紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです! 作:ライドウ
無事に小悪魔ちゃんが泣き止んだあと
なんでも、警備隊の隊長格が目を光らせている廊下をぬけた先……
無論、各メイド長や副メイド長はもちろんの事、ライちゃんやカートちゃんと言ったメイド隊の中でも強い子達が警戒に当たっているみたい。
「そ、それじゃぁ……ぶ、ブラウさん達も!?」
「あ、いえ。ブラウさんたちもレミリアお嬢様の方から説明がされていると思いますよ?私に説明し終えたあと早足で向かってましたし。」
ということは多分大丈夫だろう。レミリアお嬢様がその手のことをミスするとは考えづらい。いや、まあ……たまにミスするけれど。
けれど、
「にゃー。(それにしても、ずいぶん迅速な対応ね
「メイド長、私はさすがにネコ語は分かりません!」
「にゃー!?(そんな迫真に言うことなの!?)」
「なんて言ってるか分かりませんけれども、とりあえずハイ!!」
「シャーッ!!(ドヤ顔で言うな、このおバカ!!)」
ベシベシと猫パンチを
「にゃー。(いい加減にしないとぶち殺すわよ?)」
「すみませんでした。」
さすがにすこし調子に乗ってるので分からせておいた。
いくら、敵はいないと言ってもレミリアお嬢様は『実戦のように挑め』と言っているのだ、ふざけすぎも良くないのだ。
爪を引っ込めて、小悪魔ちゃんに再び抱っこしてもらい
「うぅ……事実を言っただけなのにぃ……。」
「だとしてもタイミングが悪いと思いますよ?」
「こ、小悪魔ちゃんまで!?」
よよよ〜と嘘泣きをする
「部下が来ます。小悪魔ちゃん、メイド長を連れて早く行ってください。」
「ひぇっ、は、はい!」
どうやら遊びすぎたようで、狼女の子が1人こっちにやってきていたみたいだ。
真剣な表情を浮かべた
~~~~~
「はぁ……はぁ、ここまで来ればまずは一安心?」
「……にゃー。(……そうでもないみたい。)」
廊下に置いてある木箱の山の陰で一息を着いた小悪魔ちゃんだったが、私はその先にいるおっかない人たちを見ていた。
「
「……それも、仕事。」
「…………。」
そこに居たのは、アストレアちゃんとメリーさんにマキシーネさん。3人ともに警備隊の隊長格を務める実力者だ。ひとつ言えることは、猫じゃない私ならともかく、
無能力者でありつつも、
そして、
「ど……どうしましょう……流石にここだと隠れながらも無理そうですし…………。」
「……にゃー。(私に、いい考えがあるわ。)」
「ほ、本当ですか!?」
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「……あら~? 小悪魔さん~。」
「こ、こんにちは~。みなさんも、侵入者の対応を?」
……ぎこちない言葉ながらも小悪魔ちゃんが対応してくれる。私の考えに乗った小悪魔ちゃんも、相当怖い思いをさせてしまったけれど、これもよく襲撃される
私が考えた作戦はこうだ、小悪魔ちゃんに空き箱を一つ持ってもらい私はその中に入る。小悪魔ちゃんは私の入った箱を運び、この場を切り抜ける。誰だって考えつきそうで簡単に見破られそうだけれど、その簡単に見破られるのにやるか?という穴をつくのだ。
「その箱はなんです~?」
「これ、ですか?実は、急いで避難しないとなのにパチュリー様にこれを捨ててきてって言われてしまって、あははっ……。」
「……その、パチュリーは?」
「私も戦えるわって言って、魔法図書館にいますよ?」
小悪魔ちゃんの感じている怖さが、箱の中にいる私に震えとして伝わってくる。
相当無理しているみたいだけれど……ここを抜けないと、ノワールに会いに行くことはできない。
「まあ~大変ですね~。」
「……マイペース。」
「あははっ……じゃあ、通っても大丈夫ですか?」
「どうぞ~、気を付けてね~?」
「ここは、暗いからね。」
よし、何とか二人は騙せたみたいだ。けれど、ここまでマキシーネさんが黙っていることが不安だ。
「では、私はこれで~」
……と、再び箱が揺れだし小悪魔ちゃんが危険から脱した。
「……ボソッ」
「ッ!? し、失礼します~!!」
けれど、おそらくマキシーネさんが小悪魔ちゃんに耳打ちをした途端、箱が揺れる感覚が大きくなった。いったい、何を言われたんだろう。しばらく酷い揺れに酔いそうになりながらも耐え、ようやく小悪魔ちゃんが箱から私を出してくれた。
「な、何なんですかあの人……こ、怖すぎますよぉっ!」
「ま、マキシーネさんに何を言われたの?」
「『嗚呼、箱の中の猫は果たして生きているのか死んでいるのか、不思議なことがあるものですね。』って!!」
案の定、バレているみたいだ。けれど、マキシーネさんがアストレアちゃんとメリーさんに伝えていないということは、黙っててくれるのだろうか?いまいち、マキシーネさんの考えていることは分からないものの、しかし協力的ではあるみたいだ。正直、マキシーネさんはミステリアスすぎてその内背中を刺されそうで怖い。
「にゃー。(小悪魔ちゃん、すこし休憩して、気持ちを落ち着けましょう?)」
「は、はいぃ~……スゥー……ハァ……」
……それから、しばらくの間、私は小悪魔ちゃんの気持ちを落ち着けることに専念することにした。