ソードアート・オンライン〜青藍の双剣士〜   作:木漏日レン

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こんにちは。第9話です。今回はネタバレになるので何も書きません!
では、どうぞ!


9:真相、そして結末

〜ルゼ視点〜

「スイッチ!」

キリトの言葉に俺は右手に持った片手直剣<アニールブレード>を使って<ホリゾンタル>を放つ。

「らぁっ!」

ソードスキルを放ったことで<センチネル>との距離が少しできる。そこへ…

「おっらぁ!!」

キリトが同じく右手に持った<アニールブレード>でレイジスパイク>を放つ。それによって<センチネル>はHPが0になって爆散した。

「ナイスタイミング」

「おう、あっちもいい感じだな」

キリトの言葉に俺もボスの方を見る。

ボス戦が始まってから1時間。ボスのゲージは残り2本と少し。今は長物隊のF隊がメインでボスと戦っている。

「ディアベル、さすがだな…」

キリトの言葉に俺も頷く。会議でも感じたが彼の指揮能力はとてつもなく高い。周りを常に見てHPが危なくなった隊がいるとすぐに待機している別の隊と交代させている。彼のおかげがプレイヤー達の士気も高い。

ーーこのまま撃破までいってくれ…ーー

「よっしゃぁぁーー!」

と、プレイヤーたちの喜びのの声が聞こえてきた。どうやら、ボスの2本目のゲージが削れたらしい。

「キリト、ルゼ!くるよ!」

「ああ」

「わーってるよ」

ヒイロの言葉に頷いて剣を構える。

本日3度目の<センチネル>が俺たち目掛けて突っ込んできた。

「キリト!あんたはそっちの1体をお願い!もう1体は私がやる!アスナはキリトと途中でスイッチ!ルゼは私と!」

「わかった!」

「こっちは任せて!」

「りょーかい!」

ヒイロが指示を飛ばす。さすがというべきか指示に迷いが一切無く、的確だ。

ーーでも、それだけじゃないんだよなぁーー

「せぃーっやぁぁーー!!」

ヒイロの持つ両手剣(ツーハンドソード)<スプレンディットソード>から放たれた<ベーシックポーク>によって<センチネル>のHPは残り4割となった。

敵の急所を捉える的確さ、1撃でHPを6割がた削ることのできる速さ。それがヒイロの強みだ。

「スイッチ!」

ヒイロが放ったソードスキルによってできた隙間に俺は入り込んだ。

「はぁっ!」

俺は右手に持った<アニールブレード>で<ホリゾンタル>を放つ。それによって<センチネル>のHPは0になって爆散した。

「らぁっ!」

キリトたちはまだ終わってないらしい。

キリトもヒイロほどではないが状況判断能力が高く、一撃一撃が重い。的確に一撃で仕留めるヒイロとは違い、手数でゴリ押す感じだ。

「スイッチ!」

そしてアスナ。彼女は…

「はぁぁぁーっ!!」

とてつもなく、速い。俺やキリトでもアスナの持つ<ウインドフルーレ>から放たれる<リニアー>ののエフェクトがかろうじて見える状態だ。

ーーアスナは多分、これからすごく伸びるぞ…ーー

俺はそう感じる身震いをした。その時、

「グルゥァァァ!!!」

ボスが一際高い雄叫びを上げ、骨斧と革盾を放り投げた。ゲージがラスト1本になったらしく壁から最後の<センチネル>3体が飛び出した。

「キリト!ルゼ!タゲ取って!アスナはルゼとスイッチ!」

ヒイロの指示が飛ぶ。

「シッ!」

俺は近くの<センチネル>に右手の<アニールブレード>で<スラント>を放つ。それによって<センチネル>のHPが2割ほど削られる。

硬直が解けると右手の剣を背中の鞘に戻し、右腰から<デュラブルダガー>を引き抜き

「そりゃぁ!」

<スムースクロス>を放った。<センチネル>のHPはここで残り4割となった。

「スイッチ!」

