透き通る様な世界観にいる一般呪術師   作:半ライス大盛り

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明けましておめでとうございます。
時の流れは早いものですね、お年玉をもらう側だったのに気づけば渡す側になってましたよ。年中無休な感じの仕事だと纏まった休みも取れないので、正月休みはそんなになかったですわ。つらたん。

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今回ちょっと短めです。







冒険の始まり…ってコト!?

 

 

 b月Ω日

 

 

 ひとまず、一件落着。

 あのループする結界に閉じ込められた一件から、2日ほど経過した。

 

 なんと驚く事に物理的に流れている時間が、結界の外と中では違ったようで結界内で7日ほど監禁されていたというのに結界の外で1日くらいしか時間が経過していなかったようだ。

 

 仕事をすっぽかした上に7日間も音信不通となってしまっていた為、普段から連絡を取り合うようなシャーレの先公やシロコちゃんたちに流石に心配をかけてしまっているだろうと思い、どう言い訳をしてやり過ごすべきか考えていたがその必要もなかった。

 

 なんだあの空間、精神と時の部屋みたいな性能しやがって。それだったらシャーレの先公に書類とか持参させてあそこに幽閉して仕事させてたぞ。流石に俺も書類整理という地獄からそろそろ抜け出したいっす。

 

 それと怪盗ちゃんことアキラちゃんも無事だ。

 あ、しっかりモモトークも交換した。やったぜ。

 

 結界から脱出した後、気絶したアキラちゃんを背負ってシャーレへと駆け込んだのだがそのタイミングで時間の流れが違かった事に気がついたのだ。

 

 目を覚ましたアキラちゃんの警戒具合はそりゃ凄かった。何せ俺の姿を真似た呪霊に襲われたのだから仕方のない事なのだが、そんな敵意ビンビンな目で見られるのはちょっとショックやで。

 

 どうにか不穏な空気を和ませようとした俺の一発ギャグが滑ったりしたけど、どうにかなった。流石だぜ髙羽師匠、あんたの一発ギャグは最高だ(褒め言葉)

 

 そういえば、あの人まだ芸人続けてるんだろうか。

 冴えない地味な芸人って感じだけど、俺は結構好きなんだよな。なんかこう、みんなには知られてない掘り出し物を見つけたような感じがする。

 

 寒さからか、可愛らしいクシャミと共に震えていたアキラちゃんに上着を貸した後、なにか温かい飲み物でも飲ませてあげようとその場を離れてホットミルクを片手に戻ってきたのだがそこに彼女の姿はなかった。

 

 彼女の連絡先と感謝の言葉が書き記された予告状チックな置き手紙がポツンとそこにあるだけだった。どうせならもう少しお喋りしたかったのだが、仕方ない。

 

 あ、けどお気にのパーカー持ってかれちゃった。

 また今度にでも返してもらおう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 b月j日

 

 

 今日はユウカちゃんとお仕事!

 

 ……の筈だったんだが、ちょっと緊急の用事ができたので彼女にお仕事を押し付けて抜け出してきてしまった。すまねえユウカちゃん、今度ミレニアムなんちゃらにお仕事手伝いに行くから許してクレメンス。

 

 向かう先は百鬼夜行。

 和菓子が美味しそうなカフェで時間を潰しながら、百鬼夜行のロリコンこと変な前髪の夏油を呼び出した。といっても、(ヤロー)と仲良くお茶飲みをする為に呼び出したわけではない。

 

 もちろん、この男にあの呪霊の話をする為に呼び出したのだ。

 

 あの呪霊との戦闘自体は呆気ないほどに決着がついた。流暢に人の言葉を話すことができ、その能力に見合うほどの知性を兼ね備えているであろう混ざってた呪霊。

 

 その強さを警戒して領域を使用したはいいものの、使う必要はなかったのではないかと思えるほどにあの呪霊は弱かった。あの大規模な結界術、特級相当の実力はあるのではないかと思っていたが、その強さは高く見積もっても準一級といった所だろう。

 

 兼ね備えた能力と実力が見合っていないとでもいうべきか、あれだジムバッチが足りてないのにレベルだけは高いポケモンでバトルをごり押しているとでもいえばいいのか、何かおかしい呪霊だった。

 

 それと俺とアキラちゃんがあのループする空間に囚われる原因となった呪物、あれも一応回収しておいたが今ではうんともすんとも言わずなんの何の反応もない。

 

 呪霊を尋問してる途中で突然あの呪いは電源が切れたかのように動かなくなったと思えば、ボロボロと姿形が崩れていき俺が祓うよりも早く事切れたのだ。悲鳴をあげながら消えていく様は、まるで口封じのように消されたかのようにも見えた。

 

 その場に残ったのは呪霊の核となっていたであろう呪物のみだ。しかもこの呪物、崩れかけの外側を剥がしてみれば中からは()()()のようなものが出てきたのだ。

 

 その見た目は、まるで呪霊操術によって呪霊を取り込む寸前の宝玉もどきにも見えた。

 

 これを見た夏油も酷く驚いたような様子だった。夏油にとっては馴染み深いといってもいいものであるからだろうか。

 

 とりあえず、今回の一件の詳細を夏油に伝えてそっちでも調べておいてくれと言っておいた。因みにこの協力は強制だ、いくら術式が使えなかろうと呪力は使えるようだしアイツならそこら辺の呪霊や人間なんかにはそう易々とやられはしないだろう。

 

 助けに行くのも何だか癪だが、手に負えないようなら遠慮なく俺を呼び出せとも伝えた。

 

 俺と夏油の予測が正しければ、この世界に呪霊が発生した()()は俺たちの筈だ。当たってほしくない予測だけど。

 

 後、カフェの支払いは夏油に押し付けておいた。

 年下のガキに金を払わせようとすんな。「あー、五条先生なら奢ってくれたんだけどな〜!けどお前じゃ無理だよな〜!チラチラ」と視線を向けてみたら苦虫を噛み潰したような顔で財布を取り出していた。

 

 お前マジックテープの財布使ってんのか(戦慄)

 隣からベリベリ聞こえてきた時はビビったわ。今度財布買いに行くぞ、いくらなんでもそれはダサすぎる。マジでやめろ、俺の中での夏油傑という男のイメージがどんどん崩れていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 b月b日

 

 

 ミレニアムにて我 爆誕!

