透き通る様な世界観にいる一般呪術師 作:半ライス大盛り
うわああああぁぁぁ!(オタクの叫び
・呪術本誌を読んだワイ
アアアアアァァァァッッ!!(オタクの叫び
感想、評価、ここ好きありがとうございやす。
純粋に嬉しい。
今回キリが良いところで切ったので、短めです。
話が進んでない(泣
『───私は認めない!!』
アビドス対策委員会が現在抱えている大きな問題。
それは彼女たちの学舎である学校の校舎を狙う地域の暴力組織による武力的な侵攻、そしてもう一つが対策委員会のメンバー全員が身を粉にしてどうにか返済している約9億円という多額の借金。
この借金を返済できなければ学校は銀行の手に渡って、廃校手続きをせざるを得ない。
しかし彼女たちの力だけでは限界があった。
多額の借金も毎月の利息を払うのが精一杯で、暴力組織の侵攻に抗う為に必要な弾薬などの物資の補給にもお金がかかる。だがアビドスに凛太郎が現れてからは、彼が武力には武力を持って返しており、凛太郎が率先して前線に立ち相手の物資補給の拠点などを一人で潰して回り強奪していた。
そのおかげもあってか、彼女たちの物資に少しだけ余裕を持たせる事ができていた。けれどそれも首の皮一枚で繋がっているような状態だ。
いずれ限界が来る、そう思って対策委員会の奥空アヤネは助けを求めて一通の手紙を送った。
その宛先は連邦捜査部『シャーレ』。
それは連邦生徒会と呼ばれるこのキヴォトスの全行政を担い、学園都市の運営に従事する組織。そのリーダー、連邦生徒会長が立ち上げたとある組織の名称。その権限は各学園の自治権をも超越し、学園で日々発生する問題を解決する為に行動する組織。
それが連邦捜査部『シャーレ』
因みにこの説明に凛太郎は首を傾げて終始、頭に?マークを浮かべながら話を聞いていた。連邦生徒会や生徒会長やらの話を聞かされたがちんぷんかんぷんだった、とりあえず厄介ごとを押し付けられてその解決をする組織として認識することにした。
そしてアヤネの助けを求める手紙に目を通した連邦捜査部シャーレ顧問の『先生』がここアビドスに訪れたのだった。
「……ちょっと、なんでついてくるのよ?」
「んー、別に。偶々俺の行きたい所にセリカちゃんがいるだけだよ」
「さっきもそう言って、曲がり角で何回もついて来てるじゃない!」
「はは、気にしない気にしない」
「……なんなのよ、もう」
凛太郎が連れて来たシャーレの先生。
彼のおかげで枯渇し始めていた弾丸などの物資も潤い、懲りずに攻撃を仕掛けてくるヘルメットの武装集団の撃退に成功した。それだけではなく、アビドスが抱える現状に耳を傾けてぜひ協力させてほしいと手を差し伸べて来た。
もちろん。
連邦生徒会直属の組織であるシャーレの協力を仰げるのなら、猫の手も借りたいアビドスにとってはこれ以上に心強い味方はいないだろう。
だがそれに、納得できないと異を唱える者もいる。
それがセリカだった。
今までどれだけ助けを求めても周りの『大人』たちは取り合わず、自分たちが必死に守ろうとしている学校がどうなるかなんて気にも留めなかった。
だから自分たちだけの力でどうにかして来たというのに、それなのに今更首を突っ込んで来るなんて認められない。
それも部外者で、会ったばかりの『大人』を信用できない。それが彼女の心の内だった。差し伸べられた善意を無碍にするつもりはなかった。だが我慢出来ずに溢れ出したその言葉を皮切りにセリカはその場から逃げるように飛び出して行った。
それがアビドス対策委員会本部であった数分前の出来事。
「というか、どうして私のいる場所がわかったの?」
「困っている女の子がいれば、俺はどこへだって駆けつけるさ。それが友達のセリカちゃんなら尚更ね」
「……ふふ、なにそれ」
飛び出して行ったセリカを心配して追いかけようとしたアヤネとノノミだったが、それに待ったをかけたのが凛太郎だった。対策委員会として長く活動を共にする彼女たちよりも、協力者でこそあるが部外者に近い立場の自分のほうが適任だろうと。
親しい仲だからこそ、話せない事もある。
凛太郎を振り切るように逃げるセリカと、そんな彼女を行く先に偶然を装い先回りしている凛太郎。そんな応酬を何度か繰り返した後、セリカは隣を歩く男に恨みがしそうに視線を向けて諦めた。
