紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです!   作:ライドウ

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☆ 92冊目 85ページ

 

転生93年と2か月29日目(火曜日、日中:晴れ、夜中:晴れ・満月)

 

庭園迷宮。

紅魔館(こうまかん)の庭園の大部分を占める自然にできた迷宮であり、ノワールが説明してくれたのだが迷いの森のオマケでできているようなもの。

しかし、紅魔館(こうまかん)の住人にとってその庭園迷宮は今や危険があるものになっている。なにせ、地下室迷宮を攻略している際に2回連続でのドラゴンの襲撃が発生した。一匹は、ノワールが来てくれたおかげで美鈴(メイリン)と私は無事だった。二匹目のドラゴンは、レミリアお嬢様に屈服し、ユーリと名前が付けられフランお嬢様がお世話をなさっている。

ユーリが来てからというもの、ドラゴンの襲撃は予兆すら感じさせないが・・・いつまたドラゴンがおそってくるのか、それともドラゴン以上の存在が出現する可能性すらあるのを考慮し、レミリアお嬢様は庭園迷宮を攻略することを選んだみたいだ。

 

と言っても、メンバーは少数精鋭。

レミリアお嬢様を筆頭に、私と美鈴(メイリン)その部下の狼女2名、庭園迷宮生まれで内部に詳しいネペタちゃんとマグちゃんを連れて行くことになった。

普段から庭園迷宮に入っている美鈴(メイリン)と狼女のシェリーとミリーさんの案内により、庭園迷宮はすぐさま攻略できた・・・と思ったのだが、ネペタちゃんとマグちゃんの案内に従って庭園迷宮を進んでいると・・・なんと、下に続く階段が存在した。

・・・そう。あくまで私たちが普段目にしていた庭園迷宮は、入り口に過ぎなかったのである。

庭園迷宮の第第2層・・・”廃屋敷”と名付けられたその第2層は、地中だというのに曇天が覆う薄暗い古屋敷であった。明らかに、幽霊が多く出現しそうなお屋敷に、レミリアお嬢様は少し怯えになられたのだが、攻略しない限り意味はないので攻略を開始することにした。

 

古屋敷の中は、ボロボロだったが・・・少し掃除や修理をおこなえば、紅魔館(こうまかん)の第2の別館として利用できそうな広さだ。

ホールに限っては紅魔館(こうまかん)の本館と似たような作りであり、修理の方も木材をふんだんに用意すれば簡単に終わってしまいそうだ。ともかく、この廃屋敷をどうするかは攻略した後に考えよう。

廃屋敷の調査を開始すると、道中でリビングアーマーに襲われるというハプニングは多々あった物の美鈴(メイリン)とマグちゃんが撃退してくれたし厄介な獣はネペタちゃんが獣の嫌がるにおいのする袋を投げつけてくれたおかげで、被害も特になく進むことができている。むしろ、私やシェリーさんとミリーさんの役割が無くて少し申し訳ない程度だ。

ともかく、廃屋敷の攻略は順調に進み、廃屋敷について詳しく調べることができた。詳しいことはあまり分からなかったのだが、要約すれば古い姿の紅魔館(こうまかん)であり、今の紅魔館(こうまかん)の改築前の姿だとか・・・?

ともかく、今回の攻略はこれぐらいにして帰ろうとしたとき・・・一人の騒霊(ポルターガイスト)と出会った。

 

彼女の名前はマキシーネさん。

くすんだ緑色のボブカットで小柄で童顔な騒霊(ポルターガイスト)だ。

なんでも、この廃屋敷に長い間住み着いているらしくリビングアーマーや獣をけしかけて襲わせたものの全部撃退されたから気になって会いにきたらしい。独特な言い回しと比喩用言で分かりづらかったけど、大体そんなことを言っていた。

