紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです! 作:ライドウ
今回は
トップバッターはもちろんアンナ!
まず、アタシたちを統括しメイド隊の中でも最古参であり、レミリアお嬢様専属のメイドである”メイド長”が率いる総括メイド隊。
そして、ルージュさんが率いている調理メイド隊、ブラウさんの率いてる清掃メイド隊、ノワールさんが率いている運搬メイド隊の3つと、アタシことアンナが率いているメイド隊が存在する。
総括メイド隊以外でどこのメイド隊が一番忙しいのか、と言われると間違いなく調理メイド隊だろう。レミリアお嬢様とフランお嬢様のお食事の仕込みに、メイド隊だけでなく
次点で忙しいのはアタシの率いるメイド隊だろう。
基本的に、調理や清掃など特定業務に集中して作業をしておらず、他メイド隊のヘルプやレミリアお嬢様とフランお嬢様のお手伝いや警護、メイド隊同士の連絡手段の担当や新人メイドの教育や研修、メイド長がおやすみの日や、レミリアお嬢様のご趣味の際には統括メイド隊の代行までしているっス。
けどまあ、人数が増えてきたこともあってその多忙さも段々と少なくなり・・・今じゃ調理メイド隊が唯一苦労する部署って感じっすね~
「アンナメイド長~、清掃メイド隊から毛玉メイド小隊3つ貸してほしいって」
「わかったっす~・・・えぇーっと、いま待機中のメイド小隊は~・・・あぁ、A、C、Dのメイド小隊を向かわせてほしいっす。」
「はーい。」
「アンナさーん、調理メイド隊から差し入れが!」
「おぉ、美味しそうっすね!後でメイド隊のみんなで分けて食べるっす!」
「休憩時間に美味しくいただきましょうね!」
「アンナさん、吸血鬼メイド隊がお昼でも働きたいって声が・・・」
「無視するっすよ死神ちゃん。仕事中にうっかり日光浴しちゃって清掃メイド隊に文句言われるのは勘弁してほしいっす。」
「はーい、ブラウさんにおこられたいの?って言っときまーす。」
「アンナさ~ん!かわいくなる時間で~す!!」
「ありゃ、もうそんな時間っすか?じゃあ、今日もお願いするっすよ~。」
仕事をしつつ、今日はゆっくりと休む。
アタシは体を動かす方が好きなのだが、こうして事務作業をしないとアイーダに怒られちまうっす。ゴーストになった分、ポルターガイストで脅してくるんでシャレにならないっす・・・。
それはそれとして・・・なんとなく、メイド隊の名簿を広げてみてみる。
アタシが率いてるメイド隊のメンバーが書かれた名簿っす。これにメイド長が考案したシフト表も混ざってるんで結構便利で助かってるっす。
ぺらりとページをめくってみれば、頭痛がするほど細かくずらっと並んだ文字列ががが・・・
「うぅ・・・こういうのやっぱ苦手っす」
「えっ?」
「あぁ、違うっす!マグちゃんがやってくれるこれは好きっスから!!」
「ふふっ、わかってますよ~?」
危なかった、危うくマグちゃんを泣かせてしまうところだった。折角できた部下兼妹分を泣かせるのはアタシの性に合わないっすからね!
ともかく、苦手ながらもメイド隊の名簿を読み漁ってみる。
「・・・副メイド長のアタシ。副メイド長補佐オリビア。毛玉メイド隊リーダー、吸血鬼メイド隊リーダーのエリカとその補佐カーラ。妖精メイド隊リーダーマグノリア・・・・・・毛玉メイドたちに、吸血鬼メイド・・・妖精メイド・・・・・・」
「誰を探してるんで~す?」
「いやぁ・・・さっきクッキーの差し入れをしたメイドなんっすけど・・・おかしいっすねぇ。」
中々見つからない。そう考えながら、そのクッキーを一口食べて飲み込むと・・・
「ごふっ!?」
「きゃぁ~~~!?」
吐血した。アタシの口から飛び出した血は、ギリギリで投げた名簿にはかからずアタシのメイド服と口を押えた手にかかる。
あーなるほど、即効性のある劇毒入りクッキー・・・なるほどっす。
このやり口は教会じゃないっすね・・・となると、教会に雇われた暗殺者あたりかな・・・?
