紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです!   作:ライドウ

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☆ 93冊目 22~25ページ

転生93年と5か月16日目(水曜日、日中:晴れ、夜中:晴れ・満月)

 

今日は、最近お天気な中でも特にいい天気と太鼓判を押せるほどの日だ。雲一つない青空、肌寒くも熱すぎずでもない温度に、心地の良いそよ風の吹いた日。夜に関しても、すごしやすい日で、レミリアお嬢様も丸々とした青月を見上げて珍しくワインを飲まれていた。(レミリアお嬢様は一応、成人なのでお酒を飲んでいても何も問題はない。絵面はちょっとアレだが。)

 

私も少しだけワインを頂いたのだけれど……ほとんどぶどうジュースみたいなものだった。むしろアルコールが入ってるのだろうか?と思うぐらいだったのだけれど……後から来たアンナに飲ませてみたところ、アンナいわく「アルコール無いっすねこれ」とのこと。

 

つまるところレミリアお嬢様はわざわざ空のワインボトルにぶどうジュースをいれてワイングラスに注いで、私にワインということを嘘ついて格好つけて飲んでいたということになる。

これについてレミリアお嬢様の反論は、「だってそもそも紅魔館(こうまかん)にお酒ないじゃない。」とのこと。

 

そのレミリアお嬢様の反論に、私もアンナも納得してしまった。

……あれ、そう言えばこの前ルージュがワインでフランベしてたような……?

 

 

追記

料理用の白ワインでした。

 

~~~~~

 

転生93年と5か月17日目(木曜日、日中:曇り、夜中:曇り・多分半月)

 

残念なことにいいお天気連続記録が途切れてしまった。けれど、自然に文句を言っても仕方ないので、気を持ち直して仕事を片付けた。

 

今日は、ルージュから咲夜(さくや)の成長度合いを教えてもらったのだけれど……正直に言えば、もう一人前の腕前ではあるらしい。でも、あと一つの問題点があって、その問題点を咲夜(さくや)が解決しようとしているので、中々合格をあげられないらしい。

その問題というのを私も見て……正確には()()()()()()のだけれど、食べ慣れた味だったためにルージュが甘やかしたかどうか疑った。けれど、ルージュも「料理に関しては私は甘やかしはしません」と強い決意のこもった眼を見たため信じることにした。

さて、そんな咲夜(さくや)の料理の問題点というのは簡単……()()()()()のだ。おそらく、ルージュの見様見真似……ルージュの料理中の癖までも完璧にコピーしてしまっているのが問題だ。その為、咲夜(さくや)に作れるのはほかでもないいつもの味(ルージュの味)なのだ。まあ、ルージュにとってはそれでもう満点……それどころか、自分が病気かなにかで倒れても咲夜(さくや)になら安心して任せられるというほどの点数だろう。(実際に、ルージュが「私が病気で休んでも咲夜(さくや)には任せられるね。」と言っていた。)

 

確かに、ルージュの言ったことは正しい。いつもの安定した味を求めることもなんら間違ってはいないし、何ならルージュだって飽きないように工夫してくれている。だからこそ、咲夜(さくや)のいう問題点(こだわり)は根深い問題なのだ。

きっと、今の咲夜(さくや)はルージュから「美味しい」の一言を出そうと躍起になっているのだろう。だけど、ルージュは自分が美味しいと思えるものを他人に美味しいと言えるように調理しているため既に幾通りの味付けを試し、いい意味でも悪い意味でも舌が肥えているのだ。

 

でもそれをルージュに伝えるのは無粋なので、私の心の奥底にしまい。ルージュに「咲夜(さくや)が納得できるまで付き合ってあげて」と優しく言った。

ルージュはもちろんと頷き、咲夜(さくや)の料理を少し楽しみにしてそうな表情を浮かべていた。

もしかしたら、咲夜(さくや)がルージュから「美味しい」の一言をもぎ取るのは近いのかもしれない。

 

~~~~~

 

転生93年と5か月18日目(金曜日、日中:晴れ、夜中:晴れ・三日月)

 

今日はレミリアお嬢様のお散歩の日、幸いにも昨日の曇り空から一転またもや雲一つない晴天と夜空を見ることができた。

そして、今日はレミリアお嬢様のお散歩にフランお嬢様とユーリ君、そして最近なぜか龍に進化したロン君を連れて散歩をすることになった。

ロン君が龍になった理由はあまりよくわかっていないけれど、大方美鈴(メイリン)が流し込んだ気がロン君の中の何かに影響を与えて龍に進化させたのだろう。

ロン君は、大きくなった体と生えて来た手足に不慣れな様子だったけれど今回、フランお嬢様がユーリ君と一緒にロン君を連れてきた理由も、ロン君に体の動かし方を教えるためだろう。

実際、お散歩の途中でロン君は段々と自分の体の動かし方を分かってきたみたいで、お腹を地面にこすったり、足がもつれて転びかけたり(転びかけた時はユーリ君が支えになった)、不用意に身体をぶつけることも少なくなっていた。さすがフランお嬢様……こうなることを見越しているとは、レミリアお嬢様以上に未来を見ておられる。

 

そう言えばユーリ君は竜、ロン君は龍と表記しているけれど、実際にユーリ君とロン君の体のつくりはそれぞれ違うものだ。

私がまだ人間だったころ、どこかで聞いた、もしくは見た話しなのだが、西洋に伝わるドラゴンを表す漢字は竜、一方東洋に伝わる蛇状の竜を表す漢字は龍と言ったように、ユーリ君は一般的な四足一翼なドラゴンの姿、ロン君は、巻物とか屏風絵とかに出てくる胴体の長い姿だ。あと、これは関係のない話かもしれないがユーリ君もロン君も指の数は4本だ。あとロン君は宝玉らしきものを持っていない。

まあ、この知識ももう100年近く前の人間だったころの記憶だ、正直あっているかどうかも微妙だし、どうして聞いたのか、もしくは見たのかもよく覚えていない。

 

あと、件の美鈴(メイリン)は最近ボロボロになってることが多いのだけれど……一体、どんな罰を受けてるのだろう。





おまけ:罰を執行中の美鈴(メイリン)

美鈴(メイリン)「ちょっ、この植物なんですか!?なんか、蔓をうねうね動かしてこっちを捕食しようとしてくるんですけれど!?
なんかすっごい、虫とか食べてそうな見た目なのに私を食べようとしてるんですけれど!?」
巨大ハエトリグサ「キシャー!!」
美鈴(メイリン)「おまけに鳴き声を上げたんですけれど!?ほ、本当になんなんですかこれー!?」
レミリア(言えない……メイド長とのお散歩で拾ってきた食虫植物を大きくなってきたから中庭に植えたらパチェが何か魔法の薬品を誤ってかけて食人植物になっただなんて言えない……。)
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