紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです! 作:ライドウ
転生93年と3か月18日目(月曜日、日中:曇り、夜中:曇り・多分三日月)
人間が
昨日保護した人間の子供は、とりあえず身体を清めて美味しいご飯を食べさせ、ブラウに頼んで温かなパジャマを作り、それを着て私の部屋で匿っている。
人間の子供を私の部屋に匿っていることは、ルージュとノワール、ブラウの三人が知っており、協力してもらっている。
今は後片付けや、後処理でみんながみんな気が立っており下手に刺激すると大変なことになりそうなのだ。
特に、レミリアお嬢様とフランお嬢様のご様子がやばい。
お二人とも、棺桶ごと運ばれて、図書館に避難していたライちゃんによれば、途中で目を覚まして日中にも拘らずに戦おうとしていたので、避難したメイドとデフォルメ小悪魔の総出で組み付いて何とか行動を制限していたらしい。吸血鬼ということもあり、力が強く……最終的に小悪魔ちゃん(本体)が過労で風邪をひいてしまって、パチュリーが
その後、そのお怒りが収まればよかったのだけれど……メイドたちの後片付けや後処理で出される書類や、こちらの事情を知らずに送り付けられてくる迷惑メールに、常時どす黒いオーラを出しながら執務作業をしていらっしゃる。フランお嬢様も、一見すればいつも通りのように見えるけれども、心なしか人間の死体を処理する際、処理の仕方が雑のような、八つ当たりのような、そんな処理の仕方だった。
ともかく、そんな状態で人間の子供を保護しました何ていったら・・・まぁ、私であっても殺されてしまいそうだ。
人間の子供には申し訳ないのだけれど、しばらくは私の部屋で隠れてもらうしかない。
それを伝えたところ、「あなたが嬉しいのなら、何年だって隠れてるよ。」とまぶしい笑顔で行ってくれた。ごめんね……私は罪悪感でさっそく死んでしまいそうだ!!
出来るだけ早く、あなたがこの
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転生93年と3か月19日目(火曜日、日中:晴れ、夜中:晴れ・新月)
今日も今日とて、戦いの後片付け。昨日は、要らない死体を燃やしていたのだけれど……今日やることはどちらかというと、生かして捕まえたシスターの方をどうにかすることにした。
捕まったことに絶望して、自分で舌を噛んで死にそうだなぁとは昨日のうちに思っていたのだけれど、誰も命が惜しいのか、こちらの指示には素直に従うし、何でもすると自分から言ってくれている。
さすがにこれだけの量の人間を吸血鬼にするのは、レミリアお嬢様とフランお嬢様の負担になるなぁと思っていたのだけれど、一番簡単な方法を見つけたのである。アンナ隊の一番最初に吸血鬼メイドになり、そのまま吸血鬼メイドのリーダーのエリカなのだが、そのエリカに捕まえたシスターを吸血鬼にしてメイドにする指示をしたのだ。
さて話は変わるが、休憩時にノワールから吸血鬼について面白い事を教えてもらった。
ノワールいわく、吸血鬼の力の源はその血筋の古さだ。血筋が古ければ古いほど、その血筋で新たに生まれる吸血鬼は強力な吸血鬼として生まれやすいという生態的特徴がある。だからこそ、レミリアお嬢様とフランお嬢様は強力な能力を得ることになったらしいのだが……ノワールも「詳しくは調べたことが無いので知らないし、お嬢様方で知ろうとは思わない」と言っていたので、曖昧だったりする。
いきなりこんな話をしたのには理由がある。エリカのことだ。
エリカは人間の歴史の中では相当古い貴族の生まれ、そしてその貴族の中でも血が濃い存在らしい。なんでもご両親が兄妹だったとか、そう言えば中世ではそんな話は当たり前だったようなそうじゃなかったような……まあともかく、エリカの流れる血は古いものということである。では先ほどの話を踏まえて、エリカが吸血鬼になったとき……
まあ、エリカは
面白いことに、レミリアお嬢様はそんなエリカを気に入ってたりして、捕まえたシスターたちをエリカが吸血鬼にして支配する事は賛成だったりする。なんだったら、レミリアお嬢様はエリカにカーマインの家名を与えていたりする。(エリカも気に入ったらしく、元の家名を捨ててそっちに乗り換えていた)
エリカが、捕まえたシスターを吸血鬼にする光景は、私が1人で見届けることになったのだけれど……まぁーすごかったね。
最初はエリカを恐れて、なんなら血を吸われることを恐れていたシスターが吸血が始まった途端に、気持ちがよかったのか甘い声を出して顔を溶かしながらエリカに抱き着いて、吸血が終わればエリカをお姉さまと呼び慕いながらもっと吸ってと懇願していた。そんな光景を見ていて、ふとエリカが吸血したシスターたちは誰一人としてゾンビ化する様子が無かった。それを不思議に思い、吸血光景を見ながら考えていたのだけれど……そう言えば、エリカの吸血行為って割と丁寧だよね。レミリアお嬢様の時は、ヴァンパイアハンターが暴れたりして失敗していたこともあったけれど、素で失敗していた時もあった……そう言えば、そんなときはヴァンパイアハンターが痛みを訴えていたような……もしかして、吸血鬼化の条件って吸血する側の吸血の上手さが関係しているとかあるのかなぁ……?
