紅魔館に住み込みで働くことになりました。そして咲夜さんの先輩メイドです!   作:ライドウ

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□ ライラックが少しだけ頑張るお話

side:ライラック

=====

 

私は~……見ての通り~……無気力で~……あんまり~……動いたり~……戦ったりが~……苦手です~……。

だから~……いつも~……、ソファーでゴロゴロ~……してますけれど~……体を~……動かすことは~……ちょっとだけ~……好きだったりします~……。

だから~……最近は~……がんばって~……ひとりで~……歩けるように~……なりましたけど~……、まだ~……走ったりとかは~……苦手です~……。

 

なので~……。

 

「うわぁーーーっ、ごめんねライラックちゃーん!揺れるけど許してーーっ!!」

「だ、大丈夫~……。」

 

「ゴギャァアアアアアアッ!!!」

 

今は~……友達の~……妖精メイドに~……背負われて~……逃げています~……。

追ってくるのは~……ワイバーンもどき~……飛べないけれど~……走るのははやい~……厄介なトカゲ~……って、ルージュさんが~……言ってました~……。

ちなみに~……背負ってくれている~……子も~……調理メイド隊で~……、私と~……一緒に~……妖精メイドになった~……子です~……ちょっと騒がしいけど~……仲良く~……なりました~……。

 

「ら、ライラックちゃん!あのトカゲに能力とか使えないかなぁ!?」

「ん~……縄張り~……入って~……すごく怒ってる~……。それに~……言葉~……通じない~……。」

「だよね、無茶言ってごめんねッ!?」

「あっ~……ブレス~……くるよ~……。」

 

うひぃーーーーーッ!!

 

友達が~……悲鳴を上げながら~……ブレスを~……なんとか~……よけれて~……います~……。ちなみに~……この子は~……一応~……戦闘訓練を~……受けてます~……だから~……戦えるけれど~……私の~……安全を~……優先してくれています~……。

凶暴性が~……増しているのか~……ワイバーンもどきは~……どこまでも~……私たちを~……追ってきます~……。

このままだと~……いずれ~……友達の~……体力が尽きて~……、二人とも~……食べられちゃいます~……。

 

だから~……すこしだけがんばってみよう~……。

 

「むむむ~……」

「ら、ライちゃん!?な、なにをする気なの!?」

 

魔力を~……練って~……精霊に~……お願いする~……。ルージュさんが~……見せてくれた……魔法を~……。

 

「なんか気だるそうなやつだな!まあいい、手伝ってやるぜ!!」

 

どこからともなく~……そんな声が聞こえてきて~……後ろのワイバーンもどきに向かって~……火の玉が飛んでいきました~……。

魔法で放たれた火の玉は~……まっすぐワイバーンもどきに向かって~……爆発しました~……。撃たれたワイバーンもどきは~……いきなりの攻撃に驚いて~……その場で大きく転倒しました~……。

 

「えぇーーーっ!!?ライちゃん魔法つかえたの!?」

「見様見真似~……すごく疲れるぅ~…………。」

 

