宮。
蔓延るアンデッドたちからこれを取り返すには、やっぱり戦うしかないよね。ということで、レミリアお嬢様の号令のもと、
しばらくの間忙しくなりそうだ。
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転生93年と2か月10日目(木曜日、日中:晴、夜中:晴・三日月)
初戦は警備隊とメイド隊の連合がアンデッドの連中を圧倒・・・できずに、ジリジリと押し返されてしまった。その原因は、単純に数の差だ。
警備隊からは
途中から「エ"イ"メ"エ"ェェェェェン!!」とすっごい狂気を感じる笑顔で大暴れしていた。言っておくけれどそれ、アナタはやられる側だから。それに、途中からアンデッドたちがドン引きしていたから。
けれど、不老不死で大暴れしていたアンナも、地道にアンデッドを倒していた私たちも結局のところ”体力の限界”というものがある。
対してアンデッドはすでに死んだ存在、体力はもちろん無尽蔵だろう。(よくは知らないけれど)けれど、実際・・・私たちは体力の限界を迎えてアンデッドたちから押し出されるように撤退するしかなかった。
その際に、アンナが無理してでも突撃しようとしたので、仕方ないのでマグちゃんに頼んで意識を落として無理やりに休んでもらうことにした。
意識を落とされたアンナはオリビアちゃんとマグちゃんがメイド休憩室に連れて行ったけれど、私とルージュとブラウはまだやることもあり、疲れた体を引きずって、何とかその日の仕事を終わらせることができた。
しばらく、疲れた体を引きずる必要がありそうだから上手く休まないとなぁ・・・。
妖精メイドの応募、誠にありがとうございます!
今後、また応募企画を考えると思いますので、その際もまたよろしくお願いいたします!