紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです! 作:ライドウ
このお話はワンパターンでめちゃくちゃお話が長いです。
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「
「ふふっ……こんなにも月が紅いから本気で遊んであげるわ。楽しい夜になりそうね。」
テリーとレミリアの第2ラウンドの宣言。
最初に動いたのは、頭部を治しきったテリーの方だった。異形化吸血鬼たちをレミリアに向けて突進させながら自身もレミリアに向けて高速で接近してからの背後からの空中で浮かび側頭部に向けてキックを繰り出す。間違いなく、テリーにとって神速の一撃を繰り出せたものの……体調が万全なレミリアには、その運命は飽きるほど見ていたのだ。
「数に対応させようとした瞬間に、背後に回り飛びながら側頭部に蹴り。距離を離されようとしたところで、爪を伸ばして接近し眼球狙いの一撃、避けられれば脇腹を狙って裏拳を放つ。」
一言一句、テリーはレミリアの言った言葉通りに行動をしてゆく。その一つ一つを丁寧にかわし、的確な反撃を叩き込む。だが、テリーは痛みを無視し、無理やり再生をしながら攻撃を繰り返す。残念なことに、行動を言い当てられていることに対する焦りは一切見えていない。
「ハハハ、その精度の未来視がいつまで続けられる?ボクの攻撃のすべてのパターンを瞬時に見て、すべての回避パターンを頭に無理やり叩き込んでいるんだろう!?そんなことをすれば、脳が疲れてやがては何も考えられなくなる廃人になるはずだ!!つまり、ボクが主導権を渡さずお前を攻め続ければやがて僕の勝利は揺るぎな―――」
「はぁ、ごちゃごちゃうるさいわ。アストレアちゃん、一発殴って頂戴。」
「了……解ッ!!」
[メコッ……パァン!!]
早口で長々と戦闘中だと煩わしい長文の言葉が聞こえたので、レミリアは一度距離を無理やりとるためにアストレアを呼び出し、呼び出されたアストレアは自らの怪力を制御せずフルパワーでテリーの顔面に拳を叩き込み、決して人外であっても人体から鳴ってはいけない音が鳴り、大きな炸裂音が響きテリーの姿が消えてしまう。
アストレアに能力はないが、
岩をも雑なパンチで砕くアストレアのパワーと、
「ぐべらぁああああああっ!?」
汚い悲鳴を上げながら、テリーが吹き飛ばされる。
間髪入れずにレミリアが追撃をしようとするが、大量の異形化吸血鬼がテリーを助けようとしているのか次々と突進してくる。
「チッ……パチェ、薙ぎ払って!」
「魔女使いの荒い親友ね……まあ、いいわ。これほどの量の雑魚を蹴散らすなら……やるしかないわね、アレを」
「えっ、パチェ……それってマジ?」
「大マジよ。」
レミリアは咄嗟に親友であるパチュリーを呼び出し、周囲を取り囲む異形化吸血鬼を薙ぎ払うように指示するが、パチュリーが選んだであろう魔法か魔術に思わず本当に使うのかと確認を入れてしまう。確実に使うと宣言したパチュリーは、
「『暗影の中で輝くモノ、人を操り神すら惑わす魔性のモノーーー』」
パチュリーが、魔術の一節を口にしただけでレミリアは危険を感じ取り、パチュリーの足元で
それでも、異形化吸血鬼たちは足を止めない。否、テリーに命令されて、止めることができない。
「『永劫に求められし、絶対なる汝の名のもとに、我ここに賊を告げる―――』」
パチュリーの詠唱が進み、魔法陣が完成し、その魔力が空気を震わせる。
レミリアは魔法陣より発せられる魔力が、パチュリーから離れれば自分も跡かたなく消し飛んでしまうほどの威力だと察知し、さらに身を縮こまらせる。
だが、異形化吸血鬼たちはそれでも足を止めない、止めることを許されていないのだ。
「『汝が宝物を奪わんとする、すべての愚かなる者どもに、汝の絶対なる力を持ってーーー黄金の名のもとに罰を与えよッ!!』」
人類が黄金に魅入られ争った時代。その時代により、禁忌に指定された唯一にして絶対の魔術……パチュリーほどの使い手でなければ、途中でその魔術に飲まれるソレはパチュリーの確かな詠唱により、今一度、この星にて発動することになる。
その魔術の名を――――――
「『黄金魔術:
~~~~~
パチュリーの手により放たれた
(大丈夫、大丈夫だ!レミリアがボクを見つける可能性は低い!それにこの土埃と、あの光の中だ……ボクを見つけられるはずがない!!)