行く当てもなく歩き、たどり着いたのは小さな公園だった。借金の所為で学校は廃校の危機に追いやられ、生徒は居なくなり街はゴーストタウンになりつつある。この公園を利用する者もいない。
数多く並ぶ遊具。
風に揺られ、寂しそうに揺れるブランコ。セリカは無言で座板に座ると、それに続くように凛太郎も静かにその隣に腰を下ろした。
「……さっきの事、何も言わないの?」
「えー、セリカちゃんは俺に何か言ってほしい?」
「べ、別にそういう訳じゃないけど」
「じゃあいいじゃん。今はお兄さんとゆっくりしようや。うおー、ブランコなつ!」
無言に耐えきれなかったのか。会話を切り出したセリカだったが、まるで俺から言うことはないといった凛太郎の様子に困惑する。彼女はてっきり、あの場から去った自分を諭すように何か言われるのかと思っていたからなんだか拍子抜けだった。
そんな彼女を他所に、小学生以来か久しぶりにブランコに揺られた凛太郎は懐かしくてちょっと感動していた。
「ねえ……あの大人の事、あんたはどう思ってるの?」
「え、ああ、さっきのシャーレとかいう先生の事? というかどう思ってるとは?」
「そのまんま。信用できるのかできないのかって話」
「んー、べつにどうでもいいかなぁ」
「はあっ!? ど、どうでもいいってなによそれぇ……」
予想だにしなかった答えが返って来た事に思わず目を見開いて驚愕を露わにしてしまう。そんなセリカの様子を気にせずに凛太郎はブランコに揺られている。
「だってそうじゃない? 信用とか信頼とか、できるできない以前に判断材料が圧倒的に少ないもん」
「それはっ、そう……だけど」
「それに一目見て悪い奴だって判断出来るような奴なら、俺だって学校に案内しないさ。ま、だからと言って現状は特に期待もしてないけどね。そういうのは行動と結果を見てからでしょ」
「………っ」
確かにその通りだ。
凛太郎の言っていることは理解できる。だからと言って簡単に納得できるかと言われれば無理な話だった。借金で廃校寸前の学校など気にも止めず、見て見ぬふりをして来た周りの『大人』たち。それなのに初対面の大人が力になりたいと言われても、セリカは信用できなかった。
「セリカちゃんの言いたい事も、思ってる事も理解できるよ」
「……それなら、なんで」
「けど、大丈夫じゃない。あれは多分、
凛太郎から見て、あのシャーレの先生と名乗った男は自分が出会って来た人間の中でも真っ当な人間だと感じた。
人間の嫌な所ばかりを見せられる血生臭い呪術師としての経験や、それ以前から過去に経験した忘れたくても忘れられない、忘れてはならない古い思い出。そんな嫌な経験ばかりしたからか、善人と悪人をなんとなく見分けることができる。
纏う
「セリカちゃんはさ、大人が嫌い?」
「別に、嫌いとかそういうのじゃないし。ただ、信じたくても……その人を信じていいのか、わからなくなるっていうか」
「そっか───俺は、嫌いだよ」
「───えっ?」
その言葉に驚いたように視線を向けた。
そんなセリカの様子に苦笑いを浮かべて空を見上げる。
「と言っても、“悪い大人”がって意味だけどね。どいつもこいつも偉そうに、自分の都合の為だけに平気で他人を利用する奴が大っ嫌いだ」
「………───」
「───そいつら全員殺してやりたくなる」
「───ッッ」
思わず、目を見開きたじろいだ。
凛太郎から漏れ出るように放たれた重くて冷たい威圧感。息が詰まったかのように呼吸ができなくなり、か細い喉がヒュッと音を鳴らす。
まるで喉元に刃物を押し当てられている光景をセリカは幻視する。
「り、リンタロウ……?」
豹変したかのような雰囲気に戸惑ってしまう。
視線が揺れる。
声音を酷く震わせたセリカに、空を仰ぎ見ていた凛太郎はゆっくりと視線を彼女に向けた。見惚れるてしまうほど綺麗な青い瞳。
だが、その瞳の奥には黒く燃える何かが爛爛としている。
何を考えているのか、彼女の視線に静かに微笑む。
見透かすような切れ長の瞳に射抜かれ、無意識の内に足が下がる。
しかし次の瞬間、その表情は破顔する。
「……ぷっ、あははは! 冗談、冗談だって! どお、びっくりしたでしょセリカちゃ、顔面が痛いッッ!」
「こんの、ヘンタイっ! ビックリさせないでよ!!」
「あ、ちょ、待って! 痛いってセリカちゃん! お願いだから割とマジのグーはやめてほしい!」
