ソードアート・オンライン〜青藍の双剣士〜   作:木漏日レン

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こんにちは。第6話です。
今回はサブタイトル通り攻略会議編です。ルゼの怒りが少し爆発します。
荒れ放題ではないかもしれませんが…
では、どうぞ!


6:攻略会議は荒れ放題

〜ヒイロ視点〜

私たちは草原からトールバーナの村へ帰ってきた。

「攻略会議は午後5時からだそうだ」

キリトが言うとアスナは頷いて1人どこかへ行ってしまった。

「5時か…後3時間何すっかな」

ルゼが言う。確かに、私も5時まですることがない。

ーー何しよ…ーー

「なぁ、ルゼ。お前飯食ったか?」

キリトが突然ルゼに聞いた。

「あ、食ってねぇ!」

ーーそういえば私も昼ごはんまだだったなぁーー

「きゅ〜」

ーーあれ、なんか今聞こえたような…ーー

「…」

「…」

「…」

私はキリトとルゼを見る。2人は私と目が合った瞬間ふいと目を逸らした。私は気づく

ーーさっきの音、私が出した…?聞こえてないかな?いや、2人の表情からして聞こえてたよね。でも…でも『きこえてない』って言ってくれるかもしれない…一回聞いてみようかなーー

「き、聞こえた…?」

「…」

「…」

「○*☆◇!」

「いってぇ!何で殴るんだよ!」

「なんか言いなさいよ!」

私は恥ずかしくなってその場から逃げ出した。

ーーあぁ、もうお嫁に行けない!ーー

 

〜ルゼ視点〜

俺はヒイロに殴られて盛大に吹っ飛んだ。

「大丈夫か?」

そう言いながらキリトは俺に手を出してくる。

「おう。サンキュ」

その手を取って俺は立ち上がる。

「ルゼさぁ、あの時何で何も言わなかったんだ?」

「どういうことだよ」

「あの時『聞こえてない』って言えば殴られずに済んだだろって話」

「いや、俺嘘つくの下手だから。バレると思って。てゆうか気づいてたんならお前が言えば良かったんじゃねぇか!」

「いや、そう言って欲しいのは俺じゃない気がして」

「何だよそれ」

「ま、その話は置いといて…追いかけなくていいのか?あいつまだご飯食ってないだろ」

言われて俺はヒイロも飯を食っていないことに気づく。

「…今から行ってくる」

「ついでに謝ってこいよ〜」

「ああ、サンキューなキリト」

「いいってことよ」

 

 

俺は今、町外れにある小高い丘に来ている。その頂上にある木の麓にヒイロは座っていた。

「ヒイロ」

俺が声をかけるとヒイロは肩をビクッと振るわせる。が、その場に座って動かない。

ーーよかった。逃げられたりしたらどうしようかと思ったけど大丈夫そうだなーー

「隣、座ってもいいか?」

「え、ええ」

ヒイロの許可をもらい、俺は隣に座る。

「さっきはごめん。あの時何か言えばよかったよな」

「も、もういいから!そ、そんなに気にしてないし!私も…その、殴っちゃってごめん」

「大丈夫だ。気にしてないよ」

俺がそう伝えるとヒイロは安心したようだ。

「じ、じゃあこの話はこれで終わりってことでいい?」

「ああ。ヒイロがそれでいいのなら俺はそれで構わないよ」

そう言いながら俺はヒイロにパンを渡す。

「昼ごはんまだだろ?これやるよ」

「あ、ありがとう」

「あとこれ」

「?何これ?」

「第一層で受けれるクエの報酬でもらえるクリーム。そのパンに使うと美味いんだ」

「いいの?こんなものもらっちゃって?」

「ああ。クリームは後3個くらい残ってるからな。全然いい。むしろもっと使ってくれ」

「あんたねぇ、何回そのクエ受けてんのよ…」

「とりあえず食べようぜ」

「そうね」

ヒイロはクリーム付きのパンを食べた途端顔つきがかわった。

「美味しい!クリームだけでこんなに味が変わってくるものなの?」

「俺も初めて食べた時は驚いたよ」

「後でそのクエの情報教えなさいよね!」

「いいぜ。と言うか今から行くか?30分くらいで終わるから」

「そうしましょう!あと1時間くらいで会議だし、食後の運動にはちょうどいいしね」

「うんじゃまぁ、行きますか!」

 

