紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです!   作:ライドウ

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☆ 92冊目 74~76ページ

 

転生93年と2か月18日目(金曜日、日中:晴、夜中:晴・半月)

 

今日は、レミリア様のお散歩の日。

ゆっくりと、いつもの散歩コースをフランお嬢様を乗せたユーリと一緒に歩いたものの、今日は珍しくレミリアお嬢様の悪癖がおとなしかった。特にこれと言った変なものは拾わずに、高そうなツボを一つだけお拾いになる程度だった。ところでこれ間違いなくドラゴンのお散歩ですよね?

なんというか、高そうなツボを一つ拾っただけとはいえ妙な安心感があった・・・けれど、後から書いてみると、なんだか不吉な予感もする。

レミリアお嬢様の悪癖は一度隣の置いといて、お散歩中に興味深い話をレミリアお嬢様からされた。

レミリアお嬢様いわく、そろそろ”庭園迷宮”の本格攻略に乗り出すそうだ。今までは警備隊にお任せをしていたものの、地下室争奪作戦の際2度のドラゴン襲撃を受け、利益よりも安全を取ることにしたらしい。

事実、”庭園迷宮”の存在はドラゴン襲撃の前日までは紅魔館(こうまかん)に利益あるものとしてレミリアお嬢様はお考えになっていたらしい。

第1に、庭園迷宮の巨大マンドレイクはパチュリーいわく新種のマンドレイクでこれまでの数多くの種類のマンドレイクの代用品としても使えるとのことだ。あまりに話が長かったのと専門用語ばかりで分からなかったため要約させたのだが、紅魔館の庭園迷宮に存在する巨大マンドレイクはすべてのマンドレイクの原種に近い存在らしく先祖返りや生き残りという可能性を口にしていた。しかもパチュリーいわく売れば巨額の富が手に入ること間違いなしとのことで・・・「ふふふ、研究費用ががっぽがっぽ!研究し放題キタコレ!!」と目をお金の形にしてめちゃくちゃはしゃいでいた。(小悪魔ちゃんが少しだけ引いていた。)

第2に、庭園迷宮に出現するゴーレムの存在だ。今では、ユーリというウロコが鉱石を含んだ岩石のペットドラゴンが存在するが、そのユーリのウロコ自体頻繁に落ちるというものではない。それに、そのウロコに確実に金属や宝石が含まれているかと言われると微妙でもある。ついこの前に、ユーリが紅魔館(こうまかん)に来てから初めてうろこが落ちたものの・・・残念なことにどちらも含んでおらずただの珍しい石ができただけになった。ちなみにその石は、処分せずにパチュリーに渡して研究してもらうことになった。目を輝かせていたから、多分何か成果を上げてくれると思うけれど・・・大丈夫かなぁ?

ともかく、ユーリのウロコからは確実に金属が取れるわけではないので・・・庭園迷宮に存在する金属でできたゴーレムは”確実に調達できる金属資源”として貴重というわけだ。

さらに言えば、庭園迷宮生まれの妖精メイド・・・特にマグちゃんの話によれば、そう言った金属を加工できる技術を持った妖精や、ネペタちゃんいわく胡椒や香辛料といった貴重な植物も自生していたりするそうだ。

 

だが、それらのメリットを帳消しするほどのデメリットが、この間のドラゴンの2連続襲撃だ。

一体目は警備隊が原因とは言え、ノワールが来てくれていなければ、私と美鈴(メイリン)は間違いなく焼き殺されていた。二体目・・・ユーリはレミリアお嬢様の怒気で屈服したものの、いつまたドラゴンの襲撃があるのかが分からない。いつ来るか分からないドラゴンに人手を割く余裕もなければ、連続したドラゴンの襲撃があれば、このままではケガ人どころか死者が出てしまうのは明白だ。

その為、レミリアお嬢様は庭園迷宮の本格攻略を実施なさるらしい。すでに、前々から美鈴(メイリン)と計画のすり合わせが行われており、後は時期を見計らって開始するだけらしい。

すぐにでも実施しないのは、レミリアお嬢様の能力”運命を操る程度の能力”でよくない運命を見たかららしく、そのよくない運命が見えなかった日に実施するとおっしゃっていた。

いったい、いつになることやら・・・

 

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転生93年と2か月19日目(土曜日、日中:晴、夜中:晴・三日月)

 

久々に・・・というか、転生してからは初めて風邪をひいてしまった。

流石に無理と疲れがたまっていたらしく、起きたら体がだるく扱ったためアンナに頼んで今日一日は休ませてもらうことにした。

メイド隊のみんなだけでなく、警備隊や司書隊(小悪魔ちゃんが率いている)、レミリアお嬢様とフランお嬢様もお見舞いに来てくれて、なんだか少しだけ照れくさかった。

さて、体調の悪いときに日記を書くのもあまりよくないので今日はここまでにしておこう。

 

追記

 

パチュリーが庭園迷宮の巨大マンドラゴラを使った風邪薬を飲んだのだが意外と苦くなくスッと飲めた。

そのかわりに、とてつもない眠気に襲われたけれど起きたらスッキリした。

 

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転生93年と2か月20日目(日曜日、日中:晴、夜中:晴・新月)

 

今日のお仕事は病み上がりということもありアンナにほとんどを任せて自分は軽めに仕事をした。

主に書類整理だけだったのだが、途中からオリビアちゃんが自主的に手伝ってくれたおかげで、思ったより早く仕事を終えることができた。

 

書類整理をしながらの話だったのだけれど、オリビアちゃんいわくライちゃん、マグちゃん、ネペタちゃんの元からしっかりとしていた3人を除く妖精メイドの教育は順調らしい。お菓子を餌に少しずつ教育していたからか最近ではイタズラをあまりしなくなったそう。書類を片付けながら言うオリビアちゃんはすっかり”お姉ちゃん”が板についてきたようだ。

なにしろ、アンナが忙しいときに妖精メイドの面倒を見たりライちゃん、マグちゃん、ネペタちゃんの相談役も買って出てくれているので彼女たちとの交流がオリビアちゃんにもいい影響を与えているのだろう。そう思うと、やっぱりあの時引き留めて正解だった。

そして、毛玉と毛玉メイドたちなのだが、日に日に成長している妖精たちにまけていられないと意気込んでいるらしく以前より自主的に手伝う毛玉が多くなってきているそうだ。大毛玉や特大毛玉は作業に向かないためにいつも通りらしいけれど・・・それでも紅魔館(こうまかん)の人手は順調に増えているみたいだ。

少しだけ嬉しいと思いつつ、今日はオリビアちゃんを存分に甘やかして一日を過ごしたのであった。

 

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転生93年と2か月21日目(月曜日、日中:雨、夜中:晴・三日月)

 

 

 

 

 

レミリアお嬢様が、人間の女の子をお拾いになった。

 

 

 

 

 

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