紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです! 作:ライドウ
転生93年と1か月6日目(木曜日、日中:晴、夜中:晴・満月)
私が
さて、私が転生し93年、そしてレミリアお嬢様が100歳、フランお嬢様が95歳となった節目にこれまでに何があったのかを軽く書いておこうと思う。
と言っても、ほとんど平和なものだ。まずはメイド隊から書き記してみよう。
メイド隊は私を含めて、副メイド長で不老不死系元バトルシスターのアンナ、副メイド長補佐で毛玉の大妖精になったオリビアちゃん、調理・給仕担当メイド長のルージュと、清掃・洗濯担当メイド長のブラウの5名しか相変わらず居ない。もちろん、私も何度か
さて、まずアンナだけれど最初はミスも目立って何度か取り返しのつかないミスを起こしかけたが、本人が頑張って改善し今ではどこへ出しても恥ずかしくないメイドに仕上がっている。けれど、アンナ自体があまりこの
次に、私が毛玉にメイドプリムを被せて妖精にしてしまったオリビアちゃんなのだが、93年と言う月日が流れたおかげか、最初は普通の(毛玉の)妖精だった彼女も、今では妖精としては上位の存在である(毛玉の)大妖精だ。もちろん、メイドとしての能力も十二分で天然でお調子者のアンナを見て育ったため真面目だけど柔らかい思考を持つ少女へと成長していた。言葉もしゃべりだした頃はたどたどしかったモノもハッキリとしゃべるようになり、今ではアンナのブレーキ役としても活躍している。
次にルージュだけど、ルージュもルージュで成長していた。まず、何て言うか・・・身長が伸びた。元々が156㎝台だった身長が173㎝ぐらいにまで伸びて、顔立ちはシュッとした童顔だ。残念ながらスタイルはスレンダーなままだったが、本人曰く「むしろ動きやすい」とのこと。
最後にブラウだがほとんど変わっていない、元々166㎝で少女らしい顔つきとスタイルを持ち、アンナに次ぐ胸の大きさを持つ。(少しでいいんです。私に分けてください。)けれど、強いて変わったところを挙げるとするならば、いつの間にかモフニストになっており、自分の仕事が終われば、中庭に出てオリビアちゃん配下の大毛玉をモフモフしつつブラシで毛並みを整えることが多くなった。
ちなみに私は4㎝ほど身長が伸びた!
さて、次はレミリアお嬢様とフランお嬢様についてだ。
レミリアお嬢様は100歳となり、御父上であるスカーレット卿との約束で無事この
対してフランお嬢様はそんなレミリアお嬢様を見ているからか、反面教師として素直で淑女らしく育っている。そして、フランお嬢様の悩みのタネであった『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力』は完全にフランお嬢様がコントロールしていて、完全消滅~デコピンほどの痛みと言う風に威力を調整できるようになっているとのことだ。試しに、花瓶の中にある枝を折るように能力を使用してほしいと伝えると、花瓶の中にある枝を粉になるまで破壊していた。それぐらい精密使用ができるようになっている。
さらに言えば、レミリアお嬢様とフランお嬢様の仲は良好だ。一時期は、お二人とも変な性癖に目覚めてしまうのでは?と言う、否定することができない不安がメイド隊に蔓延していたのだが、結果的に言えば二人はそんな性癖の扉を開けずに、すくすくとお育ちになった。それを見てメイド隊の全員が、ホッとため息をついた。
けれど、この
まず第一に人手不足だ。今の
次に、庭園についてだ。庭園は私が手入れをし、手の空いたオリビアちゃんと(その配下の毛玉たち)でお手入れをしている。しているのだが、それでも手が足りていない。割と見えない裏手や農具を収納している倉庫の方は、背の高い雑草が生え散らかし、ときおり胴体がずんどうの蛇を見かけるぐらいだ。いま考えれば、アレはツチノコだったんだよなぁ・・・捕まえておけばよかった。