実際、
「なるほど、レミリアお嬢様の言う通り、随分と生き汚くその癖欲張りですね。」
ザッと、テリーの行く手を誰かの足が遮る。
「もう少し、つつましく生きてみたらいかがです?」
紅のような髪をたなびかせ、その女……
「あぁあああっ!!!はなっ、はなせぇえええええっ!!」
「うわっ。うぅ、汚いなぁ……。帰ったらちゃんと洗わないと……レミリアお嬢様ー!捕まえましたよ!!」
「よくやったわ、
ポイっと
テリーの首を折ったメイド……マグノリアはどす黒い瞳をテリーに落としながら、折れた首にさらに力を籠める。そして、地面に叩き付け……無言で火炎ブレスをチャージし、テリーに噴き付ける。
本来なら、ただの火炎ブレスで終わるはずだったソレは、マグノリアの怒りにより強引に一段階進化し、紫色のビームになりテリーを襲う。
10秒、20秒……30秒になり、ようやくブレスが終わりマグノリアはテリーから後ずさる。レミリアはそっと、マグノリアに近づき、口の端から流れる血を拭った。
「マグノリアちゃん、いくら憎くても自分を傷つけたら意味がないわよ?」
「……もう、し……わけ。」
「大丈夫、気持ちはわかるわ。それに、無理して声を出さなくて大丈夫。ありがとう、ちょっとすっきりしたわ。」
レミリアはマグノリアの頭を軽く撫でながら、全身丸焦げになり、それでも死なずにぴくぴくと動いているテリーに視線を落とす。
「ここまでして、死ぬ気がないだなんて……まあいいわ、セリアちゃん少し喉が渇いたわ。紅茶をちょうだい?」
「かしこまりました、レミリアお嬢様。」
死にかけているはずのテリーがゆっくりと再生している中、レミリアはメイド隊の一人であるセリアを呼び出した。セリアは、レミリアの
レミリアはその紅茶に口を付けると、満足そうに微笑みを浮かべる。
「さすがセリアちゃん、いつでも私の好みの紅茶を生み出してくれて助かるわ。」
「お褒めにあずかり光栄です!しかし、メイド長のと比べると私のはまだまだかと。」
「ふふっ、メイド長を越えられるように頑張ってねセリアちゃん――――――
さて、テリー・グリーンハンター……いつまで丸焦げで居るつもりなのかしら?
そうしていれば、誰かから可哀そうと思ってもらえると思っているのかしら?残念だけど、私も……そして私の家族も今のアナタを可哀そうだなんて全く思っていないわ。
でも、このままあなたをなぶり殺しにするってやり方は、私と私の家族の怒りがスッキリとしないし、後味の良くないことになるの。
その丸焦げの全身が完全に治るまで何秒かかるのかしら?30秒?1分?それとも、1時間かしら?とにかく、早く治して歯向かってきなさい……あなたに対する罰は、まだまだ余ってるのよ?」
いつの間にか、白いテラスチェアに足を組んで座り爛々と紅い瞳を輝かせるレミリア……その様子を、静かに全身の再生に費やしていたテリーは、内心で歯軋りしながら睨み付けていた。
(なめやがってくそがぁアアアッ……だが、レミリア・スカーレットぉ!偉そうな口ぶりだが、結局ボクに致命的な一撃は与えていないじゃないかぁ!!くくっハハハッ!!所詮は、100年を生きただけのただのガキ……人生2週目で主人公で、大人で頭がいいこのボクに股を開いた女のような大っぴらな隙を見せたらどうなるか……その身をもって味わわせてやる!!)
