猪狩守に憧れた男がライジングキャノン習得を目指すダイヤのA 作:ブラックマッハ
準決勝、最終回9回裏の3対5で負けている。そんなアカギ中の最後の打撃は俺に渡った。
2アウト満塁相手のピッチャーの球種は、ストレート、スライダーを投げる投手である。
対する俺の今日の成績は、まず先頭打者ホームランをいつもの如く当てた。2、3打席は、フォアボールで一塁に行けたが、そこから3塁まで来れたのだがホームには帰れなかった。
4打席目は2ランホームランを放った為絶好調の俺だ。
「1番ライト沢村君」
そうアナンスを聴いて俺が打席に入った。
「ここでホームランを頼むぞ。俺らアカギ高校の魂を見せてくれ」
と一塁にいる沢村がそう言ってくれた。ここで負ける訳にはいかないのだ。全国の夢を諦められるか。
第一球で俺はスライダーで外角低めを狙っている。
そこを目掛けて打席に入って早々にアーチを描くようなスイングした。
すると相手のピッチャーは驚いたのか、コースが甘い打ちやすいど真ん中にストレートを投げてしまった。
俺はすぐにコースを修正して、力でねじ伏せて、バットに当たりライト方向に引っ張ったはずだ。
目を開けるとライトスタンドに入るかどうか微妙な所だった。
そこで無事に入って逆転勝ちで勝った。
3日後、全国をかけた決勝戦が今始まろうとしていた。
今日の先発は何と俺が選ばれた。
「俺でいいのか?俺は残念ながらピッチャーとしての活躍は全くしていないぞ」
「全国を向けたら、俺1人じゃ通用しないて若菜が言うんだよ。それに本当は、俺より上手いじゃないか」
栄純がそう言って頷いた。
「ありがとう。俺は絶対三振バンバンやってやるからピッチングは俺に任せろ」
そして投球練習が始まる。まずはストレートを投げた。残念ながらあれから一度もライジングキャノンを投げれていない。
それに投げれても、ど真ん中以外投げられないがそれでも満足出来ない。
そのあとカーブとフォークを投げて、終わってしまう。
1回の表は俺らが守る番だ。
右打ちのバッターが、バッターボックスに入って始まる。
第一球俺が選択したのは、ストレートだった。
バットを振るが、タイミングが合わずからぶった。
第二球目はチェンジアップで緩急をつけてストライクだった。チェンジアップだったんだが全く嫌じゃなかった。
第三球は、スライダーでコントロールよく投げて想像以上のキレキレのピッチングだった。
これで三振を取り、その勢いのまま三者連続で三振した。
そして直ぐに打席に入る。
「一番ピッチャー沢村君」
とアナウンスが聞こえてくる。
相変わらずいい声しているよなと思ってしまう。
今回の狙い目はアウトローギリギリの外角低めを狙うカーブである。
第一球投げたのは予想した通りカーブだったがコントロールが悪く、右下に行ってしまい空振った。
始めての実戦での空振りである。
第二球目はアウトハイのストレートを狙ったら想像した場所にアーチを描くスイングがボールに当たった。
そのボールは余裕でフェンスを超えて遠くに行った。