一発撃っただけで~……体中から悲鳴が上がります~……。

とにかく~……今のうちに~……逃げるように~……お願いし~……何とか~……ワイバーンもどきから~……逃げ切りました~……。

 

~~~~~

 

「ふぅ……ふぅ……と、とりあえず。安全……なのかな?」

「そう~……みたい~……。」

 

ワイバーンもどきから~……逃げ切った後~……途中で見つけた~……迷宮内のガゼポで~……少しだけ休憩することに~……なりました~……。

どうして~……迷宮内に~……ガゼポが~……あるのかは~……置いといて~……ここは~……敵がこない~……みたい~……?

 

「能力~……使う~……?」

「ふぅー……大丈夫だよライちゃん。ライちゃんの能力を使うほどでもないから。」

「わかった~……。」

 

私を~……背負ったまま~……かなり走っていた~……友達~……。

顔が~……少しだけ~……青くなってて~……心配~……。

 

『なるほど、ここにたどり着くのはこんな自堕落な妖精メイドとは……。』

 

私が~……友達を~……心配していると~……ガゼポに~……いつの間にか~……蓄音機が~……置かれて~……そこから~……声が~……聞こえてきました~……。

友達は~……私を~……ガゼポから~……引っ張り出し~……剣を抜いて~……警戒しました~……。どさりと~……放り投げられますが~……非常事態なので~……気にしないことにしました~……。

 

『レミリアにも困ったものだわ。働かない穀潰しをわざわざ雇って、あろうことか仕えさせるなんて……。』

「ッ!誰だか知らないけど、ライちゃんを悪く言うな!!」

『反抗的な妖精メイドも困るわね……こんな雑魚を相手に、あまり時間も掛けたくないし、手っ取り早く始末しちゃいましょうか。』

 

その声が~……聞こえたと同時に~……蓄音機の前に~……大きな魔法陣が~……出現しました~……。

そして~……その魔法陣が~……光ったと思うと~……その魔法陣から~……人型の~……子供みたいな~……緑色のモンスターが~……現れました~……。

 

「っ、ゴブリンッ!?」

「ガァ?……ヨウガイ、ヨウガイダ!」

「ヨウガイ!ヨウガイゲギギ、オデ、ヨウガイゲギギ、ダイゲギ!!」

「バカ、ヨウガイ、オガガ、ゴドゴ、ウガゲグ!オデダギゴゴドゴ、イギゾグ、グエグ!ガワガギ、グエグ!!オデダギ、オウ、ガギ!」

「ゴゲダ!オウガガ、オデダギ、オウガガ!!」

「オウガガ、ガッガガ、オンガ、ゲギ、イッバイ!オガガ!!オガガ!!」

 

何て言ってるかは~……分からないけれど~……すごく~……身の毛のよだつ会話が~……聞こえてくる~……。

ゴブリンたちが~……明らかに~……()()して~……舐め回すような~……視線が~……背筋を~……ゾワゾワと~……させます~……。

 

『いらない妖精にはお似合いのお相手を用意したわ。精々、()()()に。』

「ッ……ゴブリン程度なら、私だって!」

「ゴイグ、ゲイゴウ、ググ!イガゲグゲゲ、ウゴゲガグ、ギヨウ!」

「ゴゴグガ、ゲゴアギヲ、グブゲ!」

「ヨウガイ、アバゲグガ!」

 

……友達が~……ショートソードを構えて~……威嚇するけれど~……ゴブリンたちに~……効果があるようには~……見えない~……。

 

「ラミーちゃん~……私を~……置いて~……逃げて~……」

「そんなことできるわけないじゃん!友達を置いて逃げて助かるぐらいなら、そんなの死んだほうがましだよ!!」

「ラミーちゃん~……。」

 

ラミーちゃんは~……勇ましく~……そう言ってくれるけど~……剣が~……震えて~……怯えているのが~……よくわかる~……。

私も~……さっき~……ワイバーンもどきの時に~……魔力を使い果たして~……さっきみたいな~……魔法は~……使えません~……。

それが~……ゴブリンにも~……伝わってしまったらしくて~……ニヤニヤと~……いやらしい笑顔を~……浮かべながら~……ゆっくりと~……近づいてきます~……。いやだな~……こんなのが~……相手とか~……とっても~……やだなぁ~……。

 

「負けない……ゴブリンなんかに、負けるもんですかっ!!」

「ラミーちゃん~……!がんばって~……!!」

 

~~~~~

 

「ゲェエエエエエエエエエっ……」

 

「ほ、本当に勝てちゃった……?」

「ラミーちゃん~……強い~……?」

 

てっきり~……流れ的に~……ラミーちゃんが~……やられて~……私たち~……二人とも~……ゴブリンに~……襲われると~……思ったのに~……ラミーちゃんが~……そのゴブリンに~……勝ちました~……。

嬉しいけれど~……さっきの声が~……自信満々に~……召喚してたので~……少しだけ~……拍子抜けしました~……。

 

「ふ、ふえぇ~……か、勝ったら、安心して腰が抜けちゃったよ~……」

「ラミーちゃん~……かっこ~……よかったよ~……。」

「えへへっ、ありがとライちゃん。」

 

「っ……見つけた!大丈夫!?」

 

と~……二人して~……安心していると~……。

数人の~……狼女の~……警備兵さんたちと~……吸血鬼メイドさんたちが~……駆け寄ってきてくれました~……。これで~……安心して~……休むことが~……できる~……。

 

すると~……壊れたガゼポから~……もう一つの魔法陣が~……現れます~……。

 

「ッ、総員警戒!!」

 

それに~……気付いた~……狼女の警備兵さんの~……号令で~……数人の警備兵さんたちと~……吸血鬼メイドさんたちが~……それぞれ武器を構えました~……。

 

