六組日記   作:ジト民逆脚屋

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にてんご

∨月】日 あ~る~晴~れた~昼下がり~

 

とりあえずだけど、一件落着だよ。

篠原ちゃんに抱き抱えられたまま、トレーラーに揺られて学園に帰って来たら、そのまま会見だったよね。

もう一生分の写真を撮られたよ。

質問も一生分受けたし答えたよ。これから先ね。

まずは山みたいな補習と篠原ちゃんからの説教を突破して、平和な冬休みに向けて動かないとね。

あと、父さんと母さんからも大目玉だったよ。

二人が休日に映画でも観るかと、サブスクのラインナップを漁っていたら、速報で私のニュースが流れてそれを観たらしいんだよね。

そしたら、娘が拉致誘拐されて世界一の有名人のそっくりさんに抱き抱えられてたし、そっくりさんだけかと思ったら本物も出てきて、娘がその人に啖呵きって宇宙行くとか言い出した。

うーむ、こうして書いてみるとあれだね。

かなりアグレッシブだね。映画にでも出た気分だよ。

 

 

 

 

¬月я日 晴れるぅ

 

さて、色々と騒がしくなってきたよ。私達六組、というより篠原ちゃんを見ようと、学園中が六組に集まっているよ。

ほらほら、篠原ちゃん。顔を売るチャンスだよ。

え? 要らない? そんな事言わずにさ、もしかしたらもしかするよ?

私達が良い? 照れるね。

でもね、篠原ちゃん。もしかしたら本当に居るかもしれないよ?

 

追記

……お前達が良いんだよ

 

追追記

いやはや、照れるねホントにさ

 

 

 

 

仝月〇日 晴れ晴れとした晴れ

 

さあ、明日は休みだ。何処かへ出掛けよう。

そんな事を皆と考えてたら、榊原先生からストップが掛かったよ。

なんでも、世界一有名な女子高生になったんだから、少しは自覚しろだってさ。

どうやら、あの日はテレビだけじゃなくてネットでも盛り上がったみたいだね。聞いた話だと、世界中が宇宙開発に乗り出そうとしているとか。私達もうかうかしてられないね?

え? 私ネットミームになってるの?

 

追記

あら、ホントだね

 

 

 

 

Π月Ο日 晴れないね

 

驚いたね。ホントにミームになっちゃったよ。

使い方はなんかそれっぽい屁理屈を捏ねる時に使うらしいよ。

……一体どういう時かな?

まあ、あれが他から見たら屁理屈のオンパレードなのは、私だって理解してるけどね。

まあ、いいか。こういうのは流行りものだからね。

どうせ、すぐに皆飽きるよね。

あと、誹謗中傷対策チームが発足したみたいだね。

まあ、こうなっちゃったら必要かな。

ん? 大丈夫だよ篠原ちゃん。何かあったら私が屁理屈捏ねに行くからさ。

 

追記

それする意味あるの?

 

追追記

言ってからあれだけど、どうなんだろうね?

 

 

 

 

§月%日 晴れるといいね

 

今日はちょっと難しい事が起きたね。

一組の篠ノ之ちゃんが篠原ちゃんと話がしたいってさ。私も行こうかと思ったけど、二人だけで話したいって事だから待ってたよ。

篠原ちゃん、どうだったかな?

望んだ結果になったかな?

そっか……。でも、普通に話せる様にはなったんだよね。

じゃあ、篠原ちゃんと篠ノ之ちゃんはスタートラインに立ったって事だね。

……泣かないでよ、篠原ちゃん。嬉しい時は笑うのが一番だよ?

そうだね。明日は休みだから、皆で騒ごうか。

でも、消灯時間は守らないと織斑先生に怒られるからね。

 

追記

消灯時間過ぎたけど、あまり怒られなかったね

 

 

 

 

∀月⇔日 晴れたね

 

織斑先生から二人で一組に入らないかと聞かれたよ。

でも残念だね。私はあの子達のリーダーだからね。

六組以外に行く気は無いよ。

そう言ったら、織斑先生は笑ってたよ。あの人、あんな風に笑うんだね。

 

「すまんな、無粋な事を言った。……  、あいつを宜しく頼む」

 

言われなくても、篠原ちゃんと一緒に行くからね。

そうだね。でも大丈夫だよ。きっと近い内に普通に話せる様になるよ。

難しい様なら私達が出るよ。どんな事だって、皆となら大丈夫だよ。

 

追記

ありがとう

 

追追記

いいよ

 

 

 

 

ヱ月¶日 晴れろよ

 

織斑君達専用機持ち達が来たよ。

すわ敵襲かと思ったけど、そうじゃなかったよ。色々あったから、まさかとは思ったけどね。親睦会のお誘いだったよ。

だから、よっちゃん。そのマスカラは仕舞おうか。というか、マスカラでどう戦うつもりだったのかな?

