紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです!   作:ライドウ

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転生93年と5か月2日目(火曜日、日中:晴れ、夜中:晴れ・三日月)

 

咲夜(さくや)紅魔館(こうまかん)に来てから2ヶ月とちょっと。そして、メイドとして働き始めて早2日ほど。正直に言えば咲夜(さくや)の家事能力は壊滅的だった。

まあ、咲夜(さくや)は教会の地下室で戦闘マシンとして洗脳教育を受けていたのだから仕方のない事だ。それに、咲夜(さくや)自体もオリビアちゃんから教えてもらったことをスポンジみたいにどんどん吸収して成長しているため今後に期待だ。

 

さて、昨日はメイド隊のみんなについていろいろと書いたので、今日は警備隊のみんなについていろいろ書こうと思う。

警備隊に特に人員の整備など、そう言ったことは起きていない。何なら、相変わらず増員要請が飛んでくるぐらいだ。けれど、妖精メイドや毛玉メイドはあまり戦闘が向かない子が多く、またメイド隊にも独自の戦力(レミリアお嬢様とフランお嬢様の護衛)が必要なので簡単に割くことができないため美鈴(メイリン)には頑張って警備隊のみんなを説得してもらっている。

警備隊のみんなもそれは分かってくれているため、反発とかは起きていないけれど……その内、過労で倒れてしまったり死んでしまったりしそうな子が出てきそうだ。早急に何とかしないと。

 

そう言えば美鈴(メイリン)が正門の門番の仕事をしている時に、珍しく居眠りをしている姿を見かけた。原作さながらの行動で少しはしたけれど。職務中に居眠りは感心しないため、肩を優しくたたいて起こそうとしたのだけれど……それでもぐーすかぴーすか寝ていたので、仕方ないのでビンタして起こした。

叩き起こされた美鈴(メイリン)はしばらく頬に手を当てて、茫然としていたのだけれど私が声をかけるとジワリと涙を浮かべてそのまま泣き出してしまった。

どうやら私がビンタしたことが相当心に来てしまったみたいで、泣きやませて甘えさせたらその日一日私に引っ付いて離れなくなってしまった。咲夜(さくや)とアンナが私でも冷たく感じるジト目で見ていたのにも関わらずに、離れなかったのはさすがというべきか……まあ、美鈴(メイリン)も普段から頑張っていたし、私が泣かせてしまったのは事実の為、なんとか二人を説得してその日一日は我慢してもらうことにした。

 

これ以上書くこともないし、警備隊のみんなについて一人一人触れていこうと思う。

 

美鈴(メイリン)は言わずもがな、警備隊の隊長だ。顔立ちがよく、性格はおおらかで気さく、そのうえで思いやりもあるためメイド隊の妖精メイドや毛玉メイドたちにも人気だ。多分、ブラウと並べると被害が出るんじゃないかしら、知らないけれど。

そんな美鈴(メイリン)の実力は、間違いなくこの紅魔館(こうまかん)勢の中でもブラウ、ルージュと肩を並べるぐらいだ。ちょっと前まで、二人と戦う前に泣かされて私に泣きつく子だったのだけれど、今では互角の戦いを繰り広げられるぐらいには成長している。まあ、ブラウとルージュはかなり手加減しているでしょうね……ブラウは、本来の持ち武器である大鎌を雇って数日の時にフランお嬢様によって破壊されているし、ルージュに関しては大剣を抜いてすらいない。美鈴(メイリン)はその内その大剣を抜かせるとは息巻いていた。

 

次に警備隊のマスコット、ツチノコのロン君だ。

庭園迷宮に迷い込んだのか、それとも庭園迷宮で生まれたのか分からない子だけれども今ではすっかり警備隊のマスコット兼、紅魔館(こうまかん)の可愛いペット枠である。

ロン君はこの紅魔館(こうまかん)の中でも特に前からいるペットであるため、同じ庭園迷宮生まれのドラゴンである”ユーリ”君はロンの舎弟みたいな感じだ。強さ的にはユーリ君の方が上なのだが、上下関係はロン君の方が上みたい。

 

マスコットであるロン君の次は、警備隊の中でも隊長格のみんなを記そうと思う。

 

最初は、半吸血鬼(ダンピール)のアストレアちゃん。

警備隊の中でも将来有望な子で、美鈴(メイリン)が師事している子だ。私とは所属が違うため、あまり関りこそないものの、美鈴(メイリン)から色々と話してくれるためそれを書こうと思う。

アストレアちゃんの実力は、警備隊の中ではまだまだ。けれど、半吸血鬼(ダンピール)ということもあり、基本的な身体能力は高い方で、堅実な強さを持ち合わせているみたい。

プライベートな方は美鈴(メイリン)も分からないみたいで、謎に包まれている。

 

次に、元セラフィムの堕天使なメリーさんだ。

元々、アンナが真っ青どころか聞いただけでも倒れてしまう365連勤という職場に嫌気がさし、管理していた神器(グングニルとレーヴァテインではない)を紛失したため堕天(クビ)になった人だ。

その為、人員が少ないため多少労働環境は悪いものの、しっかりとした休みや休憩時間を設定している今の職場が気に入っているみたいで、美鈴(メイリン)いわく、公私の切り替えが警備隊の中でも激しい人みたいだ。

本人が言っていたことらしいのだけれど、能力も堕天前の”天罰を下す程度の能力”から堕天した影響で、”ナイフを操る程度の能力”に変わったものの、変化後の能力の方がいろいろと便利だとか……?

 

最後は、騒霊(ポルターガイスト)のマキシーネさんだ。

この人に関しては、私には心配事があった。彼女は、独特な言い回しをしながら皮肉交じりの質問をするタイプの人で、比喩や例えを織り交ぜた流れるような言葉使いが特徴的な人で……正直に言って交流や指示の伝達に難がありそうな人である。けれど、美鈴(メイリン)から聞いた話だと、そうでもないみたいだ。

交流時には、たしかにそう言った節はあるものの特に喧嘩になったり不満が出ているわけでもない、むしろそういう個性ということで受け入れられているみたいだ。仕事時の指示の伝達も、その時ばかりはしっかり伝達しているため伝達ミスも起きていないそうだ。

実力も申し分なく、種族も相まって夜の本館警備を任せているみたいだ。そう言えば、何回かバッタリ会ったことあったっけ……。

 

やっぱり、メイド隊のみんなと比べて所属が違うため、文字数が違うことになってしまっている。これは、あまりよくない事なのだけれど、お互いの立場上と仕事量に関しては文句を言っても減ることはないため今のところは、素直に諦めることにする。

その内、所属の垣根を超えて交流できるように願っておこう。




美鈴(メイリン)が語る、メイド長のビンタについて』

「メイド長のビンタ……ですか?
あぁー……えぇーっと、何て言うか痛くはないんですよ。確かにスナップは聞いていていい音はしてましたけれど、目を覚ますのにはちょうどいい一撃でした。でも、でもですね……すっごい、心に来るんです。
こう痛いと思うよりも、慈悲深いメイド長がビンタしたっていうことと、その時のメイド長の所作が……なんといいますか、『あなたには失望しました』みたいな雰囲気があってですね。
それで、『あっ捨てられる』って思ったら……お恥ずかしながら泣きました。」
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