 

 

「あー、疲れた〜」

俺たちは無事クエを終了させて攻略会議が開かれる場所に向かっていた。

ヒイロはクリームをゲットできて嬉しそうだ。

「ありがとね、ルゼ。このクエ手伝ってもらって」

「いんや。俺の運動にもなったしな。あと、俺のクリームもやるよ」

「え!いいの!」

「言ったろ、俺はあと3個あるって。これ以上増えても困るんだよ」

「ふふっ。ありがとう!」

そう言って彼女は笑う。

俺はその笑顔に少しドキッとしてしまった。

「別に」

「あれ、ルゼ、もしかして照れてる?」

「うっせ」

「可愛いなぁ〜」

「あ、あそこだな。会議が開かれる場所」

「ほんとだね。時間もちょうどいいみたい」

現在時刻は4:55。確かにちょうどいい時間だ。

「おーい、ルゼ、ヒイロー!」

声をした方を見るとキリトとアスナが並んで座っていた。

「隣行くか」

「そうだね」

俺たちは2人の横に座った。

「ヒイロの機嫌直ったみたいだな」

「お陰様でな。お、そろそろ始まるみたいだな」

キリトと話していると誰かが噴水の前に歩いてきた。

「それじゃ、そろそろ始めさせてもらいます!今日は俺の呼びかけに応じてくれてありがとう!俺は<ディアベル>職業は気持ち的に<ナイト>やってます!」

彼ーディアベルは噴水の縁にひらりと飛び乗りながらそういった。全身は金属防具、髪を青に染めている。そしてイケメンだ。

ーーこの世界(SAO)にもこういう奴がいるんだなーー

「ここにいるみんなに集まってもらった理由は言わなくてもわかると思うけど…

…昨日俺たちのパーティーがボス部屋を発見した」

周りのプレイヤーがざわめく。

「ここまで1ヶ月かかったけど…俺たちはこのゲームがきっとクリアできるってことを示さなければいけない。そうだろ、みんな!」

ーー喋りも上手いな…このままなら会議もすぐ終わりそうだなーー

「ちょお待ってんか、ナイトはん」

突然誰かの声がした。その声の方を見ると小柄でがっちりした男が立っていた。背負っているのはやや大型の片手剣。髪はサボテンのような尖った茶髪。

「わいは<キバオウ>ってもんや」

キバオウはそう言いながら噴水の前でこちらを向いた。

「こんなかにワビいれなあかん奴らがおるはずや」

「侘び?誰にだい?」

ディアベルが尋ねる。

「今まで死んでった2000人にや!奴らがなんもかんも独り占めせんかったら1ヶ月で2000人も死なんで済んだんや!」

「キバオウさん。君の言う奴らとは<元ベータテスター>のことかい?」

「そうや!ベータ上がりどもはこのクソゲが始まったその日にダッシュで始まりの街から消えよった。9000人ものビギナーを見捨ててな。奴らはジブンらだけ強うなって、その後も知らんぷりや!」

キバオウは叫んだ。その叫びに反論するやつは今のところいない。

ーーあいつはバカなのか?何を当たり前のことを叫んでるんだ?ーー

「こんなかにもおるはずやで、ベータ上がりっちゅうことを隠してボス攻略に参加しよと考えとる奴らが。そいつらに土下座させて、貯め込んだ金やアイテムを軒並み吐き出してもらわな、パーティーメンバーとして命は預けられんし、預かれんと言っとんのや!」

