紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです! 作:ライドウ
転生93年と5か月1日目(月曜日、日中:晴れ、夜中:晴れ・新月)
しばらく……大体2か月ぐらい静養したので日記を書いていなかったのだけれど、久しぶりに日記を書くことにしてみた。
2か月前、アンデッドの大軍との戦いの時、片付けもほどほどに
診断してくれたノワールと、アンデッドの襲撃で私を助けてくれた白い妖精……プリムの名前を与えた妖精のおかげで、傷は残らなかったけれども、レミリアお嬢様やフランお嬢様、それに
さて、そんなこんなで2か月前、アンナと
十六夜アンナと十六夜
ともかく、私の名前は十六夜マリアとなり、ようやく役職以外で呼ばれるようになったのだ。
2か月前の話はそろそろこの辺にして、私が静養中だった2か月間は様々なことが起きたみたいだ。
まず、メイド隊の話になるのだが、プリムが来たこともあり今まで各メイド隊で処理していた雑務を、彼女が率いることになった雑務メイド隊に任せることになった。これにより、今まで書類の精査も仕事だったアンナのメイド隊の仕事が大幅に減ることになり、アンナが「やっと面倒な書類作業から解放されたっスー!!」と大喜びしていた。
これにより、メイド隊は、私が率いている総括メイド隊、アンナの主力メイド隊、ブラウの清掃メイド隊、ルージュの調理メイド隊、ノワールの運搬メイド隊、プリムの雑務メイド隊とそれなりの大所帯ということもあり、一度人員の整理を行うことになった。
総括メイド隊のメイド長……そしてメイド隊全体のメイド長は相変わらず私だが、将来的に私の補佐および代行に
メイド長の私と、メイド長補佐の
それと、メイド隊に所属する特別なメイドについて、一人一人触れていこうと思う。
まずは、ライラックちゃんについて。
ライちゃんは、相変わらずルージュの調理メイド隊のマスコットで割とルージュから溺愛されている。私もよく、お菓子を作るためにキッチンに出向くのだが……最近だと、少しだけ肉付きが良くなって少しだけ身長が大きくなったような気がする。もしかしたら私の気のせいなのかもしれないけれど、よくルージュが賄いを作ってはライちゃんと一緒に食べている様子が調理メイド隊の毛玉メイドから聞いている。
ちなみにライちゃんには、私がよく怪我をしていることもありお世話になっているのだけれど、ケガをするたびに泣きそうな表情になるのですごく心苦しかったりする。
次に、マグノリアちゃんだ。
マグちゃんと言えば、アンナの主力メイド隊の中でもアンナを除いた相当な実力者の一人だ。各メイド長や
そんな彼女なのだけれど、結構前にドラゴンを倒したことは覚えているだろうか?ドラゴンを倒し、解体した結果相当量のドラゴンのお肉や骨、皮や鱗を手に入れた訳だが……そのお肉をルージュが調理する機会があった。そのお肉を使った料理をマグちゃんが食べた結果、妖精7割:ドラゴン3割だったマグちゃんが妖精5割:ドラゴン5割のちょうどいい感じに成長したとのことだ……。
それだけではなく、彼女の能力であるブレスを吐ける程度の能力が成長して、他者の傷を癒すブレスを吐けるようになり、ブレスの持続時間も成長前と比べてかなり伸びていた。さらに戦力アップと言ったところだろうか。
ちなみにマグちゃんは、どうやらアンナが気になっているらしく、彼女の恋を応援すると同時にライバルは多いことを教えて、アンナは割と初心だから慎重に進めるといいとアドバイスをした。
3人目は、ネペタちゃん。
ネペタちゃんと言えば、
そのネペタちゃんについてなのだけれど、聞いた話によれば自分から進んで他の妖精メイドたちのお悩み相談をしたり、オリビアちゃんの手伝いをして教育中の妖精メイドたちのお世話もしているみたいだ。それに関してブラウも嬉しそうに頷いていたし、間違いはないと思う。
