紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです! 作:ライドウ
転生93年と3か月7日目(木曜日、日中:曇り、夜中:曇り・多分新月)
フランお嬢様が地下牢獄に閉じこもってしまった日から翌日。
レミリアお嬢様は風邪をさらに拗らせてしまい、咳き込みが少しだけ昨日よりひどい。本当に普通の風邪だし、看病をしていればその内治ると思うのだけれど・・・。
レミリアお嬢様についてはまだいいのだけれど・・・問題はフランお嬢様だ。フランお嬢様は、昨日の一件以来、地下牢獄に自分から閉じこもってしまっている。
既に昨日のことは、私から手紙を出しスカーレット卿に伝えてある。
門番を担当してくれた狼女の子がその吸血鬼の人相書を書いてくれて、許可もなく
とりあえず、今日の当主としての仕事は溜めておくとして通常の仕事を始めるとする。
狼女の治療に一部を壊された正門の修理、その周辺の庭の整備・・・メイド隊の仕事もいっぱいだ。
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転生93年と3か月8日目(金曜日、日曜日:雨、夜中:雨・多分三日月)
レミリア様の病状は日に日に良くなってはいるのだけれど、本復帰には程遠い。フランお嬢様も・・・昨日は何も食べずに一睡もせずに地下牢獄に閉じこもってしまっている。
この事態が長く続くのは、正直よろしくはない。レミリアお嬢様はともかく、フランお嬢様の体調もだし・・
幸いにも今だ不安が広がっているわけでもないのだけれど、当主としての仕事はたまり続けている。
正門の修理と庭の整備は無事な警備隊のみんなに任せて、メイド隊の仕事を続けるとしよう。今日のメイド隊の仕事は平時より少し少ないぐらいだ。
ついでにこの前結構雇った人たちについて書いてみる。
まずはカートちゃん、ブラウ隊に雇用して仕事をしてくれている。
彼女の種族は、キャスパリーグと言う珍しい種族で過去のおとぎ話や伝承では厄災の獣と呼ばれる種族で、彼女はその遠い子孫らしい。古くのキャスパリーグの硬い毛皮や獰猛な性格を持ち合わせていない。
そのかわり、猫のように聴覚や嗅覚に優れていたり、猫の姿なら自由自裁に大きさを変えることができるみたいだ。
彼女と個人的にお話したのだが、語尾にニャーとつくのがかわいくてついつい頭を撫でてしまった。
そして彼女にここでやっていけそうか聞いたのだけれど、返答は素敵なものだった。
次にブライニイちゃんとテレスちゃん。
この二人は前々からのルージュとの約束で、ルージュ隊で雇用することになった子たちだ。
まずはブライニイちゃん・・・ブライニイちゃんはルージュ隊の副料理長に上り詰めておりルージュから太鼓判を押されるほど、料理の腕もよく調理スピードも悪くなく、美味しく作ることのできる貴重な人材とのことだ。ルージュは自分のことのようにブライニイちゃんの頭を撫でながら自慢していて、微笑ましい光景が広がっていた。
そしてテレスちゃん・・・テレスちゃんは下ごしらえをしたり食器を出したり洗ったりする役割で働いており、ルージュに感謝されるほど重大な仕事を任されていた。
それに、テレスちゃんの能力はこの
二人にも、ここでやっていけるのか聞いてみたのだけれど、すごくいい笑顔で答えてくれた。
今日の最後のメイドは、トレスちゃん。
運搬メイド隊・・・ノワールの隊に雇用して仕事をしてもらっている宝箱妖精という珍しい子だ。
彼女がお仕事が終わって休憩したところに、私が行ったのだけれどトレスちゃんは静かに近づいて少しだけ恥ずかしそうに抱き着いてきた。私はそれをハグし返し、甘えてくるトレスちゃんをめいっぱい可愛がってあげた。
彼女を可愛がっている間にノワールに彼女の仕事ぶりを聞いてみたら、ノワールは高く評価していた。なんでも、トレスちゃんのおかげで運搬作業の往復回数を減らせて、仕事が効率的になっているとのことだ。
トレスちゃんにも、ここでやっていけそうかを聞いてみると、慣れない敬語を使いながら嬉しい言葉を貰った。
ちなみにトレスちゃんの敬語はアンナが適当に「です」を付ければいいと適当を教えた結果らしい。あとでアンナをしばいて、オリビアちゃんに正しい敬語を教えてあげるように伝えておかないと・・・。
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転生93年と3か月9日目(土曜日、日中:大雨、夜中:雷雨・多分半月)
レミリアお嬢様の病状は、今日にでもよくはなるだろうけれど私が熱心に説得をした結果今日も静養を続けてもらっている。レミリアお嬢様は働きたがっていたけれども、無茶は禁物だ。
レミリアお嬢様のご様子はともかく、フランお嬢様のご様子は・・・ハッキリ言って芳しくない。アンナの必死の説得のおかげで少しだけご飯を食べてくれたものの・・・フランお嬢様は沈み切っておられるし、食べてる最中に泣き出してしまったらしい。
アンナが慰めて、何とか眠らせることに成功したのだけれど・・・しばらくアンナが付きっ切りじゃないとよろしくない。
さて、例の手紙についてなのだがついに返答が返ってきた。
スカーレット卿の文様のシーリングスタンプで封をされたその手紙は、レミリアお嬢様とフランお嬢様にあてたものではなく、私にあてたものだったので特に許可も取らずに読んだ。
返答の内容としては、例の吸血鬼はスカーレット卿の率いる吸血鬼一派の中でも重要な立ち位置の吸血鬼貴族の息子で、それを盾にやりたい放題をしていた厄介者だったらしい。おそらく、今回その吸血鬼が
けれど、それで許されるわけでもなく、その吸血鬼の父親は今回の件を受けてスカーレット卿から怒鳴りつけられるばかりか、その派閥内の権力を大きく没収、さらに
しかしそれよりスカーレット卿が心配していたのが、レミリアお嬢様とフランお嬢様のことだ。スカーレット卿に送った手紙に、レミリアお嬢様は風邪をひいてお休みしていること、フランお嬢様はショックを受けてしまい地下牢獄に閉じこもってしまったことを書いてあったのだが・・レミリアお嬢様に絶対安静するように伝言をするよう書いてあったり、フランお嬢様に対してはしばらくフランお嬢様の好きなようにさせるということが記載されていた。
とりあえず、手紙に従った方がいいので現状維持という形で進めることにした。
さて昨日から引き続き、今日は警備隊の様子を見に来た。
ちなみに
まずは、
最初に
けれど、アストレアちゃん自身が不器用ということもありパワーを完全に扱いきれず持て余してしまっているみたいだ。その為、
その次にマキシーネさんについて話し始めた。マキシーネさんは、基本敬語で仕事も熱心なのだけれど、言い回しが独特で色んな例えや皮肉を交えた言葉を口にするそうだ。
とくに初対面の際に「外面如菩薩、内面鬼夜叉。油の如し本能と清水のような理性・・・それらが紡ぐ魂、嗚呼・・・美しい。」と言われてびっくりしたとのことだ。
まあ、ともかく・・・マキシーネさんの実力は確かであり、
最後にメリーさんなのだけれど、ぶっちゃけ
それ以外の点に関しては、おっとりとしていてたまにお仕事をさぼってお昼寝しているらしい。(ここだけの話