紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです! 作:ライドウ
(転生11日目から転生31日目まで曜日と日中と夜中の天気、月の様子だけが書かれている。)
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転生1ヵ月と1日目(土曜日、日中:晴、夜中:晴・新月)
20日と言う長いようで短い月日の間に、私の怪我は完治し、あの日何が起きたのかを聞いた。
簡単に書き記すなら、暴走中のフランお嬢様が強引に私の能力内の空間から脱出、もちろん私が発動者だからかとても間近で出現して、私が気付くことなく暴走したフランお嬢様は私を倒した。そして、その倒された際に私が吹き飛び廊下に置いてあった高そうな芸術品のツボが割れ、その音でルージュとブラウは何かあったと思いその音の元・・・つまり、暴走したフランお嬢様の元へと駆け付け、交戦。結構激しく戦ったらしく、レミリアお嬢様が目覚めてしまうほどだったとのことだ。その日のことをすっかり忘れてしまっている私だが、それを聞いて事件が起きたのは昼間と言うことを理解した。しかし、レミリアお嬢様が起きてしまったことはルージュとブラウの苦戦を強いることになったらしく、レミリアお嬢様は二人に対して頭を下げていた。
レミリアお嬢様を守りつつ、暴走したフランお嬢様と交戦し続けたルージュとブラウだけれど、暴走したフランお嬢様が止まった最後の一撃は、レミリアお嬢様のビンタだったらしい。なんでも、フランお嬢様が暴走しなくなり泣き出すまでビンタし続けたとか、どうりでフランお嬢様のほっぺたが膨れているわけだ・・・。
そんなこんなで、フランお嬢様は元に戻り、私はその日の翌日に目を覚ましたということだ。ルージュとブラウに私が動けない間、レミリアお嬢様とフランお嬢様を守ってくれたことを感謝しその日は私一人で全部の仕事をやって見せた。
その結果、レミリアお嬢様にひどく怒られてしまった。(´・ω・`)
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転生1ヵ月と2日目(日曜日、日中:晴、夜中:晴・三日月)
フランお嬢様が暴走から戻った、と言っても能力はなくなったわけではないらしい、たまに無意識に”目”を引き寄せてお部屋に飾ってある花瓶を割ってしまっている。
割られても別に使ってない空室から花瓶を持っていけばいいし、割れた花瓶は私にとっての武器にもなるので黄金のうねりの中に隠してあるのだが、毎度毎度割られてしまってはいくら
その為、フランお嬢様の能力をどうにかしようということで、全員で話し合うことになったのだが・・・これがまた難題だった。何せ”目”は、ありとあらゆるものを破壊する程度の能力を持つフランお嬢様が見えるモノだ、私たちが止めようとしても見えないためフランお嬢様に注意することができない。その為、別の考えもいくつか挙げられたのだがどれもダメだった。なにせ、結局はフランお嬢様次第と言う結果が出てしまい、フランお嬢様を含む全員が頭を抱えてしまった。
最終的には、フランお嬢様が無意識に発動しないように気を付ける。と言う話となり、フランお嬢様も無意識に花瓶の”目”を引き寄せて破壊しないように気を付けるようになった。まあ、1日で成果が出るようなものではないため今日はすでに3個ほど破壊されてしまった・・・。
朝方になると、レミリアお嬢様と、フランお嬢様は今日はお互いを抱き枕にして
お二方が深い眠りについた時間帯に、そそくさと私たち3人はそれぞれの仕事を開始、私は庭園(正門側)を清掃していると、フヨフヨと白いモコモコな毛玉が飛んできて私のメイド服に引っ付いた。一応、彼らも精霊や妖精に当たる存在で(ブラウに教えてもらった)無下に扱っても特に害はないため放り投げようとも思ったのだが、さすがにちょっと間の抜けた顔を見て、投げることができずに少しだけその毛を整えてあげて再び風に乗せて返してあげた。毛を整えてあげた毛玉は、表情は変えずともどこか嬉しそうな雰囲気のまま風に流されていった。・・・まあ、お昼に中庭の清掃を再開しようとしたら仲間(?)を引き連れて戻ってきてしまい、その全部の毛玉が私に懐いてしまい、剥がして風に乗せて流そうとしても、風に逆らって私から離れなかった。モフモフでちょっと暑苦しいけれど、まあ・・・気にしないようにしよう。