そう言いながらアスナが突っ込んできたのでそのあとは彼女に任せ、俺は後ろに下がる。

「みんな下がっててくれ!俺が出る!」

と、ディアベルの声が聞こえたので俺はそっちを見る。

「は?」

そこにはボスに1人で立ち向かおうとするディアベルがいた。

ーーあいつは何をやってるんだ?いや、待てよ…まさか…ーー

俺は迷宮区に行く道中、キリトが言っていたことを思い出す。

「俺の剣を買い取りたいやつの目的は多分ボスのLA(ラストアタック)ボーナスだ。俺はベータテストでそれを取りまくってたからな」

ーーそれならそいつの目的はもう達成してるはずだ。キリトはボスの取り巻きの相手をする必要があり、ボスには近寄れてないからだ。しかし、だとすると、キリトの剣を買い取りたい奴はボスのLAボーナスを取りに行こうとしているやつとなる。約4万コルもの大金を出してまでキリトの剣を買い取ろうとしたんだ。ただ妨害するだけじゃ割に合わない………ということは……

                            

                                    やっぱりあんたか…ディアベル…ーー

俺はディアベルを見る。

「う、あ…ああ……」

そのとき、俺の後ろでヒイロが呻き声を上げた。

「どうしたんだ?」

「ボスの…武器が…違う…」

「なんだって?」

俺はボスの手に装備してある武器を見る。

ーーあれは曲刀じゃないーー

「刀…?」

そのとき、ボスがソードスキルを発動させた。

「駄目よ…!下がって!後ろへ飛んでーッ!」

ヒイロがあらん限りの声で絶叫した。が、その声はボスのソードスキルのサウンドエフェクトにかき消されてしまった。

ボスが放ったソードスキルはディアベルとその後ろにいた彼の指揮するC隊に直撃する。

「キリト、あれは…?」

「軌道は水平…攻撃角度は…360度…刀専用ソードスキルの…旋車(つむじぐるま)だ…」

C隊のメンバー全員のHPゲージが一瞬で5割を下回りイエローゾーンに陥る。それに加え、彼らはぴくりとも動かない。<スタン>しているのだ。

発動が即時で回復手段が存在しない。<麻痺>ほどではないが厄介なバットステータスだ。

「キリト、追撃は?」

「あ、ああ…くるぞ」

そのとき、長い硬直からボスが回復した。狙われているのは…ディアベルだ。

「キリト!ボスのタゲ取ってくれ!」

「わ、わかった!けど、お前は?」

「決まってんだろ!ディアベルだ!」

ボスがソードスキルのモーションを起こす。俺とボスの距離は20メートル。

ーー間に合わない?ーー

俺はそのとき、小学3年生の時、俺を庇って、交通事故で俺の目の前で死んでいった親友のことを思い出した。

ーーーゆー君を守れて…よかった…ごめんね…ーーー

ーーまた俺はあの時と同じ間違いをするのか…?自分が守れる距離にいながら守りきれなかったあの時と同じ過ちを…今度は守り切るって決めて生きてきたんじゃないのか…?なら、それを実行するのは…今じゃないのかよ!ーー

ボスはソードスキルを発動した。ディアベルのHPはまだ0にはなっていない。俺とボスの距離は10メートルを切っている。

ーー間に合うんじゃない…間に合わせるんだ!ーー

俺は片手直剣ソードスキル<ソニックリーブ>を左手で発動させた。

「届けぇぇェェェーッ!」

俺は絶叫しながら弾丸のようにボスに向かっていった。

ボスは次のソードスキルを発動し、ディアベルに向けて刀を振り下ろそうとした瞬間、

ガキン!

俺の剣がボスの刀とぶつかった。それによって刀がディアベルの少し横にずれ、ボスのソードスキルは不発に終わった。

「キリト!」

俺は落ちながら相棒の名前を呼ぶ。

「任せろ!」

その声を聞いて、俺はディアベルと床に落ちていった。

ドン!

