紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです!   作:ライドウ

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転生7日目(火曜日、日中:曇り、夜中:雨・たぶん新月)

 

ルージュとブラウを紅魔館(こうまかん)のメイドとして雇って早一日。私の仕事はお庭の手入れだけとなっていた。

役割分担として、私が紅魔館(こうまかん)の庭木や芝の手入れ、ルージュがお嬢様方にとっての朝食の下準備、ブラウが紅魔館(こうまかん)全体の清掃と汚れ物の洗濯で、簡単ながらも手が回るようになる。おかげで、普段より30分ほど早く自由時間を得ることができた。

自由時間中、ルージュが気を利かせてくれたのか私とブラウ、そしてルージュ自身の分のご飯も作ってくれて、思わず思いっきり抱きしめてしまってブラウに怒られてしまった。うれしくなると甘やかしたくなるのは、どうにかして直さないといけないなぁ。

ルージュが作ってくれたのは、オムレツ・・・しかも中身がトロトロの半熟オムレツだ。しかも、昨日のうちにパンの用意もしていたようで焼きたての美味しいパンと一緒に食べると、さらに美味しさが増していた。

こうして、誰かと一緒に食べるのが懐かしかったからかいつの間にか泣いてしまって、ルージュとブラウに心配されてしまった。でも、その心配されること自体も嬉しくて、余計に二人を心配させちゃった。

 

私たちの朝食を食べた後、私は再び紅魔館(こうまかん)の周辺の森に出て、妖精に声をかけてメイドにならないか募集をかけてみる。けれど、今日は紅魔館(こうまかん)周辺の森に、妖精は誰もいなかった。便利な能力を持っているし、紅魔館(こうまかん)はルージュとブラウの2人もいるからと言ってあまり紅魔館(こうまかん)から離れるのも得策では無い。それに、首をジリジリと焦がすような嫌な予感がするので早々に紅魔館(こうまかん)に戻った。その判断と、その嫌な予感は当たっていた。

 

―――フランお嬢様が、暴走したのだ。

 

=====

 

転生8日目(水曜日、日中:雨、夜中:雨・多分三日月)

 

フランお嬢様の暴走は、ブラウの持っていた大鎌の破壊という被害のみで抑えられていた。大鎌が破壊された瞬間にルージュが、フランお嬢様を気絶させ、私が黄金のうねりの中に放り込んで暴れさせている。

どこにもつなげていない黄金のうねりの内部がどうなっているのかは私にもわからないが、少なくともいつでも引き出せるはず、と言うか、引き出せるとブラウから確証を貰ったので放り込んだ。

夜になり起床したレミリアお嬢様に、フランお嬢様が暴走したことを伝えると、ブラウが補足で能力が発現し、その反動で暴走したということだ。東方紅魔郷(原作)において、フランドール・スカーレットのもつ能力は、ありとあらゆるものを破壊する程度の能力。目、と呼ばれる能力者しか見れない物体を握りつぶして、その”目”の対象を破壊する。と言う、強力な能力だ。それをブラウは、予測ながらも言い当てていた。

レミリアお嬢様が、能力について理解していない私を見て、能力とは何なのかを説明しだす。

 

能力とは全員が全員、持っているようなものではないらしく、直接的な遺伝もしないとのことだ。スカーレット卿は護るだけの程度の能力を持っているが、レミリアお嬢様はまだ原作で持っている能力(運命を操る程度の能力)を発現させておらず、フランお嬢様は”ありとあらゆるものを破壊する程度の能力”を発現させたらしい、レミリアお嬢様もあくまで書物で知ったらしいが片方の親が能力者の場合、その血を引き継いだ子供にも能力が発現しやすく、また能力が発現するのも個人差があり早くて2歳、遅くて10歳から発現し、その能力は心の奥底にある心象風景に影響されるらしい。

つまり、フランお嬢様は産まれた時から能力が発現しやすい体質で、早めの発現で、心象風景・・・母親であるパメラ・スカーレットが力尽きる瞬間を覚えてしまっている影響で”ありとあらゆるものを破壊する程度の能力”が発現してしまった。でも、それがどうして発狂に繋がるのかが分からず首を傾げているとブラウがレミリアお嬢様に変わって説明し出す。

ブラウが教えてくれたのは2歳から5歳の間に強力な能力が発現すると、その強力な能力から与えられる情報に耐えきれずに発狂してしまう子供も多く、場合によっては、そのまま気が狂ってしまったり、短命になってしまうこともあるとの事だ。

そう考えると、私の使っている”空間を操る程度の能力”は強力な分、とんでもないデメリットがあるのは助かった・・・まあ、私自身の謎は深まったけどね。

 

=====

 

転生10日目(金曜日、日中:晴れ、夜中:晴れ、満月)

 

酷い目にあった。フランお嬢様を私の黄金のうねりの中で暴れさせていたら、いつの間にか突破されて私は倒されてしまったらしい。幸いにも粉微塵にはならなかったらしく、東方Project(原作シリーズ)における、1回休みにはならず、身体中が包帯と布で覆われている。

 

詳しい話はみんなから後で聞くことにして、今喜ぶことはフランお嬢様が狂気に飲まれず東方紅魔郷(原作)のようにはならなかったことだろう。その分、私に怪我させてしまったことを謝っていたが、特に気にしていないことを伝えて、痛む身体ながらもフランお嬢様をそっと抱きしめた。

 

さすがに大怪我の最中に日記を書くのはやめておこう。

そろそろ腕が痛くなってきた。

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