テリーは、焦げた自分の体を残し、自分を歪ませ焦げた自分の体だったものを切り離す。透明になった状態でレミリアの背後に移動し、瞬時に体を元に戻す。
「
完璧と言えるほどの不意打ちを繰り出すテリーだが、テラスチェアを貫いたその瞬間、違和感に気付いた。
鉄製のテラスチェアを貫いたのなら、少なくとも硬さを感じるはずである。そのコンマの違和感に気付いたものの、手は確かにレミリアを貫いた……のだが、レミリアの体に確かに爪を伸ばした右手は刺さっているのに、肉を抉った感触もなければ、貫いたはずの箇所から血すら流れていない。
「……は?」
思わず、テリーの唖然とした声がこぼれる。
それと同時に、貫いていたはずのレミリアの姿が消えたと思うと、背後から声が聞こえだす。
「この程度の幻惑も見抜けないとは、この敵はレミリアお嬢様と敵対する資格すらないのではないのでしょうか?」
「ウルティマちゃん、時に敵に対しても言ってはいけないことがあるのよ?」
「そうですか……なら、そもそもコイツは敵ではないのでもっと言っていいってことですね?」
「そう言うことじゃないわよ……。」
いつの間にか、セリアを帰したレミリアの側に、黒髪オッドアイの妖精メイドが立ち、テリーを貶していたのである。レミリアの側に立っている、妖精……闇妖精のウルティマの能力は”対象を幻惑する程度の能力”で、視界内に収めているのなら1対1においてほぼ無敵の性能を持つ能力だ。多数戦であったり、視界に入らないと能力は発動しないが、テリーの自慢の異形化吸血鬼たちはパチュリーの”
ともかく、ウルティマの能力によりテリーは幻惑を見させられており、幻惑のレミリアに不意打ちをし、勝った気でいたのである。あまりにも滑稽な姿ではあるが、レミリアはそれを笑うほどテリーに感情を向けておらず、テリーはそれを受けてプルプルと震えだす。
「どこまで……どこまで俺をコケにするつもりだァああああああっ!!!?さっきからどうでもいい雑魚どもばかりに俺を傷つけさせやがってェッ!!真正面から戦え!卑怯だぞ貴様ぁああああっ!!」
「…………はぁ、呆れた。それをあなたが言うだなんて。」
レミリアの冷たい目線に、テリーはついに本気になったと思い身構えるが……
「……飽きたわ。」
「―――へ?」
唐突に、レミリアがそんなことを言う。
「ここに来る前は寝てたからちょっと体が疲れたし、何よりワンパターンな行動しかしないのだもの。あなた、つまらないのよ。というわけで、ベナミ、ダーティちゃん、マルガ、メリー……相手してあげなさい?」
「依頼だな?相手は……丁度いい、ちょうどコイツには腹が立っていたんだ。報酬は後払いでいい。」
「……許さない。」
「お呼びですねレミリアお嬢様……
「あらあら~、私たち四人が相手するんですね~分かりました~。」
「任せたわ…ライちゃん、能力を使ってほしいわ。それとセリアちゃん、紅茶のおかわりをお願いね。あぁ、あとネペタちゃん砂埃がこっちに来そうなら、来ないようにまとめてほしいわ、頼めるかしら?」
「わかり~……ました~……。」
「かしこまりました、お嬢様!」
「分かりましたなのです!このネペタにお任せください!!」
と、ホントに飽きたようでレミリアは戦えるメイドと、自分を癒すメイドを数人呼び出し、休憩し始めた。
「ふざけるのも大概に――――――」
その様子を見たテリーは、もちろん怒りを露わにしたが、直後斬りかかってきたメイドに対応するために咄嗟に爪を伸ばし、振り下ろされたククリナイフを防いだ。
レミリアに向けていた視線を、ククリナイフの持ち主に向けると……先ほどレミリアが呼び出したメイドが、こちらを鋭く睨み付けていた。
その顔はテリーも良く知っていた顔だ。妖精にして、雇えば依頼は成功するといわれるほどの傭兵……そこでテリーは襲い掛かってきた妖精に話を持ち掛けようと、口を開いたその瞬間―――
「ッ!」
危険を感じ取り、ベナミから離れると、先ほどまでたっていた場所にクナイと手裏剣が刺さる。誰が投げたのかと、テリーが辺りを見渡すと視界の隅で手で印を作る妖精が―――
「『火遁・火吹きの術』」
テリーが視界の隅にその妖精を捕らえた瞬間、その妖精が口から火を噴いた。
……その妖精の名前は、ダーティ・グラス。前世持ちの闇妖精であり、ブラウ隊の中でも無口で仏頂面の方の妖精だ。そんなダーティの能力は”忍術を使う程度の能力”で、忍者っぽいことは一通りできるという能力ではあるが、忍者があまり浸透していないヨーロッパでは、無類の強さを誇っている。閑話休題。