ちなみに、その様子をルージュとブラウは「毛玉マスター」と笑いながら言ってくれた。実際、毛玉は私の指示に従ってくれるので何とも言えなかった・・・。
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転生1か月と3日目(月曜日、日中:晴、夜中:曇り・多分半月)
大量の毛玉が私のペット(?)になったことは、レミリアお嬢様とフランお嬢様にも伝わり、お二方からも「毛玉マスター」と呼ばれてしまった。ルージュとブラウに言われたのと違って、割と恥ずかしかったのだが・・・やはり毛玉たちは私の指示に従ってくれるため何とも言えなかった。
さて、毛玉のことは放っておいてその日のお仕事を始めると毛玉たちも空気を呼んでくれたのか何もせず、むしろ大人しくしているばかりか、私のお手伝いをしてくれる個体も現れた。雑な作業で荒らすのかなぁ・・・と不安になっていると、むしろ丁寧な仕事ぶりで、割と役に立ったので、手伝ってくれた個体の毛を整えてあげると、整えた毛玉の表情が( ゚Д゚)から( ゚∀゚)に変わり、他の毛玉たちは(゚Д゚;)に顔を変えていた。あれ、もしかしてこの子たちって、意外と感情とかあるのかな?(なお、ルージュとブラウに聞いたらなに言ってんだコイツみたいな顔をされたので、実演したら硬直してしまった。どうやら前例はないようだ。)
・・・ともかく、その手伝ってくれた子が識別しやすいように小さいメイドプリムを作ってもらい、その子につけた・・・ら、大変なことになった。まず、その毛玉が白く光りだし厨房がまぶしくて何も見えなくなったと思いきや、急激に光が収まり、メイドプリムを付けた毛玉が居るはずの場所には、メイドプリムだけを付けた小さい妖精が女の子すわりでこちらを見上げていた。表情も、( ゚Д゚)ではなく、私たちと変わらない顔で、目をパチパチとさせては、にぱーととても可愛らしい笑顔を浮かべた。
それを見た私やルージュ、ブラウは何が起きたのか理解できずに硬直し、他の毛玉たちは(;゚Д゚)になっていた。
思わず、「毛玉って、妖精のタネなの?」と言葉をこぼすとルージュとブラウが全力で首を横に振り否定した。それはもう他の毛玉も同意していたぐらいで風がなければロクに動けないはずの毛玉が全力で体(と言うか顔)を横に振っていた。
ただでさえ、不思議な私の謎がさらに深まり、とりあえずメイドプリムだけで寒かったのか、その小さな妖精がくしゃみをしたことで、急いでメイド服を着せることになった。毛玉から妖精になった子にぴったりな服がなかったため、ブラウが大急ぎでメイド服を縫い、ルージュも混乱しながらもその子にホットミルクを差し出したり、パンケーキを与えたりしていた。毛玉たちも何が起きたのか訳が分からず、風がないはずなのに動き回ってルージュのお手伝いだったり、ブラウの裁縫の手伝いを始めていた。もしかして、あの子のようになりたいの?と手伝いをしている毛玉に聞いたら、全力で体(と言うか顔)を横に振っていたため、ただ単にあの子が心配なのだろう。
ちなみにこの騒動は私とルージュ、ブラウ、その子と毛玉たちの秘密として、レミリアお嬢様とフランお嬢様には手伝ってくれる妖精が居たけれど、まだ生まれたてなので言葉を話すことができないと説明し、メイドとして育てることを説明しておいた。
・・・多分、いつかバレてしまうかもしれないけれど、結構長い間バレないだろう。毛玉が妖精になった何て誰が信じるんだろう・・・。
そして、あの子の名前はレミリアお嬢様が名付けを行い、”オリビア”の名前が与えられた。
おまけ
暴走フラン「アアアアッ![パチン!]アアアッ?![パチン!]アアア―――[パチン!]チョッ[パチン!]いタイ[パチン!]いたイ[パチン!]いたいよぉ」
幼レミ「アナタが[パチン!]もとに[パチン!]もどるまで[パチン!]ビンタするのを[パチン!]やめない!」
フラン「ふぇえええ[パチン!]びぇええええええん!!」
幼レミ「ふらん?もどったの?ご・・・ごめんねぇえええええ!!」
ルージュ(レミリアお嬢様のビンタスナップ効いてた・・・アレは痛いだろうなぁ・・・)
ブラウ(うーん、容赦がない・・・。元に戻れたのはいいのだが、どう説明したものか・・・)