紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです! 作:ライドウ
転生93年と5か月21日目(月曜日、日中:晴れ、夜中:晴れ・半月)
昨日、一昨日と妖精メイドを新しく雇用したのをきっかけに、(どうやって広まったのかは不明だが)
その妖精のほとんどは、一般的な妖精の類いではあったのだけれど、その中に一人……名前を持ち、なおかつ能力を持った妖精が居た。
その妖精の名前は、セリアちゃん。”好みの紅茶を生み出す程度の能力”という、ひどく限定的な……しかし、この
メイドになりたいとやってきた普通の妖精たちは、とりあえずアンナとオリビアちゃんに預けて、私はセリアちゃんを執務室に案内し、
セリアちゃんと話したことで分かったことが結構あった。
まず、セリアちゃんは元々普通の妖精だったこと、
色々なところに雇われたが、雇用主がクソだったので逃げまくったという経歴を聞いて、何というか、主人運が無いんだなぁ、と少し同情してしまった。
ともかく、いろんな雇用主から逃げて、それでも誰かに使えていたいという奉仕魂を持て余しているところに我が
その際に、セリアちゃんの能力”好みの紅茶を生み出す程度の能力”を使い、私好みの紅茶を淹れてもらったわけだが、大変美味しい物で、紅茶に関しては味のうるさいノワールと、給仕係としてよく紅茶を飲んでいるアンナ、この
あと、紅茶によく合うお菓子作りの腕もあるみたいで、その腕を見込んでルージュの調理メイド隊として雇用することになった。
その後、セリアちゃんの能力をレミリアお嬢様とフランお嬢様にもお披露目、ご試飲してもらうことになった、最初はレミリアお嬢様とフランお嬢様はその能力を絶賛、紅茶の方もお二方のお好みということもあり、血入りの紅茶を飲み干しなさったのだけれど、普段のお茶会では私の紅茶を飲みたいとおっしゃった。
それを聞いたセリアちゃんは、いつか普段のお茶会でも飲まれるように働きながら能力のパワーアップをすると決意を燃やして、打倒私を目指しだしたのであった……。
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転生93年と5か月22日目(火曜日、日中:晴れ、夜中、晴れ、満月)
警備隊の人員不足……それは、メイド隊の人員不足と同じぐらい深刻な問題だ。
警備隊とメイド隊は、今の所必要最低限の人数がその能力を最大限発揮できる職場環境でなんとか回っている状態であり、実のところを言うときちんと休めていない子が多い。もちろん、元気な子はとても元気だ。けれど、体力の回復にも個人差というものは存在するので、元気そうには見えていても体は疲れているという子もいる。そう言う子は、知らず知らずのうちに頑張り過ぎてしまい、過労で倒れてしまう。今はまだ、ライちゃんがいるおかげで休憩時間に仮眠を取ったり、休んだして最大のパフォーマンスをできるようになっているが、それもライちゃんへの負担を考えるとあまり褒められたものではない。
メイド隊に関しては、ライちゃんがいるというギリギリでセーフになっているストッパーが存在しているが、警備隊に関してはアウトだ。
警備隊は
ともかく、メイド隊に並んで警備隊にも人員は必要なのである。
それを解決するべく、私が
アンナが教会に居た時代、
その時のアンナは、一匹狼でとにかく人外を殺し回っていた時代だったため詳しくは知らないが、「教会にアンナあり、傭兵にベナミあり」という言葉ができるほどの強さらしい。そんな話をしていると、アイーダちゃんが1人の妖精を連れてやってきた。
ともかく、私、アンナ、
しかし、ベナミさんは妖精にしてはずいぶんと変わった姿だった。角が生えており、しまっている翼を出してもらうと、レミリアお嬢様と同じ蝙蝠のような悪魔羽。どちらかと言えば、妖精ではなく
さて、ベナミさんが妖精と判明した後、面接が始まる。
自己アピールに得意な事、能力を持っているのならその能力の説明や、これまでの経歴に過去にどういったことがあったのかという確認。最後のこれは、割と悲しい過去を持っている子が多いため、聞くようにしたのである。
まず、ベナミさんは戦闘に関しては自信があるとのことだ。
育ての親がシルクロードからやってきたグルカ兵で、そのグルカ兵に師事を受けていたそうだ。しかし、そのグルカ兵が寿命で人生を満足げに終えて一人の身になり、傭兵稼業を続けていたわけだがそろそろ仕えるべき場所を探すべきかと考え、妖精を優先的に雇っていると噂が広まっている
そして、能力も持ち合わせているようで、その説明もしてくれた。その能力の名前は”等価交換する程度の能力”、代償を支払うことでそれに見合ったものが受けられるという能力だ。
この能力のいい点は、代償さえ払えば(人体限定ではあるものの)欠損や大怪我を即座に治すことができるということ、さらに言えば、代償はその人に行くが他人にも付与可能とのことだ。
ベナミさんは、主に五感を代償に支払っており、そのおかげか戦闘妖精の中でもかなりの強さを持つとのことだ。ちなみに、一応ものでも行けるとのことだけれど、よっぽど希少価値の高いものではないと代償として使えないそうだ。
念のために聞いたことだったのだけれど、それで分かったこともあった。ベナミさんは自己犠牲の精神があり、過去に仲間を庇ってとても危険な戦地に飛び込んだことがあるそうだ。
そこまで聞いて、
もちろん、他の警備隊のメンバーと同じお給料と仕事条件を提示したわけだが、ベナミさんは少しだけ傭兵時代の感覚が残っているのか契約前の報酬を要求してきた。
しかし、残念なことに
その為、