ダーティが噴いた火はまっすぐテリーに向かって襲い掛かり、テリーが腕をクロスさせてガードするが、そんなガードなんか関係なく余すことなくテリーを焼き尽くそうとする。しかし、いささか威力が低かったのだろう。服と肌を残して少し焦げ付く程度で、ダーティは少し眉を顰めた。
ベナミに話しかける前に、あの邪魔な地味で体も無駄ばかりである妖精を始末しようとテリーが考えた途端、ガラス製の何かがテリーの周りで割れる音が響く。
次はなんだとテリーが身構えた瞬間、石タイルの床から木の蔦のようなものがテリーに向かい伸び、テリーの両手両足を拘束する。
「すごい……パチュリー様の言う通りだった。
テリーを木の蔦で拘束したのは、ハーフオーガのマルガハーリー……本来なら、補助要員でしか戦えないメイドであったが、魔法・魔術の天才であるパチュリーのアドバイスにより、植物を使った妨害や攻撃も可能になったのである。
……マルガハーリーの能力は、”魔法を操り物を作る程度の能力”だ。魔法と言っても、マルガハーリーの自己申告では
マルガハーリーが作り出した高速から、身動ぎをして何とか抜け出そうとするテリーに、次は銀色のナイフが雨となって襲い掛かる。
咄嗟に、自らの体の大きさを歪め、体を小さくして回避したテリーだが、その際に少し掠ったのか左腕に切り傷が出来上がっていた……体の大きさを戻し、傷ついた左腕を再生させるが……少しばかり、再生が襲い。
「あら~、避けられちゃいました~。」
と、金髪のメイド……元
「無視は悲しいですね~。」
メリーが指を鳴らすと、マルガハーリーが作り出した木の蔦から銀のナイフたちが浮き上がり、再びテリーに襲い掛かる。背後から飛んできた銀のナイフたちだったが、テリーはそれを浮かぶことで避けた……と、思ったのだが、テリーの足元に着た途端、銀のナイフは生き物のように方向を変え、テリーに向かって飛んでくる。
「チィッ、一番面倒な奴だなぁ!!」
誰から先に殺すか、テリーの中での順番付けが完了する。まずは銀のナイフを操る背の高いザコから殺しその次に陰キャ忍者、次に角の生えた体つきはいいメイド、最後にベナミを勧誘し寝返りをさせれば、勝ちだと。テリーは確信する。
「来いよ、一人残らずぶっ殺してや―――」
全てを言い切る前に、テリーは伸ばした爪でベナミのハンマーでの攻撃を防ぐ。が、先ほどよりもベナミの力が強いのか押し負けて地面に叩き付けられる。ベナミの身体能力に何が起きたのかテリーは分からなかったのだが、マルガがなにかぼそぼそと口にしていることから、身体強化のバフを賭けたのだろうと判断する。だが、最初は一番厄介な、メリーを潰そうと即座に受け身を取り、メリーに向けて突撃する。
「……させない。」
メリーと、突撃していたテリーの間にダーティが割り込み忍者刀でテリーの攻撃を防ぐ。あと少しで、
「ちっ、どこにいきや……ぐっ!?」
攻撃を避けられたテリーが丸太から目線を外した途端、丸太に絡まっている蔦が成長し、テリーの首を絞めた。咄嗟のことに驚いたテリーだが、力で無理やり引きちぎり蔦を操った張本人をにらみつける。怒りのあまり、マルガハーリー以外の存在の警戒を薄めてしまい……ベナミの接近を許してしまう。
「
「しまっ―――」
ベナミの蹴りが、テリーの腹部に突き刺さる。
ベナミの恐怖心を犠牲にした脚力強化が施され、さらにはマルガハーリーの強化により、その蹴りの威力は音を置き去りにしていた。
ベナミの蹴りがテリーの腹部に突き刺さった、5秒後乾いた破裂音と共にズドムという重苦しい音が鳴り響き、テリーの口から胃液が飛び出し、テリーも白目をむいて立ち尽くしてしまう。
「
……少し遅いが、ベナミの能力について説明しよう。ベナミの能力は”等価交換をする程度の能力”という名前であり、自身に関する何か、もしくは物を能力で望みのものに交換するという能力だ。
もちろん、交換したものは一時的になくなる。先ほどからやっているように恐怖心を代償にすれば、ベナミの中の恐怖心が一切消え去る。一概に言えば、自らの命に係わるものをかけるほど、その分強力な効果を得られるのだ。そのかわり、直接命を懸けることはできず。死者を組成することは叶わない。
