ソードアート・オンライン〜青藍の双剣士〜   作:木漏日レン

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こんにちは。第4話です。お気に入り登録してくださった方ありがとうございます。モチベーションが上がります。
それと、後書きに投稿に関するお知らせがありますので読んでいたたければと思います。
ここでやっとオリジナルヒロインが登場します。ルゼは彼女とどのようにして出会うのか…
では、どうぞ!


4:早朝にて、彼は出会う

〜ルゼ視点〜

アルゴと会った次の日、俺はキリトと迷宮区にレベリングに来ていた。

「スイッチ!」

キリトが叫ぶ。俺はそれを聞いて、レベル8のモンスターである<ルイン・コボルド・ナイト>に<ホリゾンタル>を放つ。

「はぁっ!」

<ナイト>はそれにより少したじろぐ。それによってできた間にキリトが入って

「ラァッ!」

<ホリゾンタル・アーク>を放った。それにより、<ナイト>は四散した。

「お疲れ〜」

「お疲れさん。ルゼすげー強くなってきてるじゃん。いつか抜かされそうで怖いわ」

「いやいや、キリトが俺に色々教えてくれたおかげ……」

ーーって待てよ、俺、キリトにして貰ってばっかじゃね?ーー

「ルゼ、どうした?」

ーー始まりの街を出ることが出来たのもキリトとクラインに励まされたおかげだしーー

「ルゼ?」

ーーここまでくるのだってキリトが俺を見捨てずにしっかり教えてくれたおかげーー

ーー俺はこのままでいいんだろうか…?ーー

「おい!ルゼ!」

「っ!すまん、なんでもない」

気づかないうちに深く考え込んでしまっていたらしい。

「今日はそろそろ終わるか?」

「あ、ああ。そうさせて欲しい」

ーー俺は…ーー

 

 

<??視点>

「さっ、今日も頑張ろ〜♪」

SAOがデスゲームになってから3週間が経った。私は今まで一人でレベリングをしてなんとか3日前に<トールバーナ>の街に辿り着いた。

現在時刻は午前四時半。だいぶ早い時間だが、私の1日はここから始まる。

「今日はどれだけレベルが上がるかな〜♪♪」

私は、レベル上げを行っているいつもの場所へと向かう。と…

「はぁ、はぁ。足りない…」

一人の男性プレイヤーがモンスターと戦っていた。背は私より少し高いくらい。手には片手直剣と

「短剣?」

ーーどういう戦い方をするんだろ?ーー

気になった私は草陰に隠れて彼の戦いを見てみることにした。

 

 

彼が戦っているのはレベル4の< スワンプコボルト・ラットハンター >。短い槍で攻撃してくるモンスターで第一層フィールドモンスターの中ではそこそこの強さを誇る。

「…」

彼は<ラットハンター>の攻撃をギリギリで避けながら背後に回ると<ホリゾンタル>を放った。怒った<ラットハンター>は彼に飛びかかろうとするが彼はその攻撃も避ける。そして右手にある短剣で……って、え?

ーーいつの間に右手に短剣を装備したの?さっきまで右手には片手直剣があったはずなのに…ーー

私が考えている間に彼は私の知らないソードスキルで<ラットハンター>を倒していた。

「遅い…切り替え、もっと…早く…」

ーーん?切り替えって多分片手直剣と短剣を変えることだよね?めちゃくちゃ早かったんだけど…あれじゃダメってどゆうこと?てゆうか、今気づいたけど彼、めちゃくちゃ疲れてない?ずっとゼエゼエ言ってるし…何かに焦ってるようにも感じるんだよね…ーー

気になった私は声をかけてみることにした。

 