弾かれたように鋭い握り拳が炸裂する。
こっちが真面目な話をしていたというのに、バカにしているのか貴様は。先程までの冷たい雰囲気は嘘のように消え失せ、飄々した態度でニヤニヤと笑う凛太郎の顔面にセリカの拳がめり込んだ。
「前が見えねェ」
「フンっ。自業自得よ! こっちは真面目に話してるのに」
「女の子が軽々と放っていいパンチじゃないよマジで。痛くて泣いちゃいそう」
キヴォトス人の恐るべき身体能力。
天与呪縛のフィジカルギフテッドを持つ真希や、明らかに段違いな耐久力と身体能力を持つ悠二、生身で人間を辞めてると言っていい人物たちに近い能力を持つキヴォトスの住民たちに戦慄するしかない。
人間を辞めてる度合いで言えば自分も大概なのだが、それでもだ。
「うっし! んじゃま、帰ろうかセリカちゃん」
「ハァ……あんたの所為で変に疲れたんだけど」
「でも、いい気分転換になったでしょ」
「それはそうだけど、ってなんで私の手を握ってるのよ!?」
「なんでってそりゃ、デートは家に帰るまでがデートでしょ?」
「でっ!? べ、別にデートじゃないから!!?」
「細かい事は気にしない気にしない。ほら、帰りますよセリカちゃん」
「ちょ、は、離しなさいってばぁぁ!」
羞恥から顔を真っ赤にしてシャーッ、と猫のように唸るセリカの言葉を無視して帰路につく。日頃から銃を持って戦っている彼女たちだが、女性らしい柔らかい手のひらの感触に少し驚きながらもしっかりと堪能する。
恥ずかしがっている彼女の様子につい口角が上がり嗜虐心が刺激されるが、ほどほどにしておこう。あんまり揶揄い過ぎると後でホシノちゃんやノノミちゃんに可愛い後輩を虐めた罪として自分が怒られてしまう。
「なんなのよ、もう……っ」
「んもー、セリカちゃんったら照れちゃって。かわいいんだから」
「何その喋り方、キモイから。というか照れてないっ!」
「はっはっ、嘘をつくな小娘」
いつもの調子に戻ってきたらセリカの様子に心の中で安堵する。それは彼女を元気づけられた事に対するものと、うまく誤魔化せた事に対して。つい気が緩んだが、気にした様子も見せない彼女の姿に凛太郎は未熟な自分を恥じる。
先程の言葉に嘘はない。だが今は語るべき時でもない。
やるべき事は山積みだが、ひとまずは目先の問題を解決していこう。シャーレの先生との出会い、それが彼女たちアビドス対策委員会にとっていい風が吹き始めている気がする。
恩に報いる為にも自分は出来る事をしよう、そして彼女たちが今後も笑って学園生活を送れるように力の限りを尽くそう。凛太郎にとって既にアビドスはかけがえのないものとなっている。
決意を固めるのには十分だった。
「“銀行を襲うよ!”」
「それはちょっと予想してなかったかなー……」
数日後、凛太郎はどうしてこうなるんだと頭を抱えたくなった。決意を固めたが、あまりにも予想外すぎた。
・津上 凛太郎
「吐き気をもよおす『邪悪』とはッ! なにも知らぬ無知なる者を利用する事だ……!! 自分の利益だけのために利用する事だ…『大人』がなにも知らぬ『子供』を!! てめーだけの都合でッ! ゆるさねえッ! あんたは今 再び オレの心を『裏切った』ッ! 」
とりあえず道徳の授業はジョジョで習った男。
過去の出来事から、汚い大人が嫌い。それもあり保身的で何もしない癖に偉そうな自己中上層部も嫌いだった。全員殺してしまおうか。
とりあえずベアおばは死ぬ。
・黒見 セリカ
「べ、別にデートじゃないからぁッ!?」
今回の主役。
凛太郎と手を繋いで戻って来た所はがっつり目撃された。
実はセリカ誘拐イベントは未然に防がれてる。凛太郎がヘルメット団相手に暴れてるせいで、向こうはそんな余裕がない。それに伴って便利屋のアビドス襲撃イベントもちょっと変わってます。
今週のジャンプやばい(挨拶)
キリがいいところで切ったらセリカメイン回になった。テンポよく行きたいので、重要なところはやって、要所要所で話を飛ばして行くかもです。流石にアビドス編きっちりやってたら道のりが長過ぎるぴっ(泣
それからアンケートもありがとうございます。
一つの選択肢に偏るかなと思ってましたが、意外な結果になってビックリです。
今後の展開。※参考程度
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