バカとテストと気になるあの子   作:山田・F・田中

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前回の続き。


1時間目

明久「はぁ...はぁ...」

 

あの後西村教諭にあれやこれやと散々こき使われたせいで結局遅刻しそうになり、Fクラスへ急ぐ。

しかし思わずAクラスの前で立ち止まってしまう。

 

明久(これが教室なの!?)

 

教室の広さは勿論のこと、机には個人用のノートパソコン。授業用のモニター。更には談話スペースなるものまである。

ここ文月学園では学力によってクラスが変わる。

優秀な成績だとクラスも上がり、設備までもが良くなってくる。

それにしてもここAクラスはやりすぎだと思う。

目の前の光景に圧倒されていると、中にいた1人の女生徒と目が合う。

 

明久(あれは...秀吉...?)

 

同じ学園に通う、1年の頃からの友人である、木下秀吉の姿を見つけた。

春休みの間見ていなかったとはいえ、相変わらずの可愛さに目を奪われる。

僕が手を振ると、少し困惑しながらも、こっそり振り返してくれる。

その困ったような顔と仕草が更に可愛さを際立たせる。

あまりの可愛さに気を失いそうになるが、予鈴が僕を現実へと引き戻した。

 

明久「やばっ!」

 

まだ感傷に浸っていたいが、時間は待ってはくれない。

背に腹はかえられまいと僕はまたFクラスへ急ぐ。

 

明久(それにしても秀吉、スカート履いてた気が...やっと自分の性別に気がついたのかな?)

 

明久「それにしても秀吉、そんなに頭が良かったのか...」

 

昨年一緒に過ごしていたので、秀吉もこっち側だと思っていたから、少しショックを受けた。

そのままB、C、Dクラスの前を通る。

 

明久(Dクラスは普通だな)

 

BクラスもCクラスも中々豪華な設備ではあったが、Aクラスの後だと少し霞んでしまう。

Dクラスは中学の頃から慣れ親しんだ、普通の教室だった。

 

明久(まぁ、これから悪くなることはないだろうな)

 

そんな甘い考えを切り捨てるかのようにEクラスが姿を見せる。

机にしても、椅子にしても、黒板にしても長年使い古されたようなボロさ。

とても授業を受けるような環境には思えなかった。

と、同時に、下がらないと思っていたのに設備はグレードダウン。

そうなるとFクラスはどうなるのかと不安がよぎる。

Eクラスの先に2-Fと書かれた看板を見つける。

その看板が既にボロボロで、今にも落ちてきそうなほどにぶら下がっているだけの状態だ。

 

明久「...は?」

 

思わず間の抜けた声が出てしまう。

それは酷いなんて言葉じゃ形容しきれないほどに酷かった。

教室の窓にはヒビが入っており、教室に入るためのドアは今にも倒れそうだ。それに完全には閉まりきらないのか少し隙間が出来ている。

そこから中を覗いてみると、床は畳、背の低い折りたたみ式の机、椅子の代わりに所々ほつれている座布団が置かれている。

外は明るく陽気な天気のはずなのに、薄暗く、ジメジメとした嫌な空気が教室一帯を包み込んでいる。

あまりにも劣悪な環境に僕は嘆いた。

 

明久「こんな所でどうやって授業を受けるのさ!」




短いかもしれませんがこれで終わります。
投稿ペースは一応2日に1回程度で考えてます。
今のところは。
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