なるほど、織斑君をデコってやろうとしたんだね。

ちょっとやめてあげようか。

 

 

絶倫一夏君計画

 

 

はまだ進行中でも、女子高生に囲まれてデコられるのはちょっとかわいそうだよ?

ほら、見てごらんよ。織斑君が織斑先生にそっくりになっちゃったよ。

姉弟でもここまで似るんだね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なあ、  さん」

「ん? 何かな? 織斑君」

「あの、たば……、じゃなかった。篠原さんの事なんだけど……」

 

おや、何か神妙な感じだね? もしかして、篠原ちゃんが欲しいのかな?

んー、それはダメだよ。篠原ちゃんが欲しいなら、私を倒してからだよ?

 

「あれはリーダーの荒ぶるコアリクイの構え!!」

「織斑君、リーダーに何を?!」

「ねえ、あれ何?」

「え? うちのリーダーの最大級の威嚇のポーズ」

「あれが出たって事は宣戦布告って事だ!」

 

ふふふ、私は弱いけど面倒だよ?

なにせ、私を倒しても皆が来るからね。

 

「さあ、どこからでも掛かってくるといいよ!」

「は? いや、どういう事?」

「一夏! あんた、その子に何したの?!」

「なにもしてない!!   さん、千冬姉からの話じゃなくて……」

「じゃあ、どんな話かな?」

 

警戒は解かないよ? 織斑君は中々のプレイボーイだって、専用機持ち達を見れば判るからね。

 

「ありがとう」

「ん? お礼を言われる程、関わりはなかったよね?」

「それはそうなんだけど、やっぱり言っとかないといけないって思ってさ。束さんの夢を守ってくれてありがとう

「さて、なんの話かな? 篠原ちゃんは篠原ちゃんだからね。お礼を言われる覚えはないよ?」

「まあ、それでも一応ね」

 

わざわざ小声で言わなくてもいいのにね。

ほら、意味深に小声で話すから専用機持ちに拐われたね。

 

「ねえ、  」

「おや、どうしたのかな? 篠原ちゃん」

「いつかもう一度聞こうと思ってたんだ。どうして私の夢を守ってくれたの?」

 

あれ、言ってなかったかな?

そんなの決まってるよね。

 

「君が見せて語ってくれた夢を、私も見たくなったんだよ」

「そう。見るだけ?」

「いや、叶えるよ」

「お前一人で?」

「私一人じゃ無理だよ。一緒に来てよ」

「それじゃあ、ほら」

 

篠原ちゃんに手を引かれて立ち上がる。

皆、待たせたね。

 

「一緒に見て叶えてやるから、こっちに来なよ」

「うん。おっとと……」

「ホントトロくさいな」

 

おや、篠原ちゃんの顔が近いね。

 

「……なんだよ?」

「綺麗な顔してるよね」

「ばっ! っかお前! 何言ってんの?!」

 

事実だよね。

 

「しのぴー顔赤ーい」

「またリーダーが何か言ったの?」

「リーダー持ち去り事件の時も赤くなってたよ」

「あーもーっ! うるさいうるさい!」

 

本当に賑やかだね。

しかし、

 

「やっぱり聞いてたよね? 篠原ちゃん」

「うっさい……。あんな子恥ずかしい事、よく言えたよ」

「事実だからね」

「ホントにお前、そういうところだからな!?」

 

そうかもね。

でも、篠原ちゃんだってそうだからね?

 

「どういう意味だよ?」

「私に星空()を見せてくれたって事だよ」

 

この夢を見せてくれて有難う。

君が見せて語ってくれた夢が、私の夢になったんだ。

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