 いやー、広いねここの学校、というよりも自治区か。アビドスの校舎何個分あるんだろ、というか学校の中で電車が走ってるってやばくない? 想像を絶する広さなんですけど。

 

 案内してくれてるユウカちゃんの隣で「ビルがデケぇぇえ!!」とか大はしゃぎしてしまった。反省反省、そんな子供を見守るような温かい視線を向けてないでくれ。

 

 あまりにも珍しいものばかりでキョロキョロしながら歩いていたのだが、隣を歩いていたらユウカちゃんが恥ずかしいからやめてくれと言うので仕方なく姿勢を正して真っ直ぐ歩く事にした。もー、我儘な子ねえまったく。

 

 今回、なぜミレニアムなる学校に来たのかというと少し前からこの学校に来た先公の方から緊急だということで連絡があったのだ。廃部寸前のゲーム開発部なる部活を助ける為に来たらしいが、俺を呼んだ所でなんの戦力にもならんと思うのだが。

 

 ゲームで遊びこそするが開発側となるとチンプンカンプンだぞオイラ。テストプレイヤーとかデバッガー要員的な感じで呼び出されたのかと思いきや、なんとこれから「廃墟」と呼ばれる連邦生徒会長が出入りを禁止したミレニアムの郊外付近にある謎の領域に行くらしい。

 

 要するになんかやばい場所という事だ。

 つまり、ゲーム云々は関係なくてそこに乗り込む為のお手軽武力要員的な感じで俺は呼び出されたらしい。

 

 はっ倒すぞ。

 さてはお前、俺のこと紛争地域に遠慮なく投げ込んでもいいゴリラかなんかだと思ってるだろ。どんなゲームがプレイできるのかちょっとワクワクしてた俺の純情を返せ。

 

 ケッ、と笑顔で先公に中指を立てて踵を返して帰ろうと思ったのだがゲーム開発部の部員である双子ちゃんの姉の方に泣きつかれてしまった。

 

 あの(ヤロー)、この状況だと俺が断れないであろうことを予測してやがったな。「計画通りニヤッ」みたいな顔してやがったぞ。

 

 とりあえず、自己紹介を交わしながらその「廃墟」とやらに行くことになった。

 

 まず初めに、ゲーム開発部の部員である双子ちゃんこと自称お姉ちゃんである、才羽(さいば) モモイちゃん。なんというか非常に陽気な性格で、所謂この部活のムードメーカー的なポジションの子だ。あとすごく喧しい、耳元で叫ぶのだけはやめてくれ。

 

 栗みたいな口しやがって(褒めてる)。

 この子はシナリオライター担当らしい。

 

 そして双子の妹ちゃんこと、才羽 ミドリちゃん。この子はモモイちゃんと真反対とでもいうべきか、物静かというかちょっと大人びた子だ。双子というだけあって瓜二つだ。

 

 お揃いの猫耳のヘッドホンも双子コーデみたいで可愛らしい。

 

 こっちは絵やグラフィック等ビジュアル全般を担当しているらしい。すげえな、それ一人で全部やってるん? 大変じゃない?

 

 なんというか陽気で強引な性格をした姉と大人しくて内気な妹、といったところか。どっちが姉でどっちが妹かわからんが。

 

 全然関係ないのだが苗字がサイバとは、なんか新宿を拠点に活動する超一流のスイーパーみたいでかっこいいじゃん。ちょっと羨ましい。

 

 しかし、小さい。

 馬鹿にしてるわけではないのだが、この双子ちゃん身長が凄く低い。恐らく140cmちょいとかだと思う。俺が180行くか行かないかくらいだし、だいぶ高低差がある。

 

 多分だけどパッとみホシノちゃんよりも身長低いんじゃないか。テンション高めなモモイちゃんの性格も相まって、中学時代の近所にいたガキの相手をしてる気分になってくる。というかもう、そういう風にしか接せないかもしれん。

 

 おいこら「うおお!足長え!」じゃねえんだよ。はしゃぎながら背中によじ登ろうとするな、首根っこ掴んだまま引き摺り回すぞクソガキ。

 

 ゲーム開発部の部長ちゃんにも挨拶したかったのだが、どうやら今は席を外していないらしい。んー、残念。()()()()()()()()()()()()()()()()、まあ訳ありなら仕方ないか。

 

 とりあえず、廃墟とやらに出発。 

 日記の続きは帰って来てからにしますわ。

 

 何事もなく終わればいいんだが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 b月α日

 

 

 ヘルプミー。

 みんなでワイワイと廃墟探索に行った時、全裸で気絶してる女の子と出会した場合ってどういう反応すれば正解なんだろうか。え、もしかして事件性アリ?

 

 というか、そこの双子ちゃんはなぜ予備の制服と下着を持ち歩いてるんだ。キャンプに来たわけじゃないんだぞ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





 凛太郎
「あ、ケツの青いガキに興味はないっす。出直してきな」

 モモイ
「んな!? ちょっ、なんでこっち見たのさ!!」





ぶっちゃけどの時間帯に更新されると読みやすい?

  • 07:00くらい
  • 19:00くらいやな
  • 21:00くらいやでー!!
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