六組日記   作:ジト民逆脚屋

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さん

 

 

≒月∬日 晴れや

 

ビーチバレーの翌日、私はぐったりしてたけど、皆は元気だね。

あの体力は一体どこからくるのかな?

さて、今日は実地でのIS操作の練習だよ。ぐったりしてる暇は無いよ。

そういえば、篠原ちゃんは何処かな?

……ねえ、篠原ちゃん。何かあったのかな?

難しい事は分からないけど、ちょっと話してみなよ。

 

 

 

☆月%日 晴れるか

 

昨日の実地練習は中止になった。詳しくは何も分からないけど、皆の話だと専用機持ち達が集められたみたいだね。一体何があったんだろうね?

 

あとはどうやら、篠原ちゃんは篠原ちゃんじゃなくて、篠ノ之ちゃんだったらしい。

意味は分からないけど、私達は友達だよ。嘘を吐く事くらいあるよ。

だから、そんな顔をしないでよ。

 

 

 

λ月κ日 晴れてよね

 

平和と言えば平和な日々、だけど篠原ちゃんが居ない。

学生でなくて、偽名でも篠原ちゃんは篠原ちゃんだ。

篠原ちゃんが何か考えがあるなら、私達はその答えを待つよ。

だけど、私達に相談してくれないのは少し寂しいね。

 

 

 

^月¨日 晴れ晴れ

 

とりあえず、機動訓練だよね。

またトーナメントがあって、一回戦負けは流石に避けたいからね。

皆もやる気満々で機体の整備や、装備を考えてくれてるよ。でもまだ瞬間時加速もまともに出来ないから、低い適性が嫌になるよね。

まあ、そんな事言っても無い物ねだりだし、手持ちの札で勝負するしかないんだよ。

そう言えば、篠原ちゃんについて一組の篠ノ之ちゃんに問われたけど、篠原ちゃんは篠原ちゃんだからそれ以上は答えようがないよね?

 

それでね、皆。私の部屋に集まっても全員は入れないよ?

篠原ちゃんが心配なのは分かるけど、今は待とうね?

 

 

 

仝月〃日 晴れてぇ

 

流石に疲れたよね。

機動訓練してたら、専用機持ち達がやって来て巻き込まれたよ。

まったく、コミュニケーション能力はうちの娘達を見習ってほしいよね?

篠原ちゃんについて聞かれたけど、友達だとしか答えようがないよね。

あと、絶倫織斑君計画はまだ続行中みたいだから、油断しないでね?

 

 

 

И月χ日 晴れるばい

 

夏休みが近付いて、クラスはかなり騒がしくなってきたよ。

テストに関しては、皆頑張って赤点は回避出来る程度にはなってる。

夏休みが楽しみだと皆は言ってるけど、やっぱりちょっとだけ寂しそうだよ。

それに、織斑先生から何故か篠原ちゃんについて追及されているけど、私達にとって篠原ちゃんは篠原ちゃんだし、そんな天災がどうとか言われても困るよね。

……ちょっとだけイラッとしたよ。

 

 

 

±月×日 晴れたったい

 

私はどうするべきかな?

織斑先生曰く、篠原ちゃんは何か悪い事をしようとしているみたいだけど、あの娘はそんな事出来る娘じゃないよね。

私は篠ノ之・束の幼馴染みで友人だ?

おかしいね? 私は篠ノ之・束の話はしてないよ? 織斑先生。

私は私達の友人の篠原ちゃんの話をしているよ?

分からず屋。うん、私は分からず屋だよ。

だって、貴女達が落ちこぼれと烙印を押し付けた娘達のリーダーだからね。

 

 

 

З月Ж日 晴れた気がする

 

篠原ちゃんが来た。

皆、大喜びで篠原ちゃんをもちくちゃにしていたよ。

何があったのかは聞かないよ。

私達は友達だから、聞いてほしくない事は聞かないよ。

だけどね、何かあったなら言ってほしいな。

私達は友達だから、君の助けになりたいんだよね。

そんな顔をしないでよ。大丈夫、私達は君の味方だし、周りがどう言おうがここは君の居場所だよ。

だから、今日は泊まっていきなよ。

弱い私達だけど、君の話を聞くくらいは出来るよ?

 

 

 

 

「ねえ、お前」

「どうしたの? 篠原ちゃん」

「お前は将来、何になりたいの?」

 

時計の針が頂点を過ぎた頃、そんな事を聞かれた。

 

「将来、か。そうだね、普通に生きていきたいかな?」

「普通? お前なら、もう少し高望みすると思った」

「そうだね。皆からも言われるけど、私はやっぱり普通がいいよ。朝から働いて、昼からはサボりながら、夜はだらだら過ごす。それで、休みの日は皆で騒げるといいよね」

「お前、バカなの? 皆がいつまでも一緒な訳ないじゃん」

「それでも、私はそれを望むよ? それにね、そこには篠原ちゃんも居るんだよ?」

 

ベッドの中、背中に当てられた手が確かに寝間着を掴んだ。

掴んでしまった。

そんな事、望んでも叶う筈がないのに望んでしまった。

 

「だからさ、篠原ちゃんもその手を離さないでね。私達も離さないからさ」

「……変な奴、お前本当に変な奴だよ」

「よく言われるよね」

 

何かが背中に当たる。

それが篠原の額だと理解するのに、一瞬も掛からなかった。

 

「……なら、私がする事は決まったよ」

「……それを話してはくれないのかな?」

「……秘密。友達なら秘密も有りなんでしょ?」

「うん、秘密も有りだよ。でも、話してくれると嬉しいかな」

「ダメ」

「そっか……」

「……でも、何時か話す」

「うん、待ってるよ」

 

誰もが寝静まった夜更け、静かなベッドでそんな事を約束した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヰ月ヱ日 晴れないかな

 

朝起きたら、篠原ちゃんは居なくて手紙があった。

内容は書かないけど、かなり頭に来た。

私達を護る為に、自分を犠牲にするとかちょっとふざけてないかな?

皆も同じ意見だ。

何が私は天災だから大丈夫だよ。君が天災なら、私は代表だよ?

落ちこぼれ達のリーダーで、君の友人だよ?

こんな手紙数枚で大人しく納得出来るほど、頭は良くないんだよね。

 

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