そんな事を考えてはいたものの、休暇中のアンナの「まーた性癖の終わったやつらが増えるんっすか」という嘆きを聞いてしまい、アンナを慰める事を優先し、シスターたちをエリカに任せてその場を退出することにした。
追記
アンナの嘆きは杞憂に終わり、エリカが吸血鬼化した元シスターたちの性癖は割とまとも(?)だった。
レミリアお嬢様が吸血鬼化した元ヴァンパイアハンターたちの性癖がアレだったのか、それともレミリアお嬢様が吸血した際にナニか扉を開く機会でもあったのか疑問が増えることになった……。
アンナの「この子たちの性癖が”女の子が好き”という以外は、真面目で仕事ぶりがいいっす!」という笑顔が忘れられない……。
アンナ、あなた気付いてないけれど、その吸血鬼メイドの一人から熱い視線送られてたわよ。
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転生93年と3か月20日目(水曜日、日中:晴れ、夜中:晴れ・三日月)
ようやく、終わりが見えて来た戦いの後片付け。吸血鬼メイドが増えたおかげで、夜間の作業が大幅に進むようになったのがよかったのだろう。しかし、吸血鬼メイドとしての教育はまだ始まってすらいないので彼女たちのこれからに期待する。吸血鬼メイドで思い出したのだけれど、エリカの他にもう一人……強力な力を持った吸血鬼メイドが居たことを思い出した。彼女の名前は、カーラ。レミリアお嬢様を一目見た時から、レミリアお嬢様を信奉するようになった変わり者の元ヴァンパイアハンターだ。レミリアお嬢様を信奉していること以外は、普通にいい子で……アンナいわく、他の吸血鬼メイドと比べて我が強くないし性癖も終わってないとか……?ともかく、そんなカーラなのだが……元シスターの吸血鬼メイドに、レミリアお嬢様信仰を広めて、その結果……元シスターの吸血鬼メイドたちはレミリアお嬢様を信仰するようになってしまった。
元々、信仰していた宗教は、人外以外は冷遇するのもあり……そして、元シスターの吸血鬼メイドたちが支配者エリカの支配者ということもあって、信奉というより崇拝のように崇め奉っている。まあ、レミリアお嬢様はそれで気分をよろしくしているので、特段問題はない。むしろこっちからお願いしたいほどだ。
さて、カーラのことなのだがエリカほど書くことはあまりない。そもそも、カーラ自体が謎の多い人物だったりする。
真面目で素直、仕事ぶりもアンナからべた褒めされてレミリアお嬢様に名前を覚えられ、フランお嬢様からは着替えを任される程度には優秀で忠義の篤い子だ。生まれもその辺の農民の生まれと自分で言っていたし、人間だったころから能力……血を操る程度の能力を持っていたわけではない。だからと言って、先祖に人外が居た訳でもなく、ヴァンパイアハンターだった時も普通のヴァンパイアハンターと変わらない程度だ。しかし、だというのにカーラはエリカと並ぶほど強力な吸血鬼になっている。
……まあ、カーラ自身も困っていないしこの問題は放置していいような気がする。どうせしょうもない理由の気もするし、偶然そうなったっていうのが一番のような気もする。
ちなみに、カーラの能力はレミリアお嬢様とフランお嬢様用のお食事用血液を抽出する際に役立っている。何なら、血を見るだけで健康状態を把握できるらしく、
今日は本当に描くことがこれ以上本当に何もないのだけれど……とりあえず、警備隊について書いてみることにした。
そう言えば、警備隊が管理している畑なのだが……私が、最後に見た時より、随分と大きく……そして十分なほどに拡張されていて少しだけ驚いていた。
そして何より驚いたのが、畜産を始めていたのが驚きだった。イノシシやシカを捕まえて育てていたり、どこから連れて来たのか鶏や乳牛を育てたりと私が見ていない間に大きくなっていた。ちなみに厩舎に関しては、パチュリーの協力を得て騒音対策や糞尿対策を施したみたいで……どうりでメイド隊は全員気付かないわけだ。
成果が上がったら、成果と一緒にレミリアお嬢様にご報告する予定だったものの、私に見つかったことでその予定を早めるみたい。
それにしても、この光景を見たらルージュは喜びそうだし……今まで、近場の町からの買い出しを少なくできそうで私も、嬉しいわ。