『この魔術陣が発動したということは……なるほど、”前世持ち”と言うことね。

 

はぁーーー……まったく、レミリアったら。もっとも最悪なことをしてくれる悪い子ね。でもまあいいわ……むしろ、ありがたいぐらいね。

 

さて、これを聞いてる前世持ちの妖精さん。アナタに()()()()()()()()()()()()で潰えなさい。』

 

魔術陣が~……強く光り~……そこに居たのは~……。

 

「はぁっ、はぁっ……やらなきゃ……仕事、仕事っ!!」

「……私だ~……。」

 

酷く怯えて~……頭を抱えている~……私でした~……。でも、どこか~……様子が~……おかしい~……。

 

「ヒィ、ヒィイイッ……チガウチガウ、私……私はもう、人間じゃないッ。自由、自由なんだ……ヒヒヒッ。」

「……危険は、ないのか?」

「うっ、ウワアァアアアアッ!な、ななんだお、お前たち!!さ、さては、わ、私のて、敵!?捕まえに来た!?さ、させない……わ、わたしの自由を奪わせないからね!?」

「お、落ち着け!話せばわか―――」

 

『そうよ、ライラック。あれは、あなたの敵、あなたを捕まえて、働かせようとする悪い敵なの。』

 

……さっきの声が~……もう一人の私に~……そんな言葉をかける~……。

もしかして~……あれは~……散歩中に~……頭を打たなかった私~……?そして~……レミリアお嬢様や~……メイド長たちに~……会わなかった私~……?

 

「ヒィイイイッ!もう労働はヤダァあああっ!!来るなッ、くるなぁああっ!!」

 

怯えながら~……警備兵さん達や~……吸血鬼メイドさんたちに~……石を投げ始める~……もう一人の私~……。

 

『戦う力ないのね……可哀そうに。私があなたを強くしてあげる。』

「は、はやく、早く下さい!つ、捕まりたくないッ、働きたくない!!」

 

「だめなの~……ッ!」

 

咄嗟に~……もう一人の私に~……手を伸ばすけれど~……。

 

『ただし、あなたは素材として使うけれどね。』

「へっ……あっ……?」

 

当然間に合うわけもなく~……もう一人の私の~……()()()()()~……。

もう一人の私の~……体から~……血が噴き出すと~……仕込んであったらしい~……魔術陣が~……浮かび上がる~……。

 

『できる事なら、生前で試して、実際に見ておきたかったけれど。まあ、能力で見られたことだしいいでしょう。』

 

「……お前に、お前に良心はあるのか!?」

 

『そんなもの、私の家族以外にかけないわよ。』

 

警備兵さんの一人が~……そう叫んだけれど~……、その女の人は~……そう言った~……。

魔術陣が輝いて~……廻りだす~……そこからは~……魂が凍えるような~……ゾッとする気配が~……漂いだす~……。

 

『さて―――私が考えて編み出したオリジナル魔術……しっかりとその目に焼き付けなさい。』

 

ドロリと~……魔術陣から~……白い蝋のような~……液体が~……もう一人の私の~……体を飲みこみました~……すると~……その蝋は~……私と同じ姿を象ったかと思うと~……そこから姿がさらに変わり~……首は伸び~……口は大きく裂けて~……両手と両足も不気味な獣のようになり~……それでも~……私らしい要素が~……いっぱい残った怪物が~……生まれました~……。

 

「ア、アアア、アアアアアア。」

『ふふっ、上手くいったわ♪ オリジナルの魔術が成功するって、こんなにも気分がいい事なのね!』

 

「こ……このド外道がぁああああああああッ!!」

 

警備兵さんの一人が~……すごく怒って~……戦斧を構えて~……突撃する~……。そして~……白い怪物に向かって~……飛び込んで~……戦斧を振り下ろした~……。

 

「イァアアアアアア!!」

『あーどうしましょう!成功するなんて思っていなかったから魔術の名前を全然考えていなかったわ!!』

 

「ぐぅあ!?」

 

けれど~……白い怪物が~……悲鳴のような~……耳を塞ぎたくなる~……咆哮をあげながら~……飛び出した警備兵さんを~……殴り飛ばしました~……。

そして~……声が~……楽しそうに~……しているのを~……聞いて~……さらに~……怖くなりました~……。

 