そんなマキシーネさんと話すと、彼女はこの廃屋敷から連れ出してほしいとお願いしてきた。なんでも長い間一人でいてだいぶ退屈していたらしい。

幽霊(ゴースト)のアイーダも居ることだし、メイド隊の私の所に招待したかったのだが・・・料理や洗濯に書類整理は苦手とのことで、美鈴(メイリン)に任せることにした。唐突な丸投げに美鈴(メイリン)が目を見開いてみて来たのだけれど、気にせずにレミリアお嬢様にそうお願いした。美鈴(メイリン)の方から恨みのこもった視線が送られてきたけれどあまり気にしないことにした。

 

さて、マキシーネさんが紅魔館(こうまかん)の住人になっていざ帰ろうというとこに明らかに罠っぽい宝箱を見つけてしまった。

ほとんどの探索メンバーがアレは罠だろうなと勘づいていたのかスルーしようとした途端・・・レミリアお嬢様が「宝箱!空けずにはいられない!!」とテンションを上げながらお明けになられた。様々な罠や仕掛けを警戒して、お明けになったアホレミリアお嬢様を私の能力で引き寄せたのだが・・・特に罠も仕掛けもあるというわけでもなく、何も起きずに沈黙だけが探索メンバーの中で存在した。

しばらく警戒していると、宝箱の中からもぞもぞと何かが・・・小さい妖精があくびをしながら出て来て・・・私たちを見てびっくりしてアワアワしだしていた。

・・・ともかく、敵意がないようなので私が代表して落ち着かせて話を聞くと、その子は詳しく話してくれた。

宝箱から出てきた妖精の名前は、トレスちゃん。背中にかかるぐらいのストレートヘアの銀髪とジト目なサファイアのような瞳を持つ子で、宝箱妖精*1と呼ばれる妖精でいつの間にか、この廃屋敷の宝箱から生まれたらしい。宝箱に関連しているからなのか、羽が鍵穴の形だったり、下半身が宝箱に入っているのにもかかわらず音もなく自由に宝箱に下半身を収めたまま移動したりしている。

詳しい話を聞いていると、彼女には”箱を操る程度の能力”を持っており、箱に限った話だけれど私より細かい操作のきく空間系の能力を持っていた。この能力は、ノワールが喜びそうだなと考え、彼女と話しそのままノワール隊でお仕事をしてもらうことになった。

 

そんなこんなで、廃屋敷を後にして庭園迷宮を歩いていると、いつの間にか探索メンバーに一人・・・いや、一体の自動人形(オートマタ)が混ざっていた。

あまりにも自然に混ざっていたので気付かなかったのだが、混ざっていた自動人形(オートマタ)はそんな気はしていなかったのか首をかしげていた。

恐る恐る会話しようとしたのだが・・・その子は困ったように首をかしげるだけで一向に喋る気配がない。おかしいなと思い、よく観察すると体が陶器でできており口に限っては模様でしかなかった。それなら確かに声なんて出せないと反省し、収納空間からメモ帳とペンを渡して筆談してもらった。

彼女の名前はビビアン。パスタの国からやってきた、肩まで伸ばした銀髪と銀眼が特徴の背の低い女の子だ。

なぜ、いつの間に探索隊に混ざっていたか聞いてみると・・・パスタの国で製作者と喧嘩しプチ家出をしたのだけれど、方向音痴すぎて森に迷い込んでそのまま庭園迷宮に来てしまった。それでどうしようか悩んでいたら、私たちが見えてばれないように合流したとのことで・・・。なんというか、とんでもない方向音痴なんだなと思ってしまった。

 

とまあ、今日は庭園迷宮が思った以上に大きいということ、そして3人の新しい住人がやってきたことだ。

美鈴(メイリン)とパチュリーが、新人に色々教えるのに苦労していたけれど、まあそのうちまた増えると思うから今のうちに慣れておいてほしいな・・・。

 

*1
(あとからブラウに聞いたら希少な妖精らしい)





庭園迷宮が終わると思っていたか・・・?
残念、第2層が存在しました()

というわけで、新しく3人が紅魔館(こうまかん)に加入しました!
個性的なキャラクターを日記で再現するのは難しいためその内、焦点を当てたお話を掻きたいと思います!
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