ちなみにネペタちゃんは、ブラウの……そして何十名のメイドの推薦により、清掃メイド隊のナンバー2ポジション……つまりは、清掃メイド長補佐の立場を一時的に体験してもらっている。体験自体には乗り気だったけれど、本当に清掃メイド長補佐になるかどうかは、ネペタちゃん自身が決める事なのでとやかく言う必要はない。けれど、清掃メイド隊の毛玉メイドや妖精メイドたちの話を聞くに、悪くないとのことだ。
4人目は、カートちゃん。
カートちゃんは、ネペタちゃんと同じ武闘派の清掃メイド隊の所属だ。所属して、まだ半年ぐらいの彼女だけれど、今日までの出来事やブラウの教え方が上手いのか清掃メイド隊の中でも清掃の腕前は指折りの実力らしい。ただ、半年もの間に教会勢力の襲撃やアンデッド軍団の襲撃があったこともあり、「この場所呪われてるんじゃないんかにゃー?」と少し疲れた様子で、同じ清掃メイド隊の妖精メイドに愚痴っているのを聞いてしまった。それは私も思う。仕事しろ迷いの森。
カートちゃんについてはブラウから聞いた話でも、あまり特筆することが無い。しいて言うなら、教会勢力の襲撃とアンデッド軍団の襲撃の際に大活躍をしてレミリアお嬢様の覚えがいいぐらいだろうか……。
5人目は、ブライニイちゃん。
ブライニイちゃんは、ルージュの調理メイド隊に所属する妖精メイドで、
そんなブライニイちゃんは、私のお菓子の作り方を見て覚えたのかお菓子作りがかなり上手くなってきている。残念なことに、レミリアお嬢様とフランお嬢様がお茶会で欲しがっているお菓子は
6人目は、テレスちゃん。
テレスちゃんもルージュの調理メイド隊に所属する妖精メイドだ。けれど、彼女は今は調理メイド隊の中でも見習いの立場で、ルージュいわく他の妖精メイドや毛玉メイドと同じくお皿洗いから始めてもらってるらしい。それでも、特に用事が無いときなどに調理の手ほどきをするらしいのだが、テレスちゃんは他の見習い調理メイドの中でも成長が早い方らしい。その内、サラダやスープと言った品を任せるとルージュが言っていた。
そう言えば、テレスちゃんについて実は所属があいまいな事がある。実のところを言うと、テレスちゃんの程度の能力である形を変える程度の能力は、破損した武具や道具を直すのにとても役立つ能力だ。実際、テレスちゃんのおかげで紅魔館の武具・道具の補充数不足は大幅に改善されている。けれどそれも、テレスちゃんが毎日コツコツ、少しずつ直してくれたおかげなのだが……それでも、警備隊ではよく武器や防具の破損が発生している。メイド隊の方でも道具が壊れたりしているので、やっぱり根本的な補給数の改善にはなっていない。彼女も頑張ってくれて入るのだけれど、それでも修復した武具道具より、壊す方が少しだけ多いみたいだ……。
メイド隊の最後の特別なメイドは、トレスちゃん。
宝箱妖精という珍しい妖精種の子で、メイド隊の中でも特に妖精メイドの少ないノワールの運搬メイド隊に所属してる。ノワールいわく、「物静かないい子でまるで猫のようだ……そして、私にはまだ懐かないよ」と言いながらちょっと悲しそうな表情を浮かべていた。私には静かに近寄って体をくっつけてくれるのだけれど……流石にノワールがあれだったので言わないでおいた。
そんなトレスちゃんは、ノワールが言うに運搬メイド隊には必須な存在らしい。なんでも彼女の能力、箱を操る程度の能力がとんでもなく便利らしい。ノワールが説明してくれたのだけれど、トレスちゃんの能力で運搬用の箱の内部が拡張され、すごい量の荷物を運べるようになったとか……。
私の空間を操る程度の能力とは似ているようだけれど、トレスちゃんの方が使い勝手がいいので
ちょっとだけ羨ましいと思った。
こんな感じだろうか。
他にも、いろいろ書きたい子は多いのだけれど……流石に日記帳に書くには行が足りない。でも、メイド隊のみんなだけじゃなく、警備隊や司書隊のみんなもいい子ばかりで、嬉しい限りだ。
みんなの為にも、そしてレミリアお嬢様とフランお嬢様の為にも、明日からまた頑張ろう。