ーーもう限界だ…ーー

「キリト、ちょっと言ってくる」

「え、あ、おい、ルゼ!」

俺はそう言い残し、座っていたベンチから噴水の前まで跳んだ。

「なんやオマエ、なんか文句でもあるんか?」

「ああ、文句しかねぇよ、キバオウ」

そう言って俺はキバオウを睨む。

「お前はさっきベータテスターのせいで死なんでいいプレイヤーが死んだと言ったな」

「そうや、だからなんや」

「…じゃあお前がベータテスターだったらビギナー全員を助けようとするのか?」

「……」

「9000人をだぞ、どうなんだよ!」

「……」

「出来んのかって聞いてんだよ!!出来ねえだろ!出来ねえのならそう言うことをポンポン言うんじゃねぇ!」

「なんであいつ関西弁なんだ…?」

キリトの声が聞こえてきたような気がするが無視。

「ほんでな、お前は知ってんのか?死んだ2000人のうち、何人ベータテスターがその中にいるか」

「そんなん知らんに決まっとるやろ」

「700人〜800人」

「!!」

キバオウの顔が驚愕に染まる。

「情報屋から聞いたから確かだぞ。これでもお前はベータテスターを糾弾するつもりか?俺は今はベータテスターでもビギナーでも協力して行った方が攻略できる確率は上がると思うんだが」

「よく言った!発言いいか?」

その時、バリトンが俺の背後から聞こえてきた。振り向くと190センチほどありそうな巨体が立っていた。

頭は完全なスキンヘッド。肌はチョコレート色。背中には両手用戦斧を吊っている。

「俺の名は<エギル>。そこにいる彼に1つ付け加えたい。情報はあったんだ」

そう言ってエギルは本のアイテムを取り出す。表紙には<鼠マーク>が書かれており、アルゴが作成したものだとわかる。

「このガイドブック俺が新しい村に着くと必ず道具屋に置いてあった。情報が早すぎると思わないか?」

「確かに…」

「誰が作ったんだ…?」

このような声がちらほらと聞こえる。

「こいつに載っている情報を提供したのは元ベータテスターだってことだ」

プレイヤーたちが一斉にざわめく。

「いいか、情報はあったんだ。なのにたくさんのプレイヤーが死んだ。これは彼らがベテランのMMOプレイヤーだったからだと俺は考えている。このSAOを他のゲームと同じ物差しで計り、引くべきポイントを見誤った。だが今はその責任を追求する場合じゃないと俺は思うんだがな」

エギルは話終わるとずっと黙ったままだったキバオウを見る。

「キバオウさん。君の言いたいことは理解できるよ。でも今はその戦力さえも惜しい状況なんだ。だから今回は溜飲を下げてくれないかな?」

ディアベルがキバオウに言う。

「ええわ。今回はあんさんに従ごうたる。けど、ボス戦が終わったら白黒させてもらうで」

「ありがとう、キバオウさん。ルゼ、と言ったかな、君もそれでいいかい?」

「ああ」

ディアベルの言葉に頷き、俺はキリト達のところへ戻る。

「ルゼ、お前言い過ぎじゃないか、キバオウ途中震えてたぞ」

キリトが言う。

「いや、ああ言うやつはあれぐらい言わないと黙んねぇからな」

「そうか、ありがとな」

「別に、俺がしたくてやったことだし、気にすんな」

俺はそう言った。周りを見ると会議は終わり残っているのは俺たち四人だけだった。

「どうする?今からレベリングしにいくか?」

「いや、今日はちょっと疲れたから、明日みんなで迷宮区に行かないか?」

俺が尋ねるとキリトがそういった。

「わかった。じゃ、帰るか」

「ええ、またね」

「ルゼ君、キリト君、また明日」

ーー明日からより大変になりそうだなーー

 

 




いかがだったでしょうか?次回はボス戦までいけたら行きます。ガンバリマス…
感想、評価などお待ちしております!
次回は4/178:30投稿予定です。次回は間に合わせます!毎度毎度すみません!
ではまた!

行間を開けた方が見やすいですか?

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