俺はディアベルと俺のHPを確認する。2人とも1ミリも減っていなかった。

「なぁ、なんで俺を助けたんだ?」

ディアベルが聞いてきた。

「その話は後だ。俺はキリトの援護に行く。お前はそれを飲んで回復するまで休んどけ」

「いや、俺も行く。あいつにLAボーナスは取らせちゃ駄目なんだ。俺が取らないと…」

「なぁ、お前、死にたいのか?」

「っ!」

「死ぬのと、LAボーナス取れないのとどっちがいいんだよ⁈」

「…死にたくない…」

「なら、ちゃんと休んでろ。次は助けねえぞ」

俺はそう言ってキリトの方へ向かう。

「キリト!スイッチ!」

俺が叫ぶとキリトは<ホリゾンタル>を放つ。

「せやッ!」

俺はガラ空きになったボスの体に<ホリゾンタル・アーク>を叩き込む。そのまま右手の剣を鞘に戻し、左手で短剣を掴むと

「おっラァッ!」

2連撃の<インサイシブ・フォース>を放った。

「スイッチ!」

そこへヒイロが突っ込んできて

「いゃッ!」

2連撃の<スプラッシュフラッシュ>を放った。そして

「スイッチ!」

アスナが<リニアー>を放った。ボスのHPは残り6割となる。

「キリトは正面!私とルゼは左右から行く!アスナは途中で誰かとスイッチ!」

「「「了解!」」」

俺はヒイロに指示された通りキリトの右に陣取り攻撃を開始しようとする。

その時

「グルォァァァーッ!」

ボスが吠えた。

次の瞬間、強烈な水平斬りが俺たちを襲った。

4人ともスタンはしてないがHPが5割を下回りイエローになる。

ボスが俺たちをみてニヤリと笑った気がした。そしてボスは刀を振りかぶってソードスキルを発動…

ガキン!

した瞬間、誰かが飛び出してきてボスの攻撃を防いだ。

「おい、お前ら大丈夫か?」

「エギル?」

「すまん、俺としたことがビビっちまった!ここからはまかせろ!」

なんと、エギル率いるB隊が助けに来てくれたのだ。

「ルゼ!俺たちは一旦下がって回復だ!エギル!ボスを囲んだりボスの前で半円を作ったりしなかったら重攻撃は来ないはずだ!攻撃は俺が見切るから全て防いでくれ!」

「わかった!」

俺は回復しながらボス戦をみていた。

B隊はキリトの指示を聞いて、全ての攻撃をきっちり防ぎながら攻撃している。

「いい感じね」

「ああ、でも油断したら…」

「…ええ、殺られる。その時は私たちでカバーしにいけばいい。そうでしょ?」

「そゆこと」

そのとき、プレイヤー同士がぶつかってボスを囲んでしまった。

「まずい!範囲攻撃がくるぞ!」

キリトが叫ぶ。

「ルゼ、アスナ、キリト!行くわよ!」

ボスのHPは残り2割。

「俺たちで削り切れる!行こう!」

「わかった(わ)!」

ヒイロを先頭に俺たちはボスに向かう。

「はぁぁぁッ!」

ガキン!

ヒイロの<スライス>がボスの刀と激突し、範囲攻撃を防ぐ。

「スイッチ!」

「セヤァァ!」

アスナの<リニアー>がボスのHPを0、5割削った。

「スイッチ!」

「オラッ!」

俺は右手の剣で<ホリゾンタル・アーク>を放ち、

「セィヤァッ!」

左手の短剣で<スムースクロス>を放った。ここでボスのHPは後2、3ドットとなった。

「スイッチ!」

キリトがボスに突っ込んだ。

「ッラァ!」

キリトが放ったソードスキルはボスの右肩を切り裂き、心臓の位置で止まる。HPは残り1ドット。

ボスがニヤリと笑った。キリトはボスに笑い返すとそのまま手のひらを返してV字を描くように切り払った。

ソードスキル<バーチカル・アーク>。それによりボスは不自然に動きを止めた。そして…

 

             ーーーーーボスは爆散した。ーーーーーー

 




いかがだったでしょうか?
今回も遅れてしまい申し訳ありません。
次で第一層編ラストです。頑張って描きますので応援よろしくお願いします。
評価、感想などもお待ちしております!
では、また次回!

行間を開けた方が見やすいですか?

  • 開けて欲しい
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