「ねぇ、君さ」

「なんだ」

振り返った彼の体は、ひどくやつれていた。

「なんでこんな早い時間にレベリングをしてるの?」

「別に、お前には…関係ない…だろ。ほっといて…くれ」

そう言って彼は他のモンスターのところに行こうとする。私は慌てて彼を追いかけようと思った瞬間…

「ドサッ」

彼が倒れた。

ーーえ…ちょ、ちょっと待って!何が起こったの?ーー

「だ、大丈夫?」

私は慌てて駆け寄る。

「すー、すー」

「寝てるだけじゃん!良かった」

ーーとりあえず街に戻らなきゃねーー

私は朝のレベリングを諦めて街に戻るのだった。

 

<ルゼ視点>

俺はキリトと宿に帰ってきてからずっと考えていた。俺はこのままずっとキリトに頼りっぱなしでいいんだろうか、と。そして行き着いたところが…

戦闘でキリトの負担を減らすために一人でレベリングする時間を増やす、だった。だからいつも寝ている時間だが、俺は1人でフィールドに行き戦闘を開始した。なのに…

「はぁ、はぁ。足りない…」

時間が足りないのだ。キリトのレベルは今日の戦闘で1上がって13、それに対して俺のレベルは10。1日やそこらで埋まるレベル差でなかったのだ。

ーーなら、追いつくまで続けてやる!ーー

俺はそのままレベリングを続けた。

 

 

ーー今何時だろうか…いつからレベリングをしているのかもわからなくなってしまった…頭がいてぇ…やっぱり無理はしないほうがいいか…いや、そうしたらキリトにいつまでも追いつけない…もっと頑張らないとーー

「ねぇ、君さ」

「なんだ」

誰かが話しかけてきた。元々索敵スキルで誰かがそこにいることはわかっていたので驚かないが、今は話しをしている場合ではない。さっさと切り上げよう。

「なんでこんな早い時間にレベリングをしてるの?」

「別に、お前には…関係ない…だろ。ほっといて…くれ」

ーー次の敵は…いたーー

俺は走ろうとした瞬間、

ーズキッー

ーー頭が…痛い…なんだ…?さっきまで…なんとも…なかった…の…に…ーー

そこで俺の意識は途切れた。

 

 

 

 

ーー今日は何しようか…キリトは迷宮区行くんだろうな…って!ーー

「っ!!」

パチッと音がするぐらいのスピードで目を覚ました俺は当たりを見渡す。

ーー確か俺はフィールドで誰かに話しかけられて、その後気を失ったはず…だけどここはフィールドじゃない…ん?どゆこと?ーー

「あ、起きた」

俺が混乱していると上から声が降ってきた。

確か俺が気絶する前に話しかけてきたプレイヤーだったはず。

「なんで、お前がここに?」

「君が倒れたのを見てたからね。寝袋でここまで運んできた」

「そうだったのか。ありがとな。それじゃ」

俺がレベリングを再開するために出て行こうとすると

「ねぇ…… 何をそんなに焦ってるの?」

「っ!」

「あなたは朝ごはんも食べていない。さっきまでぐっすり寝てたから昨日一睡もしてないんでしょ」

そう言って彼女は俺の前へ立ち塞がって言った。

「あなた、昨日何をしていたの?言わない限り出さないわよ」

「脅しかよ」

「えぇ。そうよ。何か悪いことでも?」

「いや、別に」

俺は苦笑する。

「それに…あなた昨日すごい苦しそうな顔をしていたから」        

「っ!」

ーーそこまで見透かされていたとはーー

俺は実際誰かに相談したかったんだろう。だけど相談できるような奴がいなかった。いや、自分の問題だと思って言うのを躊躇っていたんだろう。

「なら、聞いてくれるか、俺の話」

「もちろん。私がそう仕向けたんだから」

彼女はそう言って笑う。

「その前に今何時だ?」

「7時よ」

「えっ」

「何かまずいことでも?」

「いや、まあ」

ーーまずい、すごくまずい。7時はキリトが起きる時間だ。あいつは俺がいないことに気づいたら必ずここに来る。どうする、場所を変えるか?ーー

「ルゼ〜ェ!」

ーー終わったーー

 

