≒月∬日 晴れや
ビーチバレーの翌日、私はぐったりしてたけど、皆は元気だね。
あの体力は一体どこからくるのかな?
さて、今日は実地でのIS操作の練習だよ。ぐったりしてる暇は無いよ。
そういえば、篠原ちゃんは何処かな?
……ねえ、篠原ちゃん。何かあったのかな?
難しい事は分からないけど、ちょっと話してみなよ。
☆月%日 晴れるか
昨日の実地練習は中止になった。詳しくは何も分からないけど、皆の話だと専用機持ち達が集められたみたいだね。一体何があったんだろうね?
あとはどうやら、篠原ちゃんは篠原ちゃんじゃなくて、篠ノ之ちゃんだったらしい。
意味は分からないけど、私達は友達だよ。嘘を吐く事くらいあるよ。
だから、そんな顔をしないでよ。
λ月κ日 晴れてよね
平和と言えば平和な日々、だけど篠原ちゃんが居ない。
学生でなくて、偽名でも篠原ちゃんは篠原ちゃんだ。
篠原ちゃんが何か考えがあるなら、私達はその答えを待つよ。
だけど、私達に相談してくれないのは少し寂しいね。
^月¨日 晴れ晴れ
とりあえず、機動訓練だよね。
またトーナメントがあって、一回戦負けは流石に避けたいからね。
皆もやる気満々で機体の整備や、装備を考えてくれてるよ。でもまだ瞬間時加速もまともに出来ないから、低い適性が嫌になるよね。
まあ、そんな事言っても無い物ねだりだし、手持ちの札で勝負するしかないんだよ。
そう言えば、篠原ちゃんについて一組の篠ノ之ちゃんに問われたけど、篠原ちゃんは篠原ちゃんだからそれ以上は答えようがないよね?
それでね、皆。私の部屋に集まっても全員は入れないよ?
篠原ちゃんが心配なのは分かるけど、今は待とうね?
仝月〃日 晴れてぇ
流石に疲れたよね。
機動訓練してたら、専用機持ち達がやって来て巻き込まれたよ。
まったく、コミュニケーション能力はうちの娘達を見習ってほしいよね?
篠原ちゃんについて聞かれたけど、友達だとしか答えようがないよね。
あと、絶倫織斑君計画はまだ続行中みたいだから、油断しないでね?
И月χ日 晴れるばい
夏休みが近付いて、クラスはかなり騒がしくなってきたよ。
テストに関しては、皆頑張って赤点は回避出来る程度にはなってる。
夏休みが楽しみだと皆は言ってるけど、やっぱりちょっとだけ寂しそうだよ。
それに、織斑先生から何故か篠原ちゃんについて追及されているけど、私達にとって篠原ちゃんは篠原ちゃんだし、そんな天災がどうとか言われても困るよね。
……ちょっとだけイラッとしたよ。
±月×日 晴れたったい
私はどうするべきかな?
織斑先生曰く、篠原ちゃんは何か悪い事をしようとしているみたいだけど、あの娘はそんな事出来る娘じゃないよね。
私は篠ノ之・束の幼馴染みで友人だ?
おかしいね? 私は篠ノ之・束の話はしてないよ? 織斑先生。
私は私達の友人の篠原ちゃんの話をしているよ?
分からず屋。うん、私は分からず屋だよ。
だって、貴女達が落ちこぼれと烙印を押し付けた娘達のリーダーだからね。
З月Ж日 晴れた気がする
篠原ちゃんが来た。
皆、大喜びで篠原ちゃんをもちくちゃにしていたよ。
何があったのかは聞かないよ。
私達は友達だから、聞いてほしくない事は聞かないよ。
だけどね、何かあったなら言ってほしいな。
私達は友達だから、君の助けになりたいんだよね。
そんな顔をしないでよ。大丈夫、私達は君の味方だし、周りがどう言おうがここは君の居場所だよ。
だから、今日は泊まっていきなよ。
弱い私達だけど、君の話を聞くくらいは出来るよ?
「ねえ、お前」
「どうしたの? 篠原ちゃん」
「お前は将来、何になりたいの?」
時計の針が頂点を過ぎた頃、そんな事を聞かれた。
「将来、か。そうだね、普通に生きていきたいかな?」
「普通? お前なら、もう少し高望みすると思った」
「そうだね。皆からも言われるけど、私はやっぱり普通がいいよ。朝から働いて、昼からはサボりながら、夜はだらだら過ごす。それで、休みの日は皆で騒げるといいよね」
「お前、バカなの? 皆がいつまでも一緒な訳ないじゃん」
「それでも、私はそれを望むよ? それにね、そこには篠原ちゃんも居るんだよ?」
ベッドの中、背中に当てられた手が確かに寝間着を掴んだ。
掴んでしまった。
そんな事、望んでも叶う筈がないのに望んでしまった。
「だからさ、篠原ちゃんもその手を離さないでね。私達も離さないからさ」
「……変な奴、お前本当に変な奴だよ」
「よく言われるよね」
何かが背中に当たる。
それが篠原の額だと理解するのに、一瞬も掛からなかった。
「……なら、私がする事は決まったよ」
「……それを話してはくれないのかな?」
「……秘密。友達なら秘密も有りなんでしょ?」
「うん、秘密も有りだよ。でも、話してくれると嬉しいかな」
「ダメ」
「そっか……」
「……でも、何時か話す」
「うん、待ってるよ」
誰もが寝静まった夜更け、静かなベッドでそんな事を約束した。
ヰ月ヱ日 晴れないかな
朝起きたら、篠原ちゃんは居なくて手紙があった。
内容は書かないけど、かなり頭に来た。
私達を護る為に、自分を犠牲にするとかちょっとふざけてないかな?
皆も同じ意見だ。
何が私は天災だから大丈夫だよ。君が天災なら、私は代表だよ?
落ちこぼれ達のリーダーで、君の友人だよ?
こんな手紙数枚で大人しく納得出来るほど、頭は良くないんだよね。