紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです!   作:ライドウ

34 / 161

今回は最近できた運搬メイド隊にフォーカスを当てていきます!




紅魔(こうま)4メイド長 ノワール

 

「ふむ・・・なるほど?」

 

私は紅魔館(こうまかん)の本館を調べながら、あちこちにシーツを運んだり逆に取り換えられたシーツを受け取ったりして、運搬メイド隊の仕事もまっとうしている。

 

「ノワールさん、なにを?」

「・・・ん?あぁ、すまないね。この紅魔館(こうまかん)の時間関係を調べていたのさ。」

「・・・はぁ。」

 

つい最近、この紅魔館(こうまかん)の住人になったがまだ1ヵ月も経っていないというのに、周りのみんなは私を1年前からいるように接してくれている。アンナなんて、それが顕著であり、「ノワールも5年も働いてもうベテランっすね!」なんて言ってたことも記憶に新しい。というかさっき言われたことだ。

ともかく、紅魔館(こうまかん)の時間はズレているどころか壊れているといっても過言ではないぐらいおかしい状態にあるため、知りたいものがあると止まらなくなる性分の私は運搬メイドの仕事をしながら、それを調べていたのだ。

 

「それで、なにかわかったんですか?メイド長の話だと、忙しすぎて体内時計が狂うって言ってましたけど。」

「・・・それも間違いじゃないだろうね。詳しく説明するには魔術的観点や専門用語を必要とするから簡単に言うと・・・紅魔館(こうまかん)には二つの魔術が賭けられていて、片方の魔術が住人の体内時計を狂わしているね。」

「興味深い話ね、聞かせてくれないかしら?」

 

魔術にあまり詳しくないだろう毛玉メイドの一人にそう言うと、その後ろから興味深そうに微笑を浮かべているパチュリー・ノーレッジが現れた。

その笑顔が、とある古い知り合いに似ていて口角が上がる。彼女が求めているのだ、仕方ないので説明しよう。

 

「キミ、忙しいだろうが私の分も頼むよ。」

「あ、はい。ごゆっくりどうぞ。」

 

と、私に話しかけていた毛玉メイドが私の分の仕事を引き受けてそそくさと立ち去ってゆく。

パチュリーはそれを見ると指パッチンをして、私ごとヴワル魔法図書館のテーブル前に転移させる。無言詠唱・・・そして、動作省略の高度な魔術行使。さすがは”ノーレッジの末裔”と言ったところか・・・

 

「さて、どこから話したものか・・・」

「そうね、まずは紅魔館(こうまかん)にかけられている魔術の体内時計にかかわらない方をお願いできるかしら?」

「・・・これは私の推察にはなるのだが―――」

 

紅魔館(こうまかん)は、はたから見ればそうとは見えないだろうが、一種の魔術的要素を織り交ぜて建築がされている。

それがなぜわかったのかというと・・・紅魔館(こうまかん)は地中にある大いなる魔力の流れ・・・分かりやすく言うのならば、レイラインの上に建てられている。紅魔館(こうまかん)はそこから少量*1の魔力を汲みだし、迷いの森の形成を行っている。だがどうして、レイラインの魔力を汲みだしてて行使しているのが分かるのか・・・その理由付けとして、一つの錬金術が存在する。

私の知る古代錬金術には、魔力を検知して赤くなる土を創り出す錬金術が存在していた。この土は、魔力が伝わると赤くなるだけでなく、ちょっとやそっとの衝撃や攻撃を防ぐようになる頑丈な材質のレンガにもなる特徴がある。この紅魔館(こうまかん)の本館と別館の外壁はまさにそのレンガではあった。残念なことにその土を生み出す錬金術はすでに廃れてしまい、残されてはいない。

そして、紅魔館(こうまかん)を建築した人物は一つだけ、予想だにしない事態を予想していなかった。それが、庭園迷宮と旧地下室迷宮の存在だ。

迷いの森を生成し人間を紅魔館(こうまかん)に近寄らせないようにする魔術には、それら二つを生成してしまうデメリットが存在したのだ。とは言ったものの、これらの原因は単純明快であり、おそらく迷いの森が縮小したことによる魔力漏れが原因だろう。行き場のない術式を通した魔力が、庭園迷宮のもととなる庭園・・・そして旧地下室迷宮を創り出した・・・と私は考えている。

 

「…確かにそれなら、庭園迷宮と旧地下室迷宮が何でできているのかの理由はできるわね。調べてみない限り、それがそうと言い切れるものではないけれどね。」

「それはそうだ、魔術と魔法の根幹には”確かな理由による現象の再現”があるのだからな。もう少し、私の方で調べてみることにしよう。」

「・・・じゃあ、もう一つの方・・・体内時計にかかわる方をお願いするわ。」

「これも私の推察にはなるが―――」

 

体内時計が狂う理由付けとして、正直に言ってかなり弱いものなのだが、紅魔館(こうまかん)の時間軸が関係している・・・とは思う。

正直に言って、時間魔法と次元魔法は高等魔法すぎて私にも分からないものだ。むしろ、これを分かった魔女・魔法使いはいないと思う。メイド長の能力も”空間を操る程度の能力”とは言っているものの、言い換えれば空間魔法なので、時間があればじっくりと仕組みを解析したい・・・おっと、話がそれたな。

まず結論から言うと、紅魔館(こうまかん)内部の時間軸は外の時間軸と比べて大幅に早く流れている。それは、我々では感知できないほど自然で・・・また外の時間軸と差が生まれないように緻密な計算と繊細な時間魔法か次元魔法を行使した結果、たぶん早く進められている。おそらくだがそのせいで、他のメイドたちは1年ほど体内時計がズレているし、不老不死なだけで人間なアンナは5年もズレている。

 

「時間魔法と、次元魔法・・・・・・どっちも魔女と魔法使いのおとぎ話に出てくるヤツよね。」

「あぁ、少なくとも過去にはそれらは存在した。」

「・・・アナタ何歳なのよ。」

「ククク・・・妖精に年齢を訪ねるものではないよ?」

 

ジト目を向けてくるパチュリーをからかうように笑って見せる。

やっぱり、パチュリーも”ノーレッジの魔女”と言うことだ。私のよく知る”ノーレッジ”とよく似ている。

古い知り合いの顔を浮かべながら、目の前の少女と仲良くしようと・・・私は脳内の妖生設計を見直すのであった。

*1
魔法使い・魔女からしたら考えきれない量だが・・・





運搬メイド隊
運搬メイド長:ノワール
毛玉メイド

というわけで、ノワールには紅魔館(こうまかん)と迷いの森・庭園迷宮などいろいろ考察してもらいました!

↓もうすぐ締め切りです!アイディアがある方は、ぜひご応募ください!!
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=302775&uid=198820
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。