「マグちゃん、メイド隊だけじゃなく警備隊にも連絡してほしいっす。侵入者っす。」
「わ、わわわっ、わかりました~!」
吐血に驚いたマグちゃんだったものの、アタシの特性を理解しているからかあまり慌てずに緊急連絡をしに行った。
それにしても、あそこまで完璧に紛れ込めるのなら・・・どうしてもう少し調査をしなかったんっすかねぇ。すこしマヌケな奴っすねぇ。
=====
「無事に捕まえました~!」
「おぉ、お手柄っすマグちゃん!」
アタシが手についた血を落としたりメイド服を着替えていると、マグちゃんが毒入りクッキーを持ってきたメイドをボッコボコにした状態で連れて来た。
騒ぎを聞きつけたのか、あれほど大人しくしていろと言っておいた吸血鬼メイドの二人がメイド隊の休憩室にやってきてそいつに殺気をぶつけていた。
少し研修の面倒を見ただけなのに、随分と懐かれちまったものっす。まあ、悪い気はしないっすけどねぇ~。
「さーてさて、あまり抵抗せずにキリキリ吐くっすよ~?雇われたのは教会っすよねぇ?」
「・・・っ。」
「おー、反抗的な態度。」
「アンナさん、やっちゃいます?」
と、メイスをいつの間にか持ち出していた吸血鬼メイドがアタシに聞いてくる。
「ん~・・・」
聞かれたことにはすぐに答えず、毒入りクッキーを持ってきた犯人を値踏みする。
メイド長からの言伝で、美人かかわいいと思える女性は殺さずに生け捕りにしておくようにというルールが存在するのであまり殺したくはない。
コイツははたから見れば可憐な美少女っす、だけどアタシらに毒を盛った性悪女ってことは周知の事実っす。
あ、それに確か・・・
「確か、フランお嬢様の血の供給はもう間に合ってたって言ってたし、吸血鬼メイド隊の方は血の供給どうっすか?」
「・・・正直、足りてないですねぇ。」
「いいんです?結構、
ぺろりと舌なめずりをし犬歯をむき出しにして、ごちそうにありつけた犬みたいな獰猛な笑みを浮かべる吸血鬼メイド二人。
その二人の表情を見たからか、そのメイドもどきは怯えるように顔を青くした。
こいつらこれでも元ヴァンパイアハンターっす。もうすっかり、吸血鬼として板についてるっす。
「いい、言います!雇い主も言いますし、貰った前金もすべてお渡しします!!お、お願いします・・・い、いのちだけはっ。」
「おぉ~、見事な命乞いですね~。」
「マグちゃん、あんまり見ちゃダメっすよ。」
「わぁ~、見えないし聞こえない~!」
マグちゃんの目と耳をふさいで聞こえないようにする。少なくとも、この子は黒くはなってほしくないっす。このまま素直な子でいてほしいっす。
というわけで、吸血鬼メイド二人に目配せして連れて行かせる。
「いやっいやぁああっ!しにたくない、しにたくないぃいいいっ!!」
「だいじょーぶだいじょーぶ、死にはしないよ~?ちょーっと、血を吸わせてもらうだけ。」
「そうそう~、ちょっと血が抜けて気持ちよくなるだけだからぁ~。」
「・・・せめて別館の地下でヤってくれっす。」
「?」
アタシに目と耳をふさがれたまま首をかしげるマグちゃん・・・。
正直、最近少し変な性癖を開示するようになってきた吸血鬼メイドより、仕事に熱心な毛玉メイドや、純朴な妖精メイドの相手をした方が気が楽になってきているっす。
でも、あんな変なのでも仕事はできるしお嬢様方に対しては敬意を払っているし、お嬢様方の前で変な言動も行動もしていないので余計に厄介だ。
マグちゃんの目と耳をふさぐ手をそのまま降ろして、マグちゃんを抱っこする。
「はぁ~・・・癒しっす。」
「えへへ~。」
その後、アタシは無事にメイド長に侵入者を捕まえるきっかけを作ったことを褒められ、そして勝手に吸血鬼メイドに与えたことを怒られた。
多分今頃・・・別館地下はすごいことになってるんだろうなぁ・・・・・・。
アンナのメイド隊
副メイド長:アンナ
副メイド長補佐:オリビア
毛玉メイドリーダー
吸血鬼メイドリーダー:エリカ
吸血鬼メイド副リーダー:カーラ
妖精メイドリーダー:マグノリア
毛玉メイド
吸血鬼メイド
妖精メイド
がアンナのメイド隊の人数となります。
・・・毒入りクッキー持ってきた侵入者がどうなったかって?
その後のご想像は読者にお任せします!
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