最後に食事情についてだ。レミリアお嬢様とフランお嬢様は吸血鬼、私とルージュとブラウとオリビアちゃんは妖精(もしくは精霊)、アンナは不老不死の人間で、メイド隊は、何も食べなくても動くことはできるアンナの場合は餓死しながら働くという死神も真っ青な状態になるのだろうけれど、不老不死なので問題はないだろう。
問題はレミリアお嬢様とフランお嬢様だ。妖精か精霊な私たちと、不老不死な人間のアンナとは違い、お二方は生きている吸血鬼。そう
以上の三つが今の
=====
転生93年と1か月7日目(金曜日、日中:晴、夜中:晴・半月)
今日はレミリアお嬢様のお散歩の日だ。80歳になってからというもの、レミリアお嬢様は夜中にメイド隊の誰かひとり(まあ大体は、私なのだが)を連れて散歩に行くことが趣味になっている。曜日は月曜日と金曜日に、大体1時間ほど散歩をしたら
さて、なぜそんなことを書いたのかと言うと、今日もお嬢様は落とし物を拾っていた。いや、正確には落とし”者”だったけど・・・。ともかく、落としモノを拾ってきたのだ。目を離した一瞬に林の中に飛び込み、傷だらけでボロボロの中華服を着た少女を担いで出てきたとき、思わず悲鳴を上げてしまった。レミリアお嬢様は見ず知らずなため助ける義理も損得も考えてはいなかったようだけれど、「目の前で傷ついて倒れている人を見捨てるほど私は冷血じゃない」の言葉に根負けし、その日のお散歩を中断し、私の能力で
レミリアお嬢様が見つけて拾ってきた、中華服を着た少女が倒れていた原因は傷のせいではなかった。その少女の傷はどちらかと言えば浅く、矢傷もそこまで深刻なほど深く突き刺さっていたわけでもない。けれど、彼女が倒れていたのは別の要因・・・アンナの古巣である化け物討伐組織の祝福された武器が原因のようだ。アンナが詳しく説明してくれたのだが、化け物討伐組織には人間の力を増幅させ、人外に対する力を封じ込める”祝福”があるとのことだ。アンナに実演してもらったところ、レミリアお嬢様が嫌悪感にあふれた顔で見ていたので間違いはない。私が試しに触れてみたのだが、何ともなく・・・けれど、確かに中華服の少女を蝕んでいるエネルギーと言うことが分かった。だが、アンナが言うにあくまで『封じ込める』だけであり、しばらくすれば自然に封印が解けて、彼女は起きるとのことだ。その言葉を聞いて安心した半面、アンナの古巣・・・化け物討伐組織に対して本格的に対策しなければと考えてしまう。
そして、この日はそれ以外何ともない、普通の一日だった。
=====
転生93年と1か月8日目(土曜日、日中:晴、夜中:晴・三日月)
お前もなのか!
そう叫んでしまうぐらい、中華服を着た少女は一日で目を覚ました。傷一つなく、昨日まで蝕んでいた祝福の影響まできれいさっぱりなくなっている。もちろん、私の叫びは他のメイドにも聞かれていたようで、アンナを除く全員が、アンナがすぐに目を覚ました時のように中華服を着た少女に対してドン引きしていた。
目を覚ました彼女は、普通に私たちと会話ができスムーズに話し合いが進んだ。中華服を着た少女の名前は
そのことをレミリアお嬢様にお聞きすると「あの運命はそう言うことだったのね」と仰った。どういうことかと尋ねると、「気になる運命があったから引き寄せてみた、そしたら
さて、問題の
すると、レミリアお嬢様がしばらく考えて
そんなこんなで
追記
美鈴が加入しましたね!
やったねメイド長!仕事が減るよ!!
ちなみに、91冊もの日記帳はメイド休憩室においてあるメイド長用の机の3番目の引き出しの内部空間を広げて、その内部空間に本棚を設置してその本棚にしまってあります。