 

「おい、ルゼ、大丈夫か?何もされてないだろうな?」

「あぁ」

「テメェ、ルゼに何しようとした!吐け!」

キリトは俺の安否を確認すると、彼女に詰め寄った。

「あー、キリト。そいつは俺に何かしようとしてたわけじゃないから大丈夫、だと思う。フィールドで倒れた俺を助けてくれただけだから」

「そこは言い切ってよ!」

ーーナイスツッコミ!ーー

俺は心の中でそう呟く。

「えっ、そうなのか。すまん」

「そーよ!私がこいつに何をするってのよ!」

「確かに…何するんだろ?」

「おい、なんかすごい馬鹿にされてる感あるんだが?」

 

「気のせいじゃない?」

「ああ、気のせいだ。それより、倒れたってどう言うことだ?」

ーー絶対俺のこと馬鹿にしてたよな、これ…まぁ、いいかーー

「それも含めて今から説明するよ」

 

 

 

俺はSAOに来てからキリトのお世話になっていること、なのに俺はキリトに何もできていないこと、だから戦闘面くらいはキリトの負担にならないようにしようと思ったこと、それで昨日寝ずにずっとレベリングをしていたことを話した。

 

「あなたねぇ、死にたいの?それで倒れてたら元も子もないじゃない!」

「まぁまぁ。でもルゼ、その通りだぞ。俺はお前が側に居てくれたらそれでいい。いつか俺より強くなってくれたらいいんだよ。だから焦らなくていい」

彼女は憤慨し、キリトはそれを宥めながら言う。

ーーそうか、そうなのかーー

俺は焦らなくていいんだと言われてふっと心が軽くなるのを感じた。

「キリト、すまなかった。それと、ありがとう。お前も…」

「お前じゃない」

「?」

「ヒイロ。私の名前はヒイロ」

「お、おう。ヒイロもありがとう」

「どういたしまして」

「まだ、名前聞いてなかったのかよ」

「しょうがないだろ、聞きそびれてたんだよ」

 

 

 

「じゃ、飯食ったら俺はレベリングしてくるけど、お前は今日は休んどけ」

「え、俺も…」

「え、じゃないわよ!今日は一日中寝ときなさい」

「あ、はい。わかりました」

「ヒイロ、ルゼのこと任せていいか?」

「しょうがないわね。いいわよ」

「え」

「あ、ルゼに拒否権無いからな」

「お、おう」

「じゃ、行ってくるわ」

「いってらっしゃい」

 

 

キリトが出て行った後、俺は眠くなったので寝ることにした。

「悪いけど…」

「ええ、寝るんでしょ?おやすみなさい」

「あぁ、おやすみ」

ーーヒイロってすげえいいやつだなぁーー

そう思いながら俺は眠りについた。

 




いかがだったでしょうか。
本作のヒロインであるヒイロがようやく登場しました。どうやってルゼと会わせるか大まかなことは決めていたんですが、細かいところが決まっておらず投稿が遅くなってしまいました。申し訳ありません!
〜お知らせ〜
「ソード・アート・オンライン〜青藍の双剣士〜」を読んでいただいてありがとうございます。作者のlymphaです。4話まで書いて1つ思ったことがあります。
投稿を1週間に1回のペースにするとちょうどいいのでは?
僕自身まだ高校生でして1日1話ペースで書くのは難しいのでどれくらいのペースがいいのか色々試した結果ここに落ち着きました。
なのでこれからは月曜日8:30更新にしようかと思います。
ここまで読んでくださった方にはもうお気づきの方もいらっしゃるかと思います。…はい、今日もすごい更新時間をオーバーしております。すいません。ここからは更新時間をオーバーしないようにします。
これからも本作をよろしくお願いします。第5話は4月3日8:30更新です。では、またお会いしましょう!

行間を開けた方が見やすいですか?

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