ちなみに、この等価交換を解除することも可能だが、等価交換に使ったものによっては、ベナミが廃人になってしまう可能性も高いのである。閑話休題。
ベナミが自らの能力で、再び恐怖心を身体能力の強化に交換し、ポータル魔法を展開し、そこからベナミが使い続けている愛用の武器たちを呼び出す。
「逃がさないッ……」
ククリナイフを振るい、ロングソードで斬り、グレートソードで叩き切り、スピアで串刺し、ランスで突き崩し、ハンマーで頭蓋を潰し、斧を振り上げ、己の肉体で殴打し、距離を取ってベナミが使用できる最大火力の魔法を展開する。本来なら、熟練した魔法使いですら制御することは不可能である、仲の悪い氷の精霊と炎の精霊の両方に力を借りる究極に近い一撃。だが、精霊に近い存在である妖精であり、なおかつ魔法にも詳しいベナミだからこそ制御・発動できることのできる魔法―――
「『
赤と青のエネルギーが螺旋を描きながら、ズタボロになったテリーに襲い掛かる。それだけでは終わらず……
「『雷遁・成神光龍』」
「行け……。」
「銀のナイフの雨よ~?」
ダーティが使用できる最大の忍術を使い、マルガハーリーが巨大な植物のゴーレムを操り殴りかからせ、メリーがナイフを操り、大量の銀のナイフをテリーの体に振らせる。
……テリーは、抵抗せずにそのすべてを喰らった。
~~~~~
「……あら、もうおしまいなのかしら?」
ライラックに癒されていたレミリアだが、その土ぼこりがネペタにより一か所に纏められると……もはや、再生すらできていないのか、膝をついて俯きながら白目をむくテリーがそこに居た。
「…………れ。」
ぼそりと、テリーがつぶやいた。
ベナミ、ダーティ、マルガハーリー、メリーが警戒し再び武器を構えるが……ライラックを降ろし、テラスチェアから立ったレミリアが静止し……レミリアはゆっくりテリーに近づく。
「こ……て……れ。」
また、テリーがぼそりと言葉を零す。
レミリアの静止により、武器を降ろしてはいるが……ベナミたちは警戒を緩めず、いつでもレミリアを庇えるように身構えている。
レミリアはテリーのすぐそばに立ち、その言葉に耳を傾けた。
「ころしてくれ……ころしてくれぇ…………」
うわごとのように、自らの死を望み始めたテリー……。
どうやら、雑魚と侮っていたメイドたちに負けたことで、その自尊心が折れてしまったらしい。抵抗する意思も、再生しようとする気配も微塵も感じられない。レミリアはそれを見て……失望の目を向けていた。
「所詮は、この程度の相手だったか。」
レミリアが腕を上げ、テリーにビンタを食らわせるが……テリーは抵抗せずにそれを受け入れる。
「……みんな、来なさい。」
レミリアの声に従うように、メイド長を除く
住人たちは、レミリアに頭を下げつつも……生きることをあきらめたテリーに敵意を向けていた。
どうしたいのか、レミリアは知っている。けれど、彼女たちはレミリアの前だからと、遠慮をしているのだ。
「……
レミリアが、それだけ言ってテリーから背を向ける……直後、
アンナも、
だが、なにより怒りを露わにしていたのは……フランドールであった。
「死なない程度にイタメツケテアゲル!!」
……怒りのあまり、狂気を再発しかけていることは、誰も指摘しないのであった。
~~~~~~
レミリアは、背後で起きているリンチの音を無視しながら、未だにフランドールの魔法で眠っているメイド長に近づき、抱き上げる。
「……無事でよかった。」
そして、レミリアはそっとメイド長を優しく抱き……誰も犠牲にならなかったことを安堵するのであった。
数百年後
激しい戦争であった
「おい、こっちに来てくれ!!」
そんな調査団の一人が、声を張り上げ地下室の扉を見つけたことを他の調査団の人間に伝える。
調査団の男たちが協力し、開け放った地下室に居たのは……
「こ……ろして…………くれ。」
うわごとのように、そして掠れるような声で殺害を求める干からびたミイラのような……遺体に近い人間がそこに居たのだ。
その後、その生命体は生きたまま細かく切り刻まれ、
感想に対する返答で全員がテリーを痛めつけるようにすると言いましたが、ストーリーの展開上と、作者の限界により、これにて
登場させることのできなかったキャラを応募してくださった皆様には、作者から謝罪と批判される覚悟があるということをを伝えさせていただきます。
誠に申し訳ありませんでした!!