『そうよ、蝋化魔術……じゃ、なんなのか分かりずらいわねぇ……って、よく考えたらこの魔術を遺す必要もないわ……じゃあ、名前なんて必要ないか。さあ、奴らを殺しなさい。』

 

「ジユウヲオオオオオオオオオオオオオッ!!」

 

私っぽい~……声で~……叫んで~……襲ってくる~……その怪物~……。

私と~……ラミーちゃんは~……二人の吸血鬼メイドさんに~……それぞれ背負われて~……その場を離れる~……。

 

『逃がさないわ……アレを追いなさい。』

「イヒイヒイヒッ、アハハハハハハハハハハハッ!!」

 

けれど声の人は~……確実に私を始末したくて~……あの怪物を追わせてくる~……。怪物は~……声の人の指示に従って~……間違いなく~……私を追いかけて来た~……。

 

「ッ、足止めしろ!!」

「火の矢……ッ!間に合って!!」

 

吸血鬼メイドの~……一人が~……パチュリー様が~……作った杖から~……組み込まれた~……魔術式を~……起動して~……火でできた矢が~……怪物に向かって発射される~……。

けれど~……怪物は~……その矢を受けつつ~……けれど無視して~……私を目指して~……追いかけてくる~……。

 

「……魔術が効かないッ!?」

「物理もさっき剣で切りつけたがダメだ!どうなってんだコイツ!!」

「文句言ってないで効果が無くても攻撃しろ!ライラックちゃんが危ないんだぞ!?」

 

「だめっ、追いつかれる!!」

 

その悲鳴が~……合図になったように~……世界がゆっくりになる~……。

私を~……背負っていた~……吸血鬼メイドが~……私を投げ飛ばして~……ガードの体勢に入るけれど~……白い怪物は~……その吸血鬼メイドを吹っ飛ばして~……投げ飛ばされた私に向かって~……大きな口を開けた~……。

 

(あ~……これは~……死んだな~……)

 

なんてことを考えると~……頭の中で~……走馬灯が流れ出す~……。

色んな思い出があって~……そして~……やっぱり生きたいな、死にたくないと考えた。

 

「なら……今、休んでる暇なんて……ないッ!」

 

私の能力は……私自身にも効いていて……私はあまり頑張れない。

けれど……私の能力は……精神が強かったり……強い意志を持っている相手には効きずらいし……なんなら効かない時がある。なら……死ぬ気の今なら……いくら私でも頑張って動くことができる。

空中で態勢を整えて、吹っ飛ばされた表紙に抜けて、近くに浮かんでいる吸血鬼メイドさんのショートソードを握る。

 

「ルージュさんの剣技を……ずっと見て来た、私ならっ!!」

 

全身の力を腕に伝えて、ショートソードで弧を描く。

 

………………

 

…………

 

……

 

ドシャッ!

 

「うぅ~……いたい~……。」

 

地面に~……落ちて~……全身をぶつけて~……そして素早く動いたせいで~……二つの意味で~……体が痛くなる~……。

死ぬ気の力が無くなって~……私の能力が~……また私を無気力にする~……。こんな絶好のチャンスを~……逃す相手はいないはずだけれど~……けれど~……私を襲おうとした怪物は……()()()()()()()()()()~……。

 

「うへ~……うまくいったよ~……。」

「ライラックちゃん!大丈夫!?ケガはない!?どこか痛い場所は!?」

「体中が痛いよ~……。」

 

白い怪物が倒れた直後~……ラミーちゃんが私に駆け寄って~……ペタペタとあちこちを触ってくる~……。ちょっとだけくすぐったいけれど~……全身が痛いせいでそれどころじゃない~……。

 

「は、はやく治療しないとぉ~!か、回復魔法……回復魔法くださーい!!」

「お、落ち着いてよ~……。」

 

……心配してくれるラミーちゃんが~……落ち着いてくれないと~……警備兵さんたちと~……吸血鬼メイドのみんなが~……私たちを安全な場所に~……運べなくて~……困ってるよ~……。

 

 

 





と言うわけで、ライラックちゃんが少しだけ頑張るお話です。
ライちゃんが頑張った結果、ルージュの剣技を見よう見まねでマネしちゃいましたね。
怒られたらどうしよう……。

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お話の進め方

  • 長くなってもいいからこのまま
  • ただでさえ長くなりそうだから短くしてくれ
  • レミリアお嬢様が合流する方で
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