紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです!   作:ライドウ

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☆ 93冊目 36~37ページ

転生93年と5か月29日目(火曜日、日中:晴れ、夜中:晴れ・満月)

 

紅魔館(こうまかん)に侵入しようとする命知らずな存在は少なからずいる。

そう言ったやつらは、迷いの森を巡回警備中の狼女たちと鉢合わせそのまま始末される。運よく、巡回警備中の狼女たちを潜り抜けても定点警備中の狼女たちに発見されたこ殴りにされ死ぬか、警備隊の隊長格であるアストレアちゃん、メリーさん、マキシーネさんによって始末される、彼女たちすら超えても美鈴(メイリン)が居るし、仮に美鈴(メイリン)に発見されずに進むか美鈴(メイリン)を倒して進んでも、メイド隊の戦闘員……ブラウをはじめとした武闘派のメイドたちが待ち構えている。

仮に武闘派のメイドたちを越えたとしても待ち構えているのは、レミリアお嬢様とフランお嬢様のお二方だ。最近だとブラウとルージュに時間を作ってもらい、鍛えているらしい。

 

なぜ今日、そんな話題を書き記したのかというと……実のところを言うと妖精の侵入者が居たのだ。それも警備隊の警戒網を掻い潜り、メイド隊すら突破し、執務室に居たレミリアお嬢様に会ったという侵入のプロだ。

その妖精の名前は、”ダーティ・グラス”さん。闇から生まれる闇妖精という種族の妖精であり、前世をもつ転生者だそうだ。

そんなダーティさん、前世からの忍者好きであり今世では忍者らしいことを一通りできるとのこと、レミリアお嬢様が忍者とはという感じで、ダーティさんに聞いたのだけれど。ダーティさんは、早口で忍者の説明をしだしてしまった。丁寧語で聞き取りやすいとはいえ、さっきまで口数の少なかったダーティさんの変わりようにレミリアお嬢様もたじたじだった。

しかし、ダーティさんの説明が丁寧だったこともあり、レミリアお嬢様は忍者を間者という風に結び付けた。ダーティさんは何か言いたげだったもののの、異国の地ということもありそのような物と半ばあきらめていた。

 

さて、ダーティさんがどうして紅魔館(こうまかん)に侵入したのかその経緯を聞くことになった。

ダーティさんがこの紅魔館(こうまかん)に侵入したのは単純な理由、「自分の腕がどこまで行けるか試したくなった」ということと「ついでに仕えるべき主を探しに来た」という二点だった。

レミリアお嬢様は、ここまで侵入したダーティさんの腕、そして侵入者でありながらも堂々とした態度(多分、あまり会話になれていなくて黙っているだけかと)を気に入り、メイド隊……それも精鋭ぞろいのブラウ隊で雇うことになった。

ちなみにダーティさんには忍者としての観点から侵入しやすい箇所や問題点などをレポートとして提出してもらい、そのレポートを警備隊とメイド隊の武闘派メイドに配った。

その結果、警備隊と武闘派メイドの警備効率が格段に向上し、より一層侵入者が来ても捕縛や保護をしやすくなったのであった。

 

~~~~~

 

転生93年と5か月30日(水曜日、日中:晴れ、夜中:晴れ・半月)

 

妖精に詳しいブラウが言うに、闇妖精という種族は珍しい存在だ。

その理由はブラウにもよくわかっていないそうだけれど、闇から生まれる妖精はそう多くはないとのこと。100年に一度一人生まれたらいいと言われるレベルの希少性らしい。

 

どうしてそんなことを書き記したのかというと、今日……その闇妖精がもう一人、このメイド隊で雇うことになったからだ。

その子の名前は、ウルティマちゃん。夜の紅魔館(こうまかん)の中庭に出現したのかそれとも侵入したのか分からないけれども、害もないし何もせずにたた突っ立っていたところをレミリアお嬢様が発見し、私の元まで連れて来たのである。まさか、レミリアお嬢様の()()紅魔館(こうまかん)の敷地内でも発動するようになったのかと頭を抱えることにはなったものの、とりあえずレミリアお嬢様が発見なさったおかげで大事にはならずに、ひとまず安堵のため息をつけた。

 

さて、このウルティマちゃん。

レミリアお嬢様が妖精ということもあり、私のもとに連れて来たわけなのだが残念なことにウルティマちゃんは家事能力は低い方だった。育てれば一般メイドぐらいにはなるだろうけれども、残念なことにウルティマちゃんの性格を鑑みて、メイドは合わないと私の方で判断し、美鈴(メイリン)に任せることにした。

幸いにもウルティマちゃんは、戦闘面は優秀だったようで美鈴(メイリン)も快諾してくれた。

 

追記、

その後、ウルティマちゃんの様子を見に行ったのだけれど、咲夜(さくや)のように一人前になりたい(と言っても咲夜(さくや)もまだまだ統括メイドとしては半人前なのだが……)といったウルティマちゃんが私の娘になろうとしていた。

美鈴(メイリン)が私じゃダメなんですか!?と泣き出してしまったので、美鈴(メイリン)にはしばらくの間、杏仁豆腐を作ってあげることにした。

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