紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです! 作:ライドウ
転生93年と5か月23日目(水曜日、日中:晴れ、夜中:晴れ半月)
この
このことに関して、レミリアお嬢様は、お父上であるスカーレット卿にお手紙をしたためたのだが、スカーレット卿側も近々、大きな吸血鬼派と大規模な戦争があるかもしれないとのことで、鍛冶師をこちらに回すほどの余裕はないらしい。だからと言って、テレスちゃんに無理を言って24時間体制で能力を使ってもらうなんて鬼畜なことは絶対に認められない。
どうしたものかと考えていると、マグちゃんの知り合いの鍛冶師が庭園迷宮の第4層、洞窟に居るとのことだ。マグちゃんから詳しい話を聞くと、マグちゃんや私と同じ、転生者であり家事の腕はマグちゃんが保証してくれた。その話を聞いて私は、すぐさま
マグちゃんの案内の元、私と狼女たちは薄暗い洞窟の中を進んでいると、洞窟の奥の方から金属を叩く音が聞こえて来たのだ。これまで、第4層の調査を続けていた狼女たちにとって少しだけショックな出来事だったのか、少しだけしょんぼりとしていたけれど、まあ武器防具がタダでさえ少ない状態で、かなりの時間調査をしてくれていたのだ。むしろ、彼女らが頑張ったことをたたえよう。ともかく、マグちゃんを先頭にしながら金属を叩く音の鳴る方へと向かうと、そこに居たのは一人の妖精だった。カンカンカン!と熱気と共に、高熱に熱された金属を剣の形に整えてゆく。整えられたそれを水に突っ込めば、蒸発音が響き、金槌を振るっていた妖精は私たちに気付いたのか、こっちを一瞥しマグちゃんを見て硬直していた。
マグちゃんからの紹介で、その妖精とあいさつを交わす。
マグちゃんが紹介してくれた妖精の名前は、ヘスティーナさん。転生したときからずっと鍛冶妖精であり、マグちゃんの持つグローブやブーツを作った張本人だ。
ちなみに容姿を記載しておくと、身長は170㎝ぐらい。髪は作業をするからか茶色で一本のロング結びで束ねており、小顔のボーイッシュなカッコいい系の顔だ。瞳の色は暗くてよくわからなかったものの、オッドアイになっていて右目がヒスイ色で、左目がルビー……だとおもう。肌色は自然な黒褐色であり、スタイルはなんていうかブラウに近いモデル体型で、どこがとは言わないが、ブラウに勝っているし、くびれは細く、足も健康的なスラッとした物だ。そして、彼女の羽は
マグちゃんが紹介してくれたおかげで、お互いにスムーズに自己紹介が終わり、何個かの冗談を交えて世間話をした後、本題に入る。
ヘスティーナさんに、
その後、ヘスティーナさんを連れて庭園迷宮の第4層『洞窟』から脱出し、地下にヘスティーナさんの鍛冶場を作り、さっそくこれまでに壊れてしまった武器や防具を持ち込んだ。
――――――直後、ヘスティーナさんの怒号が飛んだのであった。
追記
「どんな使い方をすりゃぁ、こんな壊し方するんじゃ!?みてみぃ、この槍なんて刃がラッパみたいに開いてるけぇ!!
それにこの剣!見事に真っ二つじゃ!!初めて見たわ、刃がぽっきり折れてるじゃのうて、縦方向にぱっくり割れとるのは!?」
と、警備隊の狼女と
ちなみに、歯がラッパみたいに開いている槍と縦に真っ二つになった剣の犯人は
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転生93年と5か月24日目(木曜日、日中:晴れ、夜中:晴れ・三日月)
ここの所、いい天気が続いている気がする。そう思って日記を読み返すとここ一週間以上いい天気が続いていた。なんだか嵐の前の静けさみたいでいやだなぁなんて考えてみているけれど、まあ、何とかなるかとポジティブに考えてみることにした。
さて、昨日はヘスティーナさんをこの
さて、実のところを言うと今日も新しいメイドを雇うことに成功した。
その子の名前はベンジャミンさん。妖精種族のグレムリンであり、悪魔のグレムリンとはちょっと違った存在らしい。まあその辺は、ノワールが詳しく調べてくれるかもしれないしブラウが教えてくれるかもしれないと期待していたのだけれど、二人とも分からないと首を振ってしまったので真相は闇のままだ……。
けれど、パチュリーいわく悪魔のグレムリンは妖精のグレムリンのイタズラが悪魔の仕業のように見えて悪魔のグレムリンが生まれるきっかけとなったという説があるのを教えてくれたので、まあ良しとしておこう。(小悪魔ちゃんの表情が、驚いたものになっていたんだけれどあれは正解していたからあの顔だったのか、小悪魔ちゃんも初知りだったからあの顔だったのかちょっと詳しく聞きたかった)
ともかく、ベンジャミンさんをメイドとして雇うことになり雑用メイドとして雇うことにした。というのもベンジャミンさんは何とこの時代ではまだちょっと先の技術の話でもある「工学」に関連した技術者でもあるとのことで、近い未来(いつになるかは不明だが)に近代化の波が来るのも予想しての採用だ。
ちなみにベンジャミンさんは、工学だけでなく「魔法・魔術」も得意だそうで、迷いの森を形成する魔術式の修理をお願いすることにした。時間をかけてゆっくりとやってくれればいいと伝えたのだけれど、ベンジャミンさん、どうして私と話す時だけはビクビクしてしまうんだろう……?