紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです!   作:ライドウ

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☆ 92冊目 77~80ページ

 

転生93年と2ヶ月22日目(火曜日、日中:晴れ、夜中:晴れ・半月)

 

昨日はレミリアお嬢様がお拾いになった人間の治療に精一杯でほとんど何も書かなかったため、今回でレミリアお嬢様がお拾いになった人間の女の子について詳しく書き記そうと思う。

 

まず、最初に思ったのは(まさか、十六夜咲夜(さくや)?)の一点だったのだが、途中で……と言うより、見た途端に十六夜咲夜(さくや)では無いということがわかった。

十六夜咲夜(さくや)のわかりやすい特徴として、メイド服以外での特徴と言えばその銀髪と青い瞳、そしてナイフだ。

これらを持つ女の子は総じて十六夜咲夜(さくや)の可能性がある。

しかし、今回レミリアお嬢様がお拾いになった女の子はそれらの特徴を持ち合わせていないのだ。

その女の子の特徴として、金髪で紫の濁った瞳をしておりこちらに向ける視線も警戒しているのか鋭く、けれど怯えを感じさせるそんな瞳だ。

そんな彼女が十六夜咲夜(さくや)という可能性は、僅かながらに存在するものの、私は彼女が十六夜咲夜(さくや)では無いと確信していた。

 

結果的にいれば、その確信は大当たりだった。

ボソボソと小さな声で、その女の子の口から語られたのは単純明快。彼女は奴隷だった。

生まれはほぼスラムに等しい貧民街で、母親は早死に。酒浸りの父親に虐待されながら生きていたが、金に目をくらんだ父親に売られ、馬車に乗せられていたが偶然、馬車が熊に襲われて、彼女を拘束していた鎖が壊れて命からがら逃げてきた結果、あの森に迷い込んでレミリアお嬢様がお拾いになったというわけだった。

名前も、アイーダ・トラヴェントという立派な名前もあった。さて、そんな彼女・・・アイーダだが、彼女は勇気を振り絞ってレミリアお嬢様にここで働かせてくださいと自分から言った。

もちろん、レミリアお嬢様は二つ返事で了承・・・私も()()()()人手が欲しいと思っていたのでメイド隊で引き取った。(パチュリーは欲しくなかったのかって?うちのパチュリーって意外と字がきたないから・・・。)

 

というわけで、アイーダは無事にメイド隊・・・しかも史上初となる私のメイド隊に編入となった。

アイーダには、メイド隊全体で発生する事務報告書の処理手伝いをさせたのだが・・・生まれの割には字がキレイで文字の使い方が上手くて、即戦力となり・・・私の書類作業の時間が半分になったのだった。

 

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転生93年と2か月23日目(水曜日、日中:晴れ、夜中:晴れ・満月)

 

さて、アイーダがメイド隊に加入し、私専属のメイドになって報告書などの処理の手伝いをさせるようになってから早1日。

彼女の事務能力は私の想像以上なのかもしれない、なにせ私が今日の分の事務作業をしようと別館に存在する私の執務室に入ったときには、すでにアイーダの手によってほとんどの書類が処理・精査されていた。

私のサインが必要なものは、私のディスクの上にまとめられており、昨日用意したばかりのアイーダのディスクには、処理済み・再提出・再精査の三つに分けられてる書類の山が出来上がっていた。正直、私が人間だったころの仕事よりめちゃくちゃ仕事ができている。

しかも本人は、この仕事が手によく馴染むようで私と会話をしながらスラスラと流れるように書類作業を続けていた。

 

なお、アイーダのことはメイド隊で歓迎・・・それどころか、狂喜乱舞するぐらいだった。

なんでも、私の殺人的な仕事量を見てどうにかして報告書を減らしていろいろ誤魔化していたみたいで、後になるほど重要ではないが提出した方がよかった書類がボロボロと出てくる。

 

私の仕事量を減らそうと試行錯誤した結果、報告書を減らしたことはいい事なのだろうけれど・・・これには、私もアイーダもぶちギレた。

 

=====

 

転生93年と2か月24日目(木曜日、日中:晴れ、夜中:曇り・多分半月)

 

特に書くことはないが、習慣を続けるためになんとなく書いている。

今日は本当にいつもと同じ日常で、特に変化はなかった。

アンナたちと会話は他愛もない事で、妖精メイドたちの教育状況や最近アンナ隊で流行しているもの、毛玉メイドが質素な格好ばかりするのでマグちゃんが目を輝かせて毛玉メイドを可愛く仕立て上げていること、ライちゃんのおかげでルージュが休みが上手くとれるようになって疲れが最小限になり始めたこと、ブラウいわくネペタちゃんのイタズラするぶんお仕事もちゃんとするから助かっている(それとブラウの癒しになっている)ということ。

 

美鈴(メイリン)の所もいつも通りだそうだ。美鈴(メイリン)日課(トレーニング)に狼と狼女たちが参加し体を鍛えたり、あの畑の手入れをしたり、(通常)庭園の見回りや手入れをしたり、庭園迷宮の探索をしたりと・・・それでも今日は、美鈴(メイリン)の所も特にハプニングが起きた訳ではないらしい。

 

次に司書隊なのだが・・・ここまで書いて、書くことを思い出した。

小悪魔ちゃんがめちゃくちゃ増えていた。いや、正確には小悪魔ちゃん似の20㎝2頭身の小悪魔ちゃんをデフォルメした生命体が居た。

最初はそれを見て硬直してしまったけれど、小悪魔ちゃん本人が現れて説明してくれた。なんでもデフォルメ小悪魔ちゃんは、小悪魔ちゃんが生み出した分身で、小悪魔ちゃんが、そのデフォルメ小悪魔ちゃんにやらせたいことを設定し、動いているとのこと・・・簡単に言えば()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()とのこと。今回の場合では、デフォルメ小悪魔ちゃんには、紅魔館(こうまかん)地下・・・ヴワル魔法図書館の管理・運営を任せているらしく、本の整理整頓のみならず、ヴワル魔法図書館の清掃、本の点検・修繕、ヴワル魔法図書館の館長であるパチュリーの補佐なども、デフォルメ小悪魔ちゃんが自主的にやってくれているみたいだ。いや、ホントにパチュリーが自分の手(小悪魔ちゃんはパチュリーの使い魔(サーヴァント)だからセーフ)一つで、人手不足を解決しやがった・・・。

 

ともかく、ヴワル魔法図書館はパチュリーに使い魔(サーヴァント)として召喚された小悪魔ちゃんが、自身の分身・・・デフォルメ小悪魔ちゃんを召喚して働かせているという状況が出来上がっていた。

 

 

ちなみに小悪魔ちゃんいわく、デフォルメ小悪魔ちゃんは魔力さえあれば無限に召喚